ANAの航空券を購入したあと、領収書の宛名を個人名から会社名に変えたい、英語表記に直したい、あるいは経費精算に必要な領収書をもう一度表示したいと考える人は少なくありません。実際、ANAの領収書は一定の条件を満たせば、公式サイトの「領収書Web表示サービス」で宛名を変更できます。ただし、購入場所や搭乗日、手数料の種類によって、利用できる手続きが異なります。
2026年は、特に5月19日以降の国内線搭乗分で領収書の表示方法や確認手順を押さえておきたいところです。ANA公式の国内線・国際線の案内と、2026年8月6日更新の国内線FAQをもとに、宛名変更の具体的な方法、発行期間、旅行会社で購入した航空券の扱い、インボイス制度への対応まで整理します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1: ANAの領収書は、Web表示サービスの対象であれば、日本語または英語の宛名に変更できる。
- 要点2: 2026年5月19日以降の国内線搭乗分と、それ以前の搭乗分では、表示・申請方法や発行期間の扱いが異なる。
- 要点3: 旅行会社で購入した航空券、取消手数料、国際線の手数料EMDなどは、通常のWeb表示サービスでは対応できない場合がある。
【結論】ANAの領収書は宛名変更できる?基本ルールを解説
ANAの領収書は、領収書Web表示サービスを利用できる場合、日本語または英語の宛名に変更できます。 国内線・国際線のいずれも、ANA公式サイトで購入条件や対象期間を確認し、領収書を表示する手続きに進むのが基本です。
例えば、航空券を自分の名前で購入したあと、勤務先への経費精算のために宛名を会社名にしたい場合や、海外出張の精算に備えて英語表記の領収書を用意したい場合が該当します。ただし、宛名を変更できることと、領収金額や発行済みの領収書そのものを自由に変更できることは別です。
ANAは、2024年2月1日以降、空港や予約案内センターでの領収書発行の取り扱いを見直しています。公式案内では、複数枚の領収書を1枚にまとめること、1枚を複数枚に分けること、実際に領収した金額と異なる金額で発行することはできないとしています。
また、往復航空券を往復分の金額で購入した場合、領収書を片道ずつに分けて発行することもできません。宛名の修正は可能でも、会社の経費精算ルールに合わせて金額や区間を自由に組み替えられるわけではない点に注意が必要です。
まず確認したいのは、次の3点です。
- 航空券をANA公式サイト・ANAアプリなどで購入したか。
- 搭乗日が2026年5月18日までか、5月19日以降か。
- 通常の航空券代金なのか、変更手数料・取消手数料などなのか。
この3点が分かれば、Web表示サービスを使うべきか、領収書申請フォームや購入店舗への問い合わせが必要かを判断しやすくなります。
【手順】ANA領収書Web表示サービスで宛名を変更する方法
ANAで直接購入した対象航空券であれば、最初に試したいのが「領収書Web表示サービス」です。ANA公式サイトやANAアプリから手続きでき、対象期間内であれば、領収書と明細書を表示・印刷できます。
国際線では航空券番号を用意しておくと、手続きがスムーズです。国内線も、購入場所や搭乗日によって該当する領収書検索画面を選びます。
基本的な操作手順は次のとおりです。
- ANA公式サイトまたはANAアプリを開く。 トップページの「領収書」または「領収書・搭乗証明書」から手続きを開始します。
- 搭乗日・購入条件に合う検索画面を選ぶ。 特に2026年5月19日以降の国内線搭乗分は、該当する領収書の検索メニューを選択してください。
- 必要な航空券情報を入力する。 画面の案内に従い、航空券番号などの必要情報を入力して領収書を検索します。
- 宛名を変更する。 宛名欄に希望する日本語または英語の名称を入力します。
- 領収書を表示し、内容を確認する。 金額、宛名、明細などを確認したうえで表示・印刷します。
宛名を入力する際は、会社の正式名称や経理担当者から指定された表記を事前に確認しておくと、修正の手間を減らせます。英語の宛名を希望する場合も、会社の正式な英文名称を確認しておくのが確実です。
なお、宛名を変更できるのは、あくまでWeb表示サービスの対象となる領収書です。検索画面に該当する航空券が表示されない場合や、手数料分の領収書を探している場合は、対象条件を確認したうえで別の手続きに進んでください。
【比較表】ANA国内線・国際線の領収書は何が違う?
