東京駅八重洲口のランドマークとして親しまれてきた八重洲ブックセンター本店は、2023年3月31日に営業を終了しました。しかし、八重洲ブックセンターという書店ブランドそのものがなくなったわけではありません。2026年現在も、東京駅のグランスタ八重洲店をはじめ、首都圏などの計10店舗で営業を続けています。
さらに注目されるのが、旧本店を含む街区の再開発です。2026年8月には、新たな複合施設「YAESU CORE(ヤエス コア)」の名称が発表され、八重洲ブックセンターの新店舗も出店が計画されています。施設の竣工予定は2029年1月末。かつての本店があったエリアに、再び書店が戻ってくる可能性が高まっています。現在の店舗情報、閉店の経緯、運営会社、再出店計画まで、2026年10月時点の情報を整理します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 現在の営業状況:八重洲ブックセンターは営業を継続しており、公式店舗一覧には10店舗が掲載されている。
- 本店の閉店理由:2023年3月31日の営業終了は、店舗を含む街区の再開発計画に伴うもの。書店チェーン全体の閉店ではない。
- 東京駅での利用方法:グランスタ八重洲店は東京駅八重洲口の地下1階、改札外にあり、平日は8時30分から21時30分まで営業している。
- 今後の展望:YAESU COREへの再出店が計画されており、施設は2029年1月末の竣工を予定している。
【2026年最新】八重洲ブックセンターは現在どこで利用できる?
2026年現在、八重洲ブックセンターを利用するなら、まず確認したいのが東京駅のグランスタ八重洲店です。旧本店は閉店していますが、駅直結エリアの店舗で本を購入できるほか、首都圏や栃木県の各店舗でも営業を続けています。
八重洲ブックセンター公式サイトの「アクセス/店舗」ページには、東京、神奈川、千葉、栃木の10店舗が掲載されています。店舗ごとに売場の規模や立地が異なるため、東京駅周辺で本を探す人と、日常の買い物のついでに利用したい人では、選ぶ店舗も変わってきます。
東京駅で本を買うならグランスタ八重洲店
グランスタ八重洲店は、JR東京駅のグランスタ八重洲地下1階にある店舗です。八重洲口の地下中央改札外に位置し、駅構内の移動や乗り換えの前後にも立ち寄りやすい立地となっています。
営業時間は、平日が8時30分~21時30分、土曜・日曜・祝日が9時~21時です。定休日はなく、JR東日本クロスステーションが運営するグランスタの公式店舗情報でも同じ営業時間が案内されています。ただし、大型連休などには営業時間が変更される場合があるため、来店当日は最新情報を確認すると安心です。
旧本店のように地下1階から地上8階まで広がる大型書店とは異なり、グランスタ八重洲店は限られた売場を活用した駅立地型の店舗です。移動中に本を探したい人や、通勤・通学の途中に立ち寄りたい人に向いています。
東京駅以外にも店舗はある
八重洲ブックセンターは、駅ビル、商業施設、百貨店などにも出店しています。公式店舗一覧に掲載されている店舗は、次のとおりです。
- 東京都:グランスタ八重洲店
- 東京都:ルミネ荻窪店
- 東京都:アリオ葛西店
- 東京都:石神井公園店
- 東京都:イトーヨーカドー武蔵境店
- 東京都:阿佐ヶ谷店
- 神奈川県:京急百貨店上大岡店
- 神奈川県:イトーヨーカドー上永谷店
- 千葉県:フルルガーデン八千代店
- 栃木県:宇都宮パセオ店
これらの店舗は、八重洲ブックセンターの公式会社概要および店舗一覧に掲載されている営業拠点です。旧本店の営業終了後も、書店としての営業基盤が維持されていることが分かります。
【本店閉店の理由】2023年3月末に何が起きたのか?
