ゆうちょ銀行で両替したいと思ったとき、「窓口で1万円札を千円札に替えられる?」「ご祝儀用の新札は手に入る?」「大量の小銭を紙幣に交換すると手数料はいくら?」と疑問に感じる人は少なくありません。2026年10月現在、ゆうちょ銀行では一般的な銀行の両替サービスと、貯金の払い戻し時に紙幣や硬貨の種類を指定する手続きとを区別する必要があります。
ゆうちょ銀行の公式料金案内によると、窓口での金種指定には所定の料金が設定されており、硬貨の預け入れにも枚数に応じた手数料がかかる場合があります。一方、外貨両替は2021年12月30日に取り扱いを終了しています。窓口・ATMでできること、新札の入手方法、小銭の取り扱い、他の金融機関との違いを整理し、利用前に確認したいポイントを解説します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 両替の基本:ゆうちょ銀行は一般的な現金持ち込みによる両替サービスと、口座からの金種指定払い戻しを区別している。
- 手数料:窓口での硬貨取り扱いは100枚まで無料、金種指定も50枚まで無料。ただし、それぞれ適用条件が異なる。
- 新札・外貨:口座からの払い戻し時に新券を指定できる一方、外貨両替は終了済み。ATMでは新札を指定できない。
【結論】ゆうちょ銀行で両替できる?2026年現在の実態
ゆうちょ銀行で両替できるかどうかは、何を、どのような方法で交換したいのかによって異なります。「両替」という言葉だけで判断せず、現金の交換、口座からの払い戻し、硬貨の預け入れを分けて考えることが大切です。
ゆうちょ銀行の公式案内では、貯金の払い戻しなどの際に紙幣や硬貨の種類・枚数を指定する「金種指定」の手続きが案内されています。新券の指定も可能ですが、これは一般的な両替機のように現金を持ち込んで自由に交換するサービスとは異なります。
- 手元の1万円札を持ち込んで千円札に替えたい:通常の両替サービスとは異なるため、口座からの払い戻しなど別の方法を検討する。
- ご祝儀用に新札を用意したい:口座からの払い戻し時に新券を指定する方法がある。
- 大量の小銭を処理したい:窓口での預け入れや、対応ATMでの預け入れを検討する。
- 米ドルやユーロに交換したい:ゆうちょ銀行では外貨両替を取り扱っていないため、他のサービスを利用する。
つまり、「ゆうちょ銀行では一切両替できない」という理解も、「窓口へ行けばどのような両替にも応じてもらえる」という理解も正確ではありません。利用目的に合った手続きを選ぶことが、手数料や来店の手間を抑える近道です。
【窓口・ATM】ゆうちょ銀行の両替でできること、できないこと
窓口では金種を指定した払い戻しができる
ゆうちょ銀行や郵便局の貯金窓口では、貯金の払い戻しなどに際して、持ち帰る現金の種類や枚数を指定できます。例えば、一定額を千円札や5,000円札、新券の1万円札などで受け取りたい場合は、金種指定による払い戻しが選択肢になります。
ただし、希望する紙幣が必ず用意されるわけではありません。ゆうちょ銀行の公式案内では、紙幣の在庫状況や窓口の混雑などにより、希望の金種を用意できなかったり、金種指定を断られたりする場合があるとされています。
また、金種指定を利用する際は、指定した紙幣だけでなく、払い戻しで持ち帰る現金の合計枚数が料金計算に関係します。新券でない1万円札は金種指定料金の枚数計算から除外されますが、新券の1万円札は対象です。詳しい条件は、ゆうちょ銀行の「金種指定料金の考え方」に関する公式FAQで確認できます。
ATMでは自由な両替や新札指定はできない
ゆうちょ銀行のATMは、主に預け入れや払い戻しなどを行うための機器です。一般的な両替機のように、投入した紙幣を希望する金種に交換する機能や、新札を指定して引き出す機能はありません。
ATMから現金を引き出すこと自体はできますが、紙幣の種類や新旧を指定して受け取ることはできません。新札が必要な場合や、細かい金種をまとまった枚数で用意したい場合は、貯金窓口で金種指定が可能かを確認するほうが確実です。
なお、硬貨を扱えるATMにも条件があります。ゆうちょ銀行の公式FAQによると、店舗内や郵便局内に設置されたATMでは硬貨を利用できる場合がありますが、駅・ショッピングセンターなどの店舗外ATMや、ファミリーマートなどに設置された小型ATMでは硬貨を利用できません。硬貨を扱う預け入れ・払い戻しには利用時間の制限もあります。
【手数料一覧】窓口での両替・小銭の預け入れはいくらかかる?
