小林誠司は1989年6月7日生まれ、大阪府出身。身長178cm、右投右打の捕手で、背番号は22。広陵高校、同志社大学、日本生命を経て、2013年ドラフト1位で巨人に入団した。
プロ入り当初から強肩と守備力を評価され、2016年には129試合、2017年には138試合に出場。2017年には侍ジャパンのメンバーとしてWBCにも参加し、同年の三井ゴールデン・グラブ賞を初受賞している。
2026年の一軍成績は20試合、打率.077
NPB公式サイトの2026年シーズン終了時の記録によると、小林の一軍打撃成績は次のとおりだ。
| 項目 | 2026年成績 |
|---|---|
| 出場試合 | 20試合 |
| 打席 | 15 |
| 打数 | 13 |
| 安打 | 1 |
| 二塁打 | 1 |
| 本塁打 | 0 |
| 打点 | 0 |
| 打率 | .077 |
| 出塁率 | .200 |
| 長打率 | .154 |
打撃面では厳しい数字となった。15打席という少ない機会ではあるものの、打率.077は一軍で打撃によるアピールを果たせなかったことを示している。
一方、守備面では一軍20試合で失策0、守備率1.000を記録した。出場機会の大部分は先発ではなく、試合終盤を中心とした起用だった。日刊スポーツによれば、先発マスクは3試合にとどまり、主に抑え捕手として起用されていた。
ここで重要なのは、打撃成績だけで小林の捕手としての役割を判断できないことだ。
捕手は投手との意思疎通、試合展開に応じた配球、守備位置の指示など、打撃成績に表れない仕事を担う。小林の場合、限られた出場機会の中でベテランとして投手陣を支える役割が残されている。
【2025年の転機】甲斐拓也の加入で開幕二軍になった理由

小林の立場を大きく変えた出来事が、2024年オフの甲斐拓也のFA移籍だった。
ソフトバンクで長年正捕手を務めた甲斐は、国内FA権を行使して巨人に加入。阿部慎之助監督は、捕手陣の競争だけでなく、経験豊富な捕手同士が知恵を出し合えることも獲得の理由として説明していた。
しかし、この補強によって既存の捕手たちの立場は変わった。
開幕一軍の捕手は甲斐・大城・岸田の3人
2025年3月27日に発表された巨人の開幕一軍登録メンバーには、次の3捕手が名を連ねた。
- 甲斐拓也
- 大城卓三
- 岸田行倫
小林はこのメンバーに入らず、プロ入り後初めて開幕二軍となった。
この背景には、単純な実績比較だけでは説明できない編成上の事情がある。
甲斐はFAで獲得した新戦力であり、正捕手候補として期待されていた。大城は打撃力を持つ捕手、岸田は前年に自己最多の出場機会を得て成長を示した捕手だった。
小林にとっては、経験や守備力だけでは一軍の登録枠を確保できない競争環境になったのである。
5月24日に今季初の一軍合流
小林は開幕後もファームで調整を続け、2025年5月24日に今季初めて一軍に合流した。
日刊スポーツの報道では、二軍で15試合に出場していたことや、チーム最年長捕手として精神的支柱の役割も期待されていたことが伝えられている。
その後の一軍出場は14試合。NPB公式記録では打率.143、3安打、1打点だった。
2025年の小林を評価する際には、開幕二軍という結果だけでなく、シーズン途中に一軍へ戻り、限られた出場機会を得たことも押さえておきたい。
甲斐の加入が小林の出場機会を減らしたことは確かだが、岸田や大城を含めた複数捕手の競争が背景にあった。
【FA権・年俸・4年契約】小林誠司の契約を時系列で整理
小林誠司の契約に関しては、国内FA権取得、1億円の年俸、4年契約という3つの情報が混同されやすい。
それぞれの時期を整理すると、現在の契約状況が分かりやすくなる。
国内FA権は2021年に取得、その後も巨人でプレー
小林は2021年に国内FA権を取得した。
日本野球機構が公示した2021年度のFA有資格選手一覧にも、小林の名前が掲載されている。その後も巨人でプレーを続け、2023年には海外FA権も取得した。2026年度のNPB公示でも海外FA権保有者として掲載されている。
