郵便局やゆうちょ銀行からお金を送るとき、気になるのが振込手数料です。2026年10月28日時点のゆうちょ銀行公式料金では、他の金融機関への振込は5万円未満ならATMで220円、窓口で660円、ゆうちょダイレクトやゆうちょ通帳アプリなら金額にかかわらず165円です。一方、ゆうちょ口座同士の送金は料金体系が異なり、対象のオンライン送金なら月5回まで無料になります。
ただし、払込書を使った「通常払込み」や、現金で送金する「電信払込み」は、一般的な銀行振込とは別の手続きです。送金先と利用方法を間違えると、想定より手数料が高くなることもあります。ゆうちょ銀行公式の「送金料金」「お金を送るには」「ことら送金」などの案内をもとに、2026年最新の料金、5万円未満・5万円以上の違い、無料で送る条件、現金振込の可否まで整理します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 他行あて振込:ゆうちょダイレクト・ゆうちょ通帳アプリなら、振込金額にかかわらず1件165円。
- ゆうちょ口座間の送金:ゆうちょダイレクトと通帳アプリを合わせて月5回まで無料。6回目以降は1件100円。
- さらに安くする方法:対象となる個人あて送金なら、通帳アプリの「ことら送金」で1回10万円まで手数料無料。
【まず確認】郵便局の振込手数料は送金先と手続きの種類で変わる

「郵便局の振込」とひとくちにいっても、ゆうちょ銀行のサービスには複数の送金方法があります。料金を比較する前に、どの手続きに該当するのかを確認することが大切です。
1.電信振替:ゆうちょ口座から別のゆうちょ口座へ送る
自分のゆうちょ口座から、相手のゆうちょ口座へお金を移す手続きです。ゆうちょ銀行では「電信振替」と呼ばれます。家族への送金や、ゆうちょ口座を指定された支払いなどが代表的な利用場面です。
通常の電信振替は、窓口で1件146円、ゆうちょATMで100円です。ゆうちょダイレクトとゆうちょ通帳アプリなら、両サービスを合わせて月5回まで無料になります。
2.他行あて振込:ゆうちょ口座から別の銀行へ送る
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など、ゆうちょ銀行以外の金融機関の口座へ送金する手続きです。料金は送金方法によって異なり、窓口やATMでは5万円を境に金額別の手数料が設定されています。
一方、ゆうちょダイレクトやゆうちょ通帳アプリによる通常の他行あて振込は、5万円未満でも5万円以上でも1件165円です。頻繁に他行へ送金する人は、オンライン手続きを利用することで費用を抑えられます。
3.払込み:払込書を使って相手の口座に入金する
公共料金以外の各種料金や、団体・事業者への支払いなどで、郵便局専用の払込書を使うケースがあります。この場合は、通常払込みや電信払込みなどの料金が適用されます。
通常払込みは、主に払込書を使って振替口座へ送金する方法です。電信払込みは、現金を相手の総合口座または振替口座へ送る方法で、即時に送金できるサービスです。どちらも、他の銀行口座への通常の振込とは料金体系が異なります。
【2026年最新】郵便局振込手数料を5万円未満・5万円以上で徹底比較
以下は、ゆうちょ銀行公式の料金案内に掲載されている、個人利用を中心とした主な送金手数料です。2026年10月28日時点の通常料金で、原則として消費税込みです。
| 送金の種類 | 利用方法 | 5万円未満 | 5万円以上 |
|---|---|---|---|
| 電信振替(ゆうちょ口座間) | 窓口 | 146円 | 146円 |
| 電信振替(ゆうちょ口座間) | ゆうちょATM・Madotab | 100円 | 100円 |
| 電信振替(ゆうちょ口座間) | ゆうちょダイレクト・通帳アプリ | 月5回まで無料、6回目以降100円 | 月5回まで無料、6回目以降100円 |
| 他行あて振込 | 窓口 | 660円 | 880円 |
| 他行あて振込 | ゆうちょATM・Madotab | 220円 | 440円 |
| 他行あて振込 | ゆうちょダイレクト・通帳アプリ | 165円 | 165円 |
| 通常払込み | 窓口 | 203円 | 417円 |
| 通常払込み | ゆうちょATM・通帳アプリ | 152円 | 366円 |
| 電信払込み | 窓口 | 550円 | 770円 |
※通常払込みの料金は、振替MTサービスなどの特別な条件に該当する場合を除いた金額です。払込書の種類や利用条件によって、取り扱いが異なる場合があります。
5万円ちょうどの場合は「5万円以上」の料金
料金区分で見落としやすいのが、5万円ちょうどの扱いです。「5万円未満」と「5万円以上」の2区分では、50,000円は後者に該当します。
たとえば、他行あてに50,000円を送る場合、窓口なら880円、ATMなら440円、ゆうちょダイレクトなら165円です。送金額が5万円を超えていなくても、ちょうど5万円なら窓口・ATMの高い方の料金が適用されます。
他行あて振込はオンライン利用でどれだけ安くなる?
