『ボボボーボ・ボーボボ』の人気投票といえば、1位から10位まで同じキャラクターが並ぶ、あまりにも異様なランキングを思い浮かべる人も多いはずです。しかし、これは本当に読者が投票した結果なのでしょうか。それとも、澤井啓夫先生が生み出したギャグなのでしょうか。
実際の読者投票では、主人公のボーボボを抑えて首領パッチが1位を獲得し、第1回では3481票を集めています。2004年には部門別のランキングが発表され、2020年には漫画アプリ「少年ジャンプ+」で、再び全順位がボーボボになる公式企画が実施されました。2026年10月現在の情報も踏まえ、実際の順位、歴代の投票結果、伝説のネタ画像の真相を整理します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 第1回の実際の結果:2002年の読者投票では首領パッチが3481票で1位、へっぽこ丸が698票で2位、ボーボボは413票で3位。
- 全員ボーボボの真相:連載初期の扉絵に登場する架空の人気投票ネタと、2020年4月1日の公式企画は、実際の読者投票とは別物。
- 歴代ランキングの特徴:2003年、2004年、2007年の投票でも首領パッチが1位を獲得。ボーボボ自身は毎回1位だったわけではない。
【結論】ボーボボ人気投票は「実際の順位」と「ギャグの順位」を分けて考える

人気投票の話題が混乱しやすい最大の理由は、漫画本編のネタ、実際に読者から集めた票、そして2020年の公式キャンペーンが、いずれも「ボーボボが並ぶランキング」という共通点を持っているからです。
ところが、それぞれの性質は大きく異なります。連載初期の扉絵は、人気投票の形式を借りたギャグです。2002年以降の読者投票は、首領パッチやへっぽこ丸など、複数のキャラクターが実際に票を獲得したランキングです。そして2020年の企画は、過去のネタを公式に再現した特別な催しでした。
特に重要なのは、「ボーボボが全順位を独占した」という画像を、そのまま第1回の実際の投票結果だと解釈しないことです。本物の第1回では、主人公は3位でした。この事実を押さえるだけで、インターネット上で広く知られる人気投票ネタの見え方が変わります。
以下では、集英社刊の単行本に掲載された歴代結果、週刊少年ジャンプの誌面情報、オリコンニュースや電撃オンラインなどの報道をもとに、各企画を区別して見ていきます。
【第1回キャラクター人気投票】首領パッチ3481票、へっぽこ丸は2位だった
第1回キャラクター人気投票の結果発表は、2002年の『週刊少年ジャンプ』25号に掲載された「奥義61」と対応しています。結果は単行本第6巻でも確認でき、応募総数は8265票でした。
注目すべきは、主人公のボーボボではなく、ハジケリストの首領パッチが圧倒的な得票で1位になったことです。首領パッチの3481票に対し、2位のへっぽこ丸は698票。得票差は2783票に達しています。
第1回の上位5キャラクターは次のとおりです。
- 1位:首領パッチ 3481票
- 2位:へっぽこ丸 698票
- 3位:ボボボーボ・ボーボボ 413票
- 4位:ビュティ 404票
- 5位:ところ天の助 281票
この数字から分かるのは、ボーボボの人気投票が最初から主人公の独走だったわけではない、ということです。首領パッチは主人公を大きく引き離し、へっぽこ丸もボーボボを上回りました。
へっぽこ丸は、作中で比較的まともな反応を見せるキャラクターです。奇想天外な展開に振り回される立ち位置もあり、個性的な登場人物がそろう作品の中で、読者が感情移入しやすい存在だったと考えられます。ただし、投票結果だけから個々の読者が投票した理由まで断定することはできません。
一方、主人公のボーボボは3位。さらに4位のビュティとの差はわずか9票です。主人公だから必ず1位になるという、一般的なキャラクター人気投票のイメージが通用しないところに、本作らしさがあります。
【歴代順位を一覧比較】2002年から2007年までの本当の人気投票結果
