2022年12月18日、カタールのルサイル・スタジアムで開催されたFIFAワールドカップ決勝。両国のスターティングメンバーは以下のとおりだ。
アルゼンチン代表の先発メンバー
| ポジション | 選手名 | 背番号 |
|---|---|---|
| GK | エミリアーノ・マルティネス | 23 |
| DF | ナウエル・モリーナ | 26 |
| DF | クリスティアン・ロメロ | 13 |
| DF | ニコラス・オタメンディ | 19 |
| DF | ニコラス・タグリアフィコ | 3 |
| MF | ロドリゴ・デ・パウル | 7 |
| MF | エンソ・フェルナンデス | 24 |
| MF | アレクシス・マック・アリスター | 20 |
| FW | リオネル・メッシ | 10 |
| FW | フリアン・アルバレス | 9 |
| FW | アンヘル・ディ・マリア | 11 |
最大の注目選手は、もちろんキャプテンのメッシだ。大会を通して攻撃の中心を担い、決勝でもPKによる先制点と延長戦の勝ち越し点を記録した。
一方、ディ・マリアは左サイドから積極的に仕掛け、36分には追加点を奪取。メッシだけに攻撃を依存しないアルゼンチンの強みを示した。
また、中盤ではデ・パウル、エンソ・フェルナンデス、マック・アリスターの3人が攻守のバランスを支えた。
フランス代表の先発メンバー
| ポジション | 選手名 | 背番号 |
|---|---|---|
| GK | ウーゴ・ロリス | 1 |
| DF | ジュール・クンデ | 5 |
| DF | ラファエル・ヴァラン | 4 |
| DF | ダヨ・ウパメカノ | 18 |
| DF | テオ・エルナンデス | 22 |
| MF | オーレリアン・チュアメニ | 8 |
| MF | アントワーヌ・グリーズマン | 7 |
| MF | アドリアン・ラビオ | 14 |
| FW | ウスマン・デンベレ | 11 |
| FW | オリヴィエ・ジルー | 9 |
| FW | キリアン・エムバペ | 10 |
フランスは、経験豊富なロリスを最後尾に置き、ヴァランとウパメカノを中央の守備に配置。中盤ではチュアメニとラビオが守備を支え、グリーズマンが攻撃の組み立てを担った。
前線にはジルー、デンベレ、エムバペという異なる特徴を持つ3人が並んだ。
特にエムバペは、圧倒的なスピードと突破力を持つフランスの最大の武器。決勝ではハットトリックを達成している。
FIFA公式のフルタイムマッチレポートと決勝回顧記事でも、上記の22人が先発選手として記録されている。
【アルゼンチン対フランスのフォーメーション】4-3-3と4-2-3-1の違い
両チームは同じ11人で戦っていても、攻撃の組み立て方と選手の役割は大きく異なっていた。
アルゼンチンは4-3-3が基本形
アルゼンチンの基本布陣は4-3-3。
- 最終ライン:モリーナ、ロメロ、オタメンディ、タグリアフィコ
- 中盤:デ・パウル、エンソ・フェルナンデス、マック・アリスター
- 前線:メッシ、アルバレス、ディ・マリア
この布陣の要点は、メッシに自由なプレーエリアを与えながら、周囲の選手が運動量で支えることだった。
メッシが中央でボールを受ければ、アルバレスが前線から相手守備陣にプレッシャーをかける。ディ・マリアは左サイドで幅を取り、ドリブル突破からチャンスを作る。
中盤のデ・パウルもメッシを支える役割を担い、攻撃と守備の両方で重要な働きを見せた。
特に前半はアルゼンチンが中盤を制圧し、フランスに自由な攻撃を許さなかった。
フランスは4-2-3-1で攻撃を構築
フランスの基本布陣は4-2-3-1。
- 最終ライン:クンデ、ヴァラン、ウパメカノ、テオ・エルナンデス
- 中盤底:チュアメニ、ラビオ
- 2列目:デンベレ、グリーズマン、エムバペ
