2026年の牛久絢太郎を語るうえで最大のトピックは、RIZINへの復帰です。最後のRIZIN出場は2024年9月29日の「RIZIN.48」。その後はDEEPを主戦場に活動し、2026年11月8日に開催される「RIZIN.55」で約2年ぶりにRIZINの舞台へ戻ることになりました。
11月8日のリー・カイウェン戦が決定
RIZIN公式サイトが2026年9月25日に発表した追加対戦カードによると、牛久の復帰戦の相手は中国のリー・カイウェンです。試合条件はフェザー級66.0kg契約、5分3ラウンド。会場は千葉県船橋市のLaLa arena TOKYO-BAYです。
今回の試合には、牛久にとって大きな意味があります。アメリカン・トップチームに所属してから初めての国際戦であり、海外選手との対戦を希望していた本人にとっても、新たな挑戦となるカードだからです。
9月の会見で牛久は、ATTでしっかり準備できたことや、以前から海外選手と戦いたかったことを語っています。単なる古巣への復帰ではなく、海外での練習経験をRIZINのリングで試す機会と位置付けられます。
2026年10月30日時点の最新状況
次戦
abc presents RIZIN.55
開催日
2026年11月8日
会場
LaLa arena TOKYO-BAY
契約体重
66.0kg
試合形式
5分3ラウンド
直近の試合
2026年5月4日・水野新太戦
なお、RIZIN公式の大会発表と選手プロフィールでは、今回のカードがフェザー級で組まれていることが確認できます。
【プロフィール】牛久絢太郎の年齢・身長・所属ジムと格闘技経歴

牛久絢太郎(うしく・じゅんたろう)は、東京都出身の総合格闘家です。フェザー級で国内トップクラスの実績を残し、DEEPとRIZINの両団体でチャンピオンになりました。
1995年2月28日生まれのため、2026年10月30日時点で31歳。身長は170cmです。現在の所属は、米国フロリダ州を拠点とするアメリカン・トップチーム(ATT)です。
基本プロフィール一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 牛久絢太郎 |
| 読み方 | うしく・じゅんたろう |
| 生年月日 | 1995年2月28日 |
| 年齢 | 31歳(2026年10月現在) |
| 出身地 | 東京都 |
| 身長 | 170cm |
| リーチ | 公式プロフィール掲載値171.5cm |
| 所属ジム | アメリカン・トップチーム |
| 以前の所属 | K-Clann |
| 得意分野 | 打撃・組み技・テイクダウン |
| 主なタイトル | 第10代DEEPフェザー級王者、第2代RIZINフェザー級王者 |
柔道から総合格闘技へ進んだ経歴
牛久は小学1年生から高校まで柔道を経験しています。高校在学中に総合格闘技を始め、2013年にプロデビュー。初期のキャリアではパンクラスを中心に試合経験を積みました。
2019年からDEEPに参戦し、フェザー級の有力選手として頭角を現します。柔道で培った組み技の基礎に加え、打撃を交えながら相手との距離を調整するスタイルを磨いてきました。
アメリカン・トップチームへの所属変更
牛久のキャリアにおける大きな転換点が、アメリカン・トップチーム(ATT)への移籍です。
2023年には朝倉未来との対戦に向けて米国フロリダ州に渡り、ATTでトレーニングを実施。その後、所属をATTへ移しました。堀口恭司ら世界で戦う日本人選手も練習する環境で、従来の国内中心の活動から海外の練習環境を取り入れる方向へ進みました。
2026年のRIZIN復帰会見では、ATT所属後初の国際戦になることも明かしています。今回のリー・カイウェン戦は、海外修行を続けてきた成果を確かめる重要な機会です。
【経歴と戦績】DEEP王者からRIZINフェザー級王者になるまで
