2015年に流行ったものといえば、「爆買い」「トリプルスリー」「ガウチョパンツ」「ココナッツオイル」「おにぎらず」などが思い浮かぶ。お笑い芸人の「ラッスンゴレライ」や「あったかいんだからぁ」もテレビやSNSを通じて広まり、北陸新幹線の開業や又吉直樹の小説『火花』も大きな話題になった。2026年から振り返ると、当時の流行はファッションや食だけでなく、スポーツ、観光、文学、若者文化まで幅広い分野に及んでいたことが分かる。
当時の調査を見ると、日経トレンディの年間ヒット商品ランキングでは北陸新幹線が1位、Amebaブログの投稿数ランキングではココナッツオイルが1位だった。加えて、ユーキャン新語・流行語大賞では「爆買い」と「トリプルスリー」が年間大賞に選ばれている。それぞれの調査が何を測っていたのかを整理しながら、2015年のヒット商品、流行語、食べ物、ファッション、お笑い、社会の出来事を振り返る。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 年間ヒット商品:日経トレンディの2015年ヒット商品ベスト30では、北陸新幹線が1位、又吉直樹の『火花』が2位だった。
- 流行語・ファッション・食:年間大賞は「爆買い」「トリプルスリー」。ココナッツオイル、ガウチョパンツ、おにぎらずも大きなブームになった。
- 若者文化・社会現象:ラッスンゴレライやあったかいんだからぁが人気を集め、InstagramやSNSを通じたトレンドの拡散も進んだ。
【まず押さえたい】2015年に流行ったものランキングは調査によって違う
2015年の流行を調べる際、最初に知っておきたいのが、ランキングごとに集計方法が異なるという点だ。
例えば、日経トレンディのヒット商品ランキングは、商品やサービスの売れ行き、新規性、影響力を評価するもの。一方、サイバーエージェントが公表したAmebaブログの流行語ランキングは、実際にブログ記事で使われたキーワードの投稿数を集計している。
そのため、北陸新幹線が年間ヒット商品の1位になり、ココナッツオイルがブログ投稿数の1位になったとしても矛盾はない。前者は社会や市場への影響、後者は生活者がどれほど話題にしたかを示しているからだ。
2015年のAmebaブログ流行語ランキングTOP10
サイバーエージェントが2015年11月30日に公表した調査では、2015年1月1日から11月16日までのAmebaブログ記事を対象に、キーワードの投稿数をランキング化した。
分析対象は総記事数1億件超という大規模なブログデータ。上位10項目は次のとおりだった。
- ココナッツオイル:90,717件
- ガウチョパンツ:89,700件
- スーパームーン:79,257件
- あったかいんだからぁ:61,611件
- 北陸新幹線:59,822件
- マイナンバー:37,612件
- チアシード:35,480件
- ラッスンゴレライ:31,882件
- おにぎらず:27,884件
- モラハラ:26,832件
注目したいのは、上位に食べ物、ファッション、お笑い、社会的な出来事が混在していることだ。
特にココナッツオイルとガウチョパンツは、3位以下を大きく引き離した。どちらも一時的な話題だけではなく、年間を通じて投稿が続いたことが特徴だった。
一方、「スーパームーン」は2015年9月に短期間で投稿が急増した。年間を通じて話題になったものと、特定の出来事をきっかけに注目されたものが、同じランキングに並んでいる。
このランキングは、2015年に何が生活者の関心を集めたのかを知るうえで、興味深い資料となっている。
【年間ヒット商品】北陸新幹線・火花・爆買いが2015年を象徴
2015年11月3日、月刊情報誌『日経トレンディ』が発表した「2015年ヒット商品ベスト30」では、北陸新幹線が堂々の1位に選ばれた。
このランキングは、2014年10月から2015年9月までの期間を中心に登場した商品・サービスについて、売れ行き、新規性、影響力の3要素から評価したものだ。
2015年ヒット商品ベスト10
- 北陸新幹線
- 火花
- インバウンド消費
- コンビニドーナツ
- ココナッツオイル
- ガウチョパンツ
- チョイ呑み
- 明治プロビオヨーグルトPA-3