ゆうちょ銀行の手数料で特に注意したいのは、「硬貨取扱料金」と「金種指定料金」が別の制度であることです。小銭を口座に預け入れるときと、払い戻し時に希望する金種を指定するときでは、料金の計算方法が異なります。
以下は、2026年10月時点でゆうちょ銀行の公式料金案内に掲載されている料金です。いずれも消費税込みで、個別の取引条件や対象外となる手続きがあるため、実際の利用前には公式料金表も確認してください。
| 手続き | 枚数 | 手数料 |
|---|---|---|
| 窓口での硬貨取扱い | 1~100枚 | 無料 |
| 窓口での硬貨取扱い | 101~500枚 | 550円 |
| 窓口での硬貨取扱い | 501~1,000枚 | 1,100円 |
| 窓口での硬貨取扱い | 1,001枚以上 | 500枚ごとに550円加算 |
| 窓口での金種指定 | 1~50枚 | 無料 |
| 窓口での金種指定 | 51~100枚 | 550円 |
| 窓口での金種指定 | 101~500枚 | 825円 |
| 窓口での金種指定 | 501~1,000枚 | 1,100円 |
| 窓口での金種指定 | 1,001枚以上 | 500枚ごとに550円加算 |
| ATMでの硬貨預け入れ | 1~25枚 | 110円 |
| ATMでの硬貨預け入れ | 26~50枚 | 220円 |
| ATMでの硬貨預け入れ | 51~100枚 | 330円 |
| ATMでの硬貨払い戻し | 1枚以上 | 110円 |
出典:ゆうちょ銀行公式「その他の料金」「ATMご利用時間・料金」。
小銭を窓口で預け入れる場合の注意点
例えば、貯金箱にたまった硬貨を300枚まとめて窓口で預け入れる場合、硬貨取扱料金は550円です。501~1,000枚なら1,100円となります。硬貨の枚数を数えた後に手続きを取りやめたり、金額を変更したりしても、料金が発生する場合があります。
また、複数の手続きを同時に行う場合は、硬貨の枚数を合算して料金を判定する仕組みがあります。手数料を避ける目的で窓口での手続きを細かく分けることが、必ずしも有利になるとは限りません。
窓口での硬貨取扱料金は、通常のサービス手数料とは別に現金で支払います。大量の硬貨は、店舗や郵便局の混雑状況によって受け入れを断られる場合もあるため、事前に利用予定の貯金窓口へ相談しておくと安心です。
ATMで小銭を預ける場合は1回100枚まで
ATMで硬貨を預け入れる場合は、1回の手続きにつき100枚までです。料金は1~25枚で110円、26~50枚で220円、51~100枚で330円となります。硬貨を伴う通常貯金・通常貯蓄貯金の預け入れや払い戻しは、公式案内上、平日7時から18時までが利用時間です。ただし、ATMごとに取り扱いの有無や営業時間が異なります。
複数回に分けて預け入れる場合は、手続きごとに料金がかかります。例えば、硬貨を100枚ずつに分けても、無料で処理できるようになるわけではありません。小銭の枚数が多い場合は、窓口とATMのどちらが使いやすいかを、手数料と利用時間の両面から比較しましょう。
なお、ATMでの硬貨の預け入れ・払い戻しは、紙幣と硬貨を自由に交換する両替サービスとは異なります。小銭を紙幣に替えたい場合は、いったん口座に預け入れたうえで払い戻す方法が考えられますが、預け入れ時の料金や払い戻し時の条件も確認する必要があります。
【新札・小銭・外貨】目的別に見るゆうちょ銀行の対応状況
新札への交換は「金種指定による払い戻し」が選択肢
ご祝儀やお祝い金などに使う新札が必要な場合、ゆうちょ銀行の口座から払い戻す際に新券を指定する方法があります。これは、手元の紙幣を持ち込んで交換する一般的な両替とは違い、口座の貯金を払い戻す手続きです。
金種指定料金は、指定後の持ち帰り合計枚数が50枚以内なら無料、51~100枚なら550円です。ただし、新券の在庫があることが前提で、希望した枚数が必ず受け取れるとは限りません。
また、ゆうちょ銀行の公式FAQでは、新券の指定はできるものの、新紙幣と旧紙幣をデザインで指定することはできないと案内されています。特定の発行年や紙幣デザインにこだわりがある場合は、別の金融機関も含めて相談先を検討する必要があります。
新札を確実に準備したいなら、利用予定の店舗に事前連絡し、口座からの払い戻しで新券を指定できるか、必要な枚数を用意できそうかを確認するのが現実的です。
小銭の両替は預け入れと金種指定を分けて考える
「ゆうちょ銀行で小銭を両替したい」という場合、目的が小銭を口座に入れることなのか、硬貨を紙幣や別の硬貨に交換することなのかによって、利用できる手続きが変わります。
小銭を貯金として預け入れる場合は硬貨取扱料金、口座から払い戻す際に紙幣や硬貨の種類を指定する場合は金種指定料金が関係します。両方の手続きを行う場合は、それぞれの料金や利用条件を考慮してください。
