2026年10月30日現在、伊東市長選挙の直近の選挙は、2025年12月14日に投開票された市長選挙です。この選挙では、無所属新人の杉本憲也(すぎもと・かずや)氏が13,522票を獲得して初当選しました。投票率は60.54%で、同年5月の前回選挙から10.89ポイント上昇しています。
今回の選挙は、2025年5月に当選した田久保真紀前市長が、学歴を巡る問題や市議会との対立を経て失職したことに伴うものです。過去最多となる9人が立候補し、元市長の小野達也氏や田久保氏も出馬する激しい選挙戦となりました。2026年現在は杉本市長が第22代伊東市長として市政を担っており、次回の通常選挙は2029年が見込まれています。
この記事の重要ポイントまとめ - 2025年12月14日の市長選挙: 杉本憲也氏が13,522票で初当選。投票率は60.54%。 - 選挙が再び行われた理由: 田久保真紀前市長が2度目の不信任決議を受け、2025年10月31日に失職したため。 - 2026年の市政: 杉本市長が子育て支援、防災、経済振興、市政の信頼回復などを推進。 - 次回の市長選挙: 任期満了日は2029年12月13日。次回の通常選挙は2029年の見通し。
【2026年最新】伊東市長選挙の結果と現在の市長は誰?
2026年の伊東市長選挙について調べている人が、最初に押さえておきたいのは、2026年に新たな市長選挙が実施されたわけではないという点です。
直近の市長選挙は2025年12月14日に実施され、杉本憲也氏が当選しました。
現在の伊東市長は杉本憲也氏
2025年12月就任
- 無所属
- 元伊東市議会議員
- 特定行政書士
- 2025年12月市長選挙で初当選
伊東市公式プロフィールによると、杉本氏は1982年4月24日生まれ。静岡県立沼津東高校、立命館大学法学部を卒業し、愛知大学法科大学院を修了しています。
2019年9月に伊東市議会議員に初当選し、約6年間にわたり市議を務めました。2025年12月の市長選挙で初当選し、第22代市長に就任しています。
市議としての経験と行政書士としての専門知識を持つことが、政治経歴上の特徴です。
2026年現在の政治状況
杉本市長が引き継いだのは、単なる首長の交代ではありません。
前市長の失職に至るまでの市政の混乱を収束させ、市議会や市職員との協力関係を再構築するという課題も背負っています。
2026年1月6日の所信表明では、杉本市長は市政の混乱と停滞について市のトップとして謝罪し、信頼回復と市政の正常化を進める考えを示しました。
その後、2月20日には令和8年度施政方針を発表。子育て、防災、地域経済、行政運営、交通という5つの重点分野を掲げています。
【候補者一覧・得票数】2025年12月14日の伊東市長選挙結果
2025年12月14日の伊東市長選挙は、過去最多の9人が立候補した選挙でした。
伊東市選挙管理委員会が公表した確定結果によると、杉本憲也氏が13,522票を獲得し、2位の小野達也氏に2,560票差をつけて当選しています。
9人の候補者と確定得票数
以下が得票順の候補者一覧です。
出典:伊東市選挙管理委員会の2025年12月14日執行市長選挙確定結果、報道各社の候補者情報。得票数は公式確定値。
杉本氏は無所属で立候補しましたが、国民民主党静岡県連の推薦を受けていました。
一方、小野氏は元市長で、自民党静岡県連の推薦を受けて出馬。田久保氏は前市長として再び市民の審判を受ける形になりました。
投票率は60.54%
今回の選挙における投票状況は次のとおりです。
| 項目 | 確定数値 |
|---|---|
| 当日有権者数 | 56,348人 |
| 投票者数 | 34,111人 |
| 有効投票総数 | 33,822票 |
| 無効投票総数 | 289票 |
| 投票率 | 60.54% |
| 開票終了 | 23時05分 |
男女別の投票率は、男性59.11%、女性61.80%でした。
なお、一部報道記事には60.45%という記載もありますが、伊東市の公式確定資料では、投票者34,111人を当日有権者数56,348人で割った60.54%が正しい数値です。
5月の選挙と比べて何が変わった?
