元小結・松鳳山は、2022年6月に現役を引退した後、どのような生活を送っているのでしょうか。本名・松谷裕也として知られる松鳳山は、2026年現在、千葉県船橋市で「焼肉ホルモン松鳳山」を経営するほか、ABEMAの大相撲中継で解説を担当するなど、相撲界と関わりながら新しいキャリアを築いています。
さらに2026年9月には、船橋市内で活動を始めた「船橋鳳相撲クラブ」の監督に就任。子どもたちへの相撲指導にも携わっています。一方、引退理由については、2022年夏場所の成績や千代の国との一番、本人が語った「やり切った」という心境が大きなポイントです。日本相撲協会の公式記録と近年の報道をもとに、現役時代の実績から2026年の活動まで整理します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 現在:船橋市で焼肉店を経営し、ABEMAの相撲解説や地域の相撲指導にも取り組んでいる。
- 現役時代:本名は松谷裕也。最高位は小結で、通算582勝605敗22休、金星5個を記録。
- 引退理由:2022年夏場所の千代の国戦をきっかけに、やり切ったという気持ちから引退を決断した。
- 2026年の新展開:9月に船橋鳳相撲クラブが活動を開始し、松鳳山が監督に就任。
【2026年最新】松鳳山の現在は?焼肉店経営と相撲指導で活躍

2026年10月現在、松鳳山は現役時代とは異なる立場から相撲と関わっています。活動の中心は飲食店経営ですが、テレビ・インターネット放送での相撲解説や地域の子どもたちへの指導も続けています。
船橋市で焼肉ホルモン松鳳山を経営
引退後の大きな転身となったのが、千葉県船橋市での飲食店経営です。
松鳳山は2024年5月19日、船橋市本町に「焼肉ホルモン松鳳山」をオープンしました。2025年1月の地域メディアMyFunaの報道でも、本人が店主を務める店舗として紹介されています。
現役時代に所属していた松ケ根部屋が船橋市内にあったこともあり、本人にとって船橋は特別な場所です。引退後の生活の拠点として、この街を選んだ背景には、長年過ごした土地への愛着があります。
ABEMA大相撲の解説者としても活動
松鳳山は引退直後の2022年7月、ABEMAの大相撲中継で解説者デビューを果たしました。
現役時代に幕内上位で横綱とも対戦してきた経験は、解説の大きな強みです。単に勝敗を説明するだけでなく、力士の立ち合いや攻防、相手との駆け引きなど、実際に土俵に立っていた人間だからこそ伝えられる視点があります。
2026年も解説活動は続いています。2026年3月の大相撲三月場所ではABEMAの中継解説を担当。さらに7月21日配信のABEMA TIMESの記事でも、元小結・松鳳山の解説コメントが取り上げられました。
2026年9月には船橋鳳相撲クラブの監督に就任
2026年の新しい動きとして注目したいのが、子どもたちへの相撲指導です。
船橋の地域情報メディアMyFunaが2026年10月24日に報じたところによると、松鳳山を監督に迎えた「船橋鳳相撲クラブ」が、同年9月1日に活動を開始しました。
クラブの対象は幼児から中学生。四股やすり足といった基本動作に加え、実際に相手と組み合う稽古にも取り組んでいます。松鳳山自身も月に数回、稽古に参加し、まわしを着けて子どもたちに胸を出すなど、実践的な指導を行っていると報じられています。
現役時代の経験を次の世代に伝える活動が始まったことは、2026年の松鳳山を語るうえで見逃せない変化です。
【プロフィール】松鳳山の本名・年齢・出身地と放駒部屋時代
松鳳山は、福岡県出身の元大相撲力士です。日本相撲協会の公式プロフィールには、四股名の履歴や所属部屋、現役時代の基本情報が記録されています。
松鳳山の基本プロフィール
- 四股名:松鳳山裕也(しょうほうざん・ゆうや)
- 本名:松谷裕也
- 生年月日:1984年2月9日
- 2026年10月現在の年齢:42歳
- 出身地:福岡県築上郡築上町
- 身長:176cm
- 現役時代の公式プロフィール上の体重:133kg
- 所属部屋:放駒部屋
- 得意技:突き・押し
- 最高位:小結
- 初土俵:2006年3月場所
- 引退:2022年
本名の松谷裕也と四股名の松鳳山裕也は、どちらも本人を指しています。引退後の報道では、実名の松谷裕也さんとして紹介されることも増えました。
