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2023年のカメムシ大量発生はなぜ14県に拡大?原因・被害と2026年最新動向を徹底解説

天海 凛 天海 凛 • 更新: • 公開: • 読了約 22 分
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2023年、日本各地でカメムシの大量発生が問題となり、青森県、岩手県、宮城県、千葉県、埼玉県など14県で注意報が出されたことが大きな話題になりました。春から夏にかけての高温や繁殖環境の変化が関係し、稲の品質低下につながる農業被害だけでなく、住宅や商業施設にカメムシが飛来する現象にも関心が集まりました。

では、2023年の大量発生は何が原因だったのでしょうか。14県とは具体的にどこなのか、カメムシはその後どうなったのか。2026年10月30日時点の農林水産省の公表資料を確認すると、2023年とは異なる地域でも果樹カメムシ類の注意報や警報が相次いでいます。過去の14県の発生状況から、気温・越冬・農作物被害の関係、2026年の最新データ、家庭でできる対策まで整理します。

【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 2023年の14県:当時、問題になった中心は米の品質を低下させる斑点米カメムシ類。8月末時点の報道では14県、その後21県に拡大した。
  • 大量発生の背景:高温による繁殖環境の変化に加え、果樹カメムシ類ではスギ・ヒノキの実の量や暖冬による越冬個体数も関係する。
  • 2026年の最新状況:農林水産省によると、10月14日時点で果樹カメムシ類の注意報・警報は合計50件、31府県に及んでいる。
  • 重要な注意点:稲を加害する斑点米カメムシ類と、果樹や住宅周辺で問題になるカメムシ類は、種類も発生状況も異なる。

【2023年の14県一覧】カメムシ大量発生はどこで起きた?

カメムシ大量発生202314県

2023年8月末時点で、カメムシの注意報が発表されていたと報道されたのは次の14県です。

青森県、岩手県、宮城県、山形県、福島県、千葉県、埼玉県、石川県、岐阜県、愛知県、島根県、山口県、高知県、大分県です。

地域的には東北・関東から中部、中国、四国、九州にまで広がっていました。特定の一地域だけで発生した問題ではなく、複数の地域で水稲への被害が懸念されていたことが特徴です。

加えて、その後は秋田県、京都府、和歌山県、鳥取県、佐賀県、熊本県、鹿児島県が加わり、報道上の注意報発表地域は合計21県に拡大しました。つまり「14県」という数字は、2023年の特定時点での状況であり、年間を通じた最終的な地域数とは異なります。

この14県の情報を理解するうえで、もう一つ押さえたいのが注意報の対象です。2023年に注目されたのは、主として米の品質を低下させる斑点米カメムシ類でした。農林水産省が全国一律に14県へ一斉発令したというより、各都道府県の病害虫防除所などが地域の調査結果に基づいて注意報を発表し、その情報が報道で集約されたものです。

NHKの2023年8月28日の報道でも、クモヘリカメムシやイネカメムシなどによる米の品質低下が取り上げられ、千葉県、埼玉県、宮城県、大分県などを含む14県の発生が紹介されていました。14県という数字は、住宅に侵入するカメムシすべての分布を表したものではありません。

14県で何が起きていたのか

斑点米カメムシ類は、水田周辺の雑草などで生息し、稲が穂をつける時期になると水田へ侵入します。籾から養分を吸い取るため、収穫された玄米に黒色や茶色の斑点ができることがあります。

この被害は、単に稲の見た目が悪くなるという問題ではありません。米の外観品質や等級に影響し、農家の販売価格や収入にも関わります。地域によって発生する種類や水田への侵入時期が異なるため、注意報の対象地域や防除時期も一律ではありません。

【検証資料 1】カメムシ大量発生 2023 14県の当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)

【大量発生の理由】2023年の高温・天候とカメムシの繁殖の関係

2023年にカメムシが増加した背景には、春から夏にかけて続いた高温がありました。ただし、気温だけで大量発生のすべてを説明することはできません。種類ごとの繁殖サイクル、餌となる植物の状況、越冬時の気象条件などが重なって発生量が変化します。

