障害福祉施設やグループホーム、生活介護事業所などでレクリエーションを企画するとき、「少人数でも楽しめる活動は何か」「道具がなくてもできるゲームはあるか」「参加する人の年齢や特性にどう合わせればよいか」と悩むことは少なくありません。
知的障害のある人向けの簡単なレクリエーションは、複雑なルールや高価な道具がなくても実施できます。手拍子やまねっこ遊び、座ってできる体操、ボール遊び、季節の工作など、本人の好みや体調に合わせて選べる活動は豊富です。大切なのは、全員が同じ方法で参加することではなく、一人ひとりが自分に合った方法で楽しめる環境を整えることです。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 活動選び:道具なしのゲームから体操・工作まで、少人数でも取り入れやすいレクリエーション20選を紹介。
- 準備と支援:準備物・費用の目安、ルールの簡略化、伝わりやすい声かけの方法を整理。
- 安全と本人の意思:年齢や特性、体調に合わせた難易度調整と、無理なく参加・休憩・見学を選べる環境づくりを解説。
【まず押さえたい】知的障害のある人が楽しめるレクリエーションの選び方

知的障害のある人向けのレクリエーションを選ぶ際、最初に考えたいのは「何ができるか」だけではなく、「何をしたいか」「どのような方法なら参加しやすいか」という視点です。
知的障害のある人といっても、言葉による理解や意思表示の方法、身体機能、感覚の特性、経験、興味関心は一人ひとり異なります。簡単なゲームを楽しめる人もいれば、見本を見てから動くほうが理解しやすい人、静かな環境で一つの作業に集中することを好む人もいます。
そのため、障害の程度だけで活動を決めるのではなく、本人の反応や希望、普段の生活の様子を手がかりにすることが大切です。
厚生労働省は2026年9月、障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドラインの第2版を公表しました。意思決定支援では、本人が理解しやすい説明方法を工夫し、選択肢を絞ったり、絵カードや具体物を使ったりすることが示されています。日常の余暇活動を選ぶ場面でも、本人の意思を尊重する姿勢が大切です。
実際の活動選びでは、次の5点を確認すると、参加しやすいレクリエーションを見つけやすくなります。
- 本人の好み:音楽、運動、制作、会話、ゲームなど、関心のある分野を把握する。
- 理解しやすさ:口頭説明だけでなく、実演や写真、イラストでルールを伝えられるか確認する。
- 身体への負担:立位や歩行が必要か、座ったままでも参加できるかを考える。
- 感覚面への配慮:大きな音、風船の破裂音、強い光、人混みなどが負担にならないか確認する。
- 参加方法の選択:実際に遊ぶ、道具を渡す、応援する、見学するなど、複数の関わり方を用意する。
また、「簡単なレクリエーション」は、必ずしも子ども向けの遊びを意味しません。成人の利用者には、好みの音楽を使った活動、季節の飾りづくり、ボッチャのようなスポーツ要素のある遊びなど、年齢や本人の趣味に合う内容を選ぶことが大切です。
【少人数でもすぐ実践】道具なし・室内・座ってできる簡単レクリエーション20選
ここでは、障害福祉施設やグループホーム、ご家庭などで取り入れやすいレクリエーションを20種類紹介します。実施時間はあくまで目安です。参加者の人数や体調、集中できる時間に応じて短くしたり、途中で休憩を挟んだりしてください。
1.道具なしでできるレクリエーション
準備物を用意できない日や、急に活動内容を変更したいときにも便利なのが、身体の動きや声を使ったゲームです。
- 手拍子まねっこゲーム
支援者が「パン・パン」「パン・パン・パン」と手をたたき、参加者が同じリズムをまねします。最初は1〜2回の手拍子から始め、慣れたらゆっくり変化をつけます。手をたたく代わりに、膝を軽くたたく方法でも楽しめます。 - ジェスチャーまねっこ
手を振る、両手を上げる、肩を回すなど、見て分かりやすい動作をまねします。言葉での説明が難しい場合にも取り入れやすい活動です。 - かんたん連想ゲーム
「赤いものは何?」「食べ物といえば?」など、身近なテーマで答えを出します。言葉が出にくい場合は、指さしやジェスチャーでも回答できるようにします。 - じゃんけんゲーム