八重洲ブックセンター本店の閉店理由は、所在地を含む街区の再開発計画です。同社が2023年3月31日に公表した営業終了のお知らせでは、再開発に伴って同日をもって営業を終了したことが説明されています。
つまり、閉店したのは東京駅前にあった旧本店であり、八重洲ブックセンターという会社や書店チェーン全体ではありません。再開発による一時的な営業終了と、事業そのものの廃止は区別して理解する必要があります。
1978年の開店から44年間、東京駅前の大型書店として営業
八重洲ブックセンター本店が開店したのは、1978年9月18日です。鹿島建設の旧本社跡地に誕生した店舗は、地下1階・地上8階の構造で、開店当初は約100万冊の在庫を備えた大型書店として知られました。
書店の売場を大きく確保し、多様なジャンルの本を一か所で探せる環境は、現在のようにインターネットで簡単に書籍情報を検索できる時代とは異なる価値を持っていました。仕事で使う専門書を探す人から、趣味の本をじっくり選ぶ人まで、幅広い読者に利用されてきた背景があります。
閉店までの経緯を年表で整理
| 時期 | 出来事 | 意味・背景 |
|---|---|---|
| 1977年7月4日 | 株式会社八重洲ブックセンター設立 | 書店事業を展開する会社として発足 |
| 1978年9月18日 | 八重洲ブックセンター本店が開店 | 東京駅前に大型書店が誕生 |
| 2016年6月1日 | トーハンが発行済み株式の49%を取得すると発表 | 出版取次大手との連携を強化 |
| 2022年9月 | 本店の営業終了を発表 | 所在地を含む街区の再開発が理由 |
| 2023年3月31日 | 八重洲ブックセンター本店が営業終了 | 44年余りの歴史に一区切り |
| 2024年6月 | グランスタ八重洲店のオープニングイベントで北方謙三氏のサイン会を開催 | 東京駅エリアでの営業とイベント展開を継続 |
| 2026年8月24日 | 再開発施設の名称がYAESU COREに決定 | 2029年1月末の竣工予定が示される |
| 2029年1月末(予定) | YAESU CORE竣工予定 | 八重洲ブックセンターの新店舗出店も計画 |
この経緯から分かるのは、2023年の本店閉店と、その後の店舗展開が連続した動きの中にあるということです。ITmedia NEWSなどの報道でも、営業終了の背景として再開発計画が伝えられました。
なお、公式発表が示す閉店理由は街区の再開発です。閉店を経営破綻やチェーン全体の営業終了と結び付けるのは、実際の発表内容とは異なります。
【2029年に再出店へ】YAESU COREとはどんな施設?
旧本店の跡地を含むエリアで進む再開発事業の施設名称は、2026年8月24日、三井不動産などの事業関係者によって「YAESU CORE(ヤエス コア)」と発表されました。八重洲ブックセンターについても、新たな店舗の出店が計画されています。
再出店の計画は、2023年の本店営業終了時に同社が公表していた「再開発事業で建設予定の超高層大規模複合ビルへの将来的な出店」という方針につながるものです。旧本店がなくなったことで完全に姿を消したのではなく、再開発後の街に新しい形で戻ることを目指しています。
YAESU COREの施設概要
- 施設名称:YAESU CORE(ヤエス コア)
- 所在地:東京都中央区八重洲二丁目4~7番
- 竣工予定:2029年1月末
- 規模:地上43階・地下3階、高さ約227メートル
- 延床面積:約38万9,000平方メートル
- 主な用途:オフィス、商業施設、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、バスターミナルなど
これらは三井不動産の2026年8月24日付の発表などで示された計画概要です。商業施設だけでなく、文化・交通・宿泊など複数の機能を備える大規模複合施設として整備が進められています。
八重洲ブックセンターの再出店はいつ?
2026年10月時点で確認できるのは、YAESU COREへの新店舗出店が計画されていることと、施設の竣工が2029年1月末に予定されていることです。施設の竣工日と、書店が実際に営業を始める日は同じとは限りません。
そのため、「2029年1月に八重洲ブックセンターが必ず開店する」と断定するのは正確ではありません。開店日、売場面積、蔵書数、フロア構成、イベントスペースの有無などについては、今後の公式発表が判断材料になります。
それでも、旧本店の営業終了時点で示されていた再出店構想が、2026年のYAESU COREの施設計画と結び付いていることは大きな進展です。東京駅前の大型書店がどのような形で復活するのか、今後の発表が注目されます。
【東京駅アクセス・営業時間】グランスタ八重洲店の利用ガイド
現在の八重洲ブックセンターを東京駅で利用する場合、目的地は旧本店ではなくグランスタ八重洲店です。駅前の旧本店跡地を目指すと、営業していない場所へ向かってしまうため、店舗名を確認してから移動しましょう。
グランスタ八重洲店の基本情報
- 店舗名:八重洲ブックセンター グランスタ八重洲店
- 所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅 グランスタ八重洲B1F
- 最寄り:JR東京駅八重洲口
- アクセス:八重洲地下中央改札の外
- 平日の営業時間:8時30分~21時30分
- 土曜・日曜・祝日の営業時間:9時~21時
- 定休日:なし
- 電話番号:03-6259-1167
- 売場規模:72坪
所在地、営業時間、電話番号などは、八重洲ブックセンター公式サイトの店舗情報およびグランスタ公式サイトに基づくものです。交通系ICカードのSuicaやクレジットカードなどの決済にも対応し、JRE POINTも利用できます。
営業時間やイベント情報を調べるときの注意点
営業時間を検索するときは、旧本店の過去の情報と、現在営業しているグランスタ八重洲店の情報を混同しないことが大切です。旧本店は営業を終了しているため、過去の営業時間や所在地が検索結果に残っていても、現在の来店先としては使えません。
また、サイン会やトークイベントは、通常の店舗営業とは別に予約が必要になる場合があります。イベントによっては満員となることもあるため、開催日時だけでなく、参加条件、対象書籍、予約状況まで確認しておくと安心です。
【運営会社と株式譲渡】八重洲ブックセンターはどんな会社?
