2026年九月場所の十両優勝争いは、北の若、輝、嘉陽の3人が11勝4敗で並ぶ展開となった。
日本相撲協会の優勝記録では、優勝力士は東十両6枚目の北の若。輝と嘉陽は優勝同点として記録されている。3人とも二桁勝利を挙げたが、最後に賜杯を手にしたのは北の若だった。
北の若は7連勝から4連敗、それでも最後に逆転
北の若の15日間を振り返ると、優勝までの道のりは決して平坦ではなかった。
- 初日から7日目まで:7連勝
- 8日目から11日目まで:4連敗
- 12日目から千秋楽まで:4連勝
序盤の勢いを中盤に失いながら、終盤に再び立て直した点が大きい。特に千秋楽は、通常の取組で輝を破った後、優勝決定巴戦でも連勝。1日3勝という結果で場所を締めくくった。
輝は10連勝、嘉陽も序盤から好調
輝は初日から10連勝を記録。11日目に黒星を喫したものの、12日目に白星を挙げ、千秋楽を11勝4敗で迎えた。
嘉陽も初日から7連勝と好スタートを切った。中盤に連敗したものの、10日目から12日目まで3連勝。終盤の直接対決まで優勝争いに残った。
3人の星の推移には、それぞれ異なる特徴がある。
- 北の若:序盤の貯金を終盤の巻き返しにつなげた。
- 輝:圧倒的な序盤の連勝で優勝争いをリードした。
- 嘉陽:中盤の黒星から立ち直り、最後まで優勝争いに加わった。
単に11勝4敗という数字だけを比較すると同じ結果だが、そこに至るまでの勝敗の流れは大きく違っていた。
【優勝決定戦】北の若が輝・嘉陽を連破!決まり手も解説
2026年9月27日の千秋楽、東京・両国国技館で行われた十両の優勝争いは、通常の本割だけでは決着しなかった。
本割で北の若は輝と対戦。11勝で並ぶためには負けられない一番を制し、優勝決定巴戦へ進んだ。
本割と優勝決定戦の結果
| 対戦 | 勝者 | 決まり手 |
|---|---|---|
| 本割・北の若対輝 | 北の若 | 押し倒し |
| 優勝決定戦・北の若対輝 | 北の若 | 突き落とし |
| 優勝決定戦・北の若対嘉陽 | 北の若 | はたき込み |
優勝決定戦では、北の若が輝を突き落とし、続いて嘉陽をはたき込みで破った。日刊スポーツの報道でも、本割で輝を退けた後、巴戦で輝、嘉陽に連勝した経緯が伝えられている。
北の若が語った初めての巴戦
日刊スポーツの報道では、北の若は優勝決定戦を終えて次のように振り返った。
ともえ戦も初めて。いい経験をさせてもらい最高の結果
初めて経験する巴戦を制し、初の各段優勝を達成した北の若。通常の15日間を戦い抜くだけでなく、千秋楽に追加の勝負を重ねて結果を残したことは、今回の十両優勝を象徴する出来事だった。
決まり手の違いを知ると取組がもっと面白い
今回の優勝決定戦で登場した決まり手には、それぞれ異なる特徴がある。
- 押し倒し: 相手を押し進め、土俵上に倒す技。
- 突き落とし: 相手の体勢を崩し、横や斜め方向に突いて倒す技。
- はたき込み: 相手が前に出てきたところを上から叩き、前方に倒す技。
同じ力士が連勝した場合でも、決まり手が違えば勝負の組み立ても異なる。北の若が本割と巴戦で勝ち続けたことは、千秋楽の取組を振り返るうえで見逃せないポイントだ。
【十両星取表】東西28力士の15日間の成績一覧
2026年九月場所の十両番付は東西14枚目までの28人。以下は東西の番付と15日間の星取をまとめた一覧だ。
○は勝ち、●は負け、□は不戦勝、■は不戦敗を表す。左から初日、2日目と続き、最後の記号が千秋楽の結果となる。
2026年9月場所・十両星取表
星取表のデータ出典:大相撲の見取図、2026年9月27日更新。番付・成績は各力士の15日間の記録に基づく。
この一覧で特に注目したいのは、北の若の連勝・連敗の流れと、輝の序盤10連勝だ。
また、生田目と丹治には不戦敗・不戦勝の記号が含まれている。通常の勝敗だけでなく、不戦による結果も星取表では区別される。
