元女流棋士の林葉直子(はやしば・なおこ)さんは、14歳で将棋のタイトルを獲得し、女流王将10連覇を達成した「天才少女棋士」です。将棋界で輝かしい実績を残す一方、小説家・エッセイスト・漫画原作者・タロット占い師としても活動。1990年代の騒動やアルコールの問題、重度の肝硬変との闘病など、波乱に富んだ人生を歩んできました。
2026年10月現在、58歳となった林葉さんはどのような生活を送っているのでしょうか。本人の公式ブログ「最後の食卓」、2025年のインタビュー報道、テレビ東京の過去の取材記事、講談社の作品情報などを手掛かりに、若い頃の将棋の実績から「かとりまさる」名義での創作活動、病気と現在の暮らし、テリー伊藤さんのYouTubeチャンネルで話題になった愛鳥との結婚式まで、経緯を整理します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 将棋の実績:14歳3か月で女流王将を獲得し、同タイトルを10期連続で保持。女流タイトル通算15期という実績を残しました。
- 病気と現在:重度のアルコール性肝硬変を公表し、一時は余命1年と告げられたことも。2025年の取材では、肝硬変は完治しておらず、飲酒をやめていると説明しています。
- 現在の活動:公式ブログで日常や将棋への思い、タロット占いに関する情報を発信。2019年にはテリー伊藤さんのYouTube企画で、愛鳥との結婚式も話題になりました。
【林葉直子の経歴】若い頃は14歳でタイトルを獲得した天才少女棋士
林葉直子さんは1968年1月24日、福岡県福岡市生まれ。福岡第一高等学校を卒業後、第一薬科大学薬学部に進学しましたが、中退しています。
将棋を覚えたのは5歳の頃とされ、幼い頃から才能を発揮。1979年には11歳で女流アマ名人戦に優勝し、翌1980年に12歳で女流棋士としてプロ入りしました。少女時代から将棋界で頭角を現し、10代前半でトップクラスの女流棋士へと成長します。
最大の実績は、1982年に14歳3か月で女流王将のタイトルを獲得したことです。当時の史上最年少記録であり、その後も同タイトルを連続して獲得。1980年代には、将棋の強さに加えて華やかな存在感でも注目されました。
講談社のデジタル版『日本人名大辞典+Plus』でも、女流王将を10期連続で保持し、女流名人位も連続3期保持した人物として紹介されています。棋士成績の記録では、女流名人4期、女流王将10期、倉敷藤花1期の計15期が確認できます。
林葉さんの若い頃を振り返るうえで大切なのは、単にテレビで話題になった女性棋士というだけではない点です。10代でトップに立ち、長期間にわたってタイトルを守った実力者でした。現在の女流将棋界を語る際にも、その記録は重要な歴史の一部となっています。
【将棋の実績と経歴年表】女流王将10連覇から1995年の退会まで
林葉直子さんの経歴を時系列で見ると、将棋界での成功、創作活動への展開、そして1990年代半ばの大きな転換が浮かび上がります。以下は、主要な出来事をまとめた年表です。
| 時期 | 主な出来事 | 実績・背景 |
|---|---|---|
| 1968年1月 | 福岡県福岡市に生まれる | 5歳頃に将棋を覚える |
| 1979年 | 女流アマ名人戦で優勝 | 11歳で才能を示す |
| 1980年 | 女流棋士としてプロ入り | 12歳で将棋界へ |
| 1982年 | 女流王将を獲得 | 14歳3か月で当時の史上最年少記録 |
| 1980年代〜1990年代初頭 | 女流王将10期連続保持などの活躍 | 女流タイトル通算15期 |
| 1995年8月24日 | 将棋棋士として引退・日本将棋連盟を退会 | 27歳で現役生活に区切り |
| 1998年 | 私生活をめぐる騒動が大きく報じられる | 将棋界を離れた後もメディアで注目される |
| 2004年 | 漫画『しおんの王』の原作を担当 | 「かとりまさる」名義で創作活動 |
| 2014年 | 『遺言 最後の食卓』を刊行 | 重度の肝硬変と闘病について公表 |