八重洲ブックセンターを運営するのは、株式会社八重洲ブックセンターです。同社の公式会社概要によると、設立は1977年7月4日。本社所在地は東京都千代田区神田須田町一丁目24番地1の大一東京ビル7階で、代表取締役社長は紺野彰氏です。
主な事業は、和洋書籍、雑誌、文房具、知育玩具などの販売に加え、イベントホールの経営などです。書籍の販売だけでなく、読者と本を結び付けるフェアや著者イベントも事業活動の一部となっています。
2016年のトーハンによる株式取得とは
2016年6月1日、出版取次大手のトーハンは、鹿島建設グループから八重洲ブックセンターの発行済み株式の49%を取得すると発表しました。ITmedia ビジネスオンラインの当時の報道によると、同年7月にはトーハンから社長を派遣し、新体制で運営を進めることになりました。
この資本提携は、出版業界の知見を持つトーハンとの連携を強める動きとして報じられています。八重洲ブックセンターが鹿島建設グループと関係を持つ書店事業であること、そして出版流通の大手企業との資本関係を持つことは、同社の事業背景を理解するうえで要点です。
ただし、2016年の株式取得は、2023年の本店閉店とは別の出来事です。本店の営業終了について公式に説明された理由は、あくまで街区の再開発計画に伴うものでした。
大型本店から複数店舗の運営へ
旧本店は、多数の蔵書を一度に見渡せる大型書店でした。一方、現在の店舗網は、東京駅の駅ナカ・駅近店舗や商業施設内の店舗など、立地に応じた形で展開されています。
大型店ならではの幅広い品ぞろえと、日常の移動や買い物に組み込みやすい利便性は、同じ書店でも提供できる価値が異なります。YAESU COREへの再出店が実現すれば、駅周辺の商業施設としての機能と、八重洲ブックセンターが培ってきた選書やイベントのノウハウをどう組み合わせるかが注目点になります。
【ブックサンタ・やえ推し本大賞】2026年も続く独自企画とイベント
八重洲ブックセンターの特徴は、書籍を販売するだけでなく、読者が新しい本と出会うための企画を続けていることです。公式サイトでは、著者のサイン会やトークイベント、季節ごとのフェア、読者参加型の選書企画などが案内されています。
ブックサンタ2026は全10店舗で実施
同社は2026年9月18日、チャリティプログラム「ブックサンタ2026」に全10店舗で参加すると発表しました。実施期間は2026年9月23日から12月25日までです。
ブックサンタは、参加書店で子どもたちに贈りたい本を購入し、レジで寄付することで、さまざまな事情で困難な状況にある0歳から18歳までの子どもたちに本を届ける取り組みです。絵本に限らず、小説、料理の本、図鑑なども寄付対象として歓迎されています。
参加する場合は、八重洲ブックセンターの店舗で本を購入する際に、レジで「ブックサンタで」と伝えます。東京駅のグランスタ八重洲店を含む10店舗が対象となっているため、普段利用する店舗から参加しやすい企画です。
やえ推し本大賞2026の受賞作は?