国内線と国際線では、宛名変更の基本的な考え方は共通していますが、表示可能期間や2026年の変更に伴う手続きに違いがあります。特に国内線は、5月19日を境に案内が分かれているため、搭乗日を基準に確認することが大切です。
| 比較項目 | 国内線 | 国際線 |
|---|---|---|
| 宛名変更 | Web表示対象なら日本語・英語に変更可能 | Web表示対象なら日本語・英語に変更可能 |
| 通常の表示期間 | 2026年5月19日以降の搭乗分は、購入後から最終区間の搭乗日の90日後まで。航空券発券日から2年以内の条件も適用 | 購入後から最終区間の搭乗日の90日後まで。航空券発券日から2年以内の条件も適用 |
| 2026年5月18日までの搭乗分 | 従来の発行方法が適用され、申請フォームからの手続きでは郵送対応などの条件がある | 国際線の通常の表示・申請条件に従う |
| 旅行会社で購入 | 購入した旅行会社・店舗へ依頼 | 購入した旅行会社・店舗へ依頼 |
| 変更・取消手数料 | 2026年5月19日以降の搭乗分では、変更手数料の領収書をEMDから検索できる | 手数料EMD分は通常のWeb表示サービスの対象外 |
| インボイス対応 | ANA公式サイト・アプリで要件を満たす領収書を表示可能 | ANA公式サイトで要件を満たす領収書を表示可能 |
この比較で押さえておきたいのは、国際線の案内をそのまま国内線の過去の搭乗分に当てはめないことです。ANAの「搭乗証明書・領収書Web表示サービスの機能について」では、国内線の2026年5月18日までの搭乗分について、購入後15カ月、空港で発行した場合は14カ月という従来の期間が案内されています。
一方、国際線のWeb表示サービスでは、購入後から最終旅程区間の搭乗日の90日後までに加え、航空券の発券日から2年以内という条件があります。国内線の2026年5月19日以降の搭乗分についても、現在の案内に沿って、購入後の期間と発券日からの期間の両方を確認してください。
どちらの路線でも、旅行会社で購入した航空券や、通常のWeb表示サービスで扱えない手数料などは例外です。表示できない場合は、購入場所や支払い内容に応じて申請先を切り替える必要があります。
【2026年最新】5月19日以降の国内線領収書と発行期間の注意点
2026年5月19日は、ANA国内線の領収書を確認する際の重要な境目です。ANA公式サイトでは、5月18日までの搭乗分と5月19日以降の搭乗分で、領収書Web表示サービスや申請フォームの案内を分けています。
2026年8月6日更新のANA国内線FAQによると、5月19日以降の搭乗分についても、領収書Web表示サービスで搭乗区間を確認できるようになっています。また、予約変更に伴う変更手数料についても、Webサイトから領収書を表示できるようになりました。
変更手数料の領収書を探す場合は、ANAウェブサイトのトップページにある「領収書」から検索方法「EMD」を選択します。国内線予約確認から進む場合は、「領収書(2026年5月19日以降の搭乗分)」の検索方法で「EMD(有料サービス/変更手数料)」を選びます。
ただし、これは変更手数料の取り扱いについての案内です。すべての手数料が同じ方法で表示できるわけではありません。例えば、取消手数料については別途申請が必要となる場合があります。
発行期間については、次の2つの期限を混同しないことが大切です。
- 搭乗日を基準とする期限: 旅程の最終区間の搭乗日の90日後まで。
- 発券日を基準とする期限: 航空券の発券日から2年以内。
これらの条件は、該当するWeb表示サービスの案内に従って確認します。例えば、搭乗日から90日以内でも発券日から2年を超えている場合や、発券日から2年以内でも最終区間の搭乗日から90日を超えている場合には、通常のWeb表示サービスを利用できない可能性があります。
また、2026年5月18日までの国内線搭乗分について、領収書申請フォームを利用する場合は、公式案内上、郵送での受け取りや1名あたり4区間までといった条件があります。過去の搭乗分を申請するときは、新しい搭乗分と同じ方法で処理できると思い込最初に、専用の案内を確認してください。