2023年の夏は記録的な高温だった

気象庁の日本の季節平均気温データによると、2023年6~8月の日本の平均気温偏差は、1991~2020年の基準値に対してプラス1.76℃でした。2024年と並び、1898年の統計開始以降、2番目に高い水準です。2025年の記録更新後も、2023年が極めて暑い夏だったことに変わりはありません。

気温が高いと、昆虫の活動や発育が活発になる場合があります。斑点米カメムシ類についても、2023年は春から夏の高温が続き、繁殖に適した環境が形成されたことが大量発生の背景として指摘されました。NHKの当時の報道では、暑さと湿度の高さを好む性質が専門家の説明として紹介されています。

スギ・ヒノキの実がカメムシの発生量を左右する

果樹カメムシ類の場合、気温とは別に重要なのが、山林にあるスギやヒノキの球果です。チャバネアオカメムシやツヤアオカメムシなどは、針葉樹の球果に含まれる種子を餌にして成長します。

農林水産省の資料では、果樹カメムシ類の発生量はスギ・ヒノキの球果の量に左右され、年ごとの変動が大きいと説明されています。餌が不足すると山林から離れ、果樹園へ移動して果実を吸汁します。

つまり、山林でカメムシが増えることと、農家の果樹園で被害が増えることは、必ずしも同じタイミングではありません。山林で十分に繁殖した後、餌が不足した段階で農作物に被害が集中する場合があります。

暖冬による越冬個体の生存も見逃せない

2023年の大量発生後、2024年春にも各地でカメムシの発生が問題になりました。その背景として注目されたのが、2023~2024年の冬の暖かさです。

2024年5月23日の東海テレビの報道では、名城大学昆虫学研究室の上船雅義教授が、スギやヒノキの実がカメムシの餌になることや、暖冬によって寒さで死亡する個体が減り、越冬した成虫が多く残ったことを説明しています。

これは、前年に発生した個体群が翌年の発生にも影響することを示す事例です。冬の寒さが弱ければ越冬できる個体が増える可能性があり、翌春の活動開始時期や個体数にも影響します。ただし、越冬率は種類や越冬場所、地域の気象条件によって異なります。

【種類別に検証】チャバネアオカメムシ・クサギカメムシの生態と農作物被害

「カメムシ」と一括りにされがちですが、実際には種類によって餌、発生時期、越冬場所、農作物への被害が異なります。特に果樹農家にとって重要なのが、チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシです。

チャバネアオカメムシの生態と発生時期

チャバネアオカメムシは、緑色の体と茶色の翅が特徴のカメムシです。農林水産省によると、全国に分布し、特に関東以南で発生が多い種類です。

成虫で越冬し、春になると活動を始めます。春から初夏にかけてはサクラやクワなどの植物に移動し、夏以降はスギやヒノキの球果を主な餌として利用します。

大阪府の病害虫防除資料では、チャバネアオカメムシは7~8月頃に世代交代し、餌となる球果が多い年には8月以降に第2世代の個体が増える場合があると説明されています。

また、ヒノキの球果などで十分に餌を確保できなくなると、カキ、ミカン、ナシなどの果樹園に飛来します。果樹園への飛来が増える時期は地域や年によって異なります。

クサギカメムシの発生時期と越冬場所

クサギカメムシは、暗褐色の体に黄褐色の斑紋がある種類です。日本全国に分布しますが、農林水産省の資料では特に関東以北での発生が多いとされています。

特徴的なのは、成虫が家屋の壁の隙間や樹皮の下などに入り込んで越冬することです。春になると越冬場所から出て活動を始め、初夏に産卵し、夏の終わり頃から新成虫が現れます。

秋になると越冬場所を探すため、住宅の外壁、窓枠、ベランダなどに集まることがあります。農業被害だけでなく、住宅への侵入や強い悪臭が問題になるのもこのためです。

チャバネアオカメムシが主に山林の落葉層などで越冬するのに対し、クサギカメムシは建物の隙間なども利用します。住宅で見かけるカメムシがすべて同じ種類ではないことを理解しておくと、対策も選びやすくなります。

