英語講師YouTuberとして知られる「もりてつ」こと森田鉄也氏。東進ハイスクールや四谷学院、河合塾などで指導経験を積んだ同氏は、2020年春に東進を離れ、無料のオンライン予備校「ただよび」の立ち上げやYouTubeでの情報発信、武田塾での活動へとキャリアを広げました。
では、森田鉄也氏が東進ハイスクールを辞めた理由は何だったのでしょうか。公開情報をたどると、退職時期と本人の発信、ただよびの設立目的、退職後の仕事の変化を整理することで、見えてくるものがあります。一方、東進への不満や人間関係の問題が退職の直接原因だったと断定できる公表情報は確認できません。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 退職時期:森田鉄也氏は2020年3月末に東進を離れ、同月31日に自身のYouTubeチャンネルで退職をテーマにした動画を公開しました。
- 退職の背景:無料のオンライン予備校「ただよび」の立ち上げや個人での動画発信など、従来の予備校講師にとどまらない活動が同時期に進んでいました。
- ただよび卒業との違い:2020年10月のただよびからの離脱は、東進の退職とは別の出来事です。本人は守秘義務に触れ、詳しい理由を公表していません。
- 2026年の現在:本人の公式プロフィールでは、武田塾の英語部門での役職、校舎運営、YouTube、英語指導事業などが紹介されています。
【結論】もりてつが東進ハイスクールを辞めた理由は何だったのか
森田鉄也氏が東進ハイスクールを辞めた理由を考えるうえで、最初に押さえたいのは、退職の事実と、その理由について公表されている情報を分けることです。
本人のYouTubeチャンネル「Morite2 English Channel」では、2020年3月31日に「さよなら東進【感謝・恨み・年収発表】」という動画が公開されています。動画の紹介情報にも、長年勤めた東進を辞めることと、これまでの東進との関わりについて語る内容であることが記されています。
同じ時期には、森田氏が英語を担当する無料のオンライン予備校「ただよび」の開設が進んでいました。スポニチアネックスは2020年4月1日、森田氏と古文講師の吉野敬介氏が東進を離れ、4月6日にただよびを始める動きを報じています。
こうした時系列から読み取れるのは、東進退職と、オンライン教育や個人発信を軸にした活動への移行が重なっていたという事実です。退職後の活動を見れば、森田氏が授業動画の制作や独自の教育事業に取り組む方向へ進んだことは明らかです。
ただし、「東進の待遇に不満があったから辞めた」「人間関係が原因だった」「会社との対立で退職した」といった説明を、確定した事実として扱うことはできません。退職をテーマにした本人の動画が存在することと、退職理由のすべてが公開されていることは別だからです。
一部の解説記事では、若手講師が大手予備校で活躍の機会を得にくいという業界構造を理由に挙げています。しかし、それだけで森田氏本人の退職理由を確定することはできません。現時点で重要なのは、2020年春に活動の軸が変わったという経緯と、その後のキャリアです。
【いつ辞めた?】森田鉄也の東進退職時期と当時の経緯
森田鉄也氏の東進退職は、2020年3月末の出来事として整理できます。本人の退職を扱った動画の公開日は2020年3月31日で、同時期にただよびの開設準備が進められていました。
経歴を紹介する複数の資料でも、森田氏は2019年度まで東進ハイスクールで講師を務めた人物として紹介されています。したがって、「もりてつは東進をいつ辞めたのか」という疑問への回答は、2020年3月末です。
なお、予備校講師の働き方を理解するうえでは、「退職」という言葉だけで雇用形態まで決めつけないことも大切です。講師の契約形態は一様ではなく、契約満了や契約更新の有無が関係する場合もあります。森田氏のケースについては、東進との契約条件の詳細を一律に断定できる公開資料は限られています。
退職の前後に起きた出来事を追うと、東進での講師活動が終わっただけではなく、教育動画の制作、YouTubeを通じた発信、塾の運営といった複数の仕事を組み合わせるキャリアへ移っていったことが分かります。
