松本剛は2026年シーズンから読売ジャイアンツに所属しています。日本ハムからの移籍はトレードや戦力外によるものではなく、本人が国内FA権を行使して選んだ移籍です。
NPB公式の選手プロフィールによると、松本剛の基本情報は次のとおりです。
松本剛のプロフィール
Go Matsumoto
- 生年月日:1993年8月11日
- 出身地:埼玉県川口市
- 年齢:33歳(2026年10月30日現在)
- 身長・体重:180cm・83kg
- 投打:右投右打
- ポジション:外野手
- 出身高校:帝京高校
- ドラフト:2011年2位
- 現所属:読売ジャイアンツ
- 背番号:9
日本ハムでは背番号7を着用していましたが、巨人では背番号9に変更。2026年は新しいユニホームでシーズンを戦いました。
松本剛はなぜ日ハムを離れたのか
移籍の直接的な理由は、国内FA権の行使です。
日本ハムは松本剛の残留に向けて条件を提示していました。しかし、2025年11月11日、松本剛は球団にFA権を行使する意思を伝え、申請書類を提出しました。
球団公式サイトに掲載された本人のコメントでは、ファイターズからの提示に感謝を示したうえで、他球団からの評価を聞いてみたいという考えが説明されています。
「ファイターズからはありがたい提示をしていただき、感謝しています。ただ、自分に対する他球団の評価を聞いてみたく、この決断に至りました」
出典:北海道日本ハムファイターズ「松本剛選手FA権行使について」2025年11月11日
その後、11月24日には巨人入りを決断したことが報じられ、11月27日に巨人の入団会見が行われました。NPBの2025年度FA宣言選手の公示でも、11月28日付で北海道日本ハムから読売ジャイアンツへの移籍が確認できます。
【日ハム時代の実績】首位打者から苦境までのキャリアを振り返る
松本剛の日ハム時代を振り返ると、順調な右肩上がりのキャリアだったわけではありません。
2011年のドラフト2位で日本ハムに入団し、2013年に一軍デビュー。2017年に初めて規定打席に到達し、外野手として出場機会を広げました。
その後、出場機会が減少する時期もありましたが、2022年に大きく飛躍します。打率.347でパ・リーグ首位打者を獲得し、外野手部門のベストナインにも初選出されました。
2022年は右打者として球団初の快挙
2022年の松本剛は、117試合に出場して137安打、打率.347、3本塁打、44打点、21盗塁を記録しました。
特筆すべきは、右打者として北海道日本ハムの球団史上初となる首位打者を獲得したことです。打球を広角に打ち分ける技術や、詰まった当たりでもヒットゾーンに運ぶバットコントロールが高く評価されました。
同年7月には左膝を骨折するアクシデントがありながら、約1カ月で復帰。シーズン終盤に規定打席へ到達し、タイトルを手にしました。
2022年の活躍は、松本剛の野球人生における大きな転換点です。2023年も134試合、打率.276、140安打と安定した成績を残し、日本ハムの主力外野手として存在感を示しました。
【松本剛の年度別成績】日ハム時代から巨人移籍後までを比較
松本剛の成績を理解するには、首位打者を獲得した2022年だけでなく、その後の推移を見る必要があります。
NPB公式の個人年度別成績をもとに、主なシーズンの数字を整理しました。
出典:NPB日本野球機構「松本剛 個人年度別成績」。2026年はシーズン終了時の公式記録。
数字から読み取れるのは、2024年から2025年にかけての成績低下と、2026年の回復です。
2022年の打率.347はキャリアの最高到達点です。一方、2025年は打率.188まで落ち込み、出場試合数も66試合に減少しました。2026年は打率.274まで戻し、出場試合数も130試合に増えています。
つまり、巨人移籍後に一軍で継続的に出場できる状態を取り戻したことが、2026年の大きな変化です。
【成績低迷の理由】打率.188と二軍調整の背景を検証
2025年の松本剛は、前年までの安定した成績から一転して苦しいシーズンを送りました。
スポーツナビの選手紹介でも、打率.188、一軍66試合、約1カ月半の二軍調整が2025年の主な課題として紹介されています。
1.2024年から打撃成績が下降していた
2025年の不振は突然始まったわけではありません。
2023年に打率.276だった松本剛は、2024年に.236へ低下。さらに2025年は.188となりました。
2025年の詳細を見ると、160打数30安打、0本塁打、7打点、長打率.225、出塁率.282という数字です。打率だけでなく、長打を含めた打撃全体の生産性も低下していたことが分かります。
2.2025年は二度の二軍降格を経験
2025年は打撃状態が上がらず、二軍での再調整を2度経験しました。
2025年5月8日:最初の登録抹消
5月の19打数1安打という不振が続き、打撃再調整のため二軍へ。5月20日に一軍へ復帰しました。
2025年6月13日:二度目の登録抹消
一軍復帰後も状態が安定せず、再び二軍で調整することになりました。
2025年7月29日:一軍再昇格
約1カ月半ぶりに一軍へ復帰。復帰戦では2安打を記録し、復調の兆しを見せました。
この期間について、週刊ベースボールONLINEの2025年8月28日付の記事では、松本剛自身が打球データを振り返った経緯が紹介されています。
本人は、2022年と比べて打球角度が上がっていたことに気づき、打球角度を下げる方向で取り組んでいたものの、なかなか結果につながらなかったと説明しています。
二軍調整中には、首位打者を獲得した2022年の映像を見直し、良かった頃の打撃感覚を取り戻すことを意識して練習しました。単に練習量を増やすだけでなく、自分の打撃フォームや打球の質を見つめ直す作業だったわけです。
3.若手外野手との競争と出場機会の変化