- 最前線:ジルー
このシステムでは、グリーズマンが攻撃の司令塔となり、両サイドのデンベレとエムバペが相手の守備を崩す。
ジルーは前線でボールを収め、味方の攻撃参加を促す役割を担った。
ただし、前半のフランスはアルゼンチンのプレッシャーに苦しみ、攻撃の形を十分に作れなかった。
そこでデシャン監督が動いたのが41分だった。
ジルーとデンベレを下げ、テュラムとコロ・ムアニを投入。前線の構成を変えることで、試合の流れを取り戻そうとした。
この交代策が後半の反撃につながっていく。
【両チームの交代選手と試合展開】3-3からPK戦4-2まで
2022年決勝の最大の見どころは、アルゼンチンが2点をリードした展開からフランスが追いつき、延長戦でも決着がつかなかったことだ。
両チームの交代選手一覧
FIFA公式記録に基づく出場交代は次のとおり。
アルゼンチン代表
| 交代時間 | 退場選手 | 投入選手 |
|---|---|---|
| 64分 | ディ・マリア | マルコス・アクーニャ |
| 91分 | モリーナ | ゴンサロ・モンティエル |
| 102分 | アルバレス | ラウタロ・マルティネス |
| 102分 | デ・パウル | レアンドロ・パレデス |
| 116分 | マック・アリスター | ヘルマン・ペッセージャ |
| 120分+1 | タグリアフィコ | パウロ・ディバラ |
フランス代表
| 交代時間 | 退場選手 | 投入選手 |
|---|---|---|
| 41分 | デンベレ | ランダル・コロ・ムアニ |
| 41分 | ジルー | マルクス・テュラム |
| 71分 | テオ・エルナンデス | エドゥアルド・カマヴィンガ |
| 71分 | グリーズマン | キングスレイ・コマン |
| 96分 | ラビオ | ユスフ・フォファナ |
| 113分 | ヴァラン | イブラヒマ・コナテ |
| 120分+1 | クンデ | アクセル・ディサシ |
アルゼンチンは6人、フランスは7人の選手を交代で投入した。
得点経過を時系列で振り返る
| 時間 | 得点者 | スコア |
|---|---|---|
| 23分 | メッシ(PK) | 1-0 |
| 36分 | ディ・マリア | 2-0 |
| 80分 | エムバペ(PK) | 2-1 |
| 81分 | エムバペ | 2-2 |
| 108分 | メッシ | 3-2 |
| 118分 | エムバペ(PK) | 3-3 |
前半はアルゼンチンが主導権を握った。
23分、ディ・マリアの仕掛けからPKを獲得。メッシが冷静に決めて先制する。
36分にはカウンターからディ・マリアが追加点を挙げ、アルゼンチンは2点のリードを奪った。
ところが80分、フランスがPKを獲得。エムバペが決めると、そのわずか1分後には再びエムバペがゴールを決め、試合を振り出しに戻した。
延長戦に入っても両者の攻防は続く。
108分、メッシが再びネットを揺らし、アルゼンチンが勝ち越し。しかし118分、エムバペがPKを決めて3-3とした。
PK戦はアルゼンチンが4-2で勝利
PK戦ではアルゼンチンのキッカー4人が全員成功した。
| チーム | 成功したキッカー |
|---|---|
| アルゼンチン | メッシ、ディバラ、パレデス、モンティエル |
| フランス | エムバペ、コロ・ムアニ |
フランスはコマンのシュートをエミリアーノ・マルティネスがセーブ。さらにチュアメニがシュートを外した。
最後はモンティエルが決め、アルゼンチンがPK戦4-2で勝利。1986年大会以来となる36年ぶり、通算3度目のワールドカップ優勝を果たした。
この試合の公式観客数は88,966人。FIFAが後年の特集でも歴史的な決勝として取り上げた一戦だ。
【2026年最新代表メンバー】2022年決勝から何が変わった?
