2026年オフのカブスで最も大きな注目を集めているのが、日本人2選手のFAだ。
重要なのは、鈴木と今永の両方が、すでに2026年10月29日付でFAとなっていること。MLB公式の移籍・契約記録にも両選手のFA選択が掲載されている。
鈴木誠也の契約は5年8500万ドルで終了
鈴木誠也
2022年3月契約・2026年終了
5年間の契約総額
MLB公式発表によると、鈴木は2022年3月18日にカブスと5年契約を締結した。契約総額は8500万ドルと報じられており、2026年が契約最終年だった。
5年間のカブス在籍成績も高く評価されている。
- 通算出場:675試合
- 通算打率:.269
- 通算本塁打:113本
- 通算打点:382
- 通算OPS:.823
特に2026年は26本塁打、86打点に加え、守備面でも改善を示した。FA市場で複数年契約を求める根拠となる実績だ。
鈴木の移籍先は決まったのか?
10月31日時点で、次の所属球団は正式発表されていない。
MLB公式の10月29日の記事では、鈴木は今後のFA交渉について、複数の手続きがあるため先行きは分からないという趣旨のコメントを残している。
カブス側も残留交渉を完全に否定しているわけではない。球団編成本部長のジェド・ホイヤーは、来季のチーム編成が変わることを示唆しつつ、FAとなる選手たちと連絡を取る考えを示した。
鈴木にとって重要なクオリファイング・オファー
2026年オフの注目ポイントが、クオリファイング・オファー(QO)だ。
QOとは、球団がFA選手に提示できる1年契約のこと。2027年向けの金額は2315万ドルで、2026年11月2日午後5時(米東部時間)が球団側の提示期限となっている。
MLB公式のFA分析記事では、鈴木はQOを提示される可能性が高く、受諾せず複数年契約を求めると予想されている。これは公式決定ではなく、専門記者による市場分析だ。
今永昇太の契約はどう変化した?
今永昇太
2024年MLB移籍・2026年FA
2026年のQO契約額
今永の契約は、鈴木とは異なる仕組みだった。
2024年にカブスと結んだ契約は、4年総額5300万ドル保証の契約。2025年終了後には球団側の3年5775万ドルのオプションと、今永側の2026年1500万ドル台の選手オプションが関係する複雑な条件が設定されていた。
カブスは3年オプションを行使せず、今永も選手オプションを選択しなかった。その後、球団から提示された1年2202万5000ドルのQOを2025年11月18日に受諾。これにより2026年シーズンはカブスでプレーすることになった。
そして2026年10月29日、今永もFAを選択した。
ここで鈴木との大きな違いがある。今永は前年にQOを受諾しているため、MLBの制度上、2026年オフに再びQOを提示される対象にはならない。
つまり、今永が他球団と契約した場合、カブスはQOに伴うドラフト指名権補償を得られない。
今永の移籍先候補は?
今永についても、10月31日時点で正式な移籍先は発表されていない。
2026年の成績を考えると、評価材料は明確だ。
- 32試合先発という稼働実績
- 174回1/3の投球回
- 174奪三振
- 防御率3.77
- 被本塁打35本という改善課題
先発投手の補強を必要とする球団にとって、今永は検討対象になり得る。一方、被本塁打の多さをどう評価するかによって、提示される契約年数や金額は変わる可能性がある。
現段階では、鈴木・今永ともに移籍先は未確定。 カブス残留も含め、交渉結果が出るまでは特定球団への移籍を確定情報として扱えない。
【カブス日本人選手のポストシーズン】2026年は鈴木が出場、今永は登板なし
レギュラーシーズンの数字とポストシーズンの成績は分けて見る必要がある。
2026年のカブスは89勝73敗でレギュラーシーズンを終え、ナ・リーグのワイルドカードシリーズに進出した。しかし、サンディエゴ・パドレスに2連敗し、シリーズ敗退となった。
鈴木誠也の2026年ポストシーズン成績
鈴木はパドレスとのワイルドカードシリーズ2試合に出場した。
- 出場:2試合
- 打数:7
- 安打:2
- 打率:.286
- 本塁打:0
- 打点:0
- OPS:.661
短期決戦で打率.286を記録したものの、チームを次のラウンドへ進めることはできなかった。
今永昇太はポストシーズンで登板した?