- 南アルプスの天然水&ヨーグリーナ
- Apple Watch
この結果から見えてくるのは、2015年のヒットが単なる新商品の人気だけでは説明できないことだ。
鉄道の開業による旅行需要、訪日外国人による消費、文学作品の大ヒット、家庭で取り入れやすい食品やファッションなど、異なる分野の話題が同時に盛り上がっていた。
1位の北陸新幹線は旅行の距離感を変えた
北陸新幹線の長野〜金沢間は、2015年3月14日に開業した。これにより、東京から富山や金沢へのアクセスが大きく改善された。
JR東日本とJR西日本の発表では、東京〜金沢間の最速所要時間は2時間28分。首都圏から北陸地方への移動が便利になり、観光や地域経済への波及効果が期待された。
開業直後の利用も好調だった。JR東日本の発表によれば、開業後3日間の高崎〜軽井沢間の利用者数は、前年の同曜日と比べて約1.85倍に増加している。
北陸新幹線が1位に選ばれた背景には、鉄道そのものの話題性だけでなく、旅行先の選択肢や人の移動を変えるインパクトがあった。
2位の『火花』は文学界にも大きな影響を与えた
2位に入ったのは、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹が執筆した小説『火花』だ。
同作は第153回芥川龍之介賞を受賞した作品で、売れない芸人の徳永と、独自のお笑い哲学を持つ先輩芸人の神谷との交流を描いている。
お笑い芸人が純文学の世界で高く評価されたことも大きな注目を集めた。文藝春秋の発表によると、2015年8月には累計発行部数が200万部を突破。文学作品として異例の販売規模となった。
『火花』は、芸人としての知名度と文学作品としての評価が相乗効果を生んだ代表例だ。テレビやニュースを通じて作品名を知り、普段は小説を読まない層にも読書への関心が広がった。
3位のインバウンド消費と「爆買い」
2015年を象徴する消費現象として欠かせないのが、訪日外国人によるインバウンド消費だ。
当時は中国人観光客を中心に、日本製の家電、化粧品、日用品、医薬品などを大量購入する「爆買い」が大きな話題になった。
観光庁の2015年の統計では、訪日外国人旅行者による国内消費額は3兆4,771億円。前年の2兆278億円から71.5%増加した。
円安傾向や訪日旅行需要の拡大などを背景に、百貨店や家電量販店、ドラッグストアなどでも外国人旅行者への対応が進んだ。
つまり「爆買い」は単なるテレビの流行語ではなく、実際の消費市場の変化を反映した言葉だったのである。
【食とファッション】ココナッツオイル・ガウチョパンツ・おにぎらずが大人気
2015年の暮らしを振り返ると、毎日の食事や服装に関係するトレンドが非常に目立っていた。特にココナッツオイル、ガウチョパンツ、おにぎらずは、ブログ投稿数や検索データにも人気が表れている。
ココナッツオイルは美容・健康への関心からブームに
2015年のAmebaブログ流行語ランキングで1位になったのがココナッツオイルだ。
投稿数は90,717件。2015年1月には1日500件を超える投稿が発生するピークもあり、その後も年間を通じて話題が続いた。
人気を集めた背景には、美容や健康への関心があった。料理に使うだけでなく、飲み物に加えたり、美容アイテムとして紹介したりと、さまざまな利用方法がブログで取り上げられた。
クックパッドの2015年の振り返りでも、テレビで美容や健康に関連して紹介されたことや、タレントのローラがココナッツオイルを使った料理をSNSやテレビで紹介したことが、注目を集めた背景として取り上げられている。
一方、話題になったことと、健康上の効果が科学的に証明されていることは別問題だ。2026年に当時のブームを振り返る際には、人気の大きさと医学的な評価を混同しないことも大切になる。
ガウチョパンツは2015年の代表的ファッション
2015年のファッションを象徴するアイテムといえば、ガウチョパンツだ。
裾に向かってゆったりと広がるシルエットが特徴で、スカートのような見た目とパンツの動きやすさを兼ね備えている。足首が見える丈のデザインも多く、カジュアルからきれいめまで幅広いコーディネートに取り入れられた。
