郵便局で1万円札を千円札に替えたい、貯金箱にたまった小銭を紙幣に交換したい、結婚式やお年玉に使う新札を用意したい。そんなとき、郵便局の窓口に行けば両替してもらえるのでしょうか。
2026年10月現在、ゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口では、払戻し時の金種指定や硬貨の預入れなどを利用できます。ただし、一般的な銀行の両替サービスと同じ仕組みではありません。硬貨を紙幣に直接交換する場合と、硬貨を口座に入金してから紙幣を引き出す場合では、必要な手続きも手数料も異なります。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:郵便局では、一般的な両替と、ゆうちょ銀行の口座からの金種指定払戻しを区別する必要がある。
- 要点2:2026年の公式料金では、窓口の硬貨取扱料金は100枚まで無料、101~500枚は550円。
- 要点3:金種指定料金は50枚まで無料だが、51~100枚は550円。新札の指定も条件によって料金が発生する。
- 要点4:ゆうちょATMで硬貨を預け入れる場合は、1~25枚でも110円。郵便局の窓口とATMでは料金体系が異なる。
- 要点5:郵便局の外貨両替は終了済み。円貨の両替と海外旅行用の外貨調達は別に考える必要がある。
【2026年最新】郵便局で両替はできる?まず知っておきたい基本ルール
最初に押さえたいのは、郵便局が一般的な両替専門窓口ではないという点です。郵便局内にあるゆうちょ銀行の貯金窓口では、預金の払戻しや硬貨の預入れなどに対応していますが、希望する紙幣や硬貨を自由に交換できるとは限りません。
たとえば、1万円札を千円札10枚にしたい場合、ゆうちょ銀行の口座から現金を引き出す際に金種を指定する方法が考えられます。一方、口座を使わずに現金だけを持ち込んで両替する場合は、一般的な銀行の両替サービスと同じ感覚で利用できるとは限りません。
ゆうちょ銀行の公式案内では、窓口での払戻しや払渡しなどの手続きで金種を指定した場合、指定後に持ち帰る合計枚数に応じて「金種指定料金」が発生すると説明されています。これは、単純な現金交換の手数料とは異なる仕組みです。
利用前には、次の3点を整理すると手続き先を選びやすくなります。
- 紙幣を別の額面にしたいのか、硬貨を紙幣に替えたいのか。
- ゆうちょ銀行の口座を使ってもよいのか。
- 必要なのは通常の紙幣なのか、未使用の新札なのか。
また、郵便局ならどこでも貯金窓口があるとは限りません。貯金窓口の営業時間は原則として平日9時~16時ですが、店舗によって異なります。郵便・保険の窓口しかない施設もあるため、訪問前に対象店舗の取扱業務と営業時間を確認してください。
【料金一覧】ゆうちょ銀行の両替関連手数料を2026年最新の公式情報で比較
ゆうちょ銀行の公式料金表で確認できる主な費用は、「窓口の硬貨取扱料金」「窓口の金種指定料金」「ATM硬貨預払料金」の3種類です。どの手続きに該当するかによって、無料になる枚数も料金も変わります。
以下は、2026年10月時点で公式サイトに掲載されている料金です。金額はいずれも税込みです。
| 手続き・金融機関 | 取扱枚数 | 手数料 |
|---|---|---|
| ゆうちょ窓口での硬貨取扱い | 1~100枚 | 無料 |
| ゆうちょ窓口での硬貨取扱い | 101~500枚 | 550円 |
| ゆうちょ窓口での硬貨取扱い | 501~1,000枚 | 1,100円 |
| ゆうちょ窓口での硬貨取扱い | 1,001枚以上 | 500枚ごとに550円加算 |
| ゆうちょ窓口での金種指定 | 1~50枚 | 無料 |
| ゆうちょ窓口での金種指定 | 51~100枚 | 550円 |
| ゆうちょ窓口での金種指定 | 101~500枚 | 825円 |
| ゆうちょ窓口での金種指定 | 501~1,000枚 | 1,100円 |
| ゆうちょATMでの硬貨預入れ | 1~25枚 | 110円 |
| ゆうちょATMでの硬貨預入れ | 26~50枚 | 220円 |
| ゆうちょATMでの硬貨預入れ | 51~100枚 | 330円 |
| ゆうちょATMでの硬貨払戻し | 1枚以上 | 110円 |
| 三菱UFJ銀行の窓口での円貨両替 | 1~10枚 | 口座保有者は無料、その他は550円 |
| 三菱UFJ銀行の窓口での円貨両替 | 11~500枚 | 770円 |
| 三菱UFJ銀行の窓口での円貨両替 | 501枚以上 | 500枚ごとに770円加算 |
この表で特に注意したいのは、硬貨取扱料金と金種指定料金が別制度であることです。窓口に持ち込む硬貨の枚数と、指定した金種で持ち帰る現金の枚数は、同じ基準では計算されません。
たとえば、硬貨150枚を窓口で入金する場合、硬貨取扱料金は550円です。一方、払戻しの際に51~100枚の金種を指定すると、金種指定料金は550円です。別々の手続きで両方の料金が発生する場合もあるため、合計額を考えてから申し込む必要があります。