日本ハムの外野陣では若手選手の台頭もあり、以前のように固定されたレギュラーとして出場することが難しくなっていました。
2022年に首位打者を獲得した実績があっても、毎年同じ出場機会が保証されるわけではありません。打撃不振が続けば、先発起用や打席数にも影響します。
松本剛は守備や走塁でも評価されていた選手ですが、打撃を持ち味とする外野手にとって、安定した打席数を確保できない状況は難しいものです。
したがって、2025年の低迷は単純に年齢だけで説明できません。打球の質に対する試行錯誤、打撃状態の不安定さ、出場機会の変化が重なったシーズンだったと整理できます。
【巨人移籍後の2026年】打率.274まで回復した現在の評価
巨人移籍後の2026年、松本剛は日本ハム時代の最終年から大きく数字を改善しました。
2026年シーズン・巨人での打率
試合出場
安打
本塁打
打点
盗塁
出塁率
出典:NPB公式・2026年シーズン終了時
巨人が松本剛を獲得した理由
巨人側の獲得意図も注目すべきポイントです。
2025年12月13日、阿部慎之助監督はニッポン放送の番組で、松本剛の獲得について説明しました。
監督が重視したのは、打撃成績だけではありません。外野守備や走塁、人間性、そしてセンターを年間を通じて守れる選手という観点がありました。
巨人は外野守備の細かなミスを課題として認識しており、守備面を含めた総合力で松本剛を評価していたことがうかがえます。2025年の打率が低迷していたにもかかわらず獲得に動いた背景には、数字だけでは測れない役割への期待がありました。
2026年は完全復活と評価できるのか
2026年の打率.274は、2025年の.188から大きく改善した数字です。130試合に出場し、115安打、17盗塁を記録した点も評価できます。
一方、2022年の打率.347、出塁率.398、長打率.438と比べると、まだ差があります。2026年の出塁率は.324、長打率は.337、OPSは.661でした。
つまり、2026年はレギュラーシーズンを通じて出場し、打率を持ち直したシーズンですが、首位打者を獲得した頃の打撃水準に完全に戻ったとまでは言い切れません。
今後の評価では、打率だけでなく出塁率、長打率、盗塁、外野守備を合わせて見る必要があります。松本剛の価値は、ホームランを量産するタイプというより、コンタクト能力と走塁、守備を組み合わせてチームに貢献できる点にあります。
【プロの結論】松本剛の日ハム時代と巨人移籍から分かること
松本剛の移籍を理解するうえで、押さえておきたい要点は3つあります。
第一に、松本剛は日本ハムを戦力外になったわけではないということです。国内FA権を行使し、他球団の評価を聞いたうえで巨人を選びました。本人の意思によるキャリアの転換です。
第二に、2025年の不振は実際の数字に表れていたということです。打率.188、一軍66試合という結果は、首位打者経験者にとって厳しいものでした。打球角度の修正など、本人も打撃の立て直しに取り組んでいました。
第三に、2026年は成績を回復させたものの、評価は多角的に行うべきということです。打率.274と130試合出場は大きな改善ですが、2022年の首位打者時代と同じ水準ではありません。出塁や長打を含めて、今後の成長を見ていく必要があります。
日ハム時代の実績を知ったうえで巨人での数字を見ると、単なる移籍ニュースではなく、首位打者経験者が新しい環境で自分の役割を再構築してきた過程が見えてきます。
【松本剛の日ハム・巨人移籍】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:松本剛は現在も日本ハムに所属していますか?
A1:いいえ。2025年オフに国内FA権を行使し、2026年から読売ジャイアンツに所属しています。巨人での背番号は9です。
Q2:松本剛の日ハム時代の最高打率は何割ですか?
A2:2022年の打率.347です。この年はパ・リーグ首位打者とベストナインを獲得しました。
Q3:松本剛が2025年に二軍へ降格した理由は何ですか?
A3:主な理由は打撃不振です。2025年は5月8日と6月13日に登録抹消され、二度目の二軍調整を経て7月29日に一軍へ復帰しました。
Q4:松本剛の2026年の成績はどうでしたか?
A4:巨人で130試合に出場し、打率.274、115安打、3本塁打、25打点、17盗塁を記録しました。2025年の打率.188から大きく改善しています。
Q5:松本剛はトレードで巨人に移籍したのですか?
A5:いいえ。トレードではなく、国内FA権を行使した移籍です。日本ハムからの残留提示もありましたが、他球団の評価を聞きたいという本人の意思が決断の背景にありました。
まとめ:松本剛は日ハムで築いた実績を巨人でどう生かすか
松本剛は日本ハムで2011年から2025年までプレーし、2022年には打率.347でパ・リーグ首位打者に輝きました。その後、2025年に打率.188、一軍66試合という不本意な成績に終わり、二度の二軍調整も経験しました。
しかし、2025年オフのFA移籍を経て、2026年は巨人で130試合に出場。打率.274、115安打、17盗塁という数字を残しています。
日本ハム時代の首位打者という実績だけで現在を評価するのも、2025年の不振だけで選手としての価値を判断するのも適切ではありません。2026年の成績が示すのは、環境を変えた松本剛が再び一軍で結果を残したという事実です。
今後の注目点は、2026年に取り戻した打撃の安定感を維持できるか、そして巨人の外野手として守備・走塁を含めた総合力をどこまで高められるかです。日ハム時代から応援してきたファンにとっても、巨人での新たな挑戦は引き続き注目したいテーマです。
主な参照資料:NPB日本野球機構「個人年度別成績」、北海道日本ハムファイターズ公式発表、スポーツナビ、週刊ベースボールONLINE、日刊スポーツ、スポーツ報知。