Amebaブログの調査では89,700件の投稿があり、ココナッツオイルに次ぐ2位だった。
特に注目されたのが、ファッションブランドGUのテレビCMだ。2015年4月13日から放映されたCMをきっかけに、4月のブログ投稿数が急増。モデルだけでなく一般ユーザーによる着こなしの紹介も増えた。
また、女子中高生を対象としたAmebaの調査でも、流行したモノ・コトの1位はガウチョパンツだった。143票を獲得し、若い世代にも浸透していたことが分かる。
2026年に当時の写真を見返すと、ワイドシルエットやリラックス感のある着こなしが、2015年のファッションを特徴づけていたことに気づく。
おにぎらずは家庭料理から商品開発まで広がった
2015年の食のブームを語るうえで、おにぎらずも外せない。
おにぎらずとは、ご飯と具材を海苔で包み、通常のおにぎりのように握らずに作る料理だ。切り分けると具材の断面が見えるため、見た目の華やかさも人気の理由となった。
実は、おにぎらずのアイデアは2015年に突然生まれたものではない。漫画『クッキングパパ』に登場したレシピとして知られ、2014年秋ごろからクックパッドで検索数が急上昇していた。
クックパッドの分析では、2014年9月27日と比較して、同年11月1日の検索数は約100倍に増加。さらに2015年5月には、当初の約116倍にまで伸びた。
2015年には、おにぎらず専用の海苔や調理グッズ、弁当箱なども登場。コンビニや外食でも商品化が進み、家庭料理のアイデアが食品関連市場にまで影響を与えた。
楽天レシピの2015年年間検索キーワードランキングでも、おにぎらずが1位を獲得している。クックパッドアワード2015でも大賞に選ばれ、まさにその年を代表する料理となった。
ほかにも話題になった食べ物・グルメ
2015年は、おにぎらず以外にも家庭料理や外食のトレンドが広がった。
- 沼サン:キャベツをたっぷり挟んだボリュームのあるサンドイッチ。SNSへの投稿をきっかけに人気が広がった。
- チアシード:水分を含むと膨らむ特徴があり、スーパーフードとして注目された。
- メイソンジャー:透明なガラス容器を使ったジャーサラダなどが話題に。
- コンビニドーナツ:コンビニ各社がドーナツ販売に力を入れ、身近なおやつとして注目された。
- スキレット:料理をそのまま食卓に出せる鉄製フライパン。見た目のよさも人気を後押しした。
- ちぎりパン:複数のパンをくっつけて焼くスタイルが、家庭のパン作りで話題になった。
この時代の食トレンドには、味や手軽さだけでなく、写真に撮ったときの見栄えが重視されるという特徴もあった。
【流行語と若者文化】爆買い・トリプルスリー・ラッスンゴレライの時代
2015年の流行語には、社会現象を表す言葉と、テレビや動画から広がったエンタメ系のフレーズが並んだ。
2015年12月1日に発表された「現代用語の基礎知識」選・ユーキャン新語・流行語大賞では、「爆買い」と「トリプルスリー」が年間大賞に選ばれている。
年間大賞「爆買い」と「トリプルスリー」
「爆買い」は、訪日外国人旅行者、とりわけ中国人観光客による大量購入を象徴する言葉だ。観光や小売業界の変化を表す言葉として、2015年のニュースで頻繁に登場した。
もう一つの年間大賞「トリプルスリー」は、プロ野球の記録に関係する専門用語である。
意味は、1シーズンで打率3割以上、本塁打30本以上、盗塁30個以上を同時に達成すること。
2015年には福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐と東京ヤクルトスワローズの山田哲人が達成した。
日本野球機構の記録によれば、柳田は打率.363、34本塁打、32盗塁。山田は打率.329、38本塁打、34盗塁という成績を残した。
両リーグから同じ年に達成者が現れたことで、野球ファン以外にも言葉が広く知られるようになった。
2015年の新語・流行語大賞トップ10
年間大賞以外にも、その年の社会や文化を反映した言葉が選ばれた。
- アベ政治を許さない
- 安心して下さい、穿いてますよ。
- 一億総活躍社会
- エンブレム
- 五郎丸(ポーズ)
- SEALDs
- トリプルスリー
- ドローン
- 爆買い
- まいにち、修造!