【経歴・年表】四谷学院から東進、河合塾、武田塾へ
森田鉄也氏は、慶應義塾大学文学部英米文学専攻を卒業後、東京大学大学院で言語学を学んだ英語講師です。大学院での専門的な学びに加え、英語資格の取得や教材制作にも力を入れてきました。
2023年12月の慶應塾生新聞デジタルによるインタビューでは、受験生時代に予備校講師を志した経緯や、大学在学中の塾講師経験、東京大学大学院への進学について紹介されています。森田氏は大学院進学について、将来は予備校講師として東大入試の英語を指導したいという思いがあったと語っています。
四谷学院、東進ハイスクール、河合塾での指導経験を経て、2020年には武田塾での活動やただよびの立ち上げに関わるようになりました。その後は、講義を担当するだけでなく、校舎運営、動画制作、英語指導サービスの展開へと仕事の幅を広げています。
| 時期 | 出来事・活動 | 確認できるポイント |
|---|---|---|
| 大学・大学院時代 | 慶應義塾大学文学部卒業、東京大学大学院修了 | 英米文学と言語学を学び、英語指導の専門性を磨く |
| 予備校講師時代 | 四谷学院・東進ハイスクールなどで指導 | 大手予備校での授業経験を積む |
| 2017年 | 株式会社メタフォーを起業 | 本人の公式会社概要に記載 |
| 2019年 | YouTube活動を開始 | 英語学習や試験対策の情報発信を展開 |
| 2020年3月末 | 東進ハイスクールを退職 | 3月31日に退職をテーマにした本人の動画が公開される |
| 2020年4月 | 無料オンライン予備校「ただよび」が始動 | 森田氏は英語を担当し、無料授業の提供に携わる |
| 2020年10月 | ただよびへの出演を終了 | 本人が発表。詳細な理由は守秘義務により説明できないとした |
| 2021年以降 | 武田塾での役職や校舎運営などを拡大 | 英語指導、事業運営、動画発信を並行して展開 |
| 2026年 | 英語教育・YouTube・塾運営などで活動 | 本人の公式プロフィールに複数の活動が掲載されている |
この年表から注目したいのは、森田氏が東進を辞めた後に初めて個人活動を始めたわけではないことです。公式会社概要では2017年の起業、2019年のYouTube活動開始が紹介されています。つまり、東進退職は、すでに始まっていた事業や個人発信をさらに広げる転換点として位置づけられます。
また、森田氏の経歴には河合塾での講師経験もあります。東進退職後も複数の教育関連の仕事を経験しており、特定の予備校だけに所属する働き方から、授業、事業運営、動画制作を組み合わせる働き方へ移行した点が特徴です。
【ただよび設立理由】なぜ無料のオンライン予備校を始めたのか
東進退職の背景を理解するうえで欠かせないのが、無料のオンライン予備校「ただよび」です。2020年4月に始まったこのサービスは、大学受験の授業をYouTubeで無料配信することを中心に展開されました。森田氏は英語を担当し、古文講師の吉野敬介氏らとともに立ち上げに関わりました。
ただよびの理念を理解する手がかりになるのが、2020年5月に掲載された東大新聞オンラインのインタビューです。森田氏は、大学受験における地域間の情報格差について語り、地方では難関大学の入試情報や対策方法を得る機会が限られることがあると説明しています。
同インタビューでは、森田氏自身が、吉野氏とともにYouTube上で無料の予備校を立ち上げたことを紹介しています。教育環境の違いによって受験生の学習機会が左右される状況を改善することが、活動の重要な背景にあったと読み取れます。
ただよびの意義は、単に授業料が無料だったという点だけではありません。従来の予備校では、校舎の立地や受講費用、通学時間などが学習機会に影響します。動画配信なら、インターネットにアクセスできる環境があれば、地域を問わず授業に触れられます。