農作物への被害は米と果樹で異なる

カメムシによる農作物被害は、大きく分けると水稲への被害と果樹への被害があります。

水稲では、斑点米カメムシ類が籾を吸汁することで、玄米に黒色や茶色の斑点が生じます。イネカメムシの場合は、吸汁によって不稔米が発生することもあります。

果樹では、カメムシの針状の口器が果実に刺さり、内部の組織が傷みます。果実の表面にくぼみや変形が生じたり、幼果期の吸汁によって落果したりすることがあります。

農林水産省は、果樹カメムシ類による被害として、ミカン、リンゴ、ナシ、モモ、カキなどを挙げています。果実が収穫できても商品価値が低下するため、農家にとって経済的な影響は小さくありません。

【検証資料 2】カメムシ大量発生 2023 14県の活動歴およびメディア掲載記録(出典:ライブドアニュース)

【2026年最新】農林水産省の発生状況と2023年との比較

2023年の大量発生は過去の出来事ですが、カメムシによる農作物被害がなくなったわけではありません。2026年10月30日時点で確認できる農林水産省の資料では、果樹カメムシ類と斑点米カメムシ類の双方について、広い地域で注意報が発表されています。

2026年10月14日時点で果樹カメムシ類は31府県

農林水産省が公表した「令和8年の果樹カメムシ類の注意報・警報発表状況」によると、2026年10月14日時点での発表件数は50件、31府県でした。このうち警報は1件です。

2026年は春から夏にかけて佐賀県、和歌山県、高知県、山口県などで注意報が発表され、その後も各地で追加の注意報や警報が出されました。10月に入ってからも静岡県、愛知県、三重県などで発表が続いています。

また、農林水産省の10月15日時点の発生動向では、千葉県の温州ミカン、静岡県のかんきつ・落葉果樹、岐阜県や愛知県、三重県などの果樹で発生量が「多」と整理されています。対象作物や地域は県ごとに異なります。

2026年の斑点米カメムシ類も26道府県で注意報

水稲に被害を与える斑点米カメムシ類についても、農林水産省の2026年9月24日時点の集計では、注意報が30件、26道府県で発表されていました。警報の発表は0件です。

対象にはイネカメムシも含まれます。農林水産省は、イネカメムシについて、一般的な斑点米カメムシ類とは異なり、穂がそろう時期よりも出穂期の防除が重要だと説明しています。

この点からも、単にカメムシが多いという情報だけでは十分ではありません。どの種類が、どの作物に、いつ発生しているのかを確認する必要があります。

2023年と2026年の発生状況を比較

時期・対象 発表状況 確認できる特徴
2023年8月末・斑点米カメムシ類 14県 東北、関東、中部、中国、四国、九州に拡大
2023年秋・斑点米カメムシ類 報道上は21県 当初の14県に秋田、京都、和歌山、鳥取、佐賀、熊本、鹿児島が追加
2023年度・果樹カメムシ類 注意報・警報18件 水稲の14県とは別の集計区分
2026年9月24日・斑点米カメムシ類 30件・26道府県 イネカメムシを含む。警報0件
2026年10月14日・果樹カメムシ類 50件・31府県 警報1件を含む。秋以降も発表が継続

この比較で注意したいのは、2023年の14県と2026年の31府県が同じ種類のカメムシを対象にした数字ではないことです。2023年の14県は主に斑点米カメムシ類に関する報道上の集計であり、2026年の31府県は果樹カメムシ類の注意報・警報の集計です。

農林水産省の資料によれば、果樹カメムシ類の注意報・警報の発表回数は、2023年度が18件、2024年度が61件、2025年度が27件、2026年度は10月14日時点で50件となっています。2024年に大きく増え、2025年に減少した後、2026年に再び増えていることが分かります。

ただし、注意報の件数は虫の個体数そのものではありません。各都道府県が防除の必要性を判断して発表した回数であり、同じ県で複数回発表される場合もあります。発生の強さを比較する際は、実際の調査結果や対象作物も併せて見る必要があります。

