小山力也(こやま りきや)さんは、『マトリックス』のネオ、『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアー、『名探偵コナン』の毛利小五郎など、映画・海外ドラマ・アニメの幅広い作品で知られる声優・俳優・ナレーターです。1963年12月18日生まれ、京都府京都市出身で、劇団俳優座に所属しています。2026年10月時点で62歳です。
小山力也さんを語るうえで欠かせないのが、キアヌ・リーブスさんの吹き替えを担当することになった経緯です。1999年公開の『マトリックス』でネオ役を演じたことは、本人にとっても忘れられない仕事になりました。加えて、長い年月を経て2021年公開の『マトリックス レザレクションズ』でも同役を続投しています。舞台俳優として培った演技力に加え、オリジナルの俳優を尊重する吹き替えへの姿勢が、長年のキャリアを支えています。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- プロフィール:1963年12月18日生まれ。1988年に劇団俳優座へ入団し、俳優・声優・ナレーターとして活動。
- 代表作と転機:『ER緊急救命室』をきっかけに吹き替えの仕事が広がり、『マトリックス』ではキアヌ・リーブスさん演じるネオを担当。
- 現在の活動:2026年も『名探偵コナン』の毛利小五郎役をはじめ、アニメ・映画・ゲーム・ナレーションなど多方面で出演実績がある。
【小山力也のプロフィール】生年月日・所属事務所と俳優から声優への歩み

小山力也さんは、京都府京都市出身の俳優・声優です。所属先は劇団俳優座で、映画やテレビの吹き替えだけでなく、アニメ、舞台、ナレーションなど幅広い分野で活動してきました。
劇団俳優座映画放送部の公式プロフィールによると、1988年に劇団俳優座へ入団しています。声だけで演技をする専門職として出発したのではなく、舞台や映像作品で俳優としての経験を積み、その表現力を声の仕事にも生かしてきた点が特徴です。
小山さんは立命館大学法学部を卒業後、桐朋学園大学短期大学部で演劇を学び、俳優座に入団した経歴でも知られています。1989年には特撮ドラマ『仮面ライダーBLACK RX』の霞のジョー役で映像作品に出演しました。声優として広く知られる以前から、実写の現場で演技経験を重ねていた人物です。
| 項目 | 内容 | 確認できるポイント |
|---|---|---|
| 氏名 | 小山力也(こやま りきや) | 俳優・声優・ナレーター |
| 生年月日 | 1963年12月18日 | 2026年10月時点で62歳 |
| 出身地 | 京都府京都市 | 劇団俳優座の公式プロフィールに京都府出身と記載 |
| 所属 | 劇団俳優座 | 1988年入団 |
| 声優としての転機 | 『ER緊急救命室』 | ジョージ・クルーニーさんの吹き替えで知られるようになる |
| 代表的な吹き替え | 『マトリックス』『24 -TWENTY FOUR-』 | ネオ、ジャック・バウアーなどを担当 |
| 受賞歴 | 第5回声優アワード 富山敬賞 | 2011年に受賞 |
2011年には声優アワードで富山敬賞を受賞しました。同賞は、その年に声優という職業を世の中へ広く浸透させた功労者に贈られる賞です。小山さんが海外ドラマの吹き替えからアニメまで、幅広い層に知られる存在となったことを示す実績の一つです。
プロフィールを理解するうえで押さえたいのは、俳優と声優を別々の仕事として切り離さないことです。舞台で培った身体感覚や人物理解が、声だけで感情を伝える吹き替えやアニメの演技にもつながっています。
【代表作一覧】『名探偵コナン』から『24』まで、小山力也の声が印象に残る作品
小山力也さんの代表作は、洋画・海外ドラマと日本のアニメに大きく分けられます。洋画では実写俳優の表情や間合いに合わせる技術が求められ、アニメではキャラクターの性格や作品世界に合った声の表現が必要です。異なる条件の現場で存在感を発揮している点が、長いキャリアの強みです。
特に知名度の高い役柄を整理すると、次のようになります。
- 『マトリックス』:キアヌ・リーブスさん演じるネオ/トーマス・アンダーソン。小山さんの吹き替えを代表する役の一つ。
