King & Prince(キンプリ)が海外進出できないと言われてきた背景には、2022年11月に発表されたメンバー3人の脱退と、5人時代に掲げていた海外進出という目標があります。平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太がグループを離れる決断をした際、本人たちが語ったのは、海外で活動したいという夢だけでなく、メンバーそれぞれの活動方針や将来の方向性の違いでした。
しかし、2026年には状況が変化しています。永瀬廉と髙橋海人の2人体制となったKing & Princeは、台湾の大型音楽番組「超級巨星紅白藝能大賞」に出演し、海外の観客の前でパフォーマンスを披露しました。かつて「海外進出できない」と語られたグループは、実際にはどこまで海外活動を実現したのでしょうか。過去の公式発表、当時の報道、2026年の台湾での展開をもとに、その真相と今後の可能性を整理します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 脱退の背景:2022年の公式発表では、海外活動をはじめ、メンバーそれぞれが目指す方向の違いが説明された。
- 2026年の最新動向:King & Princeは台湾の「超級巨星紅白藝能大賞」に出演し、海外での現地パフォーマンスを実現した。
- Number_iとの違い:平野紫耀・岸優太・神宮寺勇太の3人は脱退後にNumber_iとして活動。海外展開の時期や活動基盤が異なる。
- 今後の可能性:台湾での実績は海外展開の前進を示すが、世界ツアーや本格的な海外市場進出とは区別して考える必要がある。
【結論】キンプリが海外進出できないと言われた本当の理由とは?

最初に押さえておきたいのは、King & Princeが海外進出できなかった理由を、単純に事務所の反対やメンバー間の対立だけで説明することはできない、という点です。
2022年11月4日、当時のジャニーズ事務所は、岸優太、平野紫耀、神宮寺勇太が2023年5月22日をもってKing & Princeを脱退すると発表しました。永瀬廉と髙橋海人はグループに残り、翌5月23日から2人体制で活動を継続することも明らかにされました。
同日の事務所公式発表では、メンバー5人がグループの活動だけでなく、それぞれの人生についても話し合いを重ねた結果、海外での活動をはじめとして、目指す方向が異なってきたと説明されています。
つまり、海外進出という目標がグループの解散・分裂に関係していたことは、公式発表から読み取れます。一方で、事務所が海外進出を一律に禁止していた、あるいは永瀬廉と髙橋海人が海外進出に反対していたと断定できる説明はありません。
ここを混同すると、脱退の経緯を誤って理解してしまいます。5人時代の海外進出は、全員が同じペース、同じ方法で目指せる目標ではなくなっていた。その結果、グループとしての活動を続けることと、それぞれの将来を選ぶことの両立が難しくなった、というのが公表された経緯に沿った見方です。
そして2026年、2人体制のKing & Princeは台湾での活動を実現しました。「海外進出できない」という表現は、少なくとも現在の活動実態をそのまま表すものではありません。
【脱退の真相】平野紫耀・岸優太・神宮寺勇太は何を語っていたのか
3人の脱退理由を理解するには、発表当時の日刊スポーツなどが報じた本人コメントを、それぞれ分けて読む必要があります。3人はいずれも海外進出に触れていますが、語っていた悩みや決断に至る経緯は同じではありません。
平野紫耀:海外で活躍するという目標を見失った
平野紫耀は、デビュー当時から海外で活躍できるグループを目指してきたことを説明しました。その一方で、メンバーそれぞれが経験を積むにつれて活動方針に違いが生じ、自分の年齢とも向き合うなかで、海外進出という目標を追い続けることへの迷いが強くなったと語っています。
日刊スポーツが2022年11月5日に報じたコメントでは、全力で取り組んだとしても、目標の実現が間に合わないように感じ、目標を失ったことが決断の背景として挙げられていました。
この発言から読み取れるのは、海外進出そのものへの関心が薄れたという単純な話ではありません。むしろ、実現したい夢と、グループとして進める活動の方向性との間にギャップを感じていたことが重要です。
ただし、平野が語ったのは本人の受け止め方です。具体的にどのような海外活動の計画があり、どの段階で実現が難しいと判断されたのかについて、すべての詳細が公表されているわけではありません。
岸優太:国内の仕事と海外向けの準備を両立する難しさ
