2026年シーズンの松本剛は、巨人の外野手として一軍で130試合に出場しました。日本ハム時代の2025年と比較すると、打率・安打数ともに大きく改善しています。
2026年の打率・安打数・OPS
日本野球機構(NPB)の2026年シーズン終了時の個人成績によると、主な打撃成績は次のとおりです。
松本剛|読売ジャイアンツ
2026年シーズン打率
33歳・右投右打・外野手
背番号9
出場試合数
安打数
本塁打
打点
盗塁
OPS
出塁率 .324/長打率 .337/得点圏打率 .325
出典:NPB公式個人年度別成績
特に注目したいのは、130試合に出場して115安打を記録した点です。
2025年は66試合、30安打にとどまっていたため、2026年は出場機会を大幅に増やし、安打数も回復しました。打率も.188から.274へ上昇しています。
一方で、OPSは.661です。2022年の.836と比較すると、長打を含めた打撃面ではまだ首位打者を獲得した頃の水準には達していません。
つまり、2026年の松本剛は、安定してヒットを重ねる打者として復調した一方、長打力には改善の余地を残したという評価が妥当です。
2026年の出場状況とコンディション
シーズン終盤には下半身のコンディション不良が報じられ、最終戦ではベンチを外れました。
2026年10月9日の報道では、クライマックスシリーズ出場に向けてゴーサインが出たことも伝えられています。
巨人移籍1年目は130試合に出場するなど、チームの外野戦力として一定の役割を果たしました。今後は年間を通して安定したコンディションを維持できるかも注目点です。
【FA宣言の経緯】松本剛が日本ハムを退団して巨人を選んだ理由
松本剛の巨人移籍を理解するには、2025年シーズンの状況と国内FA宣言までの経緯を整理する必要があります。
2025年11月11日に国内FA権を行使
松本剛は2025年9月26日、出場選手登録日数が8年に達し、国内FA権を取得しました。
その後、日本ハムとの交渉を続けましたが、11月11日に権利行使を球団へ伝え、正式に申請書類を提出しました。
球団公式発表に掲載された本人のコメントは、次のとおりです。
ファイターズからはありがたい提示をしていただき、感謝しています。ただ、自分に対する他球団の評価を聞いてみたく、この決断に至りました。
このコメントから分かるのは、日本ハムへの不満を理由に一方的に退団したわけではないということです。
球団から提示を受けたことへの感謝を示しながら、他球団から自分がどのように評価されるのかを知りたいという思いでFA宣言に踏み切りました。
なぜ巨人を移籍先に選んだのか?
巨人入りの決め手として本人が明かしたのが、阿部慎之助監督から直接かけられた言葉でした。
2025年11月27日の入団会見で、松本剛は移籍について悩んだことを認めたうえで、阿部監督から「力になってほしい」と声をかけられたことが大きかったと説明しています。
ここには、単なる契約条件だけでは説明できない移籍の背景があります。
- 再挑戦への意欲: 2024年、2025年と悔しいシーズンが続き、環境を変えて自分を鍛え直したいという思いがあった。
- 監督からの期待: 阿部監督が直接獲得への意思を示した。
- 巨人の補強ポイント: 右打ちの外野手を必要としており、松本剛の打撃技術や守備経験が評価された。
- 本人の目標: 新天地でレギュラーを勝ち取り、全試合出場を目指す考えだった。
巨人側も、プレーだけでなく野球に取り組む姿勢や若手選手への好影響を期待していました。
また、松本剛は子どもの頃から巨人ファンだったことも報じられています。本人にとって、憧れの球団でプレーする機会だったことも移籍の背景にありました。
日本ハムから戦力外になったわけではない
ネット検索では「松本剛は日本ハムをクビになったのか」という疑問も見られます。
しかし、実際の経緯は異なります。
松本剛は国内FA権を取得したうえで自ら権利を行使し、他球団との交渉を経て巨人への移籍を決めました。日本ハムは宣言残留も認めていました。
したがって、戦力外通告による退団ではなく、選手自身が新たな挑戦先を選んだFA移籍です。