支援者と1対1でじゃんけんをします。勝ち負けを競うだけでなく、全員で同じ手を出すゲームにしたり、勝敗に関係なく拍手を送ったりする方法もあります。 - 音楽ストップ・ポーズ
好きな音楽に合わせて手を動かし、音楽が止まったら好きなポーズを取ります。立ち上がる必要はなく、座ったまま手や表情でポーズを表現しても構いません。
道具なしのレクリエーションは費用を抑えやすい一方、活動の進め方によっては口頭指示が多くなります。言葉だけで理解することが難しい場合は、支援者が先に見本を見せ、動作を一つずつ提示すると参加しやすくなります。
2.座ってできるレクリエーション・体操
長時間立っていることが難しい人や、歩行に不安がある人には、椅子に座ったまま取り組める活動が向いています。座位で実施できることと、全員にとって安全であることは同じではないため、姿勢や身体機能に合わせた調整も必要です。
- 座ってできる簡単体操
手を上げる、肩を回す、足首を動かすなど、無理のない動きを組み合わせます。動作を一つずつ見せ、本人ができる範囲で行います。 - 指折りリズム遊び
指を1本ずつ動かしたり、指で数字を表したりします。細かな動作が難しい場合は、手を開く・閉じるだけでも参加できます。 - タオル体操
フェイスタオルの両端を持ち、胸の前で軽く伸ばしたり、ゆっくり上下に動かしたりします。肩や腕に痛みがある場合は中止し、無理に引っ張らないようにします。 - 風船バレー
風船を軽く打ち上げ、床に落とさないように楽しみます。座ったままでも参加できます。風船の破裂音が苦手な人や、破片を口に入れる危険がある人には別の活動を用意します。 - 好きな音楽でリズム遊び
手拍子や膝を軽くたたく動作で、音楽に合わせてリズムを取ります。曲を選ぶ場面から本人に参加してもらうと、自分の好みを反映しやすくなります。
座位でできる活動は、立位での移動を減らせる点が利点です。ただし、椅子の転倒や姿勢の崩れ、上肢を動かす際の痛みなどには注意してください。車椅子を使用する人は、必要に応じてブレーキを確認し、本人にとって安定した姿勢を整えます。
3.知的障害のある人向けのボール遊び
ボールを使ったゲームは、順番を待つ、相手に渡す、目標を狙うなど、さまざまな動作を組み合わせられます。柔らかい素材のボールを使い、距離や力加減を調整すれば、少人数でも実施できます。
- ボール転がし
向かい合って座り、柔らかいボールを転がして渡します。距離は短く設定し、慣れたら少しずつ調整します。キャッチが難しい人でも参加しやすい遊びです。 - ボール的当て
箱やかごを的にして、柔らかいボールを投げ入れます。的を近くに置く、箱を大きくする、転がして入れる方法にするなど、難易度を変えられます。 - ペットボトルボウリング
空のペットボトルを数本並べ、ボールを転がして倒します。倒れた本数を数えても、倒れたことを一緒に喜ぶだけでも楽しめます。 - ボール渡しゲーム
輪になってボールを隣の人へ渡します。音楽に合わせる、名前を呼んで渡すなどのアレンジも可能です。身体に触れられることが苦手な人には、相手の手元やかごに置く方法を選べるようにします。
ボール遊びでは、強く投げることよりも、自分に合った力や方法で参加できることを優先します。投げる動作が難しい場合は、転がす、かごを持つ、倒れた本数を数えるといった役割も用意できます。
4.知的障害のある人向けの工作・制作活動
制作活動は、運動が苦手な人や静かな環境を好む人にも取り入れやすいレクリエーションです。完成品の見た目だけを評価するのではなく、色や素材を選ぶこと、貼ること、形を作ることなど、制作の過程そのものを楽しめるようにします。
- シール貼りアート
画用紙に丸や星などのシールを貼り、模様を作ります。大きめのシールを用意すると、細かな作業が難しい人にも取り組みやすくなります。 - 季節のカードづくり
花、紅葉、雪、動物など、季節に合った絵柄や色紙を使ってカードを作ります。パーツをあらかじめ切っておくと、貼る作業を中心に楽しめます。 - 紙の輪つなぎ
細長い紙を輪にしてつなぎ、飾りを作ります。紙を渡す人、輪を作る人、つなぐ人など、作業を分担することも可能です。 - 色分け・模様づくり
色紙や大きなブロックなどを、好きな色や形に分けたり並べたりします。決められた正解を設けず、本人の好きな配置を尊重する方法もあります。 - やわらかい粘土の造形