岸優太は、デビュー当時から海外で活躍できるグループを目指してきたとしたうえで、ドラマ、舞台、バラエティーなどの仕事をこなしながら、海外に通用するスキルを身につけることを同時に進める難しさを語りました。
日刊スポーツが報じた本人コメントでは、夢と自分の実力との間にギャップを感じ、海外で活躍するためには今のままでは難しいと考えるようになったことが説明されています。
岸の発言は、海外進出が単に海外公演の予定を組めば実現するものではないことを示しています。語学、パフォーマンス、楽曲制作、現地の観客への訴求、プロモーションなど、国内活動と並行して準備すべきことは多くあります。
本人が感じていたのは、そうした準備を進めるための時間や、自身のスキルに対する課題でした。グループとして海外に挑戦したいという気持ちがあっても、実現に向けた道筋を具体的に描けなければ、目標と現実の距離は広がってしまいます。
神宮寺勇太:海外進出への夢とグループの活動方針の変化
神宮寺勇太も、King & Princeとして海外に進出することを大切な夢の一つとして語っていました。しかし、活動を続けるなかで、海外進出だけでなくグループの活動方針についても考えが変化していったと説明しています。
また、日刊スポーツが2022年11月5日に報じたコメントでは、メンバーの誰かが退所する話になった場合には自分も退所すると、以前から心に決めていたことを明かしました。複数の理由が重なり、今回の決断に至ったという説明です。
神宮寺のケースでは、海外進出への思いに加え、メンバーとの関係やグループの将来をどう考えるかという問題が重なっていました。海外進出だけを脱退理由として切り取ると、本人が説明した決断の全体像を見落としてしまいます。
3人のコメントに共通するのは、海外進出を夢として掲げていたこと、活動を続けるなかで目標と現実の距離や方向性の違いを意識するようになったことです。ただし、3人全員が同じ理由で脱退したわけではありません。
【時系列で整理】5人時代から2026年の台湾活動まで
King & Princeの海外進出をめぐる経緯は、脱退発表だけでなく、その後の2人体制での活動、3人が結成したNumber_iの海外展開、そして2026年の台湾出演までを一つの時間軸で見ると理解しやすくなります。
| 時期 | 出来事 | 海外進出との関係 |
|---|---|---|
| 2018年5月23日 | King & PrinceがCDデビュー | 5人でのグループ活動が本格化 |
| 2022年11月4日 | 3人の脱退・退所予定を公式発表 | 海外活動を含め、メンバーの目指す方向の違いが説明される |
| 2023年5月22日 | 平野紫耀・神宮寺勇太・岸優太が脱退 | 5人での活動が終了 |
| 2023年5月23日 | 永瀬廉・髙橋海人の2人体制が始動 | King & Princeとしての活動を継続 |
| 2023年10月以降 | 3人がNumber_iとして活動 | 新たな活動基盤から海外展開を目指す動きが始まる |
| 2024年4月 | Number_iが米国のコーチェラに出演 | 3人が海外の音楽フェスでパフォーマンス |
| 2025年 | King & Princeが台湾の「超級巨星紅白藝能大賞」に映像出演 | 台湾の大型音楽番組を通じて海外の視聴者に向けて発信 |
| 2026年1月31日 | 台北アリーナで同番組の収録に参加 | 2人体制で海外の観客の前で初めてパフォーマンス |
| 2026年2月16日 | 「2026超級巨星紅白藝能大賞」が台湾で放送 | 台湾での海外活動が具体的な実績として形になる |
この年表で注目したいのは、2023年のグループ分裂が海外進出の物語の終わりではなかったことです。3人は別のグループとして海外展開に取り組み、残った2人もKing & Princeの名前を維持しながら活動の幅を広げてきました。
また、2025年と2026年の台湾出演は区別して考える必要があります。台湾のテレビ局・台視の番組告知によると、2025年は事前収録による映像出演でした。2026年は台北アリーナで収録に参加し、現地の観客の前でパフォーマンスを披露する形へと進みました。
2026年1月のユニバーサル ミュージックの発表では、番組出演に合わせて台北で期間限定の「King & Prince POP-UP STORE 2026 “STARRING”」を1月31日から2月8日まで開催することも告知されました。音楽番組への出演だけでなく、現地でグループや作品に触れる機会を設けた点も見逃せません。
【2026年最新】台湾の「超級巨星紅白藝能大賞」出演で何が変わった?