2025年5月25日の市長選挙では、田久保氏が14,684票を獲得して初当選していました。
12月の選挙では杉本氏が13,522票で当選し、田久保氏は4,131票にとどまっています。
投票率も49.65%から60.54%へと上昇しました。
つまり、12月の選挙は、5月に選ばれた市長がわずか半年ほどで交代するという、異例の政治的転換点になったのです。
【再選挙の経緯】田久保真紀前市長はなぜ失職したのか?
2025年12月の市長選挙を理解するには、田久保真紀前市長の当選から失職までの経緯を確認する必要があります。
問題の発端となったのは、大学の卒業歴を巡る疑惑でした。
2025年5月:田久保真紀氏が初当選
2025年5月25日の伊東市長選挙では、無所属新人の田久保真紀氏が14,684票を獲得しました。
対立候補だった小野達也氏は12,902票。田久保氏が1,782票差で勝利し、新市長に就任しました。
当時の投票率は49.65%でした。
2025年7月:大学の卒業歴を巡る問題が表面化
市長就任後、田久保氏の学歴について市議会で疑問が提起されました。
問題となったのは、東洋大学法学部の卒業歴です。
2025年7月2日の記者会見で、田久保氏は大学に確認した結果、卒業は確認できず、除籍だったと説明しました。
その後、7月7日には伊東市議会が辞職勧告決議を全会一致で可決しました。
市議会は、学歴に関する説明や市政運営への対応について問題を指摘し、調査を進める姿勢を示しました。
2025年9月1日:最初の不信任決議
2025年9月1日、伊東市議会は田久保市長に対する不信任決議案を提出し、全会一致で可決しました。
これに対し、田久保氏は9月10日に市議会を解散しました。
市長が不信任決議を受けた際には、法律上、議会解散や辞職などの選択肢があります。田久保氏は議会解散を選択し、市議会議員選挙が実施されることになりました。
2025年10月31日:2度目の不信任決議で失職
10月19日に市議会議員選挙が行われ、新しい議会が発足しました。
そして10月31日の臨時会で、田久保氏に対する2度目の不信任決議案が提出されました。
採決では、出席議員20人のうち19人が賛成し、可決されました。
2度目の不信任決議が可決されたことで、田久保氏は同日付で市長を失職しました。
この結果、伊東市では新しい市長を選ぶ選挙が必要になりました。
2025年12月14日:9人による出直し選挙
失職から約1か月半後の12月14日、市長選挙が実施されました。
田久保氏も立候補しましたが、当選には至らず、杉本憲也氏が新市長に選ばれました。
この一連の経緯を時系列で整理すると、次のようになります。
- 2025年5月25日:田久保真紀氏が市長選挙で初当選
- 2025年7月2日:大学の卒業歴について記者会見
- 2025年7月7日:市議会が辞職勧告決議を可決
- 2025年9月1日:最初の不信任決議を可決
- 2025年9月10日:田久保市長が市議会を解散
- 2025年10月19日:市議会議員選挙
- 2025年10月31日:2度目の不信任決議で田久保氏が失職
- 2025年12月14日:杉本憲也氏が市長選挙で初当選
【選挙の本質を検証】田久保前市長・小野元市長・杉本市長の関係
今回の伊東市長選挙は、単純な新人と現職の争いではありませんでした。
過去に市長を務めた人物、直前まで市長だった人物、そして新しい市政を掲げる新人が同じ選挙に立候補したからです。
3人の政治的な立場
田久保真紀前市長
2025年5月の選挙で初当選したものの、学歴問題や市議会との対立を経て失職。12月の選挙では再び立候補しましたが、4,131票で落選しました。
小野達也元市長
2025年5月の選挙では田久保氏に敗れましたが、12月の選挙にも立候補しました。自民党静岡県連の推薦を受け、10,962票を獲得しています。
杉本憲也市長
伊東市議会議員を約6年間務めた後、市長選挙に挑戦。国民民主党静岡県連の推薦を受け、13,522票で初当選しました。
2025年の選挙結果から見える政治的変化
さらに歴代の選挙結果を振り返ると、伊東市の政治状況の変化が分かります。
- 2021年5月23日: 小野達也氏が16,369票で当選。投票率44.39%。
- 2025年5月25日: 田久保真紀氏が14,684票で当選。投票率49.65%。
- 2025年12月14日: 杉本憲也氏が13,522票で当選。投票率60.54%。
2021年の選挙では小野氏が勝利し、2025年5月には田久保氏が市長の座を獲得。そして同年12月には杉本氏へと交代しました。
わずか4年ほどの間に、市長が2度交代する結果になっています。
再選挙と法定の再選挙は同じではない
ここは検索時に混同されやすいポイントです。
2025年12月14日の選挙は、田久保氏の失職によって市長のポストが空いたために実施された選挙です。
一方、公職選挙法上の再選挙には、別の仕組みがあります。
市長選挙では、最多得票者であっても、有効投票総数の4分の1以上を獲得しなければ当選人になれません。
12月の選挙では、有効投票33,822票に対する法定得票数は8,455.5票でした。
杉本氏は13,522票を獲得しており、この条件を満たしています。
つまり、今回の選挙は法定得票数不足による再選挙ではなく、前市長の失職に伴う新たな市長選挙です。
また、杉本氏の得票率は約39.98%であり、過半数には達していません。それでも法定得票数を超えたため、当選が確定しました。
この違いを理解しておくと、伊東市長選挙の報道や開票速報を正しく読み取れます。
【杉本市長就任後】2026年の伊東市政はどう変わった?