ゆうちょ銀行では2024年4月1日に窓口の硬貨取扱料金が改定され、無料で取り扱う枚数が従来の50枚から100枚に拡大されました。2026年に利用する場合も、硬貨取扱料金の無料枠は100枚までですが、金種指定料金の無料枠は50枚までです。両者を混同しないようにしましょう。
【小銭を紙幣に替える方法】硬貨入金と両替の違いを解説
財布や貯金箱にたまった小銭を紙幣に替えたい場合、考えられる方法は大きく分けて2つあります。ひとつは窓口で硬貨を伴う手続きをする方法、もうひとつは硬貨をゆうちょ銀行の口座に預け入れ、その後に紙幣を引き出す方法です。
ただし、硬貨を預け入れることと、硬貨を紙幣に直接交換することは同じではありません。入金は口座残高を増やす手続きであり、両替は現金の額面や種類を交換することです。硬貨の入金後に紙幣を引き出す場合、入金と払戻しの2段階になります。
窓口で硬貨を預け入れる場合、公式料金では100枚まで無料、101~500枚は550円です。501~1,000枚では1,100円になります。硬貨の枚数を数えた後に手続きを取りやめたり、金額を変更したりしても、所定の料金がかかる点にも注意が必要です。
一方、ゆうちょATMでは硬貨を伴う預入れに110~330円の料金がかかります。1回の預入れは100枚までで、硬貨の取扱いができるのは原則として平日7時~18時です。郵便局内やゆうちょ銀行店舗内のATMでも、硬貨を扱う場合は無料ではありません。駅やショッピングセンターなどに設置されたATMでは、硬貨を取り扱えない場合もあります。
加えて、ATMでは硬貨の金種を指定できません。硬貨を何枚ずつ入れるかは自分で準備できますが、払戻し時に希望する硬貨の額面を指定することはできないため、細かい金種が必要な場合は窓口での相談が適しています。
どちらの方法を選ぶかは、枚数と必要な現金の種類で判断しましょう。100枚以内の硬貨を口座に入金するなら窓口の無料枠が候補になります。ATMは少量の硬貨でも手数料がかかるため、料金だけで選ぶなら、まず窓口の条件を確認する価値があります。
【新札・外貨】郵便局で交換できる紙幣と、できないサービス
新札が必要な場合は、ゆうちょ銀行の貯金窓口で払戻し時に新券を指定する方法があります。ただし、これは新札の在庫が保証されているという意味ではありません。店舗や郵便局の繁忙状況、紙幣の在庫によっては、希望する金種を用意できなかったり、指定を断られたりする場合があります。
また、新券を指定した場合も金種指定料金の算定対象になります。通常の1万円札は枚数計算の対象外ですが、新券として指定した1万円札は対象です。5,000円札や1,000円札なども、指定後の持ち帰り枚数に応じて料金が計算されます。
ここでいう「新券」と、2024年に発行された新デザインの紙幣は別の概念です。ゆうちょ銀行の公式案内では、新券の指定は可能ですが、新紙幣と旧紙幣を区別して指定することはできないとされています。結婚式やお年玉用に未使用の紙幣を用意したい場合は、必要な枚数を事前に伝え、在庫と料金を確認するのが確実です。
一方、海外旅行で必要になる米ドルやユーロなどの外貨両替は、郵便局では現在取り扱っていません。日本郵便は2020年12月30日をもって郵便局での外貨両替を終了し、ゆうちょ銀行も直営店での外貨販売・買取りを2021年12月30日に終了しました。
そのため、郵便局で円貨を両替できるかという問題と、海外旅行用の外貨を入手できるかという問題は分けて考える必要があります。外貨が必要なら、現在取り扱いのある銀行、外貨両替専門店、対応するオンラインサービスなどを比較してください。
【なぜ両替できないことがある?】手数料の仕組みと銀行との違い
郵便局で希望どおりの両替ができない理由には、サービスの違い、紙幣や硬貨の在庫、窓口の混雑などがあります。ゆうちょ銀行の窓口は、一般的な両替機のように任意の額面を自由に選んで交換するための専用設備ではありません。口座からの払戻しなど、取り扱い可能な手続きの範囲で希望を伝えることになります。
大量の硬貨についても、持ち込めば必ず受け付けてもらえるわけではありません。公式案内では、店舗や郵便局の繁忙状況によって大量の硬貨の持ち込みを断る場合があるとされています。500円玉貯金などで数百枚以上の硬貨を持ち込む場合は、訪問前に貯金窓口へ連絡しておくと安心です。
銀行と郵便局を比較するときは、単純に「どちらが安いか」だけでなく、口座の有無や指定枚数の計算方法も確認しましょう。たとえば三菱UFJ銀行の公式案内では、窓口の円貨両替について、同行の口座保有者は1~10枚が無料、それ以外は550円、11~500枚は770円とされています。これは、ゆうちょ銀行の金種指定料金とは対象となる手続きや枚数の算定基準が異なります。