他行あて振込を窓口で行う場合と、ゆうちょダイレクトで行う場合を比べると、手数料の差は明確です。
- 5万円未満:窓口660円からオンライン165円へ変更すると、1回495円の節約。
- 5万円以上:窓口880円からオンライン165円へ変更すると、1回715円の節約。
- ATM利用の場合も、5万円未満なら55円、5万円以上なら275円、オンラインの方が安くなります。
月に4回、5万円未満の他行あて振込を行う場合、窓口では合計2,640円、オンラインでは660円です。月額で1,980円、年間では23,760円の差になります。振込回数が多い人ほど、手続き方法の見直しによる節約効果は大きくなります。
【無料にする方法】ゆうちょ口座間の送金とことら送金の条件
ゆうちょ銀行の送金手数料を抑えたい場合、まず確認したいのが「ゆうちょ口座間の送金」と「ことら送金」です。ただし、無料になる条件はそれぞれ異なります。
ゆうちょダイレクト・通帳アプリは月5回まで無料
自分のゆうちょ口座から相手のゆうちょ口座へ電信振替を行う場合、ゆうちょダイレクトとゆうちょ通帳アプリでは、月5回まで送金手数料がかかりません。6回目以降は1件100円です。
注意したいのは、無料回数がサービスごとに5回ずつ用意されているわけではないことです。ゆうちょダイレクトと通帳アプリの送金回数は合算されます。たとえば、ダイレクトで3回、通帳アプリで2回送金した場合、その月の無料枠は使い切ったことになります。
また、無料になるのは通常のゆうちょ口座間送金です。他行あて振込は同じアプリから操作しても1件165円かかるため、「アプリならすべて無料」という理解は誤りです。
ことら送金なら他行あても手数料無料
もう一つの選択肢が、ゆうちょ通帳アプリから利用できる「ことら送金」です。ゆうちょ銀行の公式案内によると、対象となる個人間の送金について、1回あたり最大10万円まで手数料無料で利用できます。
- 送金上限:1回あたり10万円。
- 手数料:無料。
- 利用回数:月5回まで。
- 送金先:ことら送金に対応する金融機関など。
- 利用条件:対象となる個人口座・居住者口座などの条件を満たすこと。
通常の他行あて振込が165円かかるのに対し、ことら送金なら条件を満たす送金を無料で行えます。相手の口座情報を指定して送る方法に加え、受取人が事前設定していれば、携帯電話番号やメールアドレスを使った送金にも対応しています。
ただし、ことら送金は通常の振込と同じサービスではありません。利用できる送金先や金額に制限があり、送金完了後のキャンセル・返金もできません。送金先の対応状況と口座情報を確認してから利用しましょう。
無料条件を見極めるポイント
ゆうちょ口座間の送金が中心なら、まずはゆうちょダイレクトや通帳アプリの月5回無料枠を使う方法が適しています。他行の個人口座へ10万円以下を送る場合は、ことら送金に対応しているかを確認すると、さらに費用を抑えられる可能性があります。
一方、事業者への支払い、払込書を使う送金、10万円を超える振込などは、これらの無料条件にそのまま当てはまるわけではありません。送金目的と金額を基準に使い分けることが重要です。
【窓口・ATM・アプリ】自分に合った振込方法の選び方
料金だけを比較するとオンライン手続きが有利ですが、すべての人に同じ方法が向いているわけではありません。手続きに必要なものや、送金先、利用できる時間も考慮して選びましょう。
郵便局の窓口:相談しながら手続きしたい人向け
窓口は、振込方法がわからない場合や、書類を確認しながら手続きを進めたい場合に適しています。他行あて振込では、一般に振込依頼書や通帳・キャッシュカード、お届け印、本人確認書類などが必要になることがあります。実際の必要書類は口座の種類や手続き内容によって異なります。