なお、国内線の自動チェックイン機による領収書発行は、ANAの案内で2026年5月19日をもって終了したとされています。空港の端末で発行するつもりだった人も、現在はANAアプリや公式サイトのWeb表示サービス、または対象となる申請方法を確認するのが基本です。
【例外対応】領収書が表示できない場合と旅行会社で購入した場合
ANAの領収書がWeb上で表示されない場合、すぐに「領収書を発行できない」と判断する必要はありません。購入場所、搭乗日、領収書の種類によって、Web表示サービスの対象外になっている可能性があります。
ANA公式の国内線・国際線の案内では、通常のWeb表示サービスを利用できないケースとして、次のような例が挙げられています。
- 取消手数料分の領収書。
- 旅程変更後の運賃差額を含む航空券の総額や、追加料金が発生した変更後の原券金額など、所定の条件に該当する領収書。
- 旅行会社で購入した航空券。
- 他航空会社が発行した航空券。
- 国際線の手数料EMD分。
- 2026年5月18日までに搭乗した国内線の一部の領収書。
旅程変更によって追加料金が発生した場合、追加料金分の領収書は発行できるケースがあります。ただし、変更前の航空券代金と追加料金を含む全額を、通常のWeb表示サービスからまとめて表示できるとは限りません。
領収書申請フォームを利用する場合は、ANA公式サイトの領収書案内から「ANAマイレージクラブ会員のお客様」または「一般のお客様」を選び、画面の指示に従って申請します。対象となる領収書は、予約記録に登録したメールアドレスへの送付、または日本国内住所への郵送を選択できます。
ANA公式案内では、申請した領収書が届くまでの目安は1週間~10日程度です。問い合わせが集中している場合は、10日以上かかることもあります。会社への提出期限がある場合は、ぎりぎりになってから申請するのではなく、余裕を持って手続きしてください。
一方、旅行会社や航空券販売店で購入した場合は、原則として購入した店舗に依頼します。ANA公式サイトで購入した航空券と、旅行会社が販売した航空券では、領収書を発行する窓口が異なるためです。
ANAのウェブサイトからツアー商品を申し込んだ場合も、航空券単体の領収書と旅行商品全体の領収書を区別する必要があります。国内ツアーや海外ツアー、ホテルなどを含む商品は、該当する旅行商品の問い合わせ窓口で確認してください。
なお、領収書が表示されない原因がブラウザ側にある場合もあります。ANA公式の国内線案内では、領収書が表示されないときにポップアップブロック機能の設定を確認するよう案内しています。検索条件に問題がない場合は、ブラウザのポップアップ設定も確認しましょう。
【インボイス制度・再発行】宛名変更で失敗しないための注意点
領収書を会社の経費精算に使う場合は、宛名だけでなく、インボイス制度への対応や再発行の条件も確認しておきたいところです。
ANAの国内線・国際線の公式案内によると、ANAの適格請求書発行事業者登録番号はT1010401099027です。ANAウェブサイトやANAアプリでは、インボイス制度の要件を満たす領収書を表示できます。
ただし、航空運送に関する領収書では、課税資産の譲渡等を行った年月日、すなわち実際の搭乗日が必要になります。ANAは、旅程が記載された航空券明細を領収書とあわせて保管するよう案内しています。航空券明細に旅程の記載がない場合は、搭乗券やeチケットお客様控えを、実搭乗日が記載された書面として保管することも可能です。
そのため、インボイス対応の領収書を取得しただけで、経費精算に必要な情報がすべてそろったと考えるのは避けたいところです。社内規定に応じて、領収書と航空券明細、搭乗日を確認できる書面をセットで保存しておくと、提出時の確認がスムーズになります。
「再発行できない」と「もう一度表示できない」は同じ意味ではありません。 ANAは領収書の再発行をできないと案内していますが、Web表示サービスでは、所定の発行期間内であれば領収書を繰り返し表示できます。すでに発行された領収書を、別の領収書として再発行してもらうことと、サービス上で同じ領収書を再表示・印刷することは区別してください。