牛久絢太郎の名前を格闘技ファンに広く知らしめたのは、DEEPフェザー級王座の獲得と、その後のRIZINでの活躍です。
2020年、弥益ドミネーター聡志を破りDEEP王者に
2020年9月20日、「DEEP 97 IMPACT」で当時のDEEPフェザー級王者・弥益ドミネーター聡志に挑戦しました。
試合は3ラウンドの判定にもつれ込みましたが、牛久が4対1の判定勝ち。第10代DEEPフェザー級王者に輝きました。
この試合は、単に勝利しただけではありません。ダウンを奪い合う激しい展開のなかで、ピンチをしのいでテイクダウンを奪い返すなど、総合格闘家としての粘り強さを示した一戦でした。
斎藤裕との2連戦でRIZIN王座を獲得・防衛
2021年10月24日の「RIZIN.31」で、当時のRIZINフェザー級王者・斎藤裕と対戦します。
2ラウンド終盤、牛久の膝蹴りによって斎藤の顔面がカット。ドクターストップによるTKO勝利となり、牛久は第2代RIZINフェザー級王者に就任しました。
2022年4月17日の「RIZIN.35」では、斎藤との再戦が実現します。今度は3ラウンドを戦い抜き、判定3対0で勝利。初戦の勝利が偶然ではなかったことを示し、タイトル防衛を果たしました。
クレベル・コイケ戦で王座陥落
2022年10月23日の「RIZIN.39」では、クレベル・コイケを相手にフェザー級タイトルの防衛戦に臨みました。
しかし、2ラウンド1分29秒、クレベルの三角絞めによる一本負け。ここでRIZIN王座を失います。
寝技の強豪であるクレベルに対し、グラウンドでの攻防が勝敗を分けた試合でした。王者としての地位を失った牛久にとって、再び頂点を目指すための課題が浮き彫りになった一戦でもあります。
朝倉未来・萩原京平との対戦結果
2023年4月29日の「RIZIN LANDMARK 5」では、朝倉未来と対戦。元王者同士の注目カードでしたが、結果は3ラウンド判定0対3で牛久の敗北でした。
その後、同年9月24日の「RIZIN.44」で萩原京平と対戦。こちらは牛久が判定3対0で勝利しています。
朝倉戦の敗北から立て直し、萩原戦で勝利したことは、牛久の再起を印象付けました。なお、この萩原戦の勝利後、牛久はバンタム級への転向を表明しています。
【バンタム級転向の理由】3連敗からフェザー級復帰を選んだ背景
牛久絢太郎のキャリアで特徴的なのが、フェザー級からバンタム級への階級変更、そして再びフェザー級へ戻った経緯です。
この判断を理解するには、体格だけでなく、減量と試合中のパフォーマンスの関係を見る必要があります。
2023年にバンタム級転向を表明
2023年9月の萩原京平戦後、牛久はバンタム級への転向を示唆しました。DEEPは同年12月、階級変更に伴うフェザー級王座の返上を発表。暫定王者だった神田コウヤが正規王者となりました。
牛久は当時、米国で練習を重ねるなかで、世界のトップを目指すなら体重管理もシビアに考える必要があるという趣旨の説明をしています。
フェザー級は65.8kg以下、バンタム級は61.2kg以下が一般的な階級区分です。約4.6kgの差は、日々のトレーニングや試合前の減量計画にも影響します。
バンタム級では太田忍、佐藤将光、福田龍彌に敗北
2024年4月29日、「RIZIN.46」で太田忍と対戦。61kg契約で行われたバンタム級転向初戦でしたが、判定0対3で敗れました。
試合後のインタビューでは、牛久自身が試合中に腕に力が入らなくなったことを明かしています。減量だけが原因と断定できる状況ではなく、本人も原因を調べて修正したいという考えを示していました。
続く2024年9月29日の「RIZIN.48」では、佐藤将光に判定0対3で敗北。さらに2025年5月5日にはDEEPバンタム級タイトルマッチで福田龍彌に挑みましたが、判定0対5で敗れました。