2026年の両代表を比較する際には、ワールドカップ登録メンバーと、その後の代表招集を分けて考える必要がある。
2026年10月30日時点では、2026年W杯の登録メンバーに加え、大会後の新体制や招集メンバーにも大きな変化が表れている。
アルゼンチン代表は2022年決勝の主力を多数維持
アルゼンチンは2026年ワールドカップに向けて、スカローニ監督が26人を選出した。
2022年の決勝メンバーからは、次の選手たちが引き続き登録メンバーに名を連ねた。
- エミリアーノ・マルティネス
- ナウエル・モリーナ
- クリスティアン・ロメロ
- ニコラス・オタメンディ
- ニコラス・タグリアフィコ
- ロドリゴ・デ・パウル
- エンソ・フェルナンデス
- アレクシス・マック・アリスター
- リオネル・メッシ
- フリアン・アルバレス
つまり、2022年決勝の先発11人のうち10人が2026年W杯の登録メンバーに残った計算になる。
唯一、この26人に入らなかった決勝先発選手がディ・マリアだ。
一方、新しい戦力としてはニコ・パス、バレンティン・バルコ、ホセ・マヌエル・ロペスらが加わった。
AFA(アルゼンチンサッカー協会)が公表した2026年大会の登録リストからも、2022年の優勝メンバーを土台にしながら、次世代の選手を組み込む構成が確認できる。
2026年大会後のアルゼンチン代表にも変化
2026年9月には、スカローニ監督がボリビア、ブルキナファソ、ベナンとの親善試合に向けた招集を発表した。
この招集では、フランコ・マスタントゥオーノ、マティアス・スーレ、ジャンルカ・プレスティアーニ、サンティアゴ・カストロら新しい顔ぶれも話題になった。
メッシについては、代表活動の区切りを迎える選手として、10月6日のベナン戦での送別が予定された。
AFA会長クラウディオ・タピアも、スカローニ監督との協議を経て、メッシにふさわしい送別の機会を設ける意向を明らかにしている。
したがって、2026年10月時点のアルゼンチン代表を語る際には、メッシが2026年W杯の登録メンバーだったことと、大会後の代表活動の区切りを分けて理解したい。
フランス代表はデシャン体制からジダン体制へ
フランス代表では、2026年W杯後に大きな監督交代があった。
長年チームを率いてきたディディエ・デシャン監督が大会後に退任。2026年7月28日には、ジネディーヌ・ジダンが新監督に就任した。
2026年W杯の登録メンバーには、2022年決勝の先発から次の7人が残った。
- ジュール・クンデ
- ダヨ・ウパメカノ
- テオ・エルナンデス
- オーレリアン・チュアメニ
- アドリアン・ラビオ
- ウスマン・デンベレ
- キリアン・エムバペ
一方、ロリス、ヴァラン、グリーズマン、ジルーは2026年大会の登録メンバーには入っていない。
FIFAの2026年大会に関する公式分析によれば、カタール大会のフランス代表26人のうち、2026年大会にも選ばれたのは11人だった。世代交代がアルゼンチンより進んでいる点が特徴的だ。
さらにUEFAが2026年10月2日に更新した代表情報では、ジダン監督の下で9月18日に発表された23人の招集メンバーが紹介されている。
その中にはエムバペ、デンベレ、ラビオらに加え、ジェレミー・ジャケ、ライアン・シェルキ、マイケル・オリーズ、デジレ・ドゥエといった選手も含まれる。
2022年と2026年の代表を比較
| 比較項目 | アルゼンチン | フランス |
|---|---|---|
| 2022年決勝監督 | リオネル・スカローニ | ディディエ・デシャン |
| 2026年10月の監督 | リオネル・スカローニ | ジネディーヌ・ジダン |
| 2022年決勝の主将 | メッシ | ロリス |
| 2022年決勝の主力 | メッシ、デ・パウル、エンソら | エムバペ、グリーズマン、ヴァランら |
| 2026年W杯登録の決勝先発残留数 | 10人 | 7人 |
| 世代交代の特徴 | 優勝メンバーを中心に継続 | 若手を積極的に組み込む |
| 注目選手 | エミリアーノ・マルティネス、フリアン・アルバレス、ニコ・パス | エムバペ、オリーズ、ドゥエ、シェルキ |
この比較から分かるのは、両国とも2022年の成功を経験した選手を完全に手放したわけではないということだ。
ただし、アルゼンチンは継続性を重視し、フランスは監督交代とともに新しい戦力の融合を進めている。
【アルゼンチン対フランスの歴代対戦成績】W杯での因縁を振り返る
アルゼンチンとフランスは、2022年決勝以前からワールドカップで何度も対戦してきた。
両国の対戦で特に記憶に残るのが、1930年、1978年、2018年、2022年の4大会だ。
ワールドカップでの主な対戦結果
| 年 | 大会 | 結果 |
|---|---|---|
| 1930年 | 第1回W杯 | アルゼンチン 1-0 フランス |
| 1978年 | アルゼンチンW杯 | アルゼンチン 2-1 フランス |
| 2018年 | ロシアW杯 | フランス 4-3 アルゼンチン |
| 2022年 | カタールW杯 | 3-3、PK戦でアルゼンチンが勝利 |