【千秋楽の十両全取組結果】勝敗と決まり手を一覧で確認
9月27日の千秋楽は、優勝決定戦だけでなく、十両全体の成績を確定させる重要な一日だった。
スポーツナビ掲載の千秋楽結果から、十両の取組を勝者・敗者・決まり手に整理した。
| 勝者 | 敗者 | 決まり手 |
|---|---|---|
| 出羽ノ龍 | 竜電 | 寄り切り |
| 旭海雄 | 炎鵬 | 寄り切り |
| 大青山 | 東白龍 | 突き落とし |
| 嘉陽 | 玉鷲 | 引き落とし |
| 阿武剋 | 生田目 | 押し出し |
| 風賢央 | 翠富士 | 押し出し |
| 御嶽海 | 羽出山 | 上手投げ |
| 玉正鳳 | 佐田の海 | はたき込み |
| 嵐富士 | 丹治 | 寄り切り |
| 北の若 | 輝 | 押し倒し |
| 白熊 | 明生 | 寄り倒し |
| 友風 | 栃大海 | 押し出し |
| 日翔志 | 時不動 | 送り出し |
| 錦木 | 大花竜 | 寄り切り |
なお、一意は千秋楽に幕内の湘南乃海と対戦し、押し出しで敗れている。これは十両力士の成績を確認する際に押さえておきたい、幕内との対戦結果だ。
千秋楽の決まり手から見える相撲の特徴
今回の千秋楽は、押し出しや寄り切りなど、基本技による決着が複数見られた。
押し出しは相手を前方に押して土俵外へ出す技で、寄り切りは相手に体を密着させて前進し、土俵外へ追い込む技だ。
一方、突き落としやはたき込みは、相手の重心や前進する力を利用して崩す技術が問われる。
北の若が優勝決定戦で使った2つの決まり手も、相手の体勢を崩す動きが勝負を分けた。
【十両の勝ち越し・負け越し】2026年9月場所の成績分布
15日間の本場所では、8勝以上が勝ち越し、7勝以下が負け越しとなる。
2026年九月場所の十両28人を成績別に分類すると、次のようになる。
| 成績 | 人数 | 主な力士 |
|---|---|---|
| 11勝4敗 | 3人 | 北の若・輝・嘉陽 |
| 10勝5敗 | 3人 | 出羽ノ龍・玉鷲・嵐富士 |
| 9勝6敗 | 4人 | 竜電・生田目・丹治・日翔志 |
| 8勝7敗 | 5人 | 旭海雄・大青山・阿武剋・風賢央・東白龍 |
| 7勝8敗 | 4人 | 翠富士・炎鵬・明生・時不動 |
| 6勝9敗 | 4人 | 一意・白熊・玉正鳳・錦木 |
| 5勝10敗 | 3人 | 御嶽海・友風・栃大海 |
| 4勝11敗 | 1人 | 羽出山 |
| 3勝12敗 | 1人 | 佐田の海 |
この結果から、十両では28人中15人が勝ち越し、13人が負け越したことが分かる。
10勝以上を挙げた6人に注目
優勝した北の若、優勝同点の輝・嘉陽に続き、10勝5敗で場所を終えたのは出羽ノ龍、玉鷲、嵐富士の3人だ。
特に出羽ノ龍は東十両筆頭という上位番付で10勝を挙げた。翌場所の幕内昇進を目指すうえで、十分に存在感を示した成績だった。
玉鷲も10勝5敗と好調を維持。嵐富士も二桁勝利を達成しており、十両上位への進出が期待される結果となった。
負け越した力士にも次場所への課題が残る
反対に、御嶽海は5勝10敗、佐田の海は3勝12敗と苦しい結果だった。
番付の下位にいる力士は、負け越し幅が大きくなるほど幕下への降格リスクが高まる。特に十両下位では、勝ち越しを確保できるかどうかが関取の地位を維持するうえで重要になる。
ただし、翌場所の番付は勝敗だけで機械的に決まるわけではない。東西の位置、他の力士の成績、昇降格枠なども関係する。
【次場所の注目点】北の若は再入幕!輝と嘉陽は十両上位へ
2026年9月場所の結果が、次の11月場所にどう反映されたのか。ここは十両の結果を追う読者にとって要点だ。
日本相撲協会は10月26日に九州場所の新番付を発表した。11月場所は11月8日に福岡国際センターで初日を迎える。
北の若は西前頭15枚目で再入幕
北の若は11月場所で西前頭15枚目に昇進した。
