札幌市内の観光や出張、通勤・通学に欠かせない札幌地下鉄。南北線・東西線・東豊線の3路線が市内の主要エリアを結び、さっぽろ駅や大通駅を拠点に移動できます。初めて利用する人が押さえておきたいのは、目的地に合った路線の選び方だけではありません。2026年の最新運賃、始発・終電の調べ方、ICカード「SAPICA」の使い方、乗り換え時の注意点まで知っておくと、移動の手間と交通費を抑えやすくなります。
2026年は、3月26日からクレジットカードなどのタッチ決済を利用した運賃上限サービスが始まり、1日の利用額に応じて地下鉄の乗り放題相当額が自動適用されるようになりました。札幌市交通局の公式運賃表や時刻表、乗車券案内をもとに、路線図の読み方から料金比較、SAPICAのチャージ方法まで、利用前に知っておきたい情報を整理します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 路線選び:南北線は麻生〜真駒内、東西線は宮の沢〜新さっぽろ、東豊線は栄町〜福住を結ぶ全3路線。
- 2026年の運賃:大人の普通運賃は210〜380円。地下鉄専用1日乗車券は830円、土日祝などに使えるドニチカキップは520円。
- お得な乗り方:3月26日開始のタッチ決済による上限運賃サービスは、平日830円、対象となる土日祝・年末年始は520円で自動的に上限が適用される。
【札幌地下鉄の路線図】南北線・東西線・東豊線の特徴と駅一覧

札幌市営地下鉄は、南北線・東西線・東豊線の3路線、合計49駅で構成されています。札幌市交通局の路線概要によると、南北線は16駅、東西線は19駅、東豊線は14駅です。1971年12月16日に南北線の北24条〜真駒内間で営業を開始した地下鉄は、その後の延伸を経て、現在の市内交通網を形成しています。
路線図を読む際は、単純な距離だけでなく、目的地に近い駅と乗り換え駅の位置を確認するのがポイントです。特に大通駅は3路線が交わる中心的な駅で、さっぽろ駅は南北線と東豊線を利用する際の重要な拠点になります。
南北線:麻生から真駒内までを結ぶ路線
南北線は、札幌市の北側と南側を結ぶ路線です。さっぽろ駅、大通駅、すすきの駅を通るため、札幌駅周辺の商業施設や中心部の繁華街へ向かう際に便利です。
南北線の駅一覧(北から南の順)
麻生 → 北34条 → 北24条 → 北18条 → 北12条 → さっぽろ → 大通 → すすきの → 中島公園 → 幌平橋 → 中の島 → 平岸 → 南平岸 → 澄川 → 自衛隊前 → 真駒内
札幌駅周辺やすすきの方面を訪れる人にとって使いやすく、南北方向に移動する場合の基本となる路線です。真駒内方面へ向かう場合は、行き先表示が麻生方面ではないことを確認して乗車しましょう。
東西線:宮の沢から新さっぽろまでを結ぶ路線
東西線は、札幌市の西側と東側を横断する路線です。大通駅に加え、円山公園駅、西18丁目駅、バスセンター前駅などを通ります。西側の住宅地から都心部を経由し、東側の新さっぽろ方面へ移動するときに利用しやすい路線です。
東西線の駅一覧(西から東の順)
宮の沢 → 発寒南 → 琴似 → 二十四軒 → 西28丁目 → 円山公園 → 西18丁目 → 西11丁目 → 大通 → バスセンター前 → 菊水 → 東札幌 → 白石 → 南郷7丁目 → 南郷13丁目 → 南郷18丁目 → 大谷地 → ひばりが丘 → 新さっぽろ
円山公園や西18丁目周辺を目的地にする場合は、南北線や東豊線ではなく、東西線を使うことで移動経路を簡潔にできる場合があります。新さっぽろ駅は東側の主要な交通拠点の一つです。
東豊線:栄町から福住までを結ぶ路線
東豊線は、北側の栄町から福住までを結び、さっぽろ駅や大通駅、豊水すすきの駅を通ります。南北線とは異なる経路で都心部へアクセスできるため、目的地が札幌駅周辺でも、東豊線の駅のほうが近いケースがあります。
東豊線の駅一覧(北から南の順)