一方、無料動画を中心とした教育サービスには、制作費や人件費をどのように賄うかという経営上の課題もあります。2023年8月、帝国データバンクは旧運営会社StuDeeplについて、コンテンツ開発費やプロモーション費用の負担が重く、2021年12月期には約5億円の年収入高があった一方で最終赤字だったと報告しました。最終的に同社は2023年7月31日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けています。
この経緯は、教育格差の解消という理念と、サービスを継続するための事業収支が別の問題であることを示しています。ただよびの運営会社の破綻を、そのまま森田氏の東進退職理由と結びつけることはできません。東進退職は2020年春、運営会社の破綻は2023年夏であり、時期も出来事の性質も異なります。
【ただよび卒業理由】東進退職とは別の問題だった
もりてつの経歴を調べる際に混同されやすいのが、東進ハイスクールを辞めたことと、ただよびへの出演を終了したことです。この2つは別の出来事であり、理由も分けて理解する必要があります。
森田氏は2020年10月9日、ただよびを辞めることを自身の動画で発表しました。翌10日に掲載されたユーチュラの記事によると、本人は辞任理由について「できないことがあったから」と説明し、詳しい事情は守秘義務があるため話せないと述べています。
つまり、ただよびを辞めた理由についても、本人が詳細を全面的に公表したわけではありません。当時は突然の発表に対して戸惑いや批判的な反応がありましたが、視聴者の反応だけで契約上の事情や関係者間の問題を確定することはできません。
さらに2023年には、森田氏がただよびの旧運営会社とのトラブルについて動画で説明したことが報じられています。ユーチュラは、森田氏が授業の報酬や交通費、自身のチャンネルでの動画公開をめぐる問題を明かし、収録済み動画の権利について運営会社と交渉していたと伝えました。
こうした後年の報道は、ただよびをめぐる運営上の問題を理解する材料になります。ただし、2023年に表面化した問題のすべてが2020年の退職時点ですでに同じ形で存在していたと断定することはできません。
また、ただよびは森田氏個人が単独で運営していたサービスではありません。2020年の本人の発表でも、自分が抜けたからといって運営ができなくなるわけではないという趣旨の説明がなされていました。「もりてつが辞めたから、ただよびが終了した」という単純な理解も正確ではありません。
【2026年最新】もりてつの現在と東進退職後の活動
2026年現在の森田鉄也氏は、予備校で英語を教えるだけでなく、塾の運営や英語学習コンテンツの制作にも関わっています。本人の公式プロフィールでは、武田塾の英語課課長、武田塾English Director、複数校舎のオーナー、株式会社メタフォー代表取締役といった役職が紹介されています。
また、公式プロフィールには、YouTubeチャンネル「Morite2 English Channel」と「ユーテラ授業チャンネル」での動画配信も掲載されています。TOEIC L&Rテストで990点満点を100回以上取得したことや、英検1級、国連英検特A級などの英語資格も紹介されており、英語試験対策を中心とする活動が現在の仕事の柱になっています。
森田氏の現在の活動を理解するうえで重要なのは、教育者としての専門性と、事業運営者としての役割を組み合わせていることです。授業を行うだけでなく、教材や動画を制作し、英語指導サービスを展開し、塾の運営にも携わるという複数の収入源・活動領域を持つ働き方です。
東進を辞めたことによって、予備校講師としてのキャリアが途切れたわけではありません。むしろ、2020年以降の経歴を見ると、従来の予備校講師という枠組みを越えて、自身の専門知識をさまざまな形で届ける方向に進んできたことが分かります。
ただし、本人の公式プロフィールに記載された役職や事業内容と、日々の勤務実態や契約関係の詳細は同じものではありません。2026年の活動について判断する際は、公式プロフィールや各サービスの案内に記載された情報を基準にするのが適切です。
【プロの結論】もりてつの退職から学べる予備校講師のキャリア戦略
森田鉄也氏の経歴から見えてくるのは、予備校講師の仕事が、教室で授業をすることだけに限定されなくなっているという変化です。専門知識を持つ講師がYouTubeやオンライン教材を通じて受講生に直接情報を届け、塾の運営や独自の教育サービスへ活動を広げる道もあります。