日本相撲協会の番付トピックスによれば、北の若の再入幕は2025年1月場所以来となる。
九月場所で十両優勝を果たしただけでなく、千秋楽に本割と巴戦を合わせて3勝した結果が、再び幕内の土俵に戻る大きな節目につながった。
輝は東十両3枚目、嘉陽は西十両4枚目
優勝同点だった2人も、九州場所の番付で上位に位置した。
| 力士 | 9月場所の番付・成績 | 11月場所の番付 |
|---|---|---|
| 北の若 | 東十両6枚目・11勝4敗・優勝 | 西前頭15枚目 |
| 輝 | 東十両11枚目・11勝4敗 | 東十両3枚目 |
| 嘉陽 | 西十両12枚目・11勝4敗 | 西十両4枚目 |
輝は十両11枚目から東3枚目へ、嘉陽は西12枚目から西4枚目へと大きく番付を上げた。
2人にとって九月場所は、優勝こそ逃したものの、幕内昇進を現実的に狙える位置まで浮上するきっかけになった。
次場所で注目したい3つのポイント
1. 北の若が幕内でどこまで勝ち星を伸ばせるか
十両優勝の勢いを幕内でも維持できるかが最大の焦点。幕内では対戦相手の顔ぶれも変わるため、立ち合いからの攻防や終盤のスタミナが試される。
2. 輝が再び二桁勝利を狙えるか
九月場所では10連勝を記録した輝。序盤の安定感を維持できれば、十両優勝争いに再び加わる可能性がある。
3. 嘉陽が十両上位で存在感を示せるか
九月場所の11勝4敗は、嘉陽にとって大きな実績だ。西十両4枚目という新しい位置で、上位力士との対戦をどう戦うかに注目したい。
【大相撲十両結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年9月場所の十両優勝は誰ですか?
A1:八角部屋の北の若です。東十両6枚目で11勝4敗を挙げ、輝・嘉陽との優勝決定巴戦を制しました。初の各段優勝です。
Q2:輝と嘉陽の成績は何勝何敗でしたか?
A2:両力士とも11勝4敗です。北の若と同じ成績で並びましたが、優勝決定戦で敗れ、優勝同点となりました。
Q3:北の若は優勝決定戦で誰に勝ちましたか?
A3:輝と嘉陽です。輝には突き落とし、嘉陽にははたき込みで勝利しました。
Q4:2026年9月場所の十両で10勝以上を挙げた力士は誰ですか?
A4:北の若、輝、嘉陽が11勝4敗。出羽ノ龍、玉鷲、嵐富士が10勝5敗でした。合計6人が二桁勝利を記録しています。
Q5:北の若は11月場所で幕内に昇進しましたか?
A5:はい。2026年11月場所では西前頭15枚目となり、再入幕を果たしました。2025年1月場所以来の幕内復帰です。
Q6:十両の勝ち越しは何勝からですか?
A6:15日間の本場所では8勝以上が勝ち越し、7勝以下が負け越しです。8勝7敗なら勝ち越し、7勝8敗なら負け越しとなります。
まとめ:2026年9月場所の十両は北の若が制覇、次場所は幕内復帰に注目
2026年九月場所の十両は、北の若、輝、嘉陽の3人が11勝4敗で並ぶ激戦となった。
最後に優勝をつかんだのは北の若。7連勝から4連敗という苦しい展開を乗り越え、千秋楽には本割と優勝決定巴戦で3勝を挙げた。
輝と嘉陽も11勝4敗という好成績を残し、11月場所では十両上位へ番付を上げている。一方、北の若は西前頭15枚目で再入幕を果たした。
今回の十両結果を振り返る際は、優勝力士だけでなく、15日間の星取表、勝ち越し・負け越しの分布、決まり手、翌場所の番付まで確認すると、力士それぞれの成長と課題が見えてくる。
九月場所の主役は北の若。11月場所の見どころは、幕内に戻った北の若と、十両上位で再び優勝を狙う輝・嘉陽の動向だ。
主な参照資料:日本相撲協会公式サイト「過去の成績・各段の優勝力士」「番付トピックス」、スポーツナビ「2026年9月場所取組結果・番付」、日刊スポーツ2026年9月27日付・10月26日付報道、大相撲の見取図「2026年九月場所十両星取表」。