栄町 → 新道東 → 元町 → 環状通東 → 東区役所前 → 北13条東 → さっぽろ → 大通 → 豊水すすきの → 学園前 → 豊平公園 → 美園 → 月寒中央 → 福住
東豊線を選ぶときは、単に「札幌駅に行く」という目的だけで判断せず、南北線のさっぽろ駅と東豊線のさっぽろ駅のどちらが目的地に近いかを確認しましょう。駅名が同じでも、両路線の改札はつながっていません。
各駅の構内図や出口、エレベーターの位置を確認したい場合は、札幌市交通局が公開する駅構内図が役立ちます。駅構内の移動時間も考慮すると、地図上の最短ルートと実際に歩きやすいルートの違いを把握しやすくなります。
【主要駅の選び方】さっぽろ駅・大通駅で迷わない乗り換え案内
札幌地下鉄で乗り換えを考える際、まず覚えておきたいのが大通駅とさっぽろ駅の違いです。大通駅は南北線・東西線・東豊線の3路線が利用できる駅で、路線をまたぐ移動の拠点になります。一方、さっぽろ駅は南北線と東豊線の乗り換えに特有のルールがあるため、注意が必要です。
大通駅は3路線の乗り換え拠点
南北線から東西線、東西線から東豊線など、路線を乗り換える場合は大通駅が有力な選択肢になります。路線図で大通駅を確認し、乗り換え先の路線名と行き先表示を照合しましょう。
同じ駅で乗り換える場合でも、ホーム間の移動には時間がかかります。急いでいるときや大きな荷物があるときは、乗り換え時間を余裕を持って見積もることが大切です。
さっぽろ駅で南北線と東豊線を乗り換える方法
札幌市交通局の公式案内によると、さっぽろ駅で南北線と東豊線を乗り換える際は、いったん改札を出て、乗り換え先の路線の改札から再入場する必要があります。ICカードの場合は、出場後30分以内に乗り換え先の改札を通ることが条件です。きっぷの場合は、南改札口にある黄色の「のりかえ改札機」を利用し、出てきたきっぷを持って30分以内に再入場します。
通常の出口改札を使うと、きっぷが回収されてしまう場合があります。乗り換え目的で改札を出るときは、案内表示に従い、のりかえ改札機を通るようにしましょう。30分を超えた場合は新たな乗車として扱われ、追加の運賃が発生することがあります。
なお、南北線と東豊線のどちらを利用するか決まっている場合は、最初から乗車する路線の改札口を選ぶことが重要です。乗り換え時の通路や改札の位置は、札幌市交通局の「さっぽろ駅での乗り換え方法」で案内されています。
【2026年最新運賃】普通料金・1日乗車券・タッチ決済を比較
2026年4月1日更新の札幌市交通局の運賃表では、地下鉄の普通運賃は大人210〜380円、こども110〜190円です。料金は乗車駅と降車駅の距離に応じて区分されます。以下は、公式運賃表と乗車券案内に基づく料金の比較です。
| 乗車券・運賃区分 | 大人料金 | こども料金 | 利用条件・特徴 |
|---|---|---|---|
| 普通運賃・1区 | 210円 | 110円 | 3km以下の区間 |
| 普通運賃・2区 | 250円 | 130円 | 5km超〜7km以下 |
| 普通運賃・3区 | 290円 | 150円 | 7km超〜11km以下 |
| 普通運賃・4区 | 330円 | 170円 | 11km超〜15km以下 |
| 普通運賃・5区 | 360円 | 180円 | 15km超〜19km以下 |
| 普通運賃・6区 | 380円 | 190円 | 19km超〜21km以下 |
| 地下鉄専用1日乗車券 | 830円 | 420円 | 地下鉄が1日乗り放題 |
| ドニチカキップ | 520円 | 260円 | 土日祝・対象の年末年始に利用可能 |
| タッチ決済の運賃上限 | 平日830円、対象日520円 | 小児料金の適用なし | 対応するカード等で地下鉄を利用した場合に自動適用 |
出典:札幌市交通局「乗車料金」「乗車券のご案内」「タッチ決済による乗車サービスの実証実験について」。普通運賃の区分や乗車券の利用条件は、公式案内で確認できます。
普通運賃と1日乗車券はどちらがお得?