駒澤大学を卒業して角界入り
松鳳山は大分県の宇佐産業科学高校を経て駒澤大学に進学。大学卒業後、元大関・若嶋津が師匠を務めていた松ケ根部屋に入門しました。
2006年3月の春場所で初土俵を踏み、2010年5月場所で新十両に昇進。2011年11月場所には新入幕を果たします。
入門当初の松ケ根部屋は、その後の部屋の継承や名称変更を経て、二所ノ関部屋、放駒部屋へとつながっています。日本相撲協会の公式プロフィールでは、松鳳山の所属部屋は放駒と記録されています。
なお、放駒部屋に所属していたという記録は現役時代の所属を示すものです。2022年に引退した松鳳山が、現在も現役力士として同部屋に所属しているわけではありません。
【通算成績を検証】最高位は小結!金星5個を獲得した実力
松鳳山の力士人生を振り返ると、最も印象的なのは突き押しを中心とした攻撃的な相撲です。
体格を生かして前に出る相撲を得意とし、幕内上位でも強豪力士に真っ向から挑戦。最高位の小結まで昇進し、横綱から金星を5個獲得しました。
日本相撲協会が公表する通算成績
以下は、日本相撲協会の公式力士プロフィールに掲載されている記録です。
| 項目 | 公式記録 | 内容 |
|---|---|---|
| 最高位 | 小結 | 2013年1月場所に新三役 |
| 生涯戦歴 | 582勝605敗22休 | 96場所 |
| 幕内戦歴 | 350勝415敗 | 51場所 |
| 金星 | 5個 | 横綱を破った記録 |
| 殊勲賞 | 1回 | 三賞の一つ |
| 敢闘賞 | 3回 | 三賞の一つ |
| 十両優勝 | 1回 | 各段優勝 |
| 幕下優勝 | 2回 | 各段優勝 |
| 序二段優勝 | 1回 | 各段優勝 |
小結を5場所務めた幕内上位の実力者
松鳳山が新三役となったのは2013年1月場所です。三役在位は5場所で、すべて小結でした。
小結は、幕内上位に位置する三役の一つです。横綱や大関と対戦する機会も増えるため、安定した実力だけでなく、上位陣に対抗できる攻撃力も求められます。
松鳳山は、相手に臆せず前へ出る取り口で存在感を示しました。
金星5個が示す横綱への強さ
松鳳山の実績を語る際に欠かせないのが、金星5個です。
金星とは、平幕力士が横綱に勝った際に与えられる特別な記録です。単に上位力士を破るだけではなく、横綱との対戦で勝利を収める必要があります。
松鳳山は、2013年秋場所に横綱・日馬富士を押し出しで破り、初金星を獲得しました。強い相手に対しても引かず、持ち味の突き押しで勝負する姿勢が、その後の実績につながっています。
幕内優勝こそありませんでしたが、金星5個、殊勲賞1回、敢闘賞3回という記録は、長く幕内上位で戦った力士としての実力を示しています。
【引退理由】松鳳山はなぜ2022年に現役を退いたのか
松鳳山の引退は、2022年6月22日に日本相撲協会が引退届を受理したことで正式に発表されました。当時38歳で、現役関取の最年長力士として土俵に立っていました。
夏場所は3勝12敗で幕下転落が濃厚に
引退を決断する直前の2022年5月場所、松鳳山は東十両12枚目で3勝12敗という成績に終わりました。
この負け越しによって、翌7月場所では幕下への陥落が濃厚となりました。2011年夏場所以来、長く守ってきた関取の座を失うことが現実的になったのです。
38歳という年齢も重なり、今後も関取に復帰して競技生活を続けるのか、大きな判断を迫られる状況でした。
決断のきっかけは千代の国との一番
2022年6月28日の引退会見で、松鳳山は引退を決めた具体的なタイミングを明かしています。
きっかけとなったのは、夏場所14日目の千代の国戦でした。長い相撲の末に突き落としで敗れた一番を振り返り、本人は次のように語っています。
「スッキリと、やり切ったという気持ちで自分の相撲人生は終わったなと」
この言葉から読み取れるのは、単純に成績が悪かったから引退したということではありません。
最後の一番で自分の相撲を出し切れなかったという感覚がありながらも、長年積み重ねてきた競技人生に一区切りをつける気持ちが固まったということです。
当時の師匠である放駒親方(元関脇・玉乃島)も、本人が相撲を取ることへの怖さを感じていたと会見で説明しています。
40歳まで関取でいる目標は果たせなかった