特に1円玉や10円玉などが大量にある場合、硬貨の額面総額だけでなく枚数も費用を左右します。少額硬貨が多いと手数料が預け入れ金額に対して大きな割合を占めることもあるため、事前に概算を出しておくと判断しやすくなります。
外貨両替は2021年に終了している
ゆうちょ銀行の外貨両替は、2021年12月30日をもって取り扱いを終了しています。これはゆうちょ銀行の公式案内に明記されている内容で、2026年10月現在も、ゆうちょ銀行の通常の外貨両替サービスを利用することはできません。
海外旅行用に米ドルやユーロなどを購入したい場合や、帰国後に余った外国紙幣を円に戻したい場合は、外貨両替を取り扱う銀行の専門窓口、外貨両替専門店、空港の両替所などを検討しましょう。取り扱い通貨や営業時間、売買レート、手数料はサービスごとに異なります。
なお、外国通貨の両替と国際送金は別のサービスです。ゆうちょ銀行では国際送金の取り扱いにも変更があり、2025年8月末には従来の窓口およびゆうちょダイレクトでの国際送金が終了しています。海外への送金が目的なら、外貨両替ではなく、現在提供されている国際送金サービスの利用条件を確認する必要があります。
【代替手段を比較】新札・小銭・外貨はどこで用意するべき?
ゆうちょ銀行で希望する両替ができない場合は、目的に合わせて他の方法を選ぶのが合理的です。新札が必要なのか、小銭を処理したいのか、外貨を購入したいのかによって、適したサービスは異なります。
新札が必要なら、両替サービスを提供する銀行を検討
新札を複数枚用意したい場合は、円貨両替を取り扱う都市銀行や地方銀行の窓口、両替機などが候補になります。ただし、口座の有無、無料で両替できる枚数、利用可能時間、両替機の設置状況は金融機関によって異なります。
例えば、三菱UFJ銀行の公式料金案内では、窓口での円貨両替や金種指定の現金払い戻しについて、口座保有者の条件や取り扱い枚数に応じた手数料が案内されています。新札への両替も対象に含まれますが、料金体系はゆうちょ銀行の金種指定料金とは異なるため、利用先の最新の料金表を確認してください。
新札の確保を優先する場合は、単純に「銀行だから対応できる」と考えるのではなく、訪問予定の店舗で新札の取り扱いがあるか、希望枚数を準備できるか、必要な手数料はいくらかを確認が必要です。
小銭を減らしたいなら、預け入れ先と費用を比較
大量の硬貨を処理したい場合は、ゆうちょ銀行の窓口・ATMに加えて、自分が口座を持っている他の金融機関の硬貨取扱条件も比較するとよいでしょう。金融機関によって、無料で取り扱える枚数や手数料、ATMで硬貨を利用できる時間帯が異なります。
ただし、硬貨を口座に預け入れることと、別の金種に交換することは同じではありません。口座への入金が目的なら硬貨の預け入れ条件、紙幣や硬貨の種類を指定したいなら金種指定や両替サービスの条件を確認してください。
外貨が必要なら、専門店や空港の両替所を確認
外貨両替を目的とする場合は、外貨を取り扱う専門店や空港の両替所などを比較します。交換レートだけでなく、別途手数料がかかるか、希望する通貨の在庫があるか、営業時間に間に合うかも確認したいポイントです。
旅行直前に空港で交換すると選択肢が限られる場合もあるため、時間に余裕があるなら事前に複数のサービスを比較しておくと、条件に合った両替先を選びやすくなります。
【利用前の確認事項】手数料や対応状況で失敗しないために
ゆうちょ銀行の両替サービスを利用する前に確認したいのは、口座からの払い戻しが必要なのか、現金の交換そのものを希望しているのかという点です。この違いを整理するだけでも、窓口での手続きや費用の見通しが立てやすくなります。
- 目的を明確にする:新札の用意、小銭の預け入れ、金種指定による払い戻し、外貨の購入を区別する。
- 最新の手数料を確認する:硬貨取扱料金と金種指定料金を混同しない。
- 店舗の対応状況を確認する:貯金窓口の有無、営業時間、硬貨の取り扱い、紙幣の在庫状況を事前に問い合わせる。
- ATMの条件を確認する:硬貨対応ATMかどうか、利用可能時間、取引ごとの料金を確認する。
- 必要なものを準備する:口座からの払い戻しを利用する場合は、通帳やキャッシュカードなど、該当する手続きに必要なものを確認する。
郵便局であれば、どこでも同じ貯金サービスを受けられるとは限りません。郵便局の窓口とゆうちょ銀行の貯金窓口は同じ施設内に設置されていることがありますが、店舗によって設備や業務内容が異なります。最寄りの郵便局で対応できるかを確認してから訪問することが大切です。
また、料金の変更や店舗ごとの運用状況を把握するには、ゆうちょ銀行公式サイトの「料金・金利」「ATMご利用時間・料金」「よくあるご質問」を確認するのが基本です。特に大量の硬貨やまとまった枚数の新札を希望する場合は、公式の料金案内を読んだうえで、利用予定の店舗へ問い合わせると無駄足を防ぎやすくなります。
【ゆうちょ銀行両替】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ゆうちょ銀行で1万円札を千円札に両替できますか?