もちろん、すべての講師に同じ働き方が向いているわけではありません。大手予備校で指導に集中する道には、既存の授業環境や組織の仕組みを活用できる利点があります。一方、個人での動画配信や教育事業には、教材制作、集客、経営管理、継続的な情報発信など、授業以外の負担も伴います。
森田氏のケースで注目すべきなのは、東進を辞めてから新しいことを始めたのではなく、退職前からYouTube活動や起業を進めていた点です。個人の専門性を外部へ発信し、事業として育てる準備を重ねていたことが、退職後の活動の広がりにつながったと考えられます。
一方で、ただよびの旧運営会社が破綻した経緯からは、教育理念が優れていても、制作費や報酬、運営体制を持続可能な形に整えなければサービスを継続するのは難しいという教訓も得られます。講師としての実力と、教育サービスを事業として維持する力は、別々に考える必要があります。
東進退職の理由を調べる際にも、この視点は欠かせません。退職という一つの出来事だけに注目するのではなく、本人がどのような活動をすでに始めていたのか、その後にどんな仕事へ移ったのかを追うことで、キャリアの変化をより正確に理解できます。
【もりてつ東進やめた理由】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:もりてつが東進ハイスクールを辞めたのはいつですか?
A1:2020年3月末です。本人のYouTubeチャンネルでは、2020年3月31日に「さよなら東進【感謝・恨み・年収発表】」という動画が公開されています。
Q2:森田鉄也が東進を辞めた本当の理由は何ですか?
A2:公開情報からは、退職の正確な理由を一つに絞って断定することはできません。退職と同時期に無料オンライン予備校「ただよび」の立ち上げやYouTube活動が進んでいたことは確認できますが、東進への不満や人間関係の問題が直接の原因だったと確定できる公表情報は確認できません。
Q3:もりてつはなぜ、ただよびを辞めたのですか?
A3:2020年10月9日、森田氏はただよびへの出演を終了すると発表しました。本人は、できないことがあったと説明する一方、詳しい理由については守秘義務があるため話せないとしています。東進退職とは別の出来事です。
Q4:森田鉄也は東進を辞めた後、河合塾でも講師を続けていたのですか?
A4:森田氏には河合塾での講師経験もあり、経歴紹介では2021年までの活動として記載する資料があります。その後は武田塾での役職や校舎運営、YouTube、英語指導事業などへ活動を広げています。
Q5:もりてつは2026年現在、何をしていますか?
A5:本人の公式プロフィールでは、武田塾の英語課課長や武田塾English Director、複数校舎の運営、株式会社メタフォーの代表取締役などの役割が紹介されています。YouTubeでの英語学習コンテンツの発信や、英語指導事業にも携わっています。
まとめ:もりてつの東進退職はキャリアの転換点だった
もりてつこと森田鉄也氏が東進ハイスクールを辞めたのは、2020年3月末です。同月31日には本人のYouTubeチャンネルで退職をテーマにした動画が公開され、同じ春には無料オンライン予備校「ただよび」が始動しました。
退職の背景を考えるうえでは、東進への不満など未確定の説明を事実として扱うのではなく、本人の発信、当時の報道、退職後の活動を時系列で整理が必要です。確認できる経緯からは、森田氏がオンライン教育と個人発信を含む新しい働き方へ移っていったことが読み取れます。
ただよびからの離脱は東進退職とは別の出来事であり、2023年には旧運営会社の破産も起きました。その後も森田氏は武田塾での活動や英語教育事業、動画配信を続けています。
「なぜ辞めたのか」という疑問に対する最も確かな答えは、2020年春に東進を離れ、オンライン教育や独自の事業を含むキャリアへ移行したという経緯です。退職理由をめぐる噂だけで判断するのではなく、その後にどのような活動を築いてきたのかまで見ることが、森田鉄也氏のキャリアを理解するうえで大切です。