ただし、他行あて振込の通常料金は5万円未満660円、5万円以上880円です。料金を最優先するなら、オンライン手続きを検討する価値があります。また、他行あて振込を取り扱わない簡易郵便局の窓口もあるため、事前の確認が必要です。
ゆうちょATM:窓口より安く、操作も比較的簡単
ATMは、窓口の営業時間外などに手続きしたい人や、オンラインバンキングを利用していない人にとって便利な選択肢です。他行あて振込は5万円未満220円、5万円以上440円、ゆうちょ口座間の電信振替は100円です。
ただし、ATMによって利用できる取引や時間帯が異なります。また、ゆうちょ銀行から他行あてに振り込む場合、現金を直接使った振込はできません。総合口座など、送金に対応する口座からの手続きが必要です。
ゆうちょダイレクト・通帳アプリ:手数料を抑えたい人向け
他行あて振込をよく利用する人にとって、オンライン手続きは料金面で有力な選択肢です。通常の他行あて振込なら1件165円で、5万円未満と5万円以上の区分による差はありません。
ゆうちょ通帳アプリは、残高や入出金明細の確認に加えて、対応する送金・払込みなどにも利用できます。ただし、アプリの利用自体が原則無料であることと、アプリから行う送金が無料であることは別です。送金サービスごとの料金を確認してください。
また、振込先の金融機関や口座の状況、依頼日時などによっては、振込の取り扱いが翌日以降になる場合があります。支払期限が迫っている場合は、料金だけでなく入金時期にも注意が必要です。
【現金振込はできる?】通常払込み・電信払込みとの違い
「ゆうちょ銀行から現金で振り込みたい」という場合、最初に確認したいのは、送金先が他の金融機関なのか、ゆうちょ銀行の口座なのかという点です。
他の金融機関への振込は現金ではできない
ゆうちょ銀行から他行あてに振り込む場合、現金による振込は取り扱っていません。送金機能のある総合口座などから手続きを行う必要があります。口座を持っていない場合は、現金をそのままATMに入れて他行あて振込をする方法では対応できません。
他行あて振込に対応する口座でも、送金機能の有無や本人確認の状況によっては利用できない場合があります。10万円を超える振込については、取引時確認が済んでいない口座からの取り扱いに制限があるため、必要な確認を済ませておくことが大切です。
通常払込み:払込書を使って支払う
通常払込みは、主に払込書を使い、相手の振替口座へお金を送る方法です。窓口で5万円未満203円、5万円以上417円、ATMや通帳アプリではそれぞれ152円、366円が通常料金です。
払込書を使う手続きは、相手が指定した用紙や口座の種類によって利用条件が異なります。すべての請求書や払込書が、すべてのATM・アプリで利用できるわけではありません。用紙の記載や案内に従って手続きを進めましょう。
また、ATMや通帳アプリでは、国などへの払込みを除き、10万円を超える現金による払込みなど、取り扱いできないケースがあります。高額な現金払い込みを予定している場合は、窓口での手続きが必要になることがあります。
電信払込み:現金でゆうちょ口座へ送金する
電信払込みは、現金を相手の総合口座または振替口座へ入金する方法です。ゆうちょ銀行の案内では、即時に送金できるサービスとして説明されています。料金は窓口で5万円未満550円、5万円以上770円です。
現金で送金できるサービスではありますが、他行あての銀行振込とは異なります。送金先がゆうちょ銀行の口座であることを確認し、通常払込みと電信払込みのどちらに対応しているかを事前に確かめてください。
【間違えて振り込んだら?】組戻し・訂正の料金と注意点
振込先の口座番号や受取人名を間違えた場合、ゆうちょ銀行では「組戻し」や「訂正」の手続きを利用できます。2026年の公式料金では、他行あて振込の組戻し・訂正は、それぞれ1件660円です。
組戻しと訂正は何が違う?