A1:一般的な両替サービスと、口座からの払い戻し時に金種を指定する手続きは異なります。千円札が必要な場合は、金種指定による払い戻しが可能かを貯金窓口に確認してください。指定枚数によっては金種指定料金がかかります。
Q2:ゆうちょ銀行で新札に交換できますか?
A2:口座からの払い戻し時に新券を指定する方法があります。指定後の持ち帰り合計枚数が50枚以内なら金種指定料金は無料ですが、新券の在庫や店舗の状況によっては希望どおりに用意できない場合があります。新券の指定は可能でも、新紙幣と旧紙幣のデザインを指定することはできません。
Q3:ゆうちょ銀行で小銭を預けると手数料はいくらですか?
A3:窓口での硬貨取扱料金は100枚まで無料、101~500枚は550円、501~1,000枚は1,100円です。ATMでは硬貨預け入れが1~25枚で110円、26~50枚で220円、51~100枚で330円となります。ATMで硬貨を扱える時間や場所にも制限があります。
Q4:ゆうちょ銀行のATMで新札や5,000円札を指定して引き出せますか?
A4:ATMでは新札を指定して引き出すことはできません。希望する紙幣の種類や枚数を指定したい場合は、貯金窓口での金種指定による払い戻しを検討してください。希望する紙幣の在庫は事前に確認するのがおすすめです。
Q5:ゆうちょ銀行で米ドルやユーロに両替できますか?
A5:ゆうちょ銀行の外貨両替は2021年12月30日に終了しています。米ドルやユーロなどを購入したい場合は、外貨両替を取り扱う銀行の専門窓口、専門店、空港の両替所などを利用してください。
Q6:郵便局ならどこでも両替や新札の用意を相談できますか?
A6:郵便局によって貯金窓口の有無や設備、取り扱い内容が異なります。金種指定による払い戻しを希望する場合は、貯金窓口があるか、希望する金種を用意できるかを事前に確認してください。一般的な現金持ち込みによる両替を希望する場合も、対応可能と決めつけず、利用先に確認することが大切です。
まとめ:ゆうちょ銀行の両替は目的と手数料で判断する
2026年10月現在、ゆうちょ銀行の両替を考えるうえで押さえておきたいのは、一般的な両替サービスと、口座からの払い戻し時に金種を指定する手続きは別物だという点です。新札は金種指定による払い戻しで用意できる場合がありますが、ATMで新札を指定することはできず、希望する紙幣の在庫も保証されません。
小銭については、窓口での硬貨取扱料金とATMの硬貨預払料金が異なります。預け入れ枚数や利用方法によって費用が変わるため、手元の硬貨の枚数を把握し、料金表を確認してから手続きを選ぶのが合理的です。外貨両替については2021年12月30日に終了しているため、別の両替サービスを利用する必要があります。
【プロの結論】ゆうちょ銀行の両替で失敗しないためには、「何を交換したいか」「口座からの払い戻しで対応できるか」「手数料を含めてどの方法が適切か」の3点を先に整理が必要です。新札なら金種指定、小銭なら預け入れと料金の比較、外貨なら専門の両替サービスというように、目的ごとに手段を選びましょう。来店前に公式の料金案内と店舗の対応状況を確認しておけば、手数料の想定外の負担や、窓口で手続きできないといったトラブルを減らせます。