連載中の本格的な人気投票は、第1回だけではありません。2003年、2004年にも結果が発表され、2007年には『真説ボボボーボ・ボーボボ』でも人気投票が行われました。
各回の上位結果を並べると、首領パッチの強さと、ボーボボの順位が毎回変動していたことが分かります。なお、2004年は部門別の投票なので、他の回の総合ランキングと単純に同じ条件で比較することはできません。
| 時期・企画 | 主な結果 | 結果の見どころ |
|---|---|---|
| 2002年・第1回 | 1位 首領パッチ3481票、2位 へっぽこ丸698票、3位 ボーボボ413票 | 応募総数8265票。首領パッチが大差で1位。 |
| 2003年・第2回 | 1位 首領パッチ1893票、2位 田楽マン1708票、3位 ところ天の助888票、4位 ボーボボ564票 | 田楽マンが2位に躍進。ボーボボは4位。 |
| 2004年・第3回 | 戦士部門1位 首領パッチ4554票、2位 へっぽこ丸1351票、6位 ボーボボ797票 | 敵キャラ部門、その他のキャラクター部門も設けられた。 |
| 2007年・『真説』 | 1位 首領パッチ1071票、2位 へっぽこ丸873票、3位 ボーボボ802票 | 第2部でも首領パッチが1位。へっぽこ丸との差は198票。 |
| 2020年・公式企画 | 1~8位がすべてボーボボ名義 | 少年ジャンプ+で実施された、過去のネタを踏まえた特別企画。 |
| 2021年・ねとらぼ調査隊 | 1位 首領パッチ、2位 ところ天の助、3位 ボーボボ | 2495票を集めた独立したオンラインアンケート。集英社の公式人気投票とは別企画。 |
この歴代結果で特筆すべきなのは、首領パッチが2002年、2003年、2004年、2007年の4回すべてで1位になっている点です。作品の中心人物であるボーボボを抑え続けたことが、首領パッチの人気投票を語るうえで外せない要素になっています。
へっぽこ丸も見逃せません。第1回は2位、第2回は5位、2004年の戦士部門では2位、2007年の『真説』では再び2位です。第2回を除くと、首領パッチに次ぐ順位を維持していました。
ただし、2004年の戦士部門と、2002年・2003年・2007年のランキングは集計対象や形式が異なります。得票数の増減だけで作品全体の人気が上昇・下降したと判断するのは適切ではありません。
【2003年・2004年の結果】田楽マン、ところ天の助、へっぽこ丸の順位は?
ボーボボ人気投票の面白さは、首領パッチが強いという一点だけではありません。回ごとに上位キャラクターが入れ替わり、脇役や敵キャラクターまで存在感を示しています。
2003年の第2回では、首領パッチが1893票で1位。田楽マンが1708票で2位となり、わずか185票差で首領パッチを追いました。3位はところ天の助の888票、4位はボーボボの564票、5位はへっぽこ丸の553票です。
この回では、田楽マンが主人公を大きく上回ったことが目を引きます。ところ天の助も3位に入り、ギャグの中で強烈な印象を残すキャラクターたちが上位を占めました。ボーボボは4位、へっぽこ丸は5位で、主人公や主要キャラクターだからといって順位が保証されているわけではありません。
2004年の第3回は、さらに特徴的です。『週刊少年ジャンプ』2004年25号の「奥義157」では、「ボーボボ組」戦士部門、敵キャラ部門、その他のキャラクター部門に分けて結果が発表されました。
戦士部門の上位は、次のとおりです。
- 1位:首領パッチ 4554票
- 2位:へっぽこ丸 1351票
- 3位:ところ天の助 1291票
- 4位:田楽マン 1038票
- 5位:ビュティ 832票
- 6位:ボボボーボ・ボーボボ 797票
ボーボボは、この回では9人がランクインした戦士部門の6位です。主人公がトップ3にも入らないという結果は、全員ボーボボのネタ画像と対照的です。
敵キャラ部門では、ライスが1478票で1位、カンチョー君が1169票で2位、Jが579票で3位でした。その他のキャラクター部門では、パッチボボが1071票で1位、コパッチが873票で2位、サービスマンが802票で3位となっています。