手で丸めたり、平らにしたりして、好きな形を作ります。握る力や手指の動きに合わせて素材を選び、誤飲やアレルギー、素材の安全性にも配慮します。 - 好きな曲を選ぶ音楽レクリエーション
候補となる曲を少数提示し、本人が聴きたい曲を選びます。手拍子や歌唱、鑑賞など参加方法を複数用意し、歌うことを強制しないようにします。
制作活動で使うはさみやカッターなどは、本人の操作能力や安全性を考慮して使用を判断します。支援者が事前にパーツを切っておけば、道具を扱うことに不安がある人も制作に参加できます。細かいパーツや小さなシールは、誤飲のリスクがある人には避けてください。
【準備物と費用を比較】レクリエーション20選から選ぶときの目安
レクリエーションの準備では、購入費用だけでなく、準備や片付けにかかる時間、保管場所、繰り返し使えるかどうかも考慮すると、継続しやすい活動を選べます。
以下は、前述の活動を中心にした準備物と費用の概算です。金額は市販品を新たに購入する場合などを想定した目安であり、人数や購入先、施設にある備品によって変わります。
| 活動の種類 | 主な準備物 | 費用の目安 | 実施時間の目安 | 難易度調整の例 |
|---|---|---|---|---|
| 手拍子・まねっこ | 原則不要 | 0円 | 5〜10分 | 動作を一つずつ見せる |
| 連想ゲーム | 原則不要。必要に応じて絵カード | 0円〜数百円程度 | 5〜10分 | 質問を二択にする |
| 座ってできる体操 | 安定した椅子 | 備品があれば0円 | 5〜10分 | 上半身だけの動きにする |
| 風船バレー | 風船 | 100〜300円程度 | 10〜15分 | 座ったまま、ゆっくり打つ |
| ボール転がし・的当て | 柔らかいボール、かご | 500〜2,000円程度 | 10〜15分 | 距離を短くし、的を大きくする |
| ペットボトルボウリング | 空のペットボトル、ボール | 0〜500円程度 | 10〜15分 | ピンを少なくして近づける |
| シール貼り・季節のカード | 画用紙、シール、のり | 300〜1,000円程度 | 15〜25分 | 大きなパーツを事前に用意する |
| 粘土の造形 | 安全性を確認した粘土、作業マット | 300〜1,500円程度 | 10〜20分 | 見本を一つずつ示し、自由制作も選べるようにする |
費用を抑えたい施設では、手拍子やジェスチャーなどの道具なしでできる活動と、繰り返し使えるボールなどを組み合わせる方法が現実的です。工作では、画用紙の端材や施設で余っている安全な材料を活用することもできます。
ただし、無料で実施できる活動が、必ずしも支援者の負担も少ないとは限りません。参加者の理解に合わせて説明する時間や、個別にサポートする人員も考慮して計画することが大切です。
【失敗しない難易度調整】年齢や特性に合わせた声かけと支援方法
同じゲームでも、ルールの数、説明方法、道具の大きさ、活動時間を変えるだけで参加しやすさは大きく変わります。最初から難しい課題に挑戦してもらうのではなく、簡単な動作から始め、本人の様子を見ながら調整しましょう。
ルールは一度に一つずつ伝える
例えば、ボール転がしなら、最初に「ボールを転がします」と伝え、支援者が見本を見せます。参加者が動きを理解したら、次に「相手に渡します」と追加します。複数の指示を続けて伝えるより、短い言葉と実演を組み合わせるほうが分かりやすい場合があります。
写真やイラストを使って「説明する人」「遊ぶ人」「休憩する人」といった流れを見せる方法も有効です。活動の始まりと終わりを分かりやすくするため、順番カードや予定表を活用するのもよいでしょう。
難易度は道具・時間・ルールで調整する
- 距離を変える:的当てやボール遊びは、的を近づけたり大きくしたりする。
- 選択肢を減らす:質問や色選びは、最初は2種類から選べるようにする。
- 動作を減らす:立つ・歩く・投げるなどの複数動作を、座って転がすなどの一動作に変更する。
- 時間を短くする:集中が続きにくい場合は、5分程度の活動を複数組み合わせる。
- 競争をなくす:順位や得点ではなく、参加したことや協力したことを楽しめるルールにする。
- 役割を増やす:実際に動く以外に、道具を渡す、曲を選ぶ、応援するなどの役割を用意する。