「やえ推し本大賞」は、八重洲ブックセンターの書店員が、まだ読んでいない人にも勧めたい本を選び、読者の投票などを通じて大賞を決める企画です。2026年は第3回として「Stories of Nature~自然が語る物語~」をテーマに、5作品が選ばれました。
同社が2026年9月18日に公表した大賞受賞作は、荒木健太郎氏の『すごすぎる天気の図鑑 空のふしぎがすべてわかる!』です。2021年4月に刊行されたKADOKAWAの書籍で、空や天気にまつわる現象を紹介しています。選考には店頭投票、ウェブ投票、X投稿への「いいね」数、販売数が用いられ、投票数は1,150件に達しました。
大賞発表に合わせて、受賞記念フェアも全店で開催されました。ランキング上位の本を探すだけでなく、書店員の推薦コメントから新しい一冊を見つけられる点が、この企画の魅力です。
サイン会やトークイベントも開催
著者イベントも、八重洲ブックセンターが継続している取り組みです。2024年6月にはグランスタ八重洲店のオープニングイベントとして、北方謙三氏の『黄昏のために』刊行記念サイン会が開催されました。旧本店時代から続いてきた著者との接点が、新店舗でも引き継がれていることを示す事例です。
2026年の創業祭では、10月3日にグランスタ八重洲店でPayao氏の『欠けたまま満ちる』刊行記念サイン会が開催され、公式イベントページでは満員御礼と案内されました。イベント情報は開催後に更新されることもあるため、これから参加したい人は公式サイトの最新のイベント一覧を確認するのがおすすめです。
こうした企画は、店舗の規模だけでは測れない書店の価値を示しています。店頭での選書、読者参加型の投票、チャリティ、著者と直接交流できる機会は、本を購入することにとどまらない体験を生み出しています。
【プロの結論】八重洲ブックセンターの現在と今後をどう見るべきか
八重洲ブックセンターの動きを理解するうえで、最も大切なのは「旧本店の閉店」と「書店ブランドの存続」を分けて考えることです。2023年3月末に営業を終了したのは、再開発対象となった東京駅前の本店です。会社は営業を続け、2026年現在も10店舗の店舗網を維持しています。
加えて、2026年8月にはYAESU COREの施設名称が発表され、新店舗の出店計画も示されました。施設の竣工予定は2029年1月末ですが、書店の具体的な開店日は別途確認が必要です。現時点では「再出店が計画されている」という段階であり、開店日時や売場の詳細まで確定したわけではありません。
利用目的に応じた判断基準も明確です。
- 東京駅で今すぐ本を買いたい人:グランスタ八重洲店を利用する。旧本店ではなく、地下1階の改札外にある現営業店舗を目指す。
- 幅広い店舗から選びたい人:公式店舗一覧で最寄りの店舗を探し、所在地や営業時間を確認する。
- 著者イベントや推薦本に関心がある人:公式サイトのイベント情報や「やえ推し本大賞」をチェックする。
- 旧本店の復活を待っている人:YAESU COREの竣工予定と、八重洲ブックセンターによる正式な開店発表を区別して追う。
大型書店の価値は、蔵書数やフロアの広さだけでは決まりません。日々立ち寄れる場所であること、書店員の推薦によって思いがけない本に出会えること、著者イベントや社会貢献企画を通じて読者が参加できることも、大切な価値です。八重洲ブックセンターは、現在の店舗網で営業を続けながら、東京駅前の再開発後に向けた新たな展開を目指しています。
【八重洲ブックセンター】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:八重洲ブックセンターは2026年現在も営業していますか? A1:はい。営業しています。旧本店は2023年3月31日に閉店しましたが、グランスタ八重洲店をはじめ、公式店舗一覧に掲載された10店舗が営業拠点となっています。
Q2:八重洲ブックセンター本店の閉店理由は何ですか? A2:所在地を含む街区の再開発計画に伴うものです。公式発表では2023年3月31日をもって営業を終了したと説明されています。書店チェーン全体が閉店したわけではありません。
Q3:東京駅の八重洲ブックセンターはどこにありますか? A3:グランスタ八重洲店が、JR東京駅のグランスタ八重洲地下1階、八重洲地下中央改札外にあります。電話番号は03-6259-1167です。
Q4:グランスタ八重洲店の営業時間は何時から何時までですか? A4:平日は8時30分~21時30分、土曜・日曜・祝日は9時~21時です。大型連休などは変更される場合があるため、来店前に公式店舗情報を確認してください。
Q5:八重洲ブックセンターは2029年に再出店しますか? A5:旧本店の跡地を含むエリアで整備されるYAESU COREに、新店舗の出店が計画されています。施設の竣工予定は2029年1月末ですが、書店の具体的な開店日は別途発表を確認する必要があります。
Q6:八重洲ブックセンターの店舗一覧はどこで確認できますか? A6:八重洲ブックセンターの公式サイトにある「アクセス/店舗」ページで確認できます。東京都、神奈川県、千葉県、栃木県の店舗が掲載されており、所在地や電話番号などを調べられます。
まとめ:現在の店舗を利用しながらYAESU COREの続報を確認しよう
八重洲ブックセンターは、2023年3月末の本店閉店を経ても、書店ブランドとして営業を続けています。現在、東京駅で利用できる店舗はグランスタ八重洲店で、平日8時30分から21時30分まで営業しています。東京以外にも神奈川、千葉、栃木に店舗があり、ブックサンタややえ推し本大賞、著者イベントなどの企画も継続しています。
そして、今後の大きな節目となるのがYAESU COREです。2029年1月末の竣工を予定するこの複合施設では、八重洲ブックセンターの新店舗出店も計画されています。旧本店の閉店は、書店そのものの終わりではなく、再開発に伴う一区切りでした。
今すぐ本を買いたい人はグランスタ八重洲店や各地の既存店舗を利用し、旧本店の再出店を楽しみにしている人は、施設の完成予定と書店の正式な開店発表をそれぞれ確認する。この2つを押さえておけば、八重洲ブックセンターの現在と今後を正確に把握できます。