タワーオブロンドンの2026年度の種付料は、200万円です。
この金額は、ダーレー・ジャパンが2025年12月17日に公表した2026年度種牡馬ラインナップで正式に発表されました。2025年度と同額で、価格は据え置きです。
同社の発表では、初年度産駒のパンジャタワーがNHKマイルカップを制したことに触れ、種牡馬としての評価を高めた存在として紹介しています。
2026年度のダーレー・ジャパン種付料
参考として、同じ2026年度の主な種牡馬の種付料を確認すると、次のようになっています。
- レモンポップ:500万円
- パイロ:400万円
- パレスマリス:350万円
- タワーオブロンドン:200万円
- サンダースノー:200万円
- ファインニードル:150万円
- ヨシダ:150万円
この価格設定から分かるのは、タワーオブロンドンがダーレーの種牡馬ラインナップにおいて、一定の商業的評価を維持していることです。
GⅠ馬を送り出した直後に種付料を大幅に引き上げるのではなく、200万円を維持した点も、継続的な繁殖需要を見込む価格設定と受け取れます。
出典:ダーレー・ジャパン「ダーレー種牡馬2026年度種付料のお知らせ」(2025年12月17日)。
2026年の種牡馬ランキングはどこまで上昇した?
種付料と合わせて注目したいのが、実際の産駒成績です。
JBISサーチのサイアーランキングによると、タワーオブロンドンの成績は次のように推移しています。2026年のデータは10月25日現在です。
- 2024年:サラブレッド総合108位、中央総合92位
- 2025年:サラブレッド総合51位、中央総合41位
- 2026年:サラブレッド総合41位、中央総合31位
順位だけを見ると、種牡馬として着実に順位を上げています。パンジャタワーのGⅠ制覇や、フェリチタの重賞勝利などが、産駒の評価を支える実績になっています。
一方、同じJBISサーチの指標であるAEIは、2026年の総合0.83、中央0.80です。AEIは産駒の平均的な獲得賞金を全体平均と比較する指標で、1.00が平均水準です。
したがって、GⅠ勝ち馬を送り出した実績は高く評価できるものの、産駒全体の収益力まで含めると、まだトップクラスの種牡馬として確立した段階ではありません。
ここが2026年の評価で押さえておきたいポイントです。代表産駒の能力は証明されつつありますが、産駒全体の底上げが今後の課題になります。
出典:JBISサーチ・サイアーランキング。2026年10月25日現在。
【プロの結論】タワーオブロンドンの種牡馬としての評価は?

競走馬としてのタワーオブロンドンと、種牡馬としてのタワーオブロンドンは、評価するポイントが異なります。
現役時代はスプリンターズステークスを制した実績が最大の看板でした。しかし、父としてはパンジャタワーのNHKマイルカップ制覇によって、芝1200メートルだけではなく1600メートルでも能力を伝えられることを示しました。
さらにフェリチタの函館2歳ステークス制覇は、異なる世代から重賞勝ち馬が出現したという意味で価値があります。
評価できる3つの強み
1. 初年度産駒からGⅠ馬を輩出した実績
種牡馬にとって初年度産駒の成績は、その後の繁殖需要にも影響する重要な材料です。パンジャタワーがNHKマイルカップを勝ったことで、タワーオブロンドンの血統はGⅠ級の能力を伝える可能性を示しました。
2. 異なる母系から重賞勝ち馬が登場していること
パンジャタワーの母父はヴィクトワールピサ、フェリチタの母父はハーツクライです。母系の異なる産駒が重賞を制している点は、父としての魅力を考えるうえでプラス材料です。
3. 1200~1600メートルで実績を残していること
パンジャタワーは1600メートルのNHKマイルカップ、フェリチタは1200メートルの函館2歳ステークスを勝っています。父のスプリント能力を土台にしながら、マイル路線でも結果が出ていることは注目に値します。
今後の評価で注意したいポイント
一方、GⅠ馬が誕生したからといって、すべての産駒が同じように走るわけではありません。
2026年のサイアーランキングは総合41位であり、AEIも1.00を下回っています。重賞勝ち馬の存在感と、産駒全体の安定した成績は分けて考える必要があります。
今後は、次のような点が評価を左右します。
- パンジャタワーに続くGⅠ勝ち馬が出現するか。
- フェリチタの世代から継続して重賞勝ち馬が出るか。
- 1200~1600メートル以外の距離でも活躍馬が増えるか。
- 古馬になっても競走能力を維持できる産駒が出るか。
- 産駒全体の勝馬率やAEIが改善するか。
特に重要なのは、GⅠ勝ち馬の頭数だけでなく、複数の産駒が長期的に活躍できるかという視点です。
2026年時点では、タワーオブロンドンはGⅠ馬を送り出した期待の種牡馬であり、今後の産駒全体の成長が問われる段階にあります。200万円という種付料も、こうした実績と将来性の両方を踏まえて見るべきでしょう。
【よくある質問】タワーオブロンドンに関するFAQ
Q1:タワーオブロンドンは現在も現役競走馬ですか?
A1:いいえ。2020年の香港スプリントを最後に競走生活を終え、2021年からダーレー・ジャパンで種牡馬として供用されています。
Q2:タワーオブロンドンの2026年度の種付料はいくらですか?
A2:200万円です。ダーレー・ジャパンが2025年12月17日に発表した2026年度の種付料で、前年と同額に据え置かれました。
Q3:タワーオブロンドンの代表産駒はどの馬ですか?
A3:代表産駒は2025年NHKマイルカップとキーンランドカップを制したパンジャタワーです。2026年の函館2歳ステークスを勝ったフェリチタ、CBC賞2着のレイピアも注目されています。
Q4:タワーオブロンドンの父と母は誰ですか?
A4:父はRaven's Pass、母はスノーパインです。母父はDalakhaniで、母系にはSadler's Wellsの血も入っています。
Q5:タワーオブロンドンの競走成績は何戦何勝ですか?
A5:通算18戦7勝です。2019年のスプリンターズステークスを制したほか、京王杯2歳ステークス、アーリントンカップ、京王杯スプリングカップ、セントウルステークスなどの重賞を勝っています。
まとめ:タワーオブロンドンは競走実績と産駒のGⅠ制覇を両立した種牡馬
タワーオブロンドンは、2019年のスプリンターズステークスを制した実力馬であり、2026年現在はダーレー・ジャパンで種牡馬として活動しています。
現役時代の通算成績は18戦7勝。父Raven's Pass、母スノーパインという欧州の良血背景を持ち、2歳から4歳まで重賞を勝ち続けました。
種牡馬としては、初年度産駒のパンジャタワーが2025年NHKマイルカップを制覇。2026年にはフェリチタが函館2歳ステークスを勝ち、父としての実績を積み重ねています。
2026年度の種付料は200万円で、サイアーランキングも総合41位まで上昇しました。ただし、AEIなどの産駒全体の指標には改善の余地があり、今後の評価は次世代の活躍にも左右されます。
タワーオブロンドンを評価する際は、スプリンターズステークスの勝ち馬という現役時代の肩書だけでなく、パンジャタワーのGⅠ制覇、フェリチタの重賞勝利、そして産駒全体の成績を合わせて見ることが大切です。
2026年は、名スプリンターから実力ある父へと評価が広がる過程にある年です。今後、パンジャタワーに続くGⅠ馬が誕生するか、そして産駒全体の成績がどこまで伸びるかが、種牡馬タワーオブロンドンの真価を決めることになるでしょう。