| 2019年 | テリー伊藤さんのYouTube企画に出演 | 愛鳥との結婚式が話題に |
| 2025〜2026年 | 本人のブログやインタビューで近況を発信 | 断酒、療養生活、占い、日常について発信 |
タイトル獲得数は通算15期。女流王将だけで10期という数字は、林葉さんの将棋の実力を端的に示しています。また、1983年から1985年、1987年、1990年、1991年には将棋大賞の女流棋士賞を受賞した記録もあります。
一方、1995年8月24日に引退・退会した後、1998年には当時の著名棋士との関係をめぐる騒動が大きく報じられました。2025年10月のアサ芸プラスのインタビューでは、本人が当時の出来事やロサンゼルスで生活していた時期を振り返っています。
この時期の経緯は、センセーショナルな話題だけで語られがちです。しかし、将棋界で積み上げた実績と、その後の人生で起きた出来事は分けて考える必要があります。林葉さんは騒動以前から、棋士としても作家としても活動していた人物です。
【小説家・エッセイストとしての顔】「かとりまさる」名義と『しおんの王』
林葉直子さんは将棋の対局だけでなく、文章を書く仕事にも早くから取り組んできました。1980年代には少女向け小説を発表し、「とんでもポリス」シリーズなどの作品を手掛けています。棋士として知られる一方で、小説家、エッセイストとしての活動も続けていました。
漫画原作者として使ったペンネームが「かとりまさる」です。代表的な作品として知られるのが、漫画家・安藤慈朗さんが作画を担当した将棋サスペンス作品『しおんの王』です。
講談社の作品紹介では、同作の原作担当者として「かとりまさる」の名前が掲載されています。連載は2004年に始まり、2008年に単行本全8巻で完結しました。将棋を題材に、少女たちの成長や事件を描いた作品です。
このペンネームが興味深いのは、林葉さんが将棋界から離れた後も、将棋という題材を創作の世界で扱っていたことです。現役棋士として盤上で勝負する道から、物語を通して将棋の世界を描く道へ。活動の形は変わっても、将棋との接点が完全になくなったわけではありません。
また、エッセイや自著を通じて、自身の人生や心境を発信してきた点も特徴です。2014年に刊行した『遺言 最後の食卓』は、重度の肝硬変と向き合う生活を公表した著作として知られています。将棋の実績だけでは捉えきれない、林葉さんの表現者としての側面を知る手掛かりになります。
【アルコール依存症と闘病生活】肝硬変の公表から現在まで
林葉直子さんの人生を語るうえで大きな転機となったのが、アルコールの問題と肝硬変との闘病です。本人は大量の飲酒を続けていた過去を振り返り、2014年に重度の肝硬変を患っていることを公表しました。
テレビ東京の「じっくり聞いタロウ」に関する2020年2月の紹介記事によると、林葉さんは医師から肝硬変の重症度が高い状態と診断され、一時は余命1年と告げられた経験を明かしています。2014年に刊行された『遺言 最後の食卓』でも、深刻な病状について触れています。
当時の報道では、飲酒習慣や食生活の乱れが病気に関係した経緯が紹介されました。本人は酒をやめ、塩分を控えるなど生活を見直し、2020年のテレビ東京の記事では、肝硬変の重症度分類が最も重いとされた段階から改善したと伝えられています。
ただし、症状が改善したことと、病気が完治したことは同じではありません。2025年10月のアサ芸プラスの取材で、林葉さんは肝硬変が現在も完治していないことを説明し、飲酒していないと語っています。重い病気を経験した後も、体調管理を続けていることが分かります。
2026年10月2日付の本人の公式ブログでは、年に1回の整形外科の診察を受け、大腿骨に人工骨頭を入れてから10年になると医師に言われたことを紹介しています。この投稿は肝臓の検査結果を報告したものではありませんが、健康管理を続けながら日々を送っている近況の一つです。