引退会見では、心残りについても率直に語っています。
松鳳山は35歳頃に「40歳まで関取でいる」という目標を立てていました。しかし、38歳での引退となり、この目標は達成できませんでした。
長年、幕内で戦ってきた力士にとって、関取という地位を維持することは簡単ではありません。年齢を重ねるほど、体力や回復力、相手の研究への対応など、さまざまな課題が増えていきます。
ただし、引退会見で本人が強調したのは、後悔よりも感謝と達成感でした。16年間の現役生活を振り返り、支えてくれた人々への感謝を口にしています。
なお、公式記録上の引退場所は2022年7月場所です。実際の最後の取組は5月場所で、6月22日に引退届が受理されたという時系列を押さえておくと、資料による表記の違いも理解しやすくなります。
【引退後の活動】焼肉ホルモン松鳳山・タレント活動・ABEMA解説
松鳳山は引退後、日本相撲協会に残って親方になる道ではなく、飲食店経営やメディア活動など、別の分野へ進みました。
焼肉ホルモン松鳳山の場所と営業時間
店舗の基本情報は次のとおりです。
- 店名:焼肉ホルモン松鳳山
- 住所:千葉県船橋市本町4丁目4-1 喜久水ビル2階
- JR船橋駅:徒歩約5分
- 京成船橋駅:徒歩約3分
- 営業時間:17時~23時
- 定休日:月曜日
- 電話番号:047-400-9926
営業時間や休業日は変更される場合があるため、訪問前には店舗の公式案内を確認するのが確実です。
現役引退後に焼肉店で修行
注目したいのは、単に元力士の名前を冠した店を開いたわけではないという点です。
店舗の公式案内によると、松鳳山は引退後に焼肉店で修行を積み、肉の仕入れや品質にもこだわって開業しました。
黒毛和牛のホルモンを使用し、宮崎県の提携牧場から直送される肉を提供することを店の特徴として掲げています。
看板メニューには「松鳳山ロース」や、宮崎牛を使用した盛り合わせなどがあります。力士時代の四股名を店名や料理名に生かしながら、新しい事業として育てている点が特徴です。
また、2025年2月のデイリースポーツの取材では、松鳳山本人が飲食店経営について語り、タレント活動も展開していると紹介されました。
ABEMAでは現役経験を生かした解説が強み
引退後も相撲中継に携わっていることは、松鳳山のキャリアを考えるうえで重要です。
2026年7月のABEMA TIMESでは、藤ノ川と王鵬の取組を解説した松鳳山のコメントが紹介されました。藤ノ川の攻めについて、相手に苦手意識を植え付ける効果まで分析しており、現役時代に培った勝負勘が解説に生かされています。
現役力士の動きを経験者の視点で読み解く仕事は、飲食店経営とは別の形で、これまでのキャリアを活用できる分野です。
親方にならなかった理由は指導者よりプレーヤー志向
松鳳山が相撲協会に残らなかったことについても、引退会見で本人が説明しています。
本人は、自分は指導者に向いていないと考えており、根気強く人に教えることが得意ではないと話しました。また、感覚で理解してほしいと思ってしまうタイプだとも明かしています。
一方、2026年には船橋鳳相撲クラブの監督に就任しています。この変化は矛盾ではありません。
プロの相撲部屋で弟子を育てる親方としての仕事と、地域の子どもたちに相撲の楽しさや基本を伝える活動は、求められる役割が異なります。
現役時代の経験を生かしつつ、自分に合った距離感で相撲に関わる道を見つけたと考えられます。
【2026年の注目情報】船橋鳳相撲クラブとヤメ力士超相撲の最新状況
2026年の松鳳山については、地域での指導活動と、引退力士によるイベントへの参加予定という二つの話題があります。ただし、後者については開催延期という重要な変更がありました。
船橋鳳相撲クラブで子どもたちを指導
2026年10月24日のMyFunaの報道によると、船橋鳳相撲クラブの部員は取材時点で8人。幼児から中学生までが参加できる活動として始まりました。
松鳳山は監督として、相撲の技術だけでなく、あいさつや礼儀、仲間との協調性なども大切にする方針です。
また、勝負に向けて努力することの大切さも伝えています。現役時代に長く幕内上位で戦い、金星を5個獲得した経験は、子どもたちにとって説得力のある教材になるはずです。
ヤメ力士超相撲2026への出場予定はどうなった?
