勝又温史は、横浜DeNAベイスターズに所属するプロ野球選手だ。読み方は「かつまた・あつし」。投手としてプロ入りした後、外野手に転向し、2026年には一軍で100試合以上に出場する選手へと成長した。
NPBおよび球団公式プロフィールに掲載されている基本情報は次のとおり。
| 項目 | プロフィール |
|---|---|
| 名前 | 勝又温史 |
| 読み方 | かつまた・あつし |
| 生年月日 | 2000年5月22日 |
| 2026年の年齢 | 26歳 |
| 出身地 | 東京都 |
| 身長・体重 | 180cm・90kg |
| 投打 | 右投左打 |
| ポジション | 外野手 |
| 所属球団 | 横浜DeNAベイスターズ |
| 背番号 | 28 |
| 出身高校 | 日大鶴ケ丘高校 |
| ドラフト | 2018年4位 |
背番号28は支配下復帰の象徴
勝又の背番号を理解するには、育成選手だった時期を知る必要がある。
2021年オフに育成契約を結んだ際、背番号は「028」となった。その後、外野手として実績を積み重ね、2023年11月16日に支配下選手契約を締結。背番号も「28」に戻った。
球団が発表した変更は、028から28への復帰だった。
つまり、現在の背番号28には、単なる選手番号以上に、投手としての苦しい時期を乗り越え、野手として再出発したキャリアの節目という意味がある。
【2018年ドラフト4位】日大鶴ケ丘高校時代からプロ入りまで
勝又がプロの世界に入ったのは2018年。横浜DeNAベイスターズからドラフト4位で指名された。
当時の評価は、打者ではなく将来性豊かな右腕投手だった。
最速152キロを誇った高校時代
出身校は東京都の日本大学鶴ケ丘高校(日大鶴ケ丘高校)。
高校時代の勝又は、最速152キロのストレートを武器にする投手だった。2018年の西東京大会では決勝まで進出。日大三高校に敗れ、甲子園出場は逃したものの、プロ球団から注目される存在となった。
一方、打撃能力も高く、高校通算30本塁打を記録していた。
この打撃センスが、後年の外野手転向につながる重要な要素となる。
DeNAがドラフト4位で指名した理由
2018年10月25日のドラフト会議で、DeNAは勝又を4位で指名した。
球団のドラフト資料では、勝又の長所として次の特徴が挙げられている。
- 150キロを超えるストレート
- スライダーやフォークなどの変化球
- 身体の強さと躍動感のある投球フォーム
- 将来性を感じさせる投手としての能力
当時の評価は、本格派右腕としての将来性にあった。
しかし、プロ入り後のキャリアは、ドラフト時の期待とは異なる方向に進んでいく。
【投手から外野手へ】戦力外通告から支配下復帰までの転換点
勝又温史のキャリアで最も大きな転換点は、2021年オフの投手から外野手へのコンバートだ。
これは単純な守備位置変更ではない。プロ野球選手としての生き残りを懸けた、大きな決断だった。
2021年、投手として苦しんだ3年間
プロ入り後、勝又は投手としてファームで経験を積んだ。
2021年は二軍で31試合に登板し、3勝1敗、防御率1.83を記録している。
一見すると悪くない数字だが、34回1/3を投げて40四球、4死球という制球面の課題も抱えていた。
投手として結果を残す難しさが浮き彫りになった時期である。
2021年10月、DeNAは支配下選手としての戦力外を通告。その後、球団から育成契約と外野手転向の提案を受けた。
野手転向を決断できた理由
転向の背景には、高校時代から評価されていた打撃センスがあった。
勝又は2021年秋のフェニックス・リーグで外野手として出場。久しぶりに打者として実戦に参加した。
当時の日刊スポーツの報道によれば、勝又は高校時代に通算30本塁打を記録していた一方、投手として過ごした3年間はバットを握る機会が少なく、打者として再スタートすることに不安も感じていた。
それでも、実戦を通して打撃への手応えをつかんでいった。
2021年12月の契約交渉では、転向について迷いがあったことも明かしている。
やると決めたら切り替えてやるしかない。吹っ切れた
投手としてのキャリアに区切りをつけ、外野手として再出発する覚悟が表れた言葉だった。
2022年から2025年までの成長
外野手に転向した後、勝又はファームで着実に打撃成績を積み上げていく。
2022年は二軍で69試合に出場し、打率.293、6本塁打、23打点を記録。翌2023年も105試合で打率.272、6本塁打、30打点を残した。
そして2023年11月、ついに支配下登録へ復帰する。
2025年には一軍出場も実現。5月4日にプロ初安打を記録し、7試合で3安打、打率.333という成績を残した。
勝又温史のキャリア年表
ここまでの歩みを時系列で整理すると、次のようになる。
【2026年成績を徹底分析】打率.283・95安打・4本塁打の実力
2026年は、勝又温史にとって大きな飛躍のシーズンとなった。
これまで一軍での出場機会が限られていた選手が、レギュラーシーズン106試合に出場。安打数は95本に達し、打率も.283を記録した。
以下はNPB公式の2026年シーズン終了時点の成績だ。
2026年の一軍打撃成績
| 指標 | 2026年成績 |
|---|---|
| 試合 | 106 |
| 打席 | 357 |
| 打数 | 336 |
| 得点 | 38 |
| 安打 | 95 |
| 二塁打 | 11 |
| 三塁打 | 0 |
| 本塁打 | 4 |
| 打点 | 33 |
| 盗塁 | 3 |
| 三振 | 59 |
| 四球 | 13 |
| 出塁率 | .318 |
| 長打率 | .351 |
| OPS | .670 |
年度別成績を比較すると何が変わった?