この顔ぶれを見ると、スポーツ、政治、テクノロジー、消費行動、お笑いなど、2015年に注目されたテーマが幅広かったことが分かる。
ラッスンゴレライとあったかいんだからぁ
2015年上半期のお笑い界を盛り上げたのが、8.6秒バズーカーの「ラッスンゴレライ」とクマムシの「あったかいんだからぁ」だ。
「ラッスンゴレライ」は、独特のリズムと繰り返しのフレーズが特徴的なネタ。短い言葉をリズムに乗せて繰り返す形式は、テレビだけでなく動画やSNSでも話題になった。
クマムシの「あったかいんだからぁ」は、歌うようなフレーズと独特の表情が印象的なネタだ。音楽としても展開され、2015年を代表するお笑いフレーズの一つになった。
Amebaブログの投稿数ランキングでは、「あったかいんだからぁ」が61,611件で4位、「ラッスンゴレライ」が31,882件で8位に入っている。
興味深いのは、これらの投稿が2015年2〜3月ごろに集中し、その後は減少傾向になったことだ。短期間に爆発的な人気を集める、お笑いネタ特有の流行サイクルが表れている。
女子中高生の間では「それな」「本能寺の変」も人気
2015年の若者文化を知る資料として、Amebaユーザーの女子中高生853人を対象にした調査も参考になる。
2015年11月17〜26日の調査で、身の回りで流行していた言葉の1位は、とにかく明るい安村の「安心してください、穿いてますよ」。2位は「それな」、3位は「ラッスンゴレライ」だった。
また、流行していたモノ・コトでは、ガウチョパンツが143票で1位。2位にはエグスプロージョンの踊る授業シリーズ「本能寺の変」が109票でランクインした。
ほかにも、次のような言葉や仕草が人気を集めていた。
- アゴクイ:相手の顎を手で持ち上げる仕草。
- にこるんビーム:藤田ニコルの定番ポーズ。
- おフェロ:火照ったような頬のメイクを特徴とする美容トレンド。
- ペコガール:原宿系ファッションで注目されたペコのスタイルを取り入れた女性。
- 袖クル:女性の袖をまくる仕草。
- ダンソン:お笑いコンビ・バンビーノのリズムネタ。
当時の若者文化は、テレビで見たネタを友人同士でまねしたり、動画に撮影してSNSに投稿したりすることで広がっていた。視聴するだけでなく、自分も参加して楽しむスタイルが特徴だった。
【社会・エンタメ】Instagram、人気ドラマ、映画が生んだ2015年の話題
2015年は、テレビや映画に加え、写真投稿型SNSのInstagramが女性を中心に存在感を高めていた時期でもある。
Instagramでは「おうちごはん」が注目された
2015年のInstagramトレンドを調査したトレンダーズの発表では、女性ユーザー500人を対象にハッシュタグの利用状況が分析された。
投稿件数ランキングの1位は「#おうちごはん」219,862件。2位は「#ハロウィン」、3位は「#プチプラ」だった。
関連するハッシュタグには「#メイソンジャー」「#おにぎらず」「#沼サン」なども登場している。
特に興味深いのは、実際の投稿件数と、利用者が流行したと感じる言葉に違いがあったことだ。
調査では「2015年に流行ったと思うハッシュタグ」の1位は「#おにぎらず」で、回答者の53%が選んだ。一方、実際の投稿件数では13位だった。
これは、Instagram上の投稿数だけでなく、テレビ、雑誌、レシピサイトなど複数の媒体で紹介されることが、流行の認知度を高めていたことを示している。
2015年に人気を集めたドラマ
テレビドラマでは、社会派の作品や人間ドラマ、人気シリーズの続編などが注目された。
- 下町ロケット:池井戸潤の小説を原作とするTBSの日曜劇場。中小企業の技術者たちが困難に立ち向かう物語。
- 天皇の料理番:佐藤健主演。料理人として成長する主人公の人生を描いた作品。
- アイムホーム:木村拓哉主演。記憶を失った主人公が家族との関係を見つめ直すドラマ。