ここで注意したいのは、知的障害のある人に対して、一律に簡単すぎる内容を用意しないことです。経験のある人や複雑なルールを理解できる人には、本人の希望に応じて少し難しい課題を用意しても構いません。年齢や本人の興味を踏まえ、達成感を得られる難しさに調整します。
参加を促す声かけは、短く具体的に
レクリエーションでの声かけは、参加者が何をすればよいか分かり、安心して行動できるようにするためのものです。曖昧な表現や抽象的な指示を減らし、具体的な言葉を選びます。
- 始めるとき:「一緒にやってみますか」「最初に、手をたたきます」
- 選んでもらうとき:「ボールと音楽、どちらにしますか」
- できたとき:「ボールを相手に渡せましたね」「好きな色を選べましたね」
- 困っているとき:「見本を見ますか」「一緒にやってみますか」
- 休憩したいとき:「少し休みますか」「見ているだけでも大丈夫です」
褒める際は、本人の行動や工夫を具体的に伝えると、何ができたのかを理解しやすくなります。ただし、子ども扱いするような口調や、本人が望んでいない過度な称賛は避け、年齢や本人の好みに合った自然なコミュニケーションを心がけてください。
また、本人が言葉で「やりたくない」と伝えられない場合でも、顔を背ける、道具を遠ざける、落ち着かなくなるなどの反応が意思表示になっていることがあります。参加を拒んでいるように見えたら、すぐに説得するのではなく、活動の内容や環境、体調に問題がないかを確認します。
【事故を防ぐために】知的障害のある人のレクリエーションにおける安全配慮
レクリエーションでは、楽しさだけでなく、転倒や衝突、誤飲、体調不良などを防ぐ準備も必要です。知的障害のある人の場合、痛みや不調を言葉で伝えることが難しいケースもあるため、本人の普段の様子を知る支援者が変化に気づける体制を整えましょう。
スポーツ庁は2026年1月27日、運動・スポーツ中の安全確保に関するガイドラインの試行版を公表しています。活動内容に応じたリスクの把握と安全対策は、競技スポーツだけでなく、軽い体操やボール遊びを企画する際にも参考になる考え方です。
活動前に確認しておきたいこと
- 健康状態:発熱、疲労、痛み、睡眠不足など、その日の体調を確認する。
- 身体面の配慮:転倒リスク、関節の動かしにくさ、医療上の運動制限など、個別の注意事項を把握する。
- 活動スペース:床の滑りやすさ、段差、家具の角、通路の障害物を確認する。
- 道具の安全性:壊れた道具、鋭い部分、小さな部品、誤飲の危険がある素材を避ける。
- 感覚面への配慮:大きな音や急な音、まぶしい光、人との距離など、本人が苦手とする刺激を確認する。
- 緊急時の対応:必要な支援者の配置、緊急連絡先、救急対応の手順を共有しておく。
活動中は「無理をさせない」ことを徹底する
体操やボール遊びでは、動作の速さや回数を競わせるより、本人が安全にできる範囲を優先します。息切れ、顔色の変化、ふらつき、普段と異なる表情や行動などが見られた場合は活動を中断し、本人の状態を確認してください。気温が高い環境では、こまめな休憩や水分補給にも配慮します。
てんかん発作の既往がある人については、本人ごとの対応方法や緊急時の手順を事前に確認し、支援者間で共有します。発作時にどう対応するかを把握していないまま活動を進めることは避けてください。
風船を使う場合は、破裂音に驚く人がいないか、破片を口に入れる危険がないかを確認します。工作では、はさみや接着剤の使用方法に加え、素材によるアレルギーや誤飲にも注意が必要です。
「参加しない」「途中でやめる」選択肢も用意する
安全配慮は、けがを防ぐための環境整備だけではありません。本人が活動を嫌がったときに、無理に参加させないことも重要です。見学席や静かに過ごせる場所を用意し、休憩した後に戻るかどうかも本人が選べるようにします。
参加人数に対して支援者が少ない場合や、活動場所の安全を確保できない場合は、内容を変更する判断も必要です。少人数でのボール遊びを、座ったままの手拍子ゲームや制作活動に変更するなど、安全を優先した代替案をあらかじめ考えておくと、急な変更にも対応しやすくなります。
【施設でも家庭でも続けやすい】参加しやすいレクリエーションの進め方
レクリエーションを一度実施して終わりにせず、日常の活動として続けるには、準備の負担を抑えながら、本人の好みや反応を次回に生かすことがポイントです。