今永はワイルドカードシリーズのロースターに入っていたが、登板機会はなかった。
第1戦はマシュー・ボイド、第2戦はケビン・ゴーズマンが先発。カブスは2試合で敗退したため、今永が先発する可能性のあった第3戦は実施されなかった。
2016年優勝時の川崎宗則にも注目
川崎宗則
2016年のカブスは108年ぶりのワールドシリーズ制覇を達成した。川崎も同年のチームに所属し、優勝リングを獲得している。
ただし、川崎はポストシーズンの試合には出場していない。
ここは混同されやすいポイントだ。ワールドシリーズ優勝メンバーに含まれることと、実際にポストシーズンの試合に出場したことは同じではない。MLB公式の歴史紹介でも、川崎が2016年の優勝メンバーだった一方、ポストシーズンには出場しなかったと説明されている。
【プロの結論】カブス日本人選手の評価は成績・契約・市場価値の3軸で見る
カブスの日本人選手の歴史を振り返ると、福留孝介が切り開いた道を、ダルビッシュ有や上原浩治らの投手陣がつなぎ、現在は鈴木誠也と今永昇太が引き継いできたことが分かる。
2026年は、その歴史の一つの節目だ。
鈴木誠也は打撃だけでなく守備も評価対象
26本塁打という長打力に加え、2026年は守備指標が改善した。打撃成績だけを見て評価するより、外野守備を含めた総合的な貢献度を見る方が、FA市場での価値を正確に理解できる。
今永昇太はイニング数と被本塁打の両面が焦点
174回1/3を投げたことは、先発投手として大きな評価材料だ。一方、35被本塁打という課題も残した。
契約を評価するときは勝利数だけでなく、投球回、防御率、奪三振、与四球、被本塁打を組み合わせて判断する必要がある。
2027年の移籍情報で間違えないための判断基準
今後のニュースを追う際は、次の3点を区別したい。
1. FA選択と移籍決定は別物: FAになった時点では、まだ新球団は決まっていない。
2. QO提示と契約成立は別物: QOは1年契約の提案であり、複数年契約とは異なる。
3. 移籍報道と球団公式発表は別物: 候補球団の名前が報道されても、正式契約が成立したとは限らない。
特に今オフは、鈴木がQOを受けるかどうか、今永がどの球団と交渉するかが要点になる。
【カブス日本人選手】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:カブスに在籍した日本人選手は全部で何人?
A1:2026年までに、福留孝介、田口壮、高橋尚成、藤川球児、和田毅、川崎宗則、上原浩治、ダルビッシュ有、鈴木誠也、今永昇太の計10人がプレーしています。
Q2:2026年現在、カブスに所属している日本人選手は誰?
A2:2026年シーズン中は鈴木誠也と今永昇太の2人が所属していました。ただし、両選手とも10月29日にFAを選択しており、10月31日現在、2027年の所属先は決まっていません。
Q3:鈴木誠也と今永昇太は2027年に移籍する?
A3:移籍先はまだ正式発表されていません。カブス残留の可能性もあります。鈴木はQO提示の可能性が報じられており、今永は前年にQOを受諾したため、再提示の対象外です。
Q4:カブス初の日本人選手は誰?
A4:福留孝介です。2008年にカブスへ加入し、開幕戦で同点3ランを放ちました。4年間で513試合に出場しています。
Q5:カブスでワールドシリーズ優勝を経験した日本人選手は?
A5:川崎宗則です。2016年のカブス優勝メンバーでした。ただし、ポストシーズンの試合には出場していません。
まとめ:カブス日本人選手の歴史と2027年の注目ポイント
カブスの日本人選手は、2008年の福留孝介から始まり、ダルビッシュ有、上原浩治、和田毅らを経て、鈴木誠也と今永昇太へと受け継がれてきた。
2026年の鈴木は打率.270、26本塁打、86打点。今永は11勝10敗、防御率3.77、174奪三振。ともにチームを支える実績を残した。
しかし、2026年10月29日に両選手がFAを選択したことで、カブスの日本人選手をめぐる状況は大きく変わった。
今後の注目点は次の3つだ。
- 鈴木誠也に対するカブスのQO提示と残留交渉
- 今永昇太のFA市場での評価と先発投手としての契約条件
- 2027年シーズンにカブスのユニフォームを着る日本人選手がいるか
カブスの日本人選手の歴史は、単なる在籍人数では測れない。福留の開拓、ダルビッシュの投手としての実績、鈴木の打撃と守備、今永の先発としての稼働実績。それぞれが球団に異なる価値を残してきた。
2027年は、鈴木と今永の去就によって、カブスと日本人選手の関係が新たな局面を迎えるシーズンになりそうだ。