これにより、バンタム級での公式戦は3連敗という結果になりました。
2025年11月、フェザー級へ復帰した理由
牛久は2025年11月2日の「DEEP 128 IMPACT」で椿飛鳥と対戦し、フェザー級に復帰しました。
この階級変更について、試合前にMMA専門メディアのMMAPLANETが掲載したインタビューでは、本人がバンタム級を続けるかフェザー級に戻るかで葛藤していたことを説明しています。
特に注目したいのは、フェザー級の方が体重を落とす幅が小さく、試合直前まで対人練習やスパーリングを続けやすいという点です。バンタム級では試合の約10日前から減量を意識し、対人練習を控える必要があったと振り返っています。
つまり、転向の理由は単純に3連敗したからではありません。減量に伴う負担を抑え、自分の持ち味を発揮できる練習環境とコンディションを整えることも大きな判断材料だったのです。
復帰初戦の椿戦では、1ラウンド58秒、ヴォンフルーチョークによる一本勝ち。3連敗を止め、階級を戻した判断に結果で応えました。
【2026年最新戦績】水野新太戦の結果とリー・カイウェンとの因縁
2026年の牛久にとって、重要な試合となったのが5月4日の「DEEP 131 IMPACT」です。フェザー級への復帰後、暫定王座を懸けて水野新太と対戦しました。
2026年5月4日、水野新太に判定負け
この試合はDEEPフェザー級暫定王者決定戦として行われました。
対戦相手の水野新太は、DEEPフェザー級グランプリ2025を制した実力者。牛久にとっては、かつて獲得したDEEPのベルトを再び目指す重要な試合でした。
しかし、結果は3ラウンド判定0対5で水野新太の勝利。牛久は暫定王座の獲得を逃しました。
DEEP公式の試合結果でも、水野の勝利が記録されています。フェザー級復帰初戦の椿戦では鮮やかな一本勝ちを収めたものの、王座決定戦では水野に競り負けた形です。
リー・カイウェンは水野新太をKOした選手
牛久の次戦の相手となるリー・カイウェンは、2026年8月11日の「RIZIN.54」で水野新太と対戦しています。
試合はリー・カイウェンが1ラウンドKO勝利。水野は同年5月に牛久を判定で下したばかりでしたが、今度はカイウェンの打撃を受けて敗れました。
この結果によって、11月8日の牛久対カイウェン戦には興味深い構図が生まれました。牛久を下した水野を、カイウェンがKOで破っているからです。
ただし、MMAは対戦相手との相性、試合展開、準備状況によって結果が変わる競技です。水野に勝ったから牛久より強い、あるいは水野に負けたから牛久がカイウェンにも負ける、と単純に比較することはできません。
11月8日の試合で注目したい3つのポイント
打撃戦への対応
カイウェンが水野戦でKO勝利を収めたことから、牛久が相手の打撃の距離に付き合いすぎないことが重要になります。
テイクダウンとグラウンドの攻防
牛久が得意とする組み技やテイクダウンをどれだけ試合に組み込めるかが、勝負のポイントです。
ATTでの練習成果
海外選手との練習経験を実戦に落とし込み、3ラウンドを通じて自分のペースを維持できるかが注目されます。
今回のカードは、単に元王者がRIZINへ帰ってくるというだけではありません。階級変更を経て再出発した牛久が、海外の強豪相手にどこまで戦えるのかを測る試合でもあります。
【プロの結論】牛久絢太郎の強さと今後のキャリアをどう評価するか
牛久絢太郎のキャリアを振り返ると、王座獲得、王座陥落、階級変更、連敗、そして再起という変化を繰り返してきたことが分かります。
特に評価したいのは、敗戦後に競技環境や階級を見直している点です。2023年のATT所属、2024年のバンタム級転向、2025年のフェザー級復帰は、それぞれ異なる課題に向き合うための選択でした。
牛久絢太郎の強み
- 柔道を長く経験したことによる組み技の基礎。
- DEEPとRIZINの両方で王座を獲得した実績。