アルコール依存症という言葉だけで林葉さんの人生を説明することはできません。本人の経験から読み取れるのは、飲酒が健康に深刻な影響を及ぼし、生活の立て直しが必要になったということです。過去の飲酒量を面白おかしく消費するのではなく、病気の重さと回復後も続く管理の必要性に目を向けたいところです。
【林葉直子の現在】2026年の活動はブログ・タロット占い・日常の発信
2026年現在の林葉直子さんは、現役の女流棋士として公式戦に出場する立場ではありません。一方で、本人の公式ブログ「最後の食卓」を通じて、日々の暮らしや趣味、健康に関する話題、将棋への思いなどを発信しています。
2026年10月2日のブログでは、猛暑が続いた夏から秋への季節の変化や、整形外科の定期診察について触れています。健康診断を受けることを読者に勧める内容もあり、現在の発信は、かつてのような将棋の勝負や芸能ニュースとは違い、日常生活に根差したものです。
もう一つの活動の柱がタロット占いです。本人のブログでは、タロット占い歴が30年に及ぶことや、監修する占いコンテンツについて案内しています。将棋の対局から離れた後も、占い師としての経験を生かした活動を続けてきました。
2025年のアサ芸プラスのインタビューでも、林葉さんは友人を占うことや、飼っている鳥と過ごす時間を楽しんでいると説明しています。全国ネットのテレビ番組に頻繁に出演しているわけではありませんが、ブログや取材を通じて本人の言葉に触れることができます。
なお、2026年10月時点で、女流棋士として公式戦に復帰したという発表は確認できません。ブログでは将棋界の話題に触れることもあり、藤井聡太さんへの関心など、将棋への思いが続いていることもうかがえます。
現在の活動を整理すると、主な軸は、ブログによる近況発信、タロット占いに関する活動、過去の著作やインタビューを通じた表現活動です。以前のようなタイトル争いの舞台にはいませんが、将棋だけに限定されない形で、自分のペースで暮らしを続けています。
【結婚の真相】テリー伊藤のYouTubeで話題になったインコとの結婚式
林葉直子さんの現在を検索すると、「結婚」「インコとの結婚式」という意外な話題も見つかります。そのきっかけとなったのが、2019年11月14日に公開されたテリー伊藤さんのYouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」の動画です。
動画のタイトルは、林葉さんがウロコインコと東京の中心部で結婚式を挙げるという内容。テリー伊藤さんのチャンネル紹介文でも、林葉さんがインコと結婚したいと話し、ウエディングドレス姿を披露した企画として紹介されています。
このエピソードは、林葉さんが愛鳥を大切な存在として暮らしていることを伝える、ユニークな企画です。将棋界での華やかな活躍や、闘病生活の印象が強い人にとっては、現在の生活を知る意外な一面可能性があります。
ただし、この結婚式は動画企画として行われた愛鳥とのセレモニーです。人間の相手との法的な婚姻を意味するものではありません。「林葉直子は結婚しているのか」という疑問と、「インコとの結婚式を挙げた」という出来事は、分けて理解する必要があります。
本人の2025年9月のブログには、自分の年齢や飲酒できない身体について触れながら、結婚を冗談めかして語る記述もあります。こうした本人の発信を踏まえると、結婚に関する話題は、過去の恋愛スキャンダルだけでなく、現在の暮らしや愛鳥との関係も含めて理解するのが自然です。
また、テリー伊藤さんのYouTube出演は2019年の出来事であり、2026年の新たな出演情報とは区別しなければなりません。現在の活動を知りたい場合は、本人の公式ブログに掲載される日付入りの近況を確認するのが確実です。
【プロの結論】林葉直子の半生から見える、実績と現在を正しく理解する視点
林葉直子さんの経歴を振り返ると、最も大きな特徴は、一つの肩書だけでは人物像を説明できないことです。14歳でタイトルを獲得し、女流王将10連覇を達成した棋士としての実績があり、小説家・エッセイスト・漫画原作者として作品を発表し、さらにタロット占い師としても活動してきました。