2026年のKing & Princeの海外活動を語るうえで、台湾の大型音楽番組「超級巨星紅白藝能大賞」への出演は大きな節目です。
同番組は、台湾で「台湾版紅白」とも呼ばれる年末年始の大型音楽番組です。台湾、中華圏、韓国などのアーティストが参加する番組で、2026年版は旧正月の大みそかにあたる2月16日に放送されました。King & Princeは1月31日に台北アリーナで行われた収録に参加しています。
ユニバーサル ミュージックの2026年1月7日付の公式発表では、今回が現地のファンの前で初めてパフォーマンスを披露する機会になると案内されていました。前年の映像出演から、実際に現地の観客を前にしたパフォーマンスへと進んだことは、海外活動の具体的な前進です。
台湾進出は「海外ツアー」と同じではない
一方で、台湾での番組出演を、そのまま世界規模の本格進出や海外ツアーの実現と同じ意味で捉えるのは適切ではありません。
今回確認できるのは、海外の大型音楽番組への出演、現地の観客の前でのパフォーマンス、台北での期間限定ストア開催という実績です。複数の国を巡るツアーや、海外市場を主な対象とした継続的な音楽活動とは、規模も目的も異なります。
ただし、海外進出には段階があります。海外の番組に映像で出演すること、現地でパフォーマンスを披露すること、作品やグッズを現地のファンに届けること、海外公演を定期的に行うことは、それぞれ異なるステップです。2026年の台湾活動は、そのうち現地でのパフォーマンスとファン接点の拡大が実現した事例として評価できます。
したがって、現在のKing & Princeを「海外進出できないグループ」と一括りにするのは、2026年の実績と合致しません。より正確なのは、台湾での活動を実現し、海外展開の新たな可能性を示した段階にある、という見方です。
【Number_iとの比較】なぜ3人は海外で活躍し、キンプリも台湾へ進出できたのか
King & Princeの海外進出を考えるとき、平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の3人によるNumber_iとの比較は避けて通れません。ただし、両者を単純に「海外進出できた側」と「できなかった側」に分けると、活動の違いを正しく理解できなくなります。
Number_iは結成後、海外の大型音楽フェスに出演
Number_iは2023年10月に結成され、2024年1月1日にデジタルシングル「GOAT」をリリースしました。同年4月には、米国カリフォルニア州で開催された「Coachella Valley Music and Arts Festival 2024」の「88rising Futures」ステージに出演しています。
ORICON NEWSなどの報道によると、同ステージはアジアにルーツを持つアーティストを世界に発信する88risingによる企画でした。Number_iにとっては初の海外ステージであり、結成から約半年というタイミングで海外の音楽フェスに参加したことになります。
ここで重要なのは、海外進出を目指すという意思だけでなく、海外の音楽プラットフォームやフェスへの出演機会が具体的に用意されたことです。海外の観客にパフォーマンスを届けるには、出演先の選定、現地のプロモーション、配信やメディア露出などを組み合わせる必要があります。
比較すべきなのは、メンバーの能力よりも活動基盤と戦略
Number_iとKing & Princeでは、活動を支える組織や、グループとして進める戦略が異なります。Number_iは3人が新たなグループとして活動を始め、海外の音楽フェスへの出演などを通じて活動範囲を広げてきました。一方、King & Princeは永瀬廉と髙橋海人の2人体制で、既存のグループ名と活動を継続しています。
海外進出の方法も一つではありません。Number_iのコーチェラ出演は、海外の音楽フェスを通じて新しい観客に届けるアプローチです。King & Princeの台湾活動は、アジアのテレビ番組への出演と現地でのファン接点の拡大というアプローチでした。
両者の違いは、海外進出の入口と活動基盤の違いとして見るのが妥当です。Number_iが海外の音楽フェスに出演したからといって、King & Princeに海外活動の能力がないと判断することはできません。また、2022年の脱退理由についても、3人が語った内容と、残る2人の意向を混同しないことが大切です。
海外進出を左右するのは、本人たちの意欲や実力だけではありません。どの市場を狙うのか、どの楽曲を届けるのか、どの現地パートナーと組むのか、どのように継続的な公演や配信につなげるのか。こうした戦略と実行体制の積み重ねが、海外活動の成果を左右します。
【STARTO ENTERTAINMENTの海外戦略】キンプリの今後はどうなる?