そのため、「ゆうちょ銀行の100枚まで無料」という数字だけを見て、すべての両替が100枚まで無料だと判断するのは誤りです。無料なのは窓口での硬貨取扱いであり、金種指定は50枚まで無料、ATMでの硬貨預入れは1枚から有料という違いがあります。
また、窓口では同時に複数件の手続きを行うと硬貨枚数や指定枚数を合算して料金を判定する場合があります。手続きを細かく分ければ必ず無料になる、という考え方も通用しません。手数料の判定基準を理解したうえで、必要な手続きをまとめて相談することが大切です。
【プロの結論】両替手数料を抑えるために実践したい5つの方法
郵便局での両替を安く済ませるには、無料枠を活用するだけでなく、そもそもどの手続きが必要なのかを見極めることが重要です。実際に利用する際は、次の5つを意識してください。
- 1.硬貨の枚数を事前に数える。窓口での硬貨取扱料金は100枚まで無料です。101枚を超えると550円になるため、持ち込む前に枚数を確認しましょう。
- 2.硬貨の入金と金種指定を区別する。硬貨を口座に入れるだけなら硬貨取扱料金が基準ですが、引き出す際に紙幣の種類や枚数を指定すると、別途金種指定料金が発生する場合があります。
- 3.新札は必要な枚数を先に確認する。新券指定も料金の対象になるうえ、在庫がなければ希望どおりに用意できないことがあります。結婚式など日程が決まっている場合は、早めに相談しましょう。
- 4.ATMの硬貨料金を確認する。ATMでの硬貨預入れは1~25枚でも110円です。窓口の無料枠が利用できるなら、料金を比較してから選ぶのが合理的です。
- 5.銀行の両替サービスも比較する。必要な枚数が多い場合や、口座を持っている銀行がある場合は、その銀行の両替機や窓口の料金を確認してください。金融機関によって無料条件と料金体系が異なります。
特に、硬貨を紙幣に替える目的で口座への入金と払戻しを組み合わせる場合は、硬貨の入金料金だけで判断しないことがポイントです。引き出し時に金種指定が必要か、何枚の紙幣を持ち帰るかまで整理すれば、余計な費用を避けやすくなります。
逆に、口座を使わずに現金だけを持ち込んで自由に両替したい人や、必ず新札を確保したい人には、郵便局が最適とは限りません。利用したいサービスを明確にし、対応できる金融機関を選ぶのが失敗を防ぐ近道です。
【郵便局両替】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:郵便局で1万円札を千円札に両替できますか?
A1:一般的な現金交換として必ず対応してもらえるわけではありません。ゆうちょ銀行の口座からの払戻し時に金種を指定する方法が候補になります。51枚以上の指定では金種指定料金が発生するため、必要な枚数と対応可否を事前に確認してください。
Q2:郵便局で小銭を入金する場合、何枚まで無料ですか?
A2:窓口では硬貨100枚まで無料です。101~500枚は550円、501~1,000枚は1,100円です。ゆうちょATMでは1~25枚でも110円かかるため、窓口とATMを区別して選びましょう。
Q3:郵便局で新札への両替はできますか?
A3:ゆうちょ銀行の貯金窓口では、払戻し時に新券を指定する方法があります。ただし、金種指定料金の対象になり、在庫や店舗の状況によっては希望に応じられない場合があります。新デザインの紙幣と旧デザインの紙幣を指定して分けることもできません。
Q4:郵便局で外貨両替はできますか?
A4:できません。郵便局での外貨両替は2020年12月30日、ゆうちょ銀行直営店での外貨両替も2021年12月30日に終了しています。海外旅行用の外貨は、現在取り扱いのある金融機関や外貨両替サービスを利用してください。
Q5:ゆうちょATMなら小銭を無料で預けられますか?
A5:いいえ。硬貨を伴う預入れは1~25枚で110円、26~50枚で220円、51~100枚で330円です。硬貨の払戻しも1枚以上で110円かかります。硬貨の取扱いは原則として平日7時~18時で、対応していないATMもあります。
まとめ:郵便局で両替するなら手続きと枚数を先に確認しよう
2026年10月現在、郵便局での両替を考える際は、ゆうちょ銀行の貯金窓口でできる払戻しや硬貨の預入れと、一般的な両替サービスを区別することが大切です。窓口での硬貨取扱いは100枚まで無料ですが、金種指定は50枚までが無料枠であり、ATMの硬貨預入れ・払戻しには別の料金がかかります。
小銭を紙幣に替えるなら、入金料金と払戻し時の金種指定料金の両方を確認しましょう。新札が必要な場合は、在庫の確認と早めの相談が欠かせません。外貨両替については郵便局・ゆうちょ銀行ともに取り扱いが終了しているため、別のサービスを選ぶ必要があります。
最も確実な方法は、必要な金額、硬貨・紙幣の枚数、希望する金種、利用できる口座を整理してから窓口に相談することです。手数料の無料枠だけに注目するのではなく、実際に必要な手続きを基準に選べば、余計な出費や窓口での行き違いを減らせます。