宛名を誤って入力した場合や、領収書を紛失した場合は、まずWeb表示サービスの利用期間内かを確認します。表示期間を過ぎている場合や、申請フォームで発行した領収書の再発行を希望する場合は、通常のWeb表示サービスで解決できるとは限りません。ANAの公式案内に沿って、該当する問い合わせ窓口に確認する必要があります。
また、ANA SKY コインやANAご利用券を使って購入した航空券では、但し書きに利用分が記載される場合があります。会社名への宛名変更だけでなく、支払い方法や但し書きも含め、提出先の経費精算ルールに合っているかを確認しておきましょう。
最後に、手続きを進める前に、次のチェック項目を確認してください。
- 購入場所はANA公式サイト・アプリ、予約案内センター、空港カウンターのいずれか。
- 搭乗日は2026年5月18日までか、5月19日以降か。
- 領収書は航空券代金か、変更手数料・取消手数料か。
- 宛名は会社の正式名称など、提出先の指定どおりになっているか。
- インボイス対応が必要な場合、登録番号や搭乗日を確認できる書面がそろっているか。
この確認を済ませてから手続きすれば、表示対象外の領収書を何度も検索したり、必要書類が不足して申請をやり直したりするリスクを減らせます。
【ANA領収書宛名変更】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ANAの領収書は個人名から会社名に変更できますか?
A1:領収書Web表示サービスの対象であれば変更できます。ANA公式案内では日本語または英語の宛名に対応しています。ただし、旅行会社で購入した航空券や対象外の手数料などは、別の手続きが必要です。
Q2:ANAの領収書は搭乗後、いつまで表示できますか?
A2:2026年5月19日以降の国内線搭乗分と国際線では、通常、購入後から最終区間の搭乗日の90日後までに加え、航空券の発券日から2年以内という条件があります。2026年5月18日までの国内線搭乗分には従来の発行期間・申請方法が適用されるため、搭乗日を確認してください。
Q3:ANAの領収書を紛失した場合、再発行できますか?
A3:ANAは領収書の再発行をできないと案内しています。ただし、領収書Web表示サービスの対象で、発行期間内であれば、同じ領収書を再表示・印刷できます。まずは該当するサービスで検索してください。
Q4:旅行会社で購入したANA航空券の領収書は、ANAに依頼できますか?
A4:原則として、購入した旅行会社や販売店舗に依頼します。ANA公式サイトで購入した航空券とは発行窓口が異なります。ツアー商品を購入した場合も、航空券単体か旅行商品全体かを確認して問い合わせ先を選んでください。
Q5:ANAの領収書がWeb上で表示されない場合はどうすればよいですか?
A5:まず搭乗日、購入場所、領収書の種類を確認してください。Web表示サービスの対象外であれば、領収書申請フォームなどの手続きに進みます。また、ポップアップブロックが原因で表示されない場合もあるため、ブラウザの設定も確認しましょう。
まとめ:【プロの結論】ANA領収書の宛名変更は搭乗日と購入条件で判断する
ANAの領収書は、Web表示サービスの対象であれば、日本語または英語の宛名に変更できます。手続きを簡単に済ませたい場合は、まずANA公式サイトまたはANAアプリで領収書を検索し、対象条件を満たしているか確認するのが基本です。
特に2026年は、国内線の5月19日以降の搭乗分と、それ以前の搭乗分で手続きが分かれています。通常の領収書と変更・取消手数料の領収書でも扱いが異なり、旅行会社で購入した航空券は購入店舗への依頼が原則です。
失敗しないための判断基準は、「どこで購入したか」「いつ搭乗したか」「何の領収書か」の3点です。 これらを確認したうえでWeb表示サービス、領収書申請フォーム、購入店舗のいずれかを選べば、無駄な手戻りを防ぎやすくなります。
会社への提出期限が迫っている場合は、Web表示サービスの利用期間を確認し、対象外なら早めに申請へ切り替えてください。インボイス対応が必要な場合は、領収書だけでなく、実搭乗日を確認できる航空券明細や搭乗券などもあわせて保管しておくことが、確実な経費精算につながります。