一軍での年度別打撃成績を見ると、2025年と2026年では出場機会に大きな違いがある。
| 年度 | 試合 | 打数 | 安打 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025年 | 7 | 9 | 3 | .333 | 0 | 0 |
| 2026年 | 106 | 336 | 95 | .283 | 4 | 33 |
| 通算 | 113 | 345 | 98 | .284 | 4 | 33 |
2025年は打数がわずか9だったため、打率.333という数字だけで実力を判断するのは難しい。
対して2026年は336打数に増え、年間を通じて一軍で結果を求められる立場になった。
打率.283は、一定の打数を重ねたうえで残した数字である。単発の好成績ではなく、一軍の投手と繰り返し対戦して安打を積み上げた点に価値がある。
プロ初本塁打は2026年6月13日
2026年6月13日、千葉ロッテマリーンズとの交流戦で、勝又は待望のプロ初本塁打を放った。
舞台はZOZOマリンスタジアム。
2回1死一、二塁の場面で、ロッテの坂本投手が投じた直球を捉え、中堅方向へ3ランホームランを打ち込んだ。
プロ入りから8年目での初アーチだった。
報道によると、本人はこの一発を「夢みたいです!」と喜んだ。
投手として入団し、外野手への転向、育成契約、支配下復帰を経験してきた勝又にとって、プロ初本塁打は大きな節目となった。
23試合連続安打と33試合連続出塁の価値
2026年の勝又を語るうえで外せないのが、連続記録だ。
特に注目されたのは、次の2つである。
- 23試合連続安打
- 33試合連続出塁
23試合連続安打は、毎試合ヒットを積み重ねたことを意味する。
また、33試合連続出塁は、ヒットだけでなく四球や死球なども含めて、試合ごとに塁へ出続けた記録だ。
2026年7月25日の中日戦では、5回の第3打席で左翼への二塁打を放ち、連続出塁を33試合に伸ばした。
この時点でのDeNAの球団記録は、1974年にシピンが記録した37試合だった。
33試合という数字は、単なる一時的な好調ではなく、長期間にわたって打席で結果を出し続けたことを示している。
【2026年の課題と現在】好調から不振、そして一軍再昇格へ
2026年の勝又は、好成績だけでなく、シーズン中の浮き沈みも経験した。
前半戦はリードオフマンとして打線を牽引する活躍を見せた一方、後半戦には打撃の状態が落ち込んだ。
前半戦は高い打率で存在感を発揮
月別の打撃成績を見ると、2026年4月は打率.405という好成績だった。
7月も打率.305を記録し、22試合で29安打を放っている。
一方、5月は.278、6月は.300と推移しており、シーズン序盤から安定して安打を積み重ねていた。
特に7月は103打席で29安打、10打点、16得点を記録。出塁率も.353だった。
8月に打率.157まで低下
しかし、8月は状況が一変する。
月別成績は次のとおりだ。
| 月 | 打率 | 試合 | 安打 |
|---|---|---|---|
| 4月 | .405 | 12 | 17 |
| 5月 | .278 | 24 | 20 |
| 6月 | .300 | 17 | 18 |
| 7月 | .305 | 22 | 29 |
| 8月 | .157 | 22 | 8 |
| 9月 | .200 | 8 | 3 |
8月は51打数8安打にとどまり、打率は.157まで低下した。
9月10日には出場選手登録を抹消されている。
日刊スポーツは、後半戦の不振について、抹消時点で61打数9安打だったと報じた。前半戦の活躍から一転、打撃面で苦しい時期を迎えたことが分かる。
9月21日に一軍再昇格
勝又は登録抹消後、ファーム・リーグで調整を続けた。
再昇格前のファームでは6試合に出場し、打率.476、1本塁打、4打点を記録。
その結果、9月21日に一軍へ再合流した。
抹消からわずか11日後の復帰だった。
この流れは、勝又が一軍での出場機会を維持するために、ファームで結果を出す必要があったことを示している。
現在の勝又温史はどんな選手なのか
2026年10月31日時点で、勝又は横浜DeNAベイスターズの外野手として登録されている。
背番号は28。
シーズン終了時の公式成績は、106試合出場、95安打、打率.283、4本塁打、33打点だ。
2026年の成績から見える課題もある。
まず、長打力のさらなる向上だ。