市政正常化から政策実行へ
2026年1月〜10月
杉本市長は市政の信頼回復を掲げ、子育て、防災、経済、行政改革、交通政策を重点分野として進めています。
2026年の伊東市政を理解するうえで重要なのは、選挙後の政治的な正常化だけでなく、市民生活に直結する政策が動き始めていることです。
1. 子育て・教育支援
杉本市長が所信表明で特に重視したのが、子ども・子育て支援です。
主な政策として掲げたのは次の内容です。
- 妊娠・出産費用の無償化
- 0歳児からの保育料無償化
- 育児用品支給事業の創設
- 給食費無償化の対象拡大
- 通学費の無償化
- 給付型奨学金の創設
このうち、0〜2歳児クラスの保育料無償化は、2026年4月1日から市独自の取り組みとして実施されました。
対象は認可保育所、幼保連携型認定こども園、小規模保育事業所を利用する0〜2歳児クラスの子どもです。
ただし、延長保育料や給食費、教材費などは別途負担となります。保育料そのものが無償化されたことと、保育に関するすべての費用が無料になったことは区別が必要です。
2. 防災・医療・福祉
防災対策も重要な政策分野です。
2026年2月20日の施政方針では、同年2月8日の寒波による降雪と、それに伴う交通網の混乱、給水管の破損、広域断水について言及されました。
この経験を踏まえ、市は防災資機材の整備、被災者支援システムの導入、同報無線設備の更新などを進める方針を示しています。
伊東市は観光都市であると同時に、地域住民の生活を支える自治体でもあります。
災害発生時に住民だけでなく観光客の安全も守れる体制を構築できるかが、今後の行政運営を評価するポイントになります。
3. 産業・経済・観光振興
伊東市の経済を支える観光や地域産業についても、具体的な政策が掲げられています。
2026年度施政方針では、次の取り組みが示されました。
- 第80回按針祭に向けた海の花火大会の充実
- リノベーションによる市街地の活性化
- 新規就農者への支援
- 地域の食の魅力向上
- 企業誘致や起業支援
- 空き家対策の推進
2027年には伊東市の市制施行80周年を迎えます。
観光客を呼び込むだけでなく、地域内で経済が循環し、若い世代が住み続けられる環境をつくれるかが問われています。
4. 市政の透明性と信頼回復
前市政の混乱を経験した伊東市にとって、行政の透明性は大きな課題です。
杉本市長は、所信表明で次のような制度整備を掲げました。
- オンブズマン制度の導入
- 労働条件審査制度の導入
- 住民投票制度の整備
- 委託事業のチェック強化
- 市民との対話機会の充実
選挙で新しい市長が決まっただけでは、行政への信頼が自動的に回復するわけではありません。
政策決定の過程をどれだけ分かりやすく公開できるか、議会や市民との対話を継続できるかが重要です。
5. 2026年度予算と市政運営
2026年度の伊東市一般会計当初予算は、326億円です。
市制施行以来、最大規模の予算として編成されました。
子育て支援や防災、施設整備などを盛り込んだ予算であり、杉本市長が掲げた政策を実際の事業に移すための重要な基盤となっています。
また、2026年10月8日には、特別職報酬等審議会が市長や副市長、教育長、市議会議員の報酬・給料について審議した結果を市長に答申しました。
市政が選挙後の混乱収束だけでなく、通常の行政運営や制度的な検討へ進んでいることも、2026年の動向として押さえておきたいところです。
【次回の伊東市長選挙は2029年】任期満了日と今後の予定
次回の伊東市長選挙を調べている人にとって、最も重要な公式情報は市長の任期満了日です。
伊東市選挙管理委員会が公表している公職の任期一覧では、伊東市長の任期は4年間とされ、現在の任期満了日は次のとおりです。
伊東市長の任期満了日
任期:4年間
現市長:杉本憲也氏
次回通常選挙:2029年の見通し
※投票日は2026年10月30日時点で未確定です。
次回選挙の日程はいつ決まる?