2026年も高温傾向が続いている

気象庁によると、2026年の夏の日本の平均気温偏差はプラス1.02℃で、1898年の統計開始以降5番目に高い値でした。

2023年の高温と同様に、2026年も昆虫の活動や農作物の生育に影響し得る気象条件が続いています。ただし、高温だけで現在の発生地域を説明することはできません。農林水産省は各都道府県の発生予察や調査をもとに、地域ごとの状況を公表しています。

【防除方法・対策】農家と家庭でできるカメムシ対策

カメムシ対策で大切なのは、発生した後に慌てて駆除するだけでなく、飛来や侵入が始まる前から準備することです。農業と家庭では必要な対策が異なります。

農家が実施したい果樹カメムシ対策

果樹園では、まず園内の見回りをこまめに行い、カメムシの飛来を早期に発見することが基本です。農林水産省の防除資料でも、飛来を確認した場合は適切な薬剤を使用して速やかに防除することが推奨されています。

  • 園内の見回り:夕方から夜間に活動が活発になるため、飛来状況を定期的に確認する。
  • 適期の薬剤散布:地域の発生予察情報や作物ごとの登録農薬を確認して実施する。
  • 果実の袋かけ:発生が多い園地では早めに袋をかけ、果実への接触を減らす。
  • 防虫ネット:山林に隣接する園地などでは、多目的防災網の設置を検討する。
  • 再飛来の確認:一度防除した後も園内を観察し、再び飛来した場合は追加対策を検討する。

農林水産省が2025年にまとめた被害要因の分析では、果樹園の見回り不足や薬剤散布の遅れ、山林に隣接した立地などが被害を抑えられなかった要因として挙げられています。例年どおりの防除だけでは、飛来が長期間続く年に対応しきれない場合があります。

水田での斑点米カメムシ対策

水稲では、畦畔や農道の雑草管理が重要です。カメムシの生息場所を管理することで、水田への侵入リスクを下げられます。

ただし、草刈りのタイミングには注意が必要です。出穂直前や出穂後に周辺の草を刈ると、生息場所を失ったカメムシが水田へ移動する可能性があります。

大分県が2026年8月に公表した対策資料では、出穂期の2週間前までに畦畔周辺の草刈りを行い、出穂期前後の不適切な草刈りを避けるよう呼びかけています。薬剤防除についても、穂ぞろい期やその後の状況を踏まえて実施する方法が紹介されています。

ただし、イネカメムシは出穂期の防除が重要であり、その他の種類と防除適期が異なる場合があります。必ず地域の病害虫防除所が示す情報を確認してください。

住宅への侵入を防ぐ方法

家庭で問題になるのは、秋を中心にカメムシが住宅へ入り込むことです。窓を閉めていても、網戸の隙間やサッシ、換気口などから侵入する場合があります。

  • 網戸やサッシを点検:破れや隙間を補修し、窓の開閉時に虫が入らないようにする。
  • 換気口を確認:防虫ネットなどを適切に設置し、侵入口を減らす。
  • 外灯を見直す:虫が集まりやすい照明を必要に応じてLED照明に変更する。
  • 洗濯物を確認:取り込む前に衣類やタオルに付着していないか確認する。
  • 侵入防止剤を利用:住宅用として販売されている製品を説明書に従って使用する。

カメムシは刺激を受けると臭いを放つため、見つけても素手でつぶすのは避けたいところです。屋内に入った場合は、ペットボトルや透明な容器を使って刺激を与えずに捕獲し、屋外へ移す方法があります。

害虫防除技術研究所の専門家も、カメムシに刺激を与えず、容器などを利用して取り除く方法を紹介しています。殺虫剤を使用する場合は、室内用・屋外用の区別や使用上の注意を守ることが大切です。

【プロの結論】大量発生を見極めるには何を確認すべきか

カメムシの発生状況を正しく判断するには、単に「今年は多い」という情報だけでなく、次の3点を確認する必要があります。

第一に、対象となる種類です。水田の斑点米カメムシ類なのか、果樹園のチャバネアオカメムシやクサギカメムシなのかによって、被害の内容も防除時期も異なります。

第二に、発表された地域と対象作物です。注意報が県単位で発表されていても、実際に発生が多いのは特定の作物や地域に限られることがあります。県内全域が同じ危険度という意味ではありません。