2026年3月28日、引退力士によるトーナメントイベント「ヤメ力士超相撲」の開催が発表されました。
松鳳山のほか、元大関・把瑠都、元関脇・豊ノ島、臥牙丸、豊山、英乃海、旭大星、大翔鵬、東龍、大喜鵬ら、元幕内力士10人が出場予定として発表されました。
4月1日の発表記者会見では、松鳳山も登壇。本人は焼肉店を経営し、日々包丁を握っている生活だと説明したうえで、久しぶりに土俵に関われることへの意欲を示しました。
普段はほとんど相撲を取っていないものの、現役時代に培った技術で勝負したいという姿勢を語り、優勝を目指す意向も示していました。
しかし、主催者の株式会社E-VENTは2026年4月10日、6月6日に予定していた大会の開催延期を発表しています。
理由は制作体制の見直しと公演内容のさらなる充実です。購入済みチケットは払い戻しの対象となり、新しい開催日程は未定とされました。
そのため、松鳳山が2026年6月6日の大会に実際に出場したという扱いにはできません。出場予定だったことと、大会が開催されたことは分けて理解する必要があります。
このイベントは、引退した力士たちが再び土俵に立つという企画そのものにも意味があります。松鳳山のように飲食店経営やメディア活動を続ける元力士にとって、競技経験をもう一度見せる機会として注目されました。
【松鳳山に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:松鳳山は現在何をしていますか?
A1:2026年10月現在、千葉県船橋市で「焼肉ホルモン松鳳山」を経営しています。また、ABEMAの大相撲中継で解説を担当するほか、船橋鳳相撲クラブの監督として子どもたちへの相撲指導にも携わっています。
Q2:松鳳山の引退理由は何ですか?
A2:2022年5月場所で3勝12敗となり、幕下転落が濃厚になったことが引退を考える背景にありました。決断の直接のきっかけは、14日目の千代の国戦です。本人は試合後にやり切ったという気持ちになったと引退会見で説明しています。
Q3:松鳳山の本名と最高位、通算成績は?
A3:本名は松谷裕也です。最高位は小結で、日本相撲協会の公式記録による通算成績は582勝605敗22休(96場所)。金星5個、殊勲賞1回、敢闘賞3回を獲得しています。
Q4:焼肉ホルモン松鳳山はどこにありますか?
A4:千葉県船橋市本町4丁目4-1の喜久水ビル2階にあります。JR船橋駅から徒歩約5分、京成船橋駅から徒歩約3分の場所です。公式案内では営業時間は17時から23時、月曜日が定休日となっています。
Q5:松鳳山は放駒部屋で親方をしていますか?
A5:いいえ。松鳳山は2022年に引退し、日本相撲協会には残りませんでした。現在は独立して飲食店を経営し、地域の相撲クラブの監督などを務めています。
まとめ:【プロの結論】松鳳山の現在は第二の相撲人生へ
松鳳山は、2006年の初土俵から16年間にわたって土俵に立ち、最高位の小結まで昇進した元力士です。通算582勝605敗22休、金星5個、殊勲賞1回、敢闘賞3回という実績は、幕内上位で戦い続けたキャリアを物語っています。
2022年の引退は、単なる成績不振によるものではありません。夏場所の千代の国戦を終えた時点で、自分の相撲人生をやり切ったという気持ちが固まったことが、決断の大きな理由でした。
引退後は船橋市で焼肉店を開業し、ABEMAの相撲解説やタレント活動にも取り組んでいます。そして2026年には、船橋鳳相撲クラブの監督として地域の子どもたちに相撲を伝える新しい役割も加わりました。
松鳳山の現在を理解するうえで重要なのは、引退を相撲との決別と捉えないことです。
プロ力士としての現役生活には区切りをつけましたが、飲食店経営、メディア出演、地域での相撲指導という複数の活動を通じて、これまでの経験を新しい形で生かしています。
40歳まで関取でいるという目標は果たせなかったものの、2026年も相撲との接点を持ち続けている松鳳山。これからは実業家としての成長だけでなく、次世代の力士や相撲ファンにどのような影響を与えていくのかにも注目が集まります。