そして2007年の『真説ボボボーボ・ボーボボ』の人気投票でも、首領パッチが1071票で1位、へっぽこ丸が873票で2位、ボーボボが802票で3位でした。首領パッチとへっぽこ丸の差は198票。第1回の2783票差に比べると、かなり接近した結果です。
こうした順位の変化を踏まえると、ボーボボの本当の順位は「いつでも1位」ではなく、投票の回や部門によって異なっていたと分かります。
【全員ボーボボ画像の見分け方】元ネタと2020年の公式企画は別物
インターネット上で有名な「全員ボーボボ」の画像には、少なくとも区別しておきたい二つの要素があります。一つは連載初期の漫画本編に登場した架空の人気投票ネタ、もう一つは2020年に実施された公式キャンペーンです。
1.連載初期の「連載3回突破記念」ネタ
原作には、人気投票の結果発表を思わせる扉絵が登場します。タイトルは「連載3回突破記念キャラクター人気投票結果発表」。ところが、並んでいる順位のキャラクター名はすべてボーボボです。
このネタでは、1位に5071票、2位に3072票、3位に1802票など、いかにも本物の集計結果らしい数字が付けられています。しかし、これは読者から集めた実際の投票結果ではありません。漫画の演出として作られた架空のランキングです。
見分ける際の要点は、次の3つです。
- タイトルを確認する:「連載3回突破記念」という表記がある場合は、原作のギャグ演出である可能性が高い。
- キャラクター名と票数を照合する:同じボーボボの名前が順位ごとに並んでいても、実際の第1回の結果とは一致しない。
- 掲載時期を確かめる:単行本第6巻などに掲載された第1回の実際の結果と、連載初期の扉絵を混同しない。
実際の第1回は首領パッチが3481票で1位、へっぽこ丸が698票で2位、ボーボボが413票で3位です。ネタ画像に登場する5071票や3072票は、この結果の数字ではありません。
2.2020年4月1日の少年ジャンプ+公式企画
2020年4月1日には、漫画アプリ「少年ジャンプ+」上で『ボボボーボ・ボーボボ』の人気投票企画が実施されました。オリコンニュースは翌4月2日付の記事でこの企画を報じ、結果発表では1位から8位までがすべてボボボーボ・ボーボボ名義だったと伝えています。
各順位の得票数は次のとおりです。
- 1位:147817票
- 2位:133737票
- 3位:118160票
- 4位:83762票
- 5位:68541票
- 6位:64379票
- 7位:63069票
- 8位:61257票
この企画は、通常のキャラクター人気投票とは異なり、投票項目がボーボボ名義に統一された特別なものでした。電撃オンラインも同企画を取り上げ、少年ジャンプ+で4月1日限定の「ハジケ祭」が開催されたことを紹介しています。
つまり、2020年の結果は架空の投票画像そのものではありません。公式サービス上で実施された企画の結果ですが、通常のキャラクター人気投票でボーボボが他の登場人物を破って1位になったことを意味するわけでもありません。
連載初期のネタは漫画の中で描かれた架空のランキング、2020年の企画は公式サービス上で行われた特別企画、そして2002年以降のランキングは実際の読者投票です。この3つを区別することが、全員ボーボボ画像の真相を理解する近道です。
【2026年最新情報】新しい公式投票は?ネットのランキングを見る際の注意点
2026年10月時点で、2020年の少年ジャンプ+企画に続く新たな公式人気投票が始まったという発表は、主要な公式案内や報道では見当たりません。現在も参照できる代表的な結果は、連載当時の単行本に掲載された人気投票と、2020年の特別企画です。
一方、2021年には「ねとらぼ調査隊」が「ボーボボとその仲間たちで誰が好き?」というオンラインアンケートを実施しました。2021年3月8日から21日まで募集し、2495票を集めたこの調査では、首領パッチが1位、ところ天の助が2位、ボーボボが3位となっています。