2018年のロシア大会では、決勝トーナメント1回戦で両国が激突した。
この試合ではエムバペが2得点を挙げ、フランスが4-3で勝利。アルゼンチンは大会を去ることになった。
それから4年後の2022年、今度は決勝で再戦。エムバペが再び活躍したものの、PK戦でアルゼンチンがリベンジを果たした。
通算成績は集計方法によって数字が異なる
国際試合の対戦記録を掲載する11v11の集計では、アルゼンチンの7勝、引き分け3、フランスの3勝となっている。
一方、2022年決勝を延長戦までの3-3という引き分けとして扱うデータベースでは、アルゼンチン6勝、引き分け4、フランス3勝という数字になる。
これはPK戦の結果を勝敗に含めるかどうかの違いだ。
対戦成績を調べる際は、PK戦の勝者を通常の勝利としてカウントしているかを確認する必要がある。
この違いを理解しておけば、サイトによって勝敗数が食い違っていても混乱しない。
【プロの結論】スタメン比較で注目すべき3つのポイント
2022年のアルゼンチン対フランス決勝は、単純なスター選手同士の対決ではなかった。
戦術、選手交代、監督の判断が複雑に絡み合った試合だった。
特に注目したいのは次の3点だ。
1. メッシとエムバペだけでなく、中盤の構成を見る
メッシとエムバペの得点は試合の象徴だが、試合の主導権を左右したのは中盤だった。
アルゼンチンのデ・パウル、エンソ、マック・アリスターと、フランスのチュアメニ、ラビオ、グリーズマンの役割を比較すると、両チームの戦術的な違いが理解しやすい。
2. 先発メンバーだけで試合の強さを判断しない
フランスは前半に苦戦したものの、テュラムとコロ・ムアニの投入で攻撃の形を変えた。
試合結果を分析するなら、先発11人だけでなく、交代選手がどのように試合の流れを変えたかも見るべきだ。
3. 2022年の実績と2026年の代表構成を混同しない
2022年の決勝に出場した選手が2026年にも同じ役割を担っているとは限らない。
特にフランスはデシャンからジダンへの監督交代があり、代表の戦術や選手選考にも新しい変化が生まれている。
一方、アルゼンチンはスカローニ体制を継続し、優勝メンバーを軸にしたチーム作りを進めてきた。
過去のスタメンを調べる場合は、試合当日の公式記録を基準にする。現在の代表を調べる場合は、ワールドカップ登録リストと直近の招集リストを区別する。この2つが、情報を正確に読み解くための判断基準となる。
【サッカーアルゼンチン代表対フランス代表のスタメン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2022年カタールW杯決勝でメッシとエムバペは先発しましたか?
A1:2人とも先発しました。メッシはアルゼンチンの主将として出場し、エムバペはフランスの背番号10としてプレーしました。エムバペは決勝でハットトリックを達成しています。
Q2:アルゼンチン対フランスの決勝のフォーメーションは何ですか?
A2:アルゼンチンは基本的に4-3-3、フランスは4-2-3-1でした。アルゼンチンは中盤の3人を軸に攻撃を組み立て、フランスはグリーズマンを中心にエムバペとデンベレの突破力を生かす形でした。
Q3:2022年W杯決勝の最終結果は何対何ですか?
A3:延長戦終了時点で3-3でした。その後のPK戦でアルゼンチンが4-2で勝利し、通算3度目のワールドカップ優勝を達成しました。
Q4:2026年もメッシとエムバペは代表メンバーですか?
A4:2人とも2026年W杯の登録メンバーに選ばれました。ただし、大会後のメッシは代表活動の区切りを迎え、10月の招集は送別の意味合いを持つものでした。エムバペはフランス代表の主将として、ジダン新監督の下でも招集されています。
Q5:2022年決勝の監督は誰でしたか?
A5:アルゼンチンはリオネル・スカローニ、フランスはディディエ・デシャンでした。2026年10月現在、スカローニはアルゼンチンを率い、フランスはデシャンの後任としてジネディーヌ・ジダンが監督を務めています。
まとめ:アルゼンチン対フランスのスタメンを正しく理解する
2022年カタールW杯決勝のアルゼンチン代表とフランス代表は、メッシとエムバペを中心に世界最高峰の選手がそろったチームだった。
アルゼンチンの先発はエミリアーノ・マルティネス、ロメロ、デ・パウル、エンソ・フェルナンデス、メッシら11人。フランスはロリス、ヴァラン、グリーズマン、ジルー、エムバペら11人だった。
試合は3-3の激闘となり、最後はアルゼンチンがPK戦4-2で勝利。メッシの悲願達成とエムバペのハットトリックが同時に刻まれた歴史的な決勝となった。
2026年には両国の代表構成にも変化が生まれている。アルゼンチンはスカローニ体制を継続し、フランスはジダン新監督の下で新たなチーム作りを進めている。
2022年のスタメンを知りたいならFIFAの決勝公式記録、2026年の最新メンバーを知りたいならAFAとUEFAの直近の代表発表を確認すること。 この区別が、アルゼンチン対フランスの過去と現在を正しく理解するためのポイントだ。