4本塁打、長打率.351という数字からは、安打を重ねる能力に対して、長打で試合を決定づける力にはまだ伸びしろがある。
また、357打席に対して四球は13。出塁率は.318となっている。
打率を維持するだけでなく、四球を増やして出塁機会を広げることも、今後の成長につながる課題だ。
【プロの結論】勝又温史の2026年は本当のブレイクだったのか
勝又温史の2026年を評価する際には、単純に打率や本塁打だけを見るべきではない。
注目すべきなのは、投手から外野手に転向した選手が、一軍で106試合に出場するまで成長したというキャリア全体の変化だ。
評価できる3つのポイント
1. 一軍で安打を量産できる打撃力
95安打という数字は、年間を通して打席に立ち、結果を残した証拠だ。23試合連続安打も、打撃の好調さを裏付けている。
2. 出塁能力と打席での継続性
33試合連続出塁は、安打以外の方法も含めて塁に出続けたことを示す。リードオフマンとして起用された背景にも、こうした出塁力がある。
3. 苦境から立ち直る経験
戦力外通告、育成契約、野手転向、支配下復帰という経歴は、簡単に得られるものではない。2026年の一軍での活躍は、それまでの積み重ねが結果につながったものと評価できる。
今後の飛躍に必要な課題
一方、2026年の成績をもって完成形と判断するのは早い。
今後の評価では、次の点が重要になる。
- 打率.280前後を継続できるか
- 出塁率を.330以上に引き上げられるか
- 長打力と本塁打数を増やせるか
- 不調時にも一軍で出場機会を確保できるか
- 外野守備でも安定した貢献を続けられるか
特に8月の打率.157という数字は、好調時の打撃を年間通じて維持する難しさを示している。
2026年は一軍選手としての可能性を大きく示したシーズンであり、次の段階では好不調の波を小さくすることが重要になる。
【勝又温史に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:勝又温史の読み方は?
A1:勝又温史は「かつまた・あつし」と読む。横浜DeNAベイスターズに所属する外野手である。
Q2:勝又温史の出身高校はどこ?
A2:東京都の日本大学鶴ケ丘高校(日大鶴ケ丘高校)。高校時代は最速152キロの投手として注目され、通算30本塁打の打撃力も持っていた。
Q3:勝又温史はなぜ投手から外野手に転向した?
A3:投手として結果を残せず、2021年オフに戦力外通告を受けた際、球団から育成契約と野手転向を提案されたため。高校時代から評価されていた打撃を生かす道を選んだ。
Q4:勝又温史の背番号は何番?
A4:背番号28。野手転向後の育成契約時は028だったが、2023年11月の支配下復帰に伴って28に変更された。
Q5:勝又温史のプロ初本塁打はいつ?
A5:2026年6月13日、千葉ロッテマリーンズ戦。ロッテの坂本投手から中越えの3ラン本塁打を放った。
Q6:勝又温史の2026年の打率と安打数は?
A6:NPB公式のシーズン終了時成績では、打率.283、95安打、4本塁打、33打点。106試合に出場した。
Q7:勝又温史の連続安打・連続出塁記録は?
A7:2026年に23試合連続安打、33試合連続出塁を記録した。特に33試合連続出塁は、DeNAの球団記録である37試合に迫る数字だった。
まとめ:勝又温史は投手から野手への転向を経て一軍の戦力へ
勝又温史は、2018年ドラフト4位で日大鶴ケ丘高校から横浜DeNAベイスターズに投手として入団した。
しかし、投手としてのキャリアは順風満帆ではなかった。2021年オフの戦力外通告を経て外野手へ転向し、育成契約から再出発。2023年には支配下登録へ復帰し、背番号28を取り戻した。
そして2026年、106試合出場、打率.283、95安打、4本塁打、33打点という成績を残した。
23試合連続安打、33試合連続出塁、プロ初本塁打も、このシーズンを象徴する実績だ。
もちろん、打撃の安定性や長打力には今後の課題が残る。それでも、投手としてプロ入りした選手が野手として一軍の出場機会を獲得し、年間を通して結果を残した事実は大きい。
勝又温史の2026年は、単なる成績上の飛躍ではなく、プロ野球人生の第二章が一軍で形になったシーズンだった。
今後は背番号28の外野手として、好調時の打撃をどこまで継続し、横浜DeNAのレギュラー争いで存在感を高められるかが注目される。
主な参照資料:日本野球機構(NPB)個人年度別成績、横浜DeNAベイスターズ公式選手名鑑・球団発表、日刊スポーツ、週刊ベースボールONLINE。