現時点で、2029年の具体的な投票日は発表されていません。
任期満了日と選挙の投票日は別のものです。
任期満了に伴う選挙は、法律に定められた期間内に実施されるため、投票日については今後の伊東市選挙管理委員会の告示を確認する必要があります。
また、任期途中で市長が辞職したり、失職したりした場合には、通常の任期満了を待たずに選挙が行われる可能性もあります。
選挙情報を確認する方法
伊東市長選挙に関する公式情報は、伊東市の選挙管理委員会が公開しています。
特に確認したい情報は以下の4つです。
- 立候補者一覧:候補者の氏名、所属、届出状況
- 選挙公報:候補者の政策や公約
- 投票率:当日投票と期日前投票を含む確定数値
- 開票速報:候補者ごとの途中経過と最終得票数
2025年12月の選挙では、開票状況が22時頃から順次公開され、23時05分に確定しました。
速報値と確定値を区別することも大切です。選挙結果を正確に知りたい場合は、最終的に公表された確定結果を基準にしてください。
【伊東市長選挙】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在の伊東市長は誰ですか?
2026年10月30日現在、伊東市長は杉本憲也氏です。2025年12月14日の市長選挙で13,522票を獲得し、初当選しました。
Q2:2025年12月14日の伊東市長選挙の投票率は何%ですか?
公式確定値は60.54%です。当日有権者数56,348人に対して、34,111人が投票しました。
Q3:田久保真紀前市長はなぜ失職したのですか?
大学の卒業歴を巡る問題などを背景に市議会との対立が深まり、2025年9月1日の最初の不信任決議後に市議会を解散しました。その後、10月31日に2度目の不信任決議が可決され、失職しました。
Q4:2025年12月の市長選挙で杉本憲也氏は何票獲得しましたか?
13,522票です。2位の小野達也氏は10,962票で、杉本氏との差は2,560票でした。
Q5:伊東市長選挙の次回はいつですか?
現在の市長の任期満了日は2029年12月13日です。次回の通常選挙は2029年に行われる見通しですが、具体的な投票日はまだ決まっていません。
Q6:2025年12月の選挙は法定の再選挙だったのですか?
いいえ。田久保前市長の失職によって市長の欠員が生じたために行われた選挙です。法定得票数不足による再選挙ではありません。
まとめ:伊東市長選挙の結果と2029年に向けた市政の焦点
2026年10月現在の伊東市政は、2025年の市長選挙を経て、新しい段階に入っています。
2025年5月に田久保真紀氏が14,684票で初当選したものの、学歴問題や市議会との対立によって失職。その後、12月14日に実施された市長選挙では、過去最多の9人が立候補し、杉本憲也氏が13,522票、投票率60.54%で初当選しました。
2026年は杉本市長の政策実行が進み、0〜2歳児の保育料無償化や防災対策、観光振興、市政の透明性向上などが行政運営の中心的なテーマになっています。
今後、伊東市政を評価するうえで注目したいのは、次の3点です。
1. 公約の実現度: 子育て支援や経済対策が市民生活にどの程度反映されるか。
2. 行政への信頼回復: 市民や市議会との対話を継続し、透明性のある市政を実現できるか。
3. 地域の将来性: 観光産業の活性化、防災、人口減少対策を両立できるか。
次回の通常市長選挙は2029年が見込まれています。しかし、選挙の本当の評価は当選した瞬間ではなく、任期中にどれだけ具体的な成果を残せたかによって決まります。
2025年の選挙で示された市民の選択が、2029年にどのような評価につながるのか。 杉本市長の政策実行と伊東市政の変化が、今後の最大の注目点です。