- 斎藤裕との2連戦を制した試合経験。
- 打撃と組み技を組み合わせる総合的な戦術。
- 海外の強豪が集まるATTでの練習経験。
今後の評価を左右するポイント
一方、近年の成績を見ると、太田忍、佐藤将光、福田龍彌、水野新太といった実力者との試合で苦戦しています。特にバンタム級での3連敗と、2026年の水野戦の敗北は、王者時代の実績だけでは現在の実力を判断できないことを示しています。
今後の評価では、次の点を重視する必要があります。
- フェザー級で安定したパフォーマンスを発揮できるか。
- 相手の打撃を受ける時間を減らし、得意な組み技に持ち込めるか。
- ATTでの練習成果をRIZINの試合で証明できるか。
- 強豪との対戦を重ね、再びタイトル戦線に加われるか。
11月8日のリー・カイウェン戦で勝利すれば、RIZIN復帰後の再評価につながります。一方、敗れた場合は、フェザー級での戦い方や今後の対戦相手の選択を改めて考える必要が出てくるでしょう。
元王者という肩書は過去の実績です。2026年の牛久に求められるのは、その肩書に見合う現在の実力をリング上で証明することです。
牛久絢太郎に関するよくある質問(FAQ)
Q1:牛久絢太郎は現在何歳ですか?
A1:1995年2月28日生まれで、2026年10月30日時点では31歳です。
Q2:牛久絢太郎の身長と所属ジムは?
A2:身長は170cmです。現在の所属は米国フロリダ州を拠点とするアメリカン・トップチーム(ATT)です。
Q3:牛久絢太郎と朝倉未来の試合結果は?
A3:2023年4月29日のRIZIN LANDMARK 5で対戦し、朝倉未来が判定3対0で勝利しました。
Q4:斎藤裕との対戦成績は?
A4:2戦2勝です。2021年10月の初戦は膝蹴りによるドクターストップで2ラウンドTKO勝利、2022年4月の再戦は判定3対0で勝利しました。
Q5:牛久絢太郎と萩原京平の試合結果は?
A5:2023年9月24日のRIZIN.44で対戦し、牛久が3ラウンド判定3対0で勝利しました。
Q6:水野新太との試合結果は?
A6:2026年5月4日のDEEP 131 IMPACTで行われたフェザー級暫定王者決定戦で、牛久は水野に判定0対5で敗れました。
Q7:牛久絢太郎はなぜバンタム級からフェザー級に戻ったのですか?
A7:バンタム級で3連敗したことに加え、減量による負担や練習への影響を考慮したためです。本人もフェザー級の方が試合直前まで練習しやすいと説明しています。
Q8:リー・カイウェンとの試合はいつですか?
A8:2026年11月8日のRIZIN.55で予定されています。フェザー級66kg契約の5分3ラウンドです。2026年10月30日時点では試合前のため、勝敗は決まっていません。
まとめ:牛久絢太郎は2026年のRIZIN復帰戦で再浮上できるか
牛久絢太郎は、DEEPとRIZINのフェザー級王座を獲得した実績を持つ総合格闘家です。斎藤裕との2連戦を制してRIZIN王者となり、朝倉未来や萩原京平らとの対戦を経て、国内トップクラスの選手として経験を積みました。
一方、バンタム級への転向後は3連敗を経験し、2025年にフェザー級へ復帰。椿飛鳥に一本勝ちしたものの、2026年5月の水野新太戦では判定負けを喫しています。
そして2026年11月8日、約2年ぶりのRIZIN復帰戦でリー・カイウェンと対戦します。ATT所属後初の国際戦という意味でも、今後のキャリアを占う重要な試合です。
注目すべきなのは、かつての王者という肩書だけではありません。階級変更や海外修行を経て、現在の牛久がどのようなファイトスタイルを完成させたのかという点です。
リー・カイウェン戦は、牛久絢太郎が再びRIZINのフェザー級上位戦線を目指すための大きな試金石になります。その結果と試合内容が、次のタイトル挑戦への道筋を左右することになりそうです。