ただし、これはメディアが実施した独立したアンケートであり、集英社が連載当時に行った公式人気投票とは別のものです。投票対象や参加者、投票方法が異なれば、順位も変わり得ます。
ネット上で「ボーボボ人気投票の最新ランキング」を見つけたときは、次の点を確認すると情報を取り違えにくくなります。
- 主催者:集英社や少年ジャンプ+の公式企画なのか、ニュースメディアやランキングサイトの独自アンケートなのか。
- 開催時期:2002年、2003年、2004年、2007年の連載当時の投票なのか、2020年の特別企画なのか、それ以降の調査なのか。
- 投票方式:実際の読者投票なのか、選択肢を限定した企画なのか、漫画の中に描かれた架空のランキングなのか。
- 集計対象:全キャラクターの総合順位なのか、2004年のような部門別順位なのか。
とくに、2004年の戦士部門6位という順位を「歴代総合6位」と言い換えたり、2020年の公式企画を「ボーボボが通常の人気投票で8位だった」と解釈したりするのは誤りです。ランキングは、数字だけでなく、何を対象に集計した数字なのかまで確認する必要があります。
【ボーボボ人気投票】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ボボボーボ・ボーボボの本当の順位は何位ですか?
A1:第1回は413票で3位、第2回は564票で4位、2004年の戦士部門は797票で6位、2007年の『真説』では802票で3位でした。回によって順位が異なります。
Q2:首領パッチの3481票は本当ですか?
A2:はい。2002年の第1回キャラクター人気投票で首領パッチが獲得した票数として、単行本第6巻などに掲載された結果に記録されています。へっぽこ丸は698票で2位、ボーボボは413票で3位でした。
Q3:全員ボーボボの人気投票は公式ですか?
A3:連載初期の扉絵に登場するランキングは、漫画本編の架空のギャグです。一方、2020年4月1日の少年ジャンプ+の企画は公式サービス上で実施された特別企画で、1位から8位までボーボボ名義の結果が発表されました。両者は別のものです。
Q4:へっぽこ丸、ところ天の助、田楽マンは何位でしたか?
A4:へっぽこ丸は第1回2位、第2回5位、2004年の戦士部門2位、2007年2位。ところ天の助は第1回5位、第2回3位、2004年3位、2007年4位です。田楽マンは第2回2位、2004年4位、2007年8位でした。
Q5:2026年に新しい公式人気投票は開催されていますか?
A5:2026年10月時点では、2020年の少年ジャンプ+企画に続く新しい公式人気投票の発表は、主要な公式案内や報道では確認できません。独自アンケートの最新順位と公式投票の結果は、分けて確認するのがおすすめです。
【プロの結論】まとめ:ボーボボ人気投票は順位より「投票の種類」を見極める
ボーボボ人気投票の真相を整理すると、実際の読者投票では首領パッチが4回連続で1位を獲得し、へっぽこ丸やところ天の助、田楽マンも上位に食い込んでいました。主人公のボーボボは、第1回では3位。2004年には戦士部門6位という結果も残しています。
一方、1位から10位まで全員ボーボボという有名な画像は、連載初期のギャグとして描かれた架空の人気投票です。2020年には、そのお約束を思わせる公式の特別企画も実施されましたが、実際の読者投票と同じ基準で比較することはできません。
この作品の人気投票が長く話題になる理由は、単に珍しい順位が並んでいるからではありません。読者投票では首領パッチが主人公を上回り、漫画の中ではその人気投票自体がギャグになり、さらに公式企画がそのギャグを再現するという、作品の持ち味が投票企画にも表れているからです。
2026年に過去のランキングや画像を見返すときも、まずは「実際の読者投票」「原作のネタ」「公式の特別企画」「独立したオンラインアンケート」のどれに当たるかを確認してみてください。そうすれば、首領パッチ3481票の記録も、全員ボーボボの伝説も、それぞれの面白さを混同せずに楽しめます。