なお、2025年の推定年俸は1億1,000万円でBランクと報じられており、日本ハムは人的補償ではなく金銭補償を選択。巨人から日本ハムに支払われた補償額は推定6,600万円でした。
【日本ハム時代の実績】帝京高校から2022年首位打者への軌跡
松本剛は1993年8月11日生まれ、埼玉県出身の外野手です。
高校時代から野球選手として注目され、帝京高校を経て2011年のドラフト2位で北海道日本ハムファイターズに入団しました。
帝京高校時代は3度の甲子園出場
松本剛は帝京高校でプレーし、1年夏、2年春、3年夏の計3度、甲子園に出場しています。
3年時には主将を務め、2011年のドラフト会議で日本ハムから2位指名を受けました。
プロ入り後、すぐに不動のレギュラーになったわけではありません。2013年に一軍デビューを果たした後、出場機会を増やしながら経験を積み重ねていきます。
2017年には115試合に出場し、打率.274、110安打を記録。外野手としての出場機会を確保し、レギュラー候補として存在感を高めました。
2022年に打率.347でパ・リーグ首位打者を獲得
松本剛のキャリアにおける最大の転換点は2022年です。
新庄剛志監督の就任1年目、松本剛は開幕戦で4番に抜てきされました。その期待に応えるように安打を量産し、シーズンを通して高打率を維持します。
7月下旬には左膝を骨折するアクシデントがありましたが、約1か月で復帰。最終的には規定打席にも到達し、パ・リーグの首位打者に輝きました。
パ・リーグ首位打者
試合数
117試合
安打数
137安打
打点
44打点
盗塁
21盗塁
ベストナイン
外野手部門・初受賞
特筆すべきは、本塁打数が3本でありながら首位打者を獲得したことです。
松本剛の持ち味は、ホームランを量産する長距離打者というより、広角に打ち分けるバットコントロールと安打を生み出す技術にあります。
2022年はその能力が最大限に発揮されたシーズンでした。
また、同年オフには日本ハムの選手会長に就任。翌2023年からはチームをまとめる立場も担いました。
【成績・経歴比較】2022年の全盛期から2026年の巨人復活まで
松本剛のキャリアを理解するうえで重要なのは、2022年だけを見て評価するのではなく、その後の成績推移も確認することです。
以下はNPB公式の年度別記録を中心に整理した主な経歴と成績です。
松本剛の年代別キャリア・成績一覧
出典:NPB個人年度別成績、球団公式発表、報道各社の入団・移籍報道。
2022年・2025年・2026年の打撃成績を比較
特に重要な3シーズンを数字で比較します。
| 項目 | 2022年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|
| 所属 | 日本ハム | 日本ハム | 巨人 |
| 試合 | 117 | 66 | 130 |
| 打率 | .347 | .188 | .274 |
| 安打 | 137 | 30 | 115 |
| 本塁打 | 3 | 0 | 3 |
| 打点 | 44 | 7 | 25 |
| 盗塁 | 21 | 3 | 17 |
| OPS | .836 | .507 | .661 |
この比較から読み取れる要点は3つあります。
1. 2025年は出場機会と成績の両方で苦戦した
2024年は20盗塁を記録していましたが、2025年は66試合、30安打に減少しました。
日本ハムでは万波中正、水谷瞬、五十幡亮汰、矢澤宏太ら若い外野手の台頭もあり、出場枠をめぐる競争が激しくなっていました。
2. 2026年は安打を量産する能力を取り戻した
巨人移籍後は130試合に出場し、115安打を記録。2025年の不振から数字を大きく改善しました。
打率.274は、2022年の首位打者獲得時には及ばないものの、移籍1年目の成績としては復調を示す材料です。
3. OPSと長打力は次の課題
2026年のOPSは.661。2022年の.836と比べると差があります。
打率と安打数だけでは見えない部分ですが、出塁率や長打率を伸ばせるかが、今後の打撃評価を左右します。
【年俸・契約・背番号9】巨人で松本剛に期待される役割とは?