組戻しは、振込を取り消すための手続きです。すでに相手の口座へ入金されている場合、受取人の承諾がなければ取り消せないことがあります。
訂正は、振込内容を変更するための手続きです。ただし、訂正できる項目には制限があります。たとえば、金融機関名・支店名や金額など、訂正では対応できず、組戻しを行ったうえで再度振り込む必要があるケースがあります。
組戻し・訂正の料金は、手続きが成立しなくてもかかる
特に注意したいのが、2025年6月2日に実施された料金の取り扱い変更です。ゆうちょ銀行の公式発表によると、送金の取消しや振込の組戻し・訂正は、手続きができなかった場合も料金がかかる取り扱いになりました。2026年現在も、公式料金表では1件660円と案内されています。
また、組戻しや訂正の料金とは別に、当初の振込手数料も返金されません。組戻しが成立したあとに改めて振り込む場合は、再度の振込手数料も必要です。誤送金は費用と時間の両面で負担になるため、振込確定前に金融機関名、支店名、口座番号、受取人名、金額を必ず確認してください。
通常のゆうちょダイレクトや通帳アプリで行った振込について、オンライン画面上から組戻しや訂正を完結できるわけではありません。原則として、ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口で手続きします。他行あて振込の場合は簡易郵便局では受け付けていないため、窓口の場所にも注意が必要です。
【郵便局振込手数料】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:郵便局から他の銀行へ振り込む場合、最も安い方法は何ですか? A1:通常の他行あて振込なら、ゆうちょダイレクトまたはゆうちょ通帳アプリが1件165円です。対応する個人あて送金で、1回10万円以下などの条件を満たす場合は、ことら送金で無料にできる可能性もあります。
Q2:ゆうちょ銀行の振込手数料は5万円以上になると高くなりますか? A2:窓口やATMから他行あてに振り込む場合は、5万円以上になると料金が上がります。窓口は660円から880円、ATMは220円から440円です。一方、ゆうちょダイレクトや通帳アプリによる通常の他行あて振込は、金額にかかわらず165円です。
Q3:ゆうちょ口座間の送金は、いつでも無料ですか? A3:いつでも無料というわけではありません。ゆうちょダイレクトと通帳アプリを合わせて月5回まで無料で、6回目以降は1件100円です。窓口は146円、ATMは100円です。
Q4:ゆうちょ銀行のATMで現金を使って他行あてに振り込めますか? A4:できません。ゆうちょ銀行から他行あてに振り込む場合は、送金に対応するゆうちょ口座が必要です。現金でゆうちょ口座へ送金したい場合は、通常払込みや電信払込みなど、送金先と手続きに応じた方法を検討してください。
Q5:振込先を間違えた場合、手数料はいくらかかりますか? A5:他行あて振込の組戻し・訂正は1件660円です。手続きが成立しなかった場合も料金がかかり、当初の振込手数料も返金されません。すでに相手の口座へ入金されている場合は、受取人の承諾が必要になることがあります。
まとめ:2026年は送金先と方法を確認して手数料を節約しよう
2026年10月時点の郵便局・ゆうちょ銀行の振込手数料は、送金先と手続き方法によって大きく異なります。ゆうちょ口座間なら、ゆうちょダイレクトと通帳アプリを合わせて月5回まで無料。他行あて振込なら、通常のオンライン振込が金額にかかわらず165円です。
加えて、対応する個人あて送金では、ことら送金を使うことで1回10万円まで手数料を無料にできます。ただし、払込書を使った通常払込みや現金での電信払込みは別のサービスであり、他行あて振込に現金は使えません。
手数料を抑えるうえでの判断基準は、次の3点です。
- ゆうちょ口座同士なら、オンライン送金の無料回数を優先して利用する。
- 他行あてなら、通常のオンライン振込165円と、条件を満たす場合のことら送金無料を比較する。
- 払込書や現金での送金は、通常払込み・電信払込みの違いを確認してから手続きする。
また、振込の組戻し・訂正には660円がかかり、成立しなかった場合も料金が発生します。送金先と金額を事前に確認することが、余計な費用を防ぐ最も確実な対策です。実際に手続きを行う際は、ゆうちょ銀行公式の「送金料金」や各サービスの案内で、最新の料金と利用条件を確認してください。