- 『24 -TWENTY FOUR-』:キーファー・サザーランドさん演じるジャック・バウアー。緊迫した展開を支える吹き替えで知られる。
- 『名探偵コナン』:毛利小五郎。シリアスな事件の場面からコミカルなやり取りまで、作品を支える主要キャラクター。
- 『Fate』シリーズ:衛宮切嗣。冷静さと内面の葛藤を抱える人物を演じる。
- 『HUNTER×HUNTER』:ジン=フリークス。物語の重要人物として登場するキャラクター。
- 『鬼滅の刃』:煉獄槇寿郎。煉獄杏寿郎の父親にあたる人物。
- 『ONE PIECE』:キュロス。ドレスローザ編に登場する重要人物。
- 『キングダム』:王騎。独特の存在感を持つ武将。
- 『血界戦線』:クラウス・V・ラインヘルツ。重厚さと人間味を併せ持つキャラクター。
このほか、ジョージ・クルーニーさんの出演作や『コンスタンティン』『ザ・ウォッチャー』『スキャナー・ダークリー』など、キアヌ・リーブスさんの出演作でも吹き替えを担当してきました。俳優の持つ雰囲気を再現する仕事と、アニメの登場人物に独自の個性を与える仕事の両方で実績があります。
代表作を選ぶ際には、単に出演本数だけを見るよりも、作品が本人のキャリアにどのような意味を持ったかに注目すると理解しやすくなります。『マトリックス』は大作映画の吹き替えにおける転機、『24』は海外ドラマの主要人物を演じる代表例、『名探偵コナン』は長く親しまれてきたアニメキャラクターの代表例です。
【マトリックスのキャスティング秘話】小山力也がキアヌ・リーブスの声を担当した理由
小山力也さんとキアヌ・リーブスさんの組み合わせを語るうえで重要なのが、1999年公開の第1作『マトリックス』です。小山さんは日本語吹き替え版のソフト版でネオを担当しました。当時、吹き替えの仕事では海外ドラマ『ER緊急救命室』などの経験を積んでいたものの、劇場公開された大作映画の吹き替えは大きな挑戦でした。
キャスティングの経緯については、オーディションで役を勝ち取ったというより、ワーナー・ブラザース側から声がかかったことがきっかけとして紹介されています。『ER緊急救命室』と関わりのあった制作担当者との縁が、小山さんを『マトリックス』へつないだとされています。
小山さん自身も、当時は「本当に自分でいいのか」という驚きや不安、喜びが入り交じっていたと、アニメイトタイムズやMANTANWEBのインタビューで振り返っています。声優としての経験が十分に積み上がる前に大作映画の主要人物を任されたことは、本人にとって大きな節目でした。
では、なぜ小山さんの吹き替えがネオのイメージと結びつくのでしょうか。本人が繰り返し語っているのは、キアヌ・リーブスさんの演技を日本語で上書きしすぎないという姿勢です。表情のわずかな変化、感情が動く瞬間、セリフに現れない心の揺れを大切にし、オリジナルの演技を損なわないように意識していると説明しています。
この考え方は、吹き替えを単なる外国語の置き換えと考えない姿勢にもつながります。日本語として自然に伝わるセリフを成立させながら、元の俳優が表現している感情や人物像を尊重する。その両立こそ、小山さんがインタビューで示してきた吹き替えへの考え方です。
本人はキアヌ・リーブスさんについて、素直で自然な表情の変化を見せる俳優という趣旨の評価を語っています。だからこそ、ネオを演じる際にも声を必要以上に誇張せず、キアヌさんの繊細な演技を生かすことを重視してきたのです。
【シリーズ続投の背景】『マトリックス レザレクションズ』でもネオを演じた意味
『マトリックス』第1作の公開は1999年。続編『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』を経て、シリーズ第4作『マトリックス レザレクションズ』が2021年12月17日に日本公開されました。小山さんはこの第4作でも、キアヌ・リーブスさん演じるネオ/トーマス・アンダーソンの日本語吹き替えを担当しています。
シリーズの新作に再び参加したことについて、小山さんは過去の収録を振り返りながら、作品を自身の人生と結びついた忘れられない仕事として語っています。第1作の収録では、作品や俳優への畏敬の念と、任されたことへの喜び、そして責任を感じていたといいます。