第三に、発表日と調査時点です。前年の注意報や古い発生マップだけを見て判断するのではなく、最新の発生予察情報を確認が必要です。

この3点を押さえれば、ニュースの見出しに過度に反応することなく、実際の農業被害や住宅への侵入リスクに合わせた対策を選べます。

【検証資料 3】カメムシ大量発生 2023 14県に関する近況・インタビュー報道記録(出典:マイナビニュース)

【カメムシ大量発生2023年の14県】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2023年にカメムシ注意報が出された14県はどこですか?
A1:青森県、岩手県、宮城県、山形県、福島県、千葉県、埼玉県、石川県、岐阜県、愛知県、島根県、山口県、高知県、大分県です。主に斑点米カメムシ類への注意喚起として報道され、その後は合計21県に拡大しました。

Q2:2023年にカメムシが大量発生した最大の理由は何ですか?
A2:春から夏にかけての高温が繁殖や活動に適した環境をつくったことが一因です。果樹カメムシ類では、スギ・ヒノキの球果の豊凶や餌不足による果樹園への移動、暖冬による越冬個体の生存も関係します。単一の原因ではなく、複数の条件が重なった現象です。

Q3:カメムシの大量発生は2026年も続いていますか?
A3:はい。農林水産省の2026年10月14日時点の資料では、果樹カメムシ類の注意報・警報が50件、31府県で発表されています。また、斑点米カメムシ類についても9月24日時点で30件、26道府県の注意報が確認されています。ただし、対象となる種類と作物は異なります。

Q4:チャバネアオカメムシとクサギカメムシはいつ発生しますか?
A4:チャバネアオカメムシは春に活動を始め、夏から秋にかけて個体数が増えることがあります。クサギカメムシも春に活動を始め、夏の終わり頃から新成虫が現れ、秋には越冬場所を求めて住宅に飛来することがあります。具体的な時期は地域や気象条件によって異なります。

Q5:カメムシが家の中に入ったときはどうすればよいですか?
A5:素手でつぶしたり強く刺激したりせず、容器やペットボトルなどを利用して捕獲する方法があります。侵入を繰り返す場合は、網戸やサッシ、換気口などの隙間を点検し、住宅用の侵入防止剤なども活用してください。

まとめ:2023年の14県から2026年の発生状況へ、正しい対策を選ぶ

2023年のカメムシ大量発生は、8月末時点で14県に注意報が出されたことが報道され、その後21県に拡大しました。中心となったのは、稲の品質を低下させる斑点米カメムシ類です。

発生の背景には、記録的な高温、昆虫の繁殖環境、餌となる植物の状況、越冬時の気象条件などが関係していました。果樹カメムシ類については、スギやヒノキの球果が個体数を左右し、餌が不足すると果樹園へ移動する生態が重要です。

そして2026年10月現在も、農林水産省の資料には広い地域での注意報・警報が記録されています。特に果樹カメムシ類は10月14日時点で31府県、50件という発表状況であり、秋以降も警戒が必要な地域があります。

ただし、2023年の14県と2026年の発生地域を単純に同じものとして扱うことはできません。水田と果樹園では被害を与える種類が異なり、対策のタイミングも変わります。

農家は都道府県の病害虫発生予察情報を確認し、飛来の早期発見と適期防除を徹底すること。家庭では侵入経路をふさぎ、カメムシを刺激せずに取り除くことが基本です。

カメムシの大量発生は、単なる不快害虫の問題ではありません。気象条件と生態、農業生産、住宅環境が結び付いた問題です。2026年以降も、最新の地域別データを確認しながら、種類に合った対策を続けることが被害を抑える鍵になります。

主な情報源

- 農林水産省「カメムシ類の防除」「令和8年の果樹カメムシ類の発生状況」
- 気象庁「日本の季節平均気温」
- 大阪府「果樹カメムシ類 生態と防除対策」
- NHK、東海テレビ、読売テレビの2023~2024年の関連報道

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天海 凛
トレンドリサーチャー 天海 凛
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美容・ファッション領域のライター。ブランドの公式発表、商品の成分表示、取材先の一次コメントをもとに構成し、体験談と公開情報を区別して記載します。

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