King & Princeの海外進出を考えるうえでは、所属するSTARTO ENTERTAINMENTの方針も重要な背景になります。
STARTO ENTERTAINMENTは2023年12月の会社発足に関する公式発表で、デジタルトランスフォーメーション、グローバル展開、メタバース市場への参入を新たな取り組みとして掲げました。日本のエンターテインメントの価値を大切にしながら、世界に通用するコンテンツの創造・提供を目指す方針も示しています。
つまり、海外展開そのものが事務所の方針と相いれないわけではありません。ただし、会社全体がグローバル展開を掲げることと、個々のグループが海外公演や海外市場向けの活動をどの程度実施するかは別の問題です。
今後の海外進出を左右する3つのポイント
1つ目は、海外で継続的に作品を届ける仕組みです。 海外の音楽番組に出演するだけでなく、現地のリスナーが楽曲に触れられる配信環境や、作品の魅力を伝える多言語の情報発信が必要になります。台湾での活動が継続的なファン獲得につながるかどうかは、今後の展開を判断する材料の一つです。
2つ目は、現地のファンと直接つながる機会です。 2026年の台北アリーナでのパフォーマンスや期間限定ストアは、現地でグループを体験できる接点を生み出しました。こうした機会が、今後の公演やイベント、作品展開へと広がるかが注目点です。
3つ目は、国内活動との両立です。 岸が脱退時に語ったように、国内のドラマや舞台、バラエティーなどに出演しながら、海外で通用するスキルを磨くことには時間と労力が必要です。国内のファンに向けた活動を維持しつつ、海外向けの制作やプロモーションにどれだけ継続的なリソースを割けるかが鍵になります。
現段階では、2026年の台湾活動を海外展開の実績として評価しつつ、今後の海外ツアーや継続的な海外公演については、具体的な公式発表と実施状況を分けて見る必要があります。台湾での一歩が次の活動につながる可能性はありますが、将来の展開がすでに確定しているわけではありません。
【キンプリ海外進出できない理由】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:キンプリが海外進出できなかったのは、事務所に反対されたからですか?
A1:2022年11月の公式発表では、海外活動をはじめとしてメンバーそれぞれの目指す方向が異なってきたことが説明されています。事務所が海外進出を禁止していたとする説明は公表されておらず、単純に事務所の反対だけが原因だったとは断定できません。
Q2:平野紫耀・岸優太・神宮寺勇太は、海外進出のために脱退したのですか?
A2:3人は脱退発表時に海外進出への思いを語っていますが、説明された背景はそれぞれ異なります。平野は目標を見失ったこと、岸は海外向けのスキル習得と国内活動の両立の難しさ、神宮寺は活動方針の変化やメンバーの退所に対する自身の考えなどを挙げていました。海外進出だけを唯一の理由とするのは正確ではありません。
Q3:King & Princeは2026年に海外進出を実現しましたか?
A3:はい。2026年1月31日に台湾の台北アリーナで収録された「超級巨星紅白藝能大賞」に出演し、現地の観客の前でパフォーマンスを披露しました。同番組は2月16日に台湾で放送されています。ただし、この実績は海外ツアーの実現とは区別して考える必要があります。
Q4:Number_iとKing & Princeでは、海外進出の方向性が違うのですか?
A4:公表されている実績を見ると、Number_iは2024年に米国のコーチェラへ出演し、King & Princeは2026年に台湾の大型音楽番組で現地パフォーマンスを披露しました。活動基盤や出演機会が異なるため、単純な優劣ではなく、それぞれが選んだ海外展開の方法として比較するのが適切です。
Q5:King & Princeは今後、海外ツアーを開催する予定ですか?
A5:台湾での活動は実現していますが、今後の海外ツアーについては具体的な公式発表と実施状況を確認する必要があります。台湾での出演を、そのまま世界ツアーの決定と解釈することはできません。
まとめ:キンプリの海外進出は「できない」から「次の段階」へ
King & Princeが海外進出できないと言われてきた背景には、5人時代に掲げていた海外進出という夢と、メンバーそれぞれの活動方針や将来の目標との間に生じた違いがありました。2022年11月の公式発表と、平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太が語った脱退理由を読み解くと、海外進出への意欲だけでは説明できない複雑な経緯が見えてきます。
その後、3人はNumber_iとして新たな活動を始め、2024年には米国のコーチェラに出演しました。一方、永瀬廉と髙橋海人が活動を継続するKing & Princeも、2025年の映像出演を経て、2026年には台湾の「超級巨星紅白藝能大賞」で現地の観客の前に立つ機会を実現しています。
したがって、2026年のKing & Princeを「海外進出できないグループ」と決めつけるのは適切ではありません。ただし、台湾での番組出演や現地イベントの開催と、海外市場への継続的な進出や世界ツアーの実現は別の段階です。今後の動向を見極める際は、海外公演の公式発表、現地での継続的な活動、海外向けの楽曲配信やプロモーションなど、具体的な実績に注目することが大切です。
5人時代の夢が、同じ形で実現するとは限りません。それでも、King & Princeが台湾で新たな一歩を踏み出したことは、グループの海外活動が過去の脱退騒動だけでは語れなくなっていることを示しています。今後の海外進出を判断するうえで重要なのは、「できるか、できないか」という二択ではなく、どの市場で、どのような形で、どれだけ継続的に活動を広げていくかという視点です。