少人数向けの進行例:20分のレクリエーション
参加者が数人の施設やグループホームであれば、次のような短いプログラムから始められます。全員が同じ時間、同じ方法で参加する必要はありません。
- 開始・活動選び(3分):写真や実物を見せながら、手拍子ゲームとボール転がしなど、2つの候補から選んでもらう。
- 準備運動(3分):座ったままできる手や肩の軽い体操を行う。希望しない人は見学してもよい。
- メイン活動(10分):選ばれたゲームを実施する。ルールを簡潔に伝え、必要に応じて支援者が見本を見せる。
- 振り返り・片付け(4分):楽しかったことや次にやりたいことを、言葉、指さし、絵カードなど本人に合った方法で確認する。
この進行例はあくまで一つのモデルです。集中できる時間が短い人にはメイン活動を数分にする、制作を好む人には体操を省いて制作に時間を充てるなど、柔軟に変更してください。
活動後の記録は、次回の改善に役立てる
障害福祉施設のレクリエーションでは、活動後に簡単な記録を残すと、次の企画に生かせます。記録するのは、参加したかどうかだけではありません。
- どの活動や道具に関心を示したか
- 説明を理解しやすかった方法は何か
- 疲労や不安が見られた場面はあったか
- どのような役割や参加方法が本人に合っていたか
- 次回も希望する活動や、避けたい活動は何か
表情や行動の変化は本人の希望を理解する手がかりになりますが、支援者だけで意味を決めつけないことも大切です。本人に確認できる場合は直接尋ね、言葉での確認が難しい場合は、普段の様子や関係者からの情報も踏まえて検討します。
活動の種類を増やすこと自体が目的ではありません。同じゲームを繰り返し楽しみたい人もいれば、新しい体験を好む人もいます。本人が安心して参加できる活動を継続しながら、希望があれば新しい選択肢も少しずつ試していくことが、無理なく続けるコツです。
【知的障害者レクリエーション簡単】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:知的障害のある人向けで、道具なしですぐできるレクリエーションは何ですか?
A1:手拍子まねっこ、ジェスチャーまねっこ、じゃんけん、連想ゲームなどがおすすめです。準備に時間がかからず、参加人数や場所に合わせて調整できます。言葉だけでの説明が難しい場合は、支援者が先に見本を見せると参加しやすくなります。
Q2:座ってできるレクリエーションには何がありますか?
A2:座位での簡単体操、指折りリズム遊び、タオル体操、風船バレー、ボール転がし、シール貼りなどがあります。本人の身体機能や体調に合わせて選び、必要に応じて椅子や車椅子の姿勢を整えてください。
Q3:レクリエーションに参加したがらない場合はどうすればよいですか?
A3:無理に参加を促すのではなく、体調や活動内容、音や人の多さなどの環境を確認します。見学する、別の活動を選ぶ、休憩するなどの選択肢を用意し、本人が安心できる方法を探しましょう。参加しないことだけで、活動への関心がないと判断しないことも大切です。
まとめ:本人の意思を尊重し、無理なく楽しめるレクリエーションを選ぶ
知的障害のある人向けの簡単なレクリエーションは、道具なしでできる手拍子ゲームから、座ってできる体操、ボール遊び、工作・制作活動まで、幅広い選択肢があります。少人数でも実施でき、費用を抑えながら取り入れられる活動も少なくありません。
一方で、活動の難易度を一律に下げたり、全員に同じ参加方法を求めたりするだけでは、本人に合ったレクリエーションにはなりません。年齢や興味、理解しやすい説明方法、身体機能、感覚の特性、その日の体調などを踏まえて、ルールや環境を調整する必要があります。
企画するときは、まず準備が簡単な活動を一つ選び、短い時間で試してみてください。本人が楽しんでいる様子や、負担に感じている様子を観察し、次回の活動や声かけに反映させます。参加することだけを目標にせず、見学や休憩、別の活動を選ぶことも尊重しましょう。
レクリエーションを成功させる基準は、全員が同じことをすることではなく、一人ひとりが自分に合った方法で楽しみ、自分の意思を表せることです。 安全への配慮と本人の選択を両立させながら、無理なく続けられる活動を見つけていきましょう。