FA権は取得したからといって、必ず他球団へ移籍するわけではない。小林の場合も、巨人でプレーを続けてきたことがキャリアの特徴となっている。
1億円の4年契約は2020~2023年
小林が推定年俸1億円で契約していた時期は、2020年から2023年までの4年間だ。
Full-Countの2021年12月7日の報道では、小林自身が2020年から4年契約だったことを明かしたと伝えられている。
契約の推移は次のようになる。
| 時期 | 推定年俸 | 契約・出来事 |
|---|---|---|
| 2019年 | 1億円 | 4年契約に関連する契約更改 |
| 2020年 | 1億円 | 4年契約の開始 |
| 2021年 | 1億円 | 4年契約の2年目 |
| 2022年 | 1億円 | 4年契約の3年目 |
| 2023年 | 1億円 | 4年契約の最終年 |
| 2024年 | 3000万円 | 契約終了後に大幅減額 |
| 2025年 | 4000万円 | 1000万円増 |
| 2026年 | 4000万円 | 2025年更改時の契約を継続 |
2023年12月には、推定年俸が1億円から3000万円へ減額された。4年契約が終了し、出場機会や成績を反映した契約条件へ移行した形だ。
その後、2024年11月26日の契約更改では1000万円増の4000万円に。さらに2025年11月27日には現状維持の4000万円でサインしている。
2026年の推定年俸も4000万円とされている。
つまり、2026年現在は1億円の4年契約中ではなく、4000万円の年俸水準でプレーしているというのが正確な状況だ。
【巨人の捕手陣を比較】小林誠司・甲斐拓也・岸田行倫・大城卓三の関係
巨人の捕手争いを理解するには、各選手の役割と2026年の起用実績を並べてみると分かりやすい。
2026年シーズンの実績および2026年10月30日時点の動向
岸田行倫との競争はどう変わった?
岸田は小林より若く、打撃面でも一軍で一定の数字を残してきた捕手だ。
2025年には甲斐の加入で出場機会が減る場面もあったが、シーズン途中から先発マスクを任される機会が増加した。2026年も58試合に出場している。
一方、大城は2026年に112試合出場、10本塁打を記録。捕手としてだけでなく、打線における存在感も強めた。
この数字を見ると、巨人の捕手競争は小林と甲斐の二者間だけではなく、大城と岸田を中心にした競争へと変化している。
小林が再び先発捕手として出場機会を増やすには、守備面の信頼だけでなく、限られた打席で結果を残せるかもポイントになる。
【リーダーシップと評価】小林誠司がベテランとして支持される理由
小林の特徴は、守備力だけではない。長年の一軍経験を通じて培った投手とのコミュニケーションや、若手選手への接し方も評価されている。
特に2026年2月9日のFull-Countの記事では、巨人の田口昌徳二軍バッテリーコーチが、小林の人間性や練習への取り組みを評価していた。
同記事では、田口コーチが次のように語っている。
「プレーもすごいけど、人間性も素晴らしい」
記事によると、小林は二軍キャンプでもランニングで先頭グループに入り、若手選手と積極的にコミュニケーションを取っていた。また、全体練習後の特守にも参加していたという。
こうしたエピソードから見えてくるのは、出場試合数だけでは測れないチーム内での存在価値だ。
リーダーシップは一軍出場数とは別の評価軸
捕手は投手の状態を把握し、試合中の状況判断を担うポジションである。
経験のある捕手がベンチやファームで若手に助言することは、チーム全体の捕手層を厚くするうえでも意味がある。
もちろん、リーダーシップがあるからといって一軍の先発出場が保証されるわけではない。
小林自身も2025年の契約更改時に、試合に出たいという意欲を示していた。本人にとって、チームを支えることと、自ら試合に出場することは両立させたい目標なのだろう。
【2026年10月の最新動向】甲斐の楽天移籍で巨人の捕手事情はどう変わる?