平日に地下鉄専用1日乗車券を購入する場合、料金は大人830円です。最安の1区運賃210円だけで計算しても、片道4回の乗車では合計840円となるため、4回以上乗るなら1日乗車券が有力な選択肢になります。長い区間を利用する場合は、さらに少ない乗車回数で元が取れることもあります。
土日祝や対象の年末年始に使えるドニチカキップは大人520円です。1区運賃で計算すると、片道3回の乗車で合計630円となり、ドニチカキップのほうが安くなります。観光地を複数巡る日や、途中で何度も地下鉄を利用する予定がある日は、購入を検討する価値があります。
ただし、1日乗車券は地下鉄専用です。バスや市電も利用する予定がある場合は、それぞれの交通機関の運賃や乗り継ぎ条件を含めて比較しましょう。
2026年3月26日開始のタッチ決済による運賃上限サービス
2026年3月26日から、札幌市営地下鉄ではクレジットカードなどのタッチ決済を使った運賃上限サービスが始まりました。対象のカードやスマートフォンなどで乗車すると、1日の利用額が平日830円、対象となる土日祝・年末年始は520円に達した時点で、それ以降の地下鉄運賃が加算されなくなります。事前に1日乗車券を購入しなくても、利用実績に応じて乗り放題相当額が自動適用される仕組みです。
このサービスの対象は札幌市営地下鉄のみで、バスや市電の利用額は合算されません。また、大人料金のみが適用され、こども料金や福祉割引、乗継割引は対象外です。同じカード番号でも、プラスチックカードとスマートフォンなど異なる媒体で利用した金額は合算されないため、1日の利用では同じ媒体に統一する必要があります。
観光客や出張者にとっては、乗車回数を事前に計算しなくても上限が適用される点がメリットです。一方、こども連れや乗継割引を利用する人は、SAPICAなど別の方法と比較して選ぶとよいでしょう。
【SAPICAの使い方】チャージ方法・ポイント・乗継割引の仕組み
SAPICA(サピカ)は、札幌圏の地下鉄・市電・対応するバスで利用できるICカードです。改札機や運賃箱の読み取り部分にタッチするだけで運賃を精算でき、カード残額を使った乗車では利用額の3%相当のSAPICAポイントがたまります。定期券区間内の利用はポイント付与の対象外です。
SAPICAの購入とチャージ方法
無記名SAPICAは大人用で2,000円です。このうち1,500円が利用可能額、500円がデポジット(預り金)となります。購入は地下鉄駅の券売機や定期券発売所などで行えます。
残額が少なくなった場合は、地下鉄駅の券売機・入金専用機・精算機、定期券発売所のほか、対応するバス・市電の車内や一部の店舗でもチャージできます。地下鉄駅などでは原則1,000円単位で、残額を含む上限は20,000円です。店舗ではセイコーマート、サツドラ、北海道内のローソンなど、対応する場所を利用できます。
チャージには現金を用いる方法が基本です。地下鉄駅の精算機で入金する場合は、案内に従ってチャージ操作をしてから現金を投入しましょう。改札を出る際に残額不足が分かった場合も、精算機や入金専用機で対応できます。
SAPICA要点はどう使う?
SAPICAは地下鉄・バス・市電の利用額に応じてポイントが自動的にたまる仕組みです。貯まったポイントが乗車時の運賃以上あれば、降車時にポイントから自動的に支払われます。1要点は1円相当として運賃の支払いに利用できますが、店舗での電子マネー決済やきっぷ購入には利用できません。
また、SAPICAは札幌圏での利用に適したカードであり、Kitacaなどの他のICカードの利用エリアでSAPICAをそのまま使えるわけではありません。札幌市外にも移動する予定がある場合は、利用先の交通機関に対応しているICカードかどうかを事前に確認してください。
地下鉄とバス・市電の乗継割引
札幌市内では、指定された地下鉄駅や停留所などで地下鉄とバス、または地下鉄と市電を乗り継ぐ場合、条件を満たすと乗継運賃が適用されます。対象となるICカードを1枚使って連続して乗車し、所定の乗り継ぎ条件を満たすことが基本です。割引の適用条件や金額は経路や利用する交通機関によって異なるため、札幌市交通局の料金検索で確認するのが確実です。
ここで注意したいのは、地下鉄同士の乗り換えと、地下鉄からバス・市電への乗り継ぎは別の仕組みだという点です。南北線から東西線へ乗り換えること自体が、地下鉄とバス・市電の乗継割引に該当するわけではありません。また、タッチ決済による運賃上限サービスは乗継割引の対象外です。
【時刻表・始発・終電】乗り遅れを防ぐ確認方法
札幌市交通局の路線概要では、地下鉄の始発時間は6時、終発時間は24時を目安として案内しています。ただし、これは各駅の各方面の列車が一律に同じ時刻に発車するという意味ではありません。実際の始発・終電は、駅や進行方向、運行日によって異なります。
利用する駅が決まったら、札幌市交通局の「時刻表(地下鉄)」で駅名を選び、HTML版またはPDF版の時刻表を確認しましょう。同ページでは南北線・東西線・東豊線の各駅について時刻表が公開されています。2026年8月1日更新の時刻表ページも掲載されているため、最新の運行情報を確認する際の出発点になります。
始発・終電を調べるときのポイント