『マトリックス レザレクションズ』の日本語吹き替え版キャスト発表時にも、小山さんは第1作での経験を踏まえ、吹き替えは単なる音声ガイドではなく、作品に失礼のない芝居を届ける仕事だという趣旨のコメントを寄せています。長い時間を経た第4作にも、新たな覚悟を持って臨む姿勢が示されました。
ここで注意したいのは、シリーズ続投の理由について、制作側が特定の理由を詳しく説明したと断定しないことです。確認できるのは、第1作でネオを演じた小山さんが第4作でも同じ役を担当し、本人もその再登板を大切な経験として受け止めているという事実です。
一方、作品の受け止め方という点では、同じ人物を同じ声優が長い年月を経て演じることに意味があります。ネオは物語の中で変化していく人物です。声を担当する側も、過去の演技をそのまま再現するのではなく、俳優本人の変化や作品の時間経過を踏まえて表現する必要があります。
小山さんは、年月を経てさまざまな吹き替え作品を経験する中で、実写俳優を尊重する気持ちが強くなったとも語っています。シリーズの続投は、過去の役を引き継ぐだけでなく、積み重ねてきた経験を新しい作品へ持ち込む機会だったと考えられます。
【森川智之・宮本充との違い】キアヌ・リーブスの吹き替えは一人ではない
キアヌ・リーブスさんの日本語吹き替えについて調べると、小山力也さんのほかに森川智之さん、宮本充さんの名前も挙がります。これは間違いではありません。洋画の吹き替えでは、同じ海外俳優でも作品や放送媒体、ソフト版・テレビ放送版などによって担当声優が異なる場合があります。
そのため、「キアヌ・リーブスの声は必ず小山力也さん」と一律に考えるのは正確ではありません。小山さんは『マトリックス』のソフト版でネオを担当し、シリーズを代表する吹き替えの一つとして知られています。一方、森川さんや宮本さんにも、それぞれ異なる作品でキアヌさんを演じてきた実績があります。
- 小山力也さん:『マトリックス』のソフト版や『コンスタンティン』などで知られる。実写俳優の繊細な演技を尊重する姿勢を語っている。
- 森川智之さん:キアヌ・リーブスさんの出演作を数多く担当。映画『ジョン・ウィック』の特別版劇場予告でナレーションを務めた実績もある。
- 宮本充さん:『ハートブルー』や『スピード』のテレビ朝日系放送版など、キアヌさんの初期の代表作を含む吹き替えで知られる。
3人を比較するときは、声の好みだけでなく、どの作品のどの吹き替え版を見ているかを確認することが大切です。『マトリックス』のソフト版を見た人と、テレビ放送版で作品に親しんだ人とでは、記憶に残るネオの声が異なる可能性があります。
また、同じ俳優の吹き替えを複数の声優が担当することは、誰か一人が正式な担当者ではないという意味ではありません。それぞれの作品で配役が決まり、その作品の演技が視聴者の記憶に残っていくのです。小山さんの場合、『マトリックス』という世界的に知られる作品でネオを担当したことが、特に強い結びつきを生んでいます。
【ナレーターとしての実力と2026年の活動】俳優座所属の表現者として
小山力也さんの仕事は、洋画やアニメのキャラクターだけではありません。テレビ番組のナレーション、映像作品の語り、ゲームのキャラクターボイスなどでも活動しています。人物のセリフを演じる仕事と、作品全体の情報や雰囲気を伝えるナレーションの両方を担っている点も特徴です。
ナレーションの出演例としては、ドラマ『35歳の高校生』の本編ナレーション、アニメ『ド級編隊エグゼロス』のナレーション、ゲーム関連作品『パズドラ』のナレーションなどが挙げられます。また、2026年の劇団俳優座映画放送部の出演情報には、『炎炎ノ消防隊 参ノ章』のナレーションと死神様役が掲載されています。
ナレーションでは、キャラクターの感情を表現するだけでなく、情報を聞き取りやすく届ける技術も求められます。小山さんが複数の分野で仕事を続けていることは、声の表現を一つの型に限定せず、作品の目的に合わせて使い分けていることを示しています。