- 花咲舞が黙ってない(第2シリーズ):杏主演。銀行を舞台にした痛快な企業ドラマ。
- あさが来た:波瑠主演のNHK連続テレビ小説。幕末から明治にかけて活躍した女性実業家をモデルにした作品。
特に「あさが来た」は大きな反響を呼んだ。ビデオリサーチの関東地区データでは、2015年12月4日の放送で27.2%を記録。最終的な期間平均視聴率も23.5%となり、朝ドラとして高い支持を獲得した。
2015年は、家族や仕事、組織の中での葛藤など、幅広い世代が共感できるテーマの作品が人気を集めていた。
2015年の映画ランキングではアニメと大作映画が強かった
映画市場も好調だった。日本映画製作者連盟が公表した2015年の統計によると、年間興行収入は2,171億1,900万円。映画館の入場者数は1億6,663万人だった。
邦画ではアニメーション作品が強く、洋画では大作シリーズやファミリー向け作品が目立った。
- ジュラシック・ワールド:興行収入95億3,000万円。
- ベイマックス:興行収入91億8,000万円。
- 映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!:興行収入78億円。
- バケモノの子:興行収入58億5,000万円。
- シンデレラ:興行収入57億3,000万円。
『妖怪ウォッチ』や『バケモノの子』などの邦画アニメが支持を集める一方、『ジュラシック・ワールド』や『ベイマックス』といった洋画も大きな興行成績を残した。
2015年は、子どもから大人まで楽しめる映画と、世界的な知名度を持つシリーズ作品が映画市場を支えた年でもあった。
【2015年の流行を比較】主要トレンドの関係性と2026年から見た変化
ここまで紹介した流行を横断的に見ると、2015年には一つの話題が複数の分野に影響を与えるケースが多かった。
例えば、おにぎらずは料理として人気になっただけでなく、Instagramの投稿、レシピ検索、調理グッズの販売、コンビニの商品開発へと広がった。北陸新幹線も、交通インフラの開業から観光、地域経済、旅行関連商品の需要へと影響が及んだ。
2015年の主要エンティティ・関係性一覧
| 分野 | 主要エンティティ | 関係・当時の実績 | 2026年から見たポイント |
|---|---|---|---|
| 交通・観光 | 北陸新幹線 | 2015年3月14日、長野〜金沢間が開業。年間ヒット商品1位。 | 交通整備が観光や地域経済に波及した事例。 |
| 文学・お笑い | 又吉直樹・火花 | 第153回芥川賞受賞。累計発行部数200万部突破。 | 芸人の知名度と文学作品の評価が結び付いた。 |
| 消費・社会 | 爆買い・インバウンド消費 | 訪日外国人旅行消費額3兆4,771億円。 | 観光が小売市場にもたらす影響を示した。 |
| スポーツ | 柳田悠岐・山田哲人 | 同じ2015年にトリプルスリーを達成。 | 専門的なスポーツ記録が一般的な流行語になった。 |
| ファッション | ガウチョパンツ | Amebaブログ投稿数89,700件。女子中高生調査でも1位。 | 雑誌・テレビCM・個人ブログが流行を後押しした。 |
| 美容・食品 | ココナッツオイル | Amebaブログ投稿数90,717件で1位。 | 美容・健康への関心が消費行動に反映された。 |
| 家庭料理 | おにぎらず | 楽天レシピ年間検索1位。クックパッドアワード大賞。 | SNSでの視覚的な拡散が食品市場にも波及した。 |
| 若者文化 | ラッスンゴレライ・あったかいんだからぁ | ブログ投稿数ランキングの上位にランクイン。 | 短いフレーズや模倣できるネタが急速に広がった。 |
| SNS | おうちごはんやプチプラなどのハッシュタグが人気。 | 写真を通じた日常の共有がトレンド形成に関わった。 |
2015年と2026年では流行の広がり方がどう違う?