松本剛が巨人に移籍した際の契約条件も注目されました。
巨人との契約は2年総額2億5,000万円
2025年11月27日の入団会見では、巨人との契約が2年総額2億5,000万円(推定)と報じられました。
背番号は9に決定しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 移籍先 | 読売ジャイアンツ |
| 移籍形態 | 国内FA移籍 |
| 契約期間 | 2年 |
| 契約総額 | 2億5,000万円(推定) |
| 背番号 | 9 |
| 旧所属 | 北海道日本ハムファイターズ |
| 2025年推定年俸 | 1億1,000万円 |
背番号9は、巨人では清水隆行や亀井善行らが背負った番号としても知られています。
球団が松本剛に期待したのは、単なる外野手の人数合わせではありません。
2025年の巨人は外野のレギュラーを固定できず、特に中堅のポジションをめぐって競争が続いていました。
松本剛には打撃だけでなく、外野守備や走塁、経験を生かしたチームへの貢献も求められていたのです。
巨人移籍後の評価はどう変わった?
移籍前の2025年は、出場機会が減少し、打率も低迷していました。
そのため、巨人が獲得した当初は、2022年の首位打者時代の打撃をどこまで取り戻せるかが大きな焦点でした。
2026年の実績を振り返ると、130試合出場、115安打という数字は、一定の期待に応えた結果と評価できます。
一方、OPS.661という数字は、打率の回復だけで完全復活と判断するには早いことも示しています。
巨人の補強としては、出場機会を与えながら打撃の安定性を取り戻させるという狙いが、一定の成果につながったシーズンでした。
2027年以降に注目したい3つのポイント
今後の松本剛を評価するうえで、注目したいのは次の3点です。
- 打率の維持: 2026年の.274を継続し、安定した安打数を確保できるか。
- OPSの改善: 出塁率と長打率を引き上げ、攻撃面での貢献度を高められるか。
- 走塁とコンディション: 17盗塁という機動力を生かしながら、年間を通じて出場できるか。
特に2026年は盗塁17に対して盗塁死9という記録でした。走塁能力をチームの得点力に結び付けるためには、盗塁成功率の向上も課題になります。
【日ハム松本剛の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:松本剛は現在、日本ハムと巨人のどちらに所属していますか?
A1:2026年10月現在、読売ジャイアンツに所属しています。2025年オフに国内FA権を行使して日本ハムから移籍し、背番号9を着用しています。
Q2:松本剛が日本ハムを退団した理由は何ですか?
A2:国内FA権を行使し、他球団からの評価を聞きたいと考えたためです。巨人入りの決め手には、阿部慎之助監督から直接「力になってほしい」と声をかけられたことがありました。
Q3:松本剛の2026年の成績はどれくらいですか?
A3:レギュラーシーズンは130試合に出場し、打率.274、115安打、3本塁打、25打点、17盗塁、OPS.661でした。2025年の打率.188から大きく改善しています。
【プロの結論】松本剛は巨人移籍で再起を果たしたのか
松本剛のキャリアを振り返ると、2022年の首位打者獲得が最大の成功体験であり、2025年の不振が大きな転換点になりました。
日本ハムでは長年プレーし、選手会長も務めましたが、若手外野手の台頭によって出場機会が減少。国内FA権を行使した結果、巨人という新しい環境で再出発することになりました。
2026年は打率.274、115安打、130試合出場という成績を残し、少なくとも出場機会と安打数の面では復調を示しています。
ただし、2022年の.347、OPS.836という実績と比べれば、打撃面にはまだ伸びしろがあります。
松本剛を評価するときは、次の基準を意識すると実態をつかみやすくなります。
- 打率だけでなく、OPSや出塁率も確認する。
- 出場試合数と安打数から、チーム内での役割を判断する。
- 盗塁数だけでなく盗塁成功率も見る。
- 過去の首位打者という実績と、直近シーズンの数字を分けて考える。
2026年は松本剛にとって、巨人で再び一軍の主力として戦えることを示したシーズンでした。 2027年以降、首位打者を獲得した頃の打撃技術をどこまで取り戻せるか。そして背番号9にふさわしい存在感を示せるかが、次の注目ポイントです。
松本剛の巨人での挑戦は、2026年の復調を足掛かりに、次の段階へ進もうとしています。