2026年10月30日、巨人の甲斐拓也が楽天へ金銭トレードで移籍することが発表された。
これは小林の今後を考えるうえで見逃せないニュースだ。
甲斐は2024年オフにFAで巨人へ加入し、5年15億円と報じられた大型契約を結んでいた。しかし2026年は13試合出場にとどまり、先発マスクも3試合だった。日刊スポーツによれば、両球団は10月30日にトレードを発表している。
甲斐の移籍で小林の出場機会は増えるのか
甲斐の移籍によって、巨人の支配下捕手は大城、岸田、小林、山瀬の4人となった。
小林にとっては、同じ捕手ポジションの競争相手が一人減ることになる。
ただし、甲斐の移籍だけで小林が正捕手候補に浮上したと判断するのは早い。
2026年の出場実績を見ると、大城は112試合、岸田は58試合に出場しており、すでに主力としての役割を確立している。
小林は20試合出場で、先発マスクは3試合だった。今後の起用を考えるうえでは、甲斐の移籍よりも、大城と岸田の状態、山瀬の成長、投手との相性などが重要になる。
今後、小林に求められる3つのポイント
1. 投手陣からの信頼を維持すること
捕手としての経験を生かし、投手の特徴に合わせたリードを続けられるか。ベテランならではの試合運びが期待される。
2. 限られた打席で結果を残すこと
2026年は打率.077だった。出場機会を増やすには、打撃面での改善も必要になる。
3. 若手捕手への経験の還元
山瀬をはじめとする若い捕手の成長を支えながら、自らも競争に参加する姿勢が求められる。
甲斐の移籍によって捕手陣の構成は変わったが、小林の立場が自動的に好転するわけではない。2027年に向けて、実績とコンディションの両面でアピールできるかが焦点になる。
【巨人・小林誠司】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:小林誠司は2026年現在も巨人に所属している?
A1:はい。2026年10月31日時点で読売ジャイアンツに所属している。背番号は22。10月30日に甲斐拓也が楽天へ移籍したため、巨人の捕手陣の構成も変わっている。
Q2:小林誠司の2026年一軍成績は?
A2:NPB公式記録では20試合出場、15打席、13打数1安打、打率.077、本塁打0、打点0。守備では20試合で失策0を記録している。
Q3:小林誠司が2025年に開幕二軍だった理由は?
A3:甲斐拓也のFA加入に加え、大城卓三や岸田行倫との捕手争いがあったため。2025年の開幕一軍捕手は甲斐、大城、岸田の3人で、小林はファームからのスタートとなった。
Q4:小林誠司の年俸は1億円?
A4:2026年の推定年俸は4000万円。1億円だったのは2020~2023年の4年契約期間で、現在の年俸とは異なる。
Q5:小林誠司は国内FA権を取得した後、巨人に残留した?
A5:2021年に国内FA権を取得した後も巨人でプレーを続けている。2023年には海外FA権も取得し、2026年度のNPB公示でも海外FA権保有者として掲載されている。
Q6:小林誠司は今後も正捕手に復帰できる?
A6:可能性は残されているが、競争は厳しい。大城や岸田が2026年に多くの出場機会を得ており、小林には守備面の信頼に加えて打撃面でのアピールも必要になる。
まとめ:小林誠司の現在と2027年に向けた注目点
2026年の小林誠司は、一軍20試合出場、打率.077という成績でシーズンを終えた。かつて正捕手として活躍し、2017年にはWBC日本代表とゴールデン・グラブ賞を経験した選手も、現在は出場機会の限られるベテラン捕手という立場にある。
2025年の開幕二軍には、甲斐拓也の加入と大城卓三、岸田行倫との競争が影響した。国内FA権取得後も巨人でプレーを続け、1億円の4年契約を経て、現在は推定年俸4000万円でプレーしている。
そして2026年10月30日の甲斐の楽天移籍は、次のシーズンに向けた捕手陣の大きな変化となった。
【プロの結論】
小林誠司の今後を判断する際には、打率や出場試合数だけでなく、次の3つを分けて見る必要がある。
- 選手としての競争力: 打撃成績と守備の安定性。
- チーム内での価値: 投手陣との連携、経験、若手への影響力。
- 起用の可能性: 大城・岸田・山瀬との競争やチーム編成の変化。
小林の最大の強みは、長年の一軍経験と捕手としての技術だ。一方、出場機会を増やすには、実戦での結果も欠かせない。
甲斐が去った巨人で、小林が再び存在感を高められるのか。2027年の春季キャンプ、オープン戦、開幕一軍登録は、ベテラン捕手の今後を占う重要な節目になりそうだ。
主な資料:日本野球機構(NPB)個人年度別成績・FA有資格者公示、読売ジャイアンツ公式選手情報、日刊スポーツ、スポニチ、Full-Count、侍ジャパン公式記録。