始発を利用する場合は、駅に到着したい時刻から逆算するだけでなく、乗車駅から目的地までの所要時間や乗り換え時間も考慮してください。終電については、目的地の駅の最終到着時刻だけでなく、乗り換え先の路線の最終列車にも注意が必要です。
特に、さっぽろ駅で南北線と東豊線を乗り換える場合は、改札を出て30分以内に再入場するルールがあります。終電間際は移動時間が不足する可能性があるため、乗り換えが必要な経路では余裕を持った計画が大切です。
また、札幌市交通局は標準時刻表について、表示スペースの都合で秒単位を切り捨てて表示していると案内しています。接続列車に乗る予定がある場合や、時間に余裕がない場合は、表示時刻ぎりぎりの移動を避けましょう。
【プロの結論】目的地・利用回数・支払い方法で最適な乗車券を選ぶ
札幌地下鉄を効率よく利用するには、最初に目的地から路線を選び、次に1日の乗車回数と支払い方法を比較するのが合理的です。運賃だけを見て乗車券を選ぶのではなく、乗り換えの手間や、地下鉄以外の交通機関を利用するかどうかまで含めて判断しましょう。
目的別に見るおすすめの選び方
1〜2回程度の乗車で済む人:普通乗車券やICカードでの支払いが分かりやすい選択肢です。目的地が1か所で、途中下車をしないなら、1日乗車券を購入する必要はない場合があります。
平日に何度も移動する人:地下鉄専用1日乗車券の830円を基準に比較しましょう。タッチ決済対応のカードなどを利用する人は、運賃上限サービスを使うことで、事前購入なしで上限額が適用されます。
土日祝に観光する人:地下鉄の利用が多いなら、520円のドニチカキップが有力です。タッチ決済による上限運賃サービスも同額なので、対応するカードを持っている場合は購入の手間を省けます。
バスや市電も組み合わせる人:SAPICAなど対象となるICカードを使い、乗継割引の条件を確認するとよいでしょう。地下鉄だけを対象とするタッチ決済の運賃上限サービスでは、バスや市電の運賃はまとめて計算されません。
こどもと一緒に移動する人:こども料金が適用される乗車券と、対象日が限られるドニチカキップなどを比較してください。タッチ決済による上限運賃サービスは大人料金のみのため、小児料金が必要な場合には必ずしも最適とは限りません。
札幌地下鉄の料金比較では、平日か土日祝か、何回乗るか、地下鉄以外の交通機関を利用するかの3点を確認するだけでも選択肢を絞り込めます。運賃の安さだけでなく、乗り換えのしやすさや購入の手間も含めて判断することが、失敗しない利用方法です。
【札幌地下鉄】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:札幌地下鉄の運賃はいくらですか? A1:2026年の札幌市交通局の運賃表では、大人の普通運賃は210〜380円、こどもは110〜190円です。乗車区間の距離によって運賃が異なります。
Q2:札幌地下鉄の1日乗車券はいくらですか? A2:地下鉄専用1日乗車券は大人830円、こども420円です。土日祝や対象の年末年始に使えるドニチカキップは大人520円、こども260円です。
Q3:札幌地下鉄の始発・終電は何時ですか? A3:路線概要では始発6時、終発24時が目安として案内されていますが、実際の発車時刻は駅や方面によって異なります。利用する駅の最新時刻表で確認してください。
Q4:SAPICAはどこでチャージできますか? A4:地下鉄駅の券売機・精算機・入金専用機、定期券発売所、対応するバス・市電の車内、一部の店舗などでチャージできます。利用できる場所や金額には条件があります。
Q5:さっぽろ駅で南北線と東豊線を乗り換えるには? A5:いったん改札を出て、乗り換え先の改札に再入場します。ICカードは出場後30分以内に入場し、きっぷは南改札口の黄色いのりかえ改札機を利用して、出てきたきっぷを持って30分以内に再入場してください。
Q6:2026年のタッチ決済による運賃上限サービスは誰でも使えますか? A6:対応するクレジットカードなどのタッチ決済を利用できる人が対象です。平日は830円、対象となる土日祝・年末年始は520円が上限になりますが、こども料金や福祉割引、乗継割引は適用されません。
まとめ:2026年の札幌地下鉄は路線選びと運賃比較が鍵
札幌地下鉄を利用するなら、南北線・東西線・東豊線の駅一覧を把握し、さっぽろ駅と大通駅の乗り換えルールを押さえておくことが基本です。2026年の普通運賃は大人210〜380円で、平日の地下鉄専用1日乗車券は830円、対象日のドニチカキップは520円です。利用回数に応じて選ぶことで、交通費を抑えられます。
加えて、2026年3月26日から始まったタッチ決済の運賃上限サービスによって、対応カードを使えば、1日乗車券相当額が自動的に適用されるようになりました。一方で、SAPICAにはポイント付与や乗継割引のメリットがあります。利用目的や移動範囲に合わせて、どの方法が便利でお得かを比較することが大切です。
最後に、始発・終電や乗り換え時間は駅ごとに確認し、出発前に札幌市交通局の最新時刻表と運賃案内をチェックしましょう。路線、運賃、支払い方法を事前に整理しておけば、初めての札幌でもスムーズに移動できます。