2026年の活動については、所属先の公式プロフィールや出演情報に、劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』の毛利小五郎役をはじめ、『刃牙道』『黄泉のツガイ』『Fate/strange Fake』などの出演作が掲載されています。ゲーム分野でも『龍が如く 極3/龍が如く3外伝 Dark Ties』などの出演情報が見られます。
とりわけ毛利小五郎役は、長く続くシリーズの中で小山さんを知る入口になった役の一つです。劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』についても、劇団俳優座映画放送部が2026年3月2日付で小山さんの出演を告知しています。海外映画の吹き替えで知られる一方、日本の人気アニメでも継続して主要キャラクターを担当していることが分かります。
俳優としての活動も、小山さんのキャリアを理解するうえで見逃せません。大河ドラマ『青天を衝け』では酒井忠績役を演じるなど、実写作品への出演歴もあります。本人はインタビューで、舞台俳優としての自覚を持ちながら映像作品にも取り組んできたことを語っています。
小山力也さんの評判を考える際には、インタビューで語られた演技への姿勢と、実際の出演歴の両方を見ると理解しやすくなります。本人は、吹き替えではオリジナルの俳優を尊重すること、アニメでは現場で生まれる表現や偶発的な面白さを大切にすることを説明しています。こうした考え方が、シリアスな人物からコミカルなキャラクターまで幅広く演じる仕事につながっています。
【小山力也声優】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:小山力也さんの生年月日と年齢は?
A1:1963年12月18日生まれです。2026年10月27日時点では62歳で、出身地は京都府京都市、所属は劇団俳優座です。
Q2:小山力也さんがキアヌ・リーブスの吹き替えを担当した理由は?
A2:『マトリックス』第1作では、オーディションではなくワーナー・ブラザース側から声がかかったことがキャスティングのきっかけとして紹介されています。『ER緊急救命室』に関わった制作担当者との縁が背景にありました。本人は、キアヌさんの自然な表情や繊細な演技を損なわないことを大切にしていると語っています。
Q3:小山力也さんの代表作と2026年の活動は?
A3:代表的な役には、『マトリックス』のネオ、『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアー、『名探偵コナン』の毛利小五郎、『Fate』シリーズの衛宮切嗣などがあります。2026年も劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』をはじめ、アニメやゲームなど複数の分野で出演情報が掲載されています。
まとめ:小山力也の声優としての魅力を理解するポイント
小山力也さんは、劇団俳優座で俳優としての基礎を築き、海外ドラマ『ER緊急救命室』をきっかけに吹き替えの世界へ活動を広げてきました。『マトリックス』のネオや『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアー、『名探偵コナン』の毛利小五郎など、作品のジャンルを越えて印象的な役を演じています。
キアヌ・リーブスさんとの結びつきは、単に同じ俳優を何度も吹き替えてきたというだけではありません。『マトリックス』第1作でのキャスティング、本人が語ってきた吹き替えへの責任感、そして『マトリックス レザレクションズ』での続投が、一連のキャリアとしてつながっています。
一方、キアヌ・リーブスさんの吹き替えは小山さんだけが担当しているわけではなく、森川智之さんや宮本充さんにも、それぞれ異なる作品や吹き替え版での実績があります。作品を比較するときは、タイトルだけでなくソフト版やテレビ放送版などの違いにも注目すると、吹き替えの楽しみ方が広がります。
【プロの結論】小山力也さんのキャリアを読み解く鍵は、声の印象だけでなく、俳優として培った演技力、オリジナルの俳優を尊重する吹き替えへの姿勢、そして舞台・アニメ・ナレーションを横断する活動にあります。2026年も出演作が確認できることから、代表作を振り返る際には過去の大作だけでなく、現在のアニメやゲームでの役柄にも目を向けると、その表現の幅をより深く理解できます。