その一方で、1990年代の騒動やアルコールの問題、肝硬変との闘病など、人生には大きな転機がありました。これらの出来事は確かに彼女の半生を理解するうえで重要ですが、過去のスキャンダルや病気だけを強調すれば、長年にわたって積み重ねた実績や創作活動が見えなくなってしまいます。
情報を見極める際は、次の3点を基準にするとよいでしょう。
- 将棋の実績は記録で確認する:タイトル通算15期、女流王将10期連続保持という数字は、本人の知名度とは別に評価できる競技上の成果です。
- 病状は本人の発信と報道の時点を分けて読む:2025年の取材で語られた肝硬変の状態と、2026年のブログに記された日常の近況は、同じ時点の医療情報ではありません。
- 話題性の高い出来事は内容を確かめる:インコとの結婚式は2019年のYouTube企画であり、法的な結婚の発表と混同しないことが大切です。
林葉さんの現在を理解するには、若い頃の華々しい記録だけを見るのでも、闘病や過去の騒動だけを追うのでも不十分です。将棋の実績、創作活動、病気との向き合い方、そして本人が発信する現在の暮らしを合わせて見ることで、より立体的な人物像が見えてきます。
【林葉直子】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:林葉直子さんは2026年現在、何歳ですか?
A1:1968年1月24日生まれのため、2026年10月時点では58歳です。福岡県福岡市出身で、元女流棋士、小説家、エッセイスト、漫画原作者、タロット占い師として知られています。
Q2:林葉直子さんの将棋の実績はどれほどすごいのですか?
A2:14歳3か月で女流王将を獲得し、同タイトルを10期連続で保持しました。女流名人4期、女流王将10期、倉敷藤花1期の合計15期の女流タイトルを獲得した記録があります。
Q3:林葉直子さんの病気は現在、完治していますか?
A3:2025年10月のアサ芸プラスのインタビューで、本人は肝硬変が完治していないと説明し、飲酒をやめていると語っています。2026年10月のブログでは整形外科の定期診察について発信していますが、肝臓の最新の検査結果については同投稿で明らかにしていません。
Q4:林葉直子さんは結婚していますか?
A4:話題になったのは、2019年にテリー伊藤さんのYouTube企画で行われたウロコインコとの結婚式です。これは愛鳥とのセレモニーであり、法的な婚姻を意味するものではありません。
Q5:「かとりまさる」と林葉直子さんは同一人物ですか?
A5:はい。「かとりまさる」は林葉直子さんが漫画原作者として使用したペンネームです。将棋を題材にした漫画『しおんの王』では、この名義で原作を担当し、講談社の作品情報にも記載されています。
まとめ:林葉直子の現在と今後を知るために
林葉直子さんは、14歳で女流王将を獲得し、10連覇という偉業を達成した元女流棋士です。将棋界を離れた後は、「かとりまさる」名義での漫画原作、小説やエッセイの執筆、タロット占いなど、活動の幅を広げてきました。
アルコールの問題や重度の肝硬変との闘病を経た現在も、本人は公式ブログを通じて日々の暮らしや健康管理について発信しています。2026年10月時点で確認できる近況には、定期的な診察や日常生活の話題があり、2025年の取材では断酒を続けていることも語られました。
愛鳥との結婚式やテリー伊藤さんのYouTube出演は、林葉さんのユニークな一面を知るエピソードです。ただし、それらは将棋の実績や病気の経過とは異なる話題であり、出来事の時期や内容を分けて捉えることが大切です。
林葉直子さんの現在の活動と経緯を追うなら、本人の「最後の食卓」での日付入りの発信と、講談社の作品情報、テレビ東京やアサ芸プラスなどの取材報道を照らし合わせるのが有効です。華々しい実績も、人生の困難も、そして今の日常も含めて見ることが、林葉直子という人物を理解するための確かな手掛かりになります。