2015年の特徴は、テレビ、雑誌、ブログ、Instagramなど複数の媒体が連動して流行を生み出していたことだ。
テレビCMで商品を知り、ブログで着こなしや使い方を調べ、SNSに写真を投稿する。こうした流れが、ガウチョパンツやココナッツオイルのようなトレンドを後押しした。
2026年から振り返ると、2015年の流行は、商品や言葉そのものだけでなく、情報を共有する方法が変わり始めた時代の記録としても興味深い。
また、流行が定着したものと、短期間で終わったものを区別することも大切だ。
- 長く生活に残ったもの:Instagramでの写真共有、家庭料理のレシピ検索、訪日観光需要など。
- 当時のブームとして記憶されるもの:ガウチョパンツ、ココナッツオイル、お笑いの一発ネタなど。
- 歴史的な出来事として残ったもの:北陸新幹線の開業、又吉直樹の芥川賞受賞、2015年のトリプルスリー達成など。
ランキングを読むときに注意したい3つのポイント
2015年の流行を正しく理解するには、次の3点を意識するとよい。
1. 投稿数と売上を同じものとして扱わない。
Amebaブログの投稿数が多いからといって、必ずしも商品が最も売れたわけではない。投稿数は話題性を示す指標であり、実際の販売実績とは異なる。
2. 年間ランキングと若者ランキングを混同しない。
一般向けの調査と女子中高生を対象にした調査では、流行の内容が違う。例えば「爆買い」は社会全体のニュースで目立った言葉だが、若者の日常会話では「それな」などが人気だった。
3. 一時的な話題と長期的な変化を分ける。
お笑いネタのように短期間で注目が集まるものもあれば、北陸新幹線のように長期的な社会基盤の変化につながるものもある。流行の規模だけでなく、その後に何が残ったかを見ることが重要だ。
【2015年に流行ったもの】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2015年に最も流行ったものは何ですか?
A1:ランキングによって異なる。日経トレンディの2015年ヒット商品ベスト30では北陸新幹線が1位、Amebaブログの流行語ランキングではココナッツオイルが1位だった。
Q2:2015年の流行語大賞は何ですか?
A2:2015年のユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞は「爆買い」と「トリプルスリー」の2語。「爆買い」は訪日外国人による大量購入、「トリプルスリー」は打率3割・30本塁打・30盗塁を達成する野球の記録を意味する。
Q3:2015年に流行ったファッションや食べ物は何ですか?
A3:ファッションではガウチョパンツ、おフェロメイク、つば広ハットなど。食べ物ではココナッツオイル、おにぎらず、沼サン、チアシードなどが人気を集めた。
Q4:2015年に流行ったお笑いネタは何ですか?
A4:8.6秒バズーカーの「ラッスンゴレライ」、クマムシの「あったかいんだからぁ」、とにかく明るい安村の「安心してください、穿いてますよ」、バンビーノの「ダンソン」などが代表的だ。
Q5:2015年に話題になった小説や映画、ドラマは何ですか?
A5:小説では又吉直樹の『火花』が第153回芥川賞を受賞し、大きな話題になった。ドラマでは『下町ロケット』『天皇の料理番』『あさが来た』など、映画では『ジュラシック・ワールド』『バケモノの子』『映画 妖怪ウォッチ』などが人気を集めた。
Q6:2015年は今から何年前ですか?
A6:2026年から数えると11年前。2015年は平成27年にあたり、平成から令和へと時代が移った現在、当時の流行を振り返ることで、消費やファッション、SNSの変化を比較できる。
まとめ:2015年に流行ったものから見える時代の変化
2015年は、北陸新幹線の開業、又吉直樹の『火花』、インバウンド消費の拡大など、社会に大きな影響を与えた出来事が相次いだ一年だった。
日常生活では、ココナッツオイルやガウチョパンツ、おにぎらずが人気を集め、お笑いではラッスンゴレライやあったかいんだからぁが話題になった。さらにInstagramを通じた写真共有が広がり、食べ物やファッションの流行を一般の利用者が発信する機会も増えていた。
特に興味深いのは、当時の流行が一つの分野にとどまらず、商品、SNS、テレビ、観光、文学などを横断していたことだ。おにぎらずが料理から商品開発へ、北陸新幹線が交通から観光へと影響を広げたように、2015年には話題が新しい市場や行動につながる現象が見られた。
【プロの結論】
2015年の流行を振り返る際に大切なのは、単純に何が1位だったかだけを見るのではなく、なぜ話題になり、どのように人々の生活に浸透し、その後何が残ったのかを考えることだ。
ココナッツオイルやガウチョパンツは当時の消費トレンドを、おにぎらずやInstagramは情報共有と日常生活の変化を、爆買いや北陸新幹線は日本の観光・経済の動きを映し出している。
2026年の今だからこそ、2015年の流行は懐かしい思い出であると同時に、日本の消費文化や若者文化がどのように変わってきたのかを知る貴重な手がかりになる。