「JRAネット投票×地方競馬」は、JRAのインターネット投票システムを通じて、地方競馬の勝馬投票券を購入できるサービスです。
中央競馬と地方競馬は主催者が異なりますが、JRAが地方競馬の指定レースをネット投票の発売対象にすることで、PAT会員も地方競馬に参加できます。
この仕組みを利用できるのは、次の2種類の会員です。
- 即PAT会員
- A-PAT会員
一方、JRAダイレクトやARS会員、電話によるプッシュホン投票は対象外です。
即PATなら地方競馬の全発売日に対応
即PATの最大の特徴は、JRAの中央競馬開催日に限定されず、地方競馬ネット投票の発売予定日であれば購入できることです。
例えば、JRAの中央競馬が開催されていない火曜日や水曜日でも、発売カレンダーに対象レースが掲載されていれば投票できます。
平日の地方競馬を楽しみたい人にとって、即PATは使いやすい選択肢です。
ただし、地方競馬の全開催日・全競走が発売されるわけではありません。JRAネット投票で発売対象に指定された競走だけが購入できます。
A-PATはJRA開催日が基本
A-PATも地方競馬の購入に対応していますが、利用できる日は限定されています。
基本的にはJRA開催日である土曜日・日曜日が中心です。加えて、特定の祝休日やJBC開催日も対象になります。
平日の地方競馬をいつでも購入できる仕組みではありません。
この制限には、A-PAT専用銀行口座の残高確認や口座ロックなど、決済システムの違いが関係しています。
JRA公式の案内でも、平日に地方競馬を購入したい場合は即PATへの新規登録が案内されています。
【徹底比較】即PATとA-PATの違いは?地方競馬の購入条件一覧
即PATとA-PATは、どちらもJRAのネット投票サービスですが、登録方法や利用可能日、決済方法に違いがあります。
地方競馬を購入するという観点で整理すると、次のようになります。
出典:JRA公式「会員の種類と特徴」「地方競馬の購入」。
即PATのメリットは登録の速さと平日対応
即PATは、JRA指定の金融機関の口座、または本人確認済みのPayPayアカウントなどを利用して登録します。
登録手続きはインターネットで完結し、指定条件を満たせば当日から馬券を購入できます。
また、A-PATのような専用口座のロック期間がないため、土日を含めて入出金の自由度が高い点も特徴です。
すでにA-PATを利用している人も、別途即PATに新規登録することは可能です。
ただし、A-PATから即PATへの直接的な会員種別変更ではありません。即PAT用に別の対応口座を準備し、新たな加入者番号を取得する必要があります。
A-PATは銀行口座のロック期間に注意
A-PATは専用口座の残高を購入資金として管理する仕組みです。
通常、指定された銀行営業日から発売日直後の銀行営業日まで、口座の入出金が制限されます。
特にJBCなどの祝休日開催では、通常とは異なる決済スケジュールになる場合があります。
2026年11月3日(火・祝)のJBC開催についても、JRAはA-PAT会員向けに銀行ごとの口座ロック期間の変更を告知しています。
銀行によって利用可能時間が異なるため、開催直前の資金移動を予定している人は、JRAの決済案内を確認しておく必要があります。
【2026年最新版】地方競馬の発売カレンダーと対象レースを確認
地方競馬のネット投票で見落としやすいのが、発売日と発売対象レースの違いです。
地方競馬の開催そのものは行われていても、JRAネット投票で購入できるとは限りません。
確認に使いたいのが、地方競馬全国協会(NAR)の「JRAネット投票×地方競馬」特設サイトです。
2026年の1月から12月まで月別の発売カレンダーが公開されており、競馬場、対象競走、発売対象となる会員区分などを確認できます。
2026年11月の注目発売日
2026年10月30日時点で、今後の発売予定として注目されるのが11月3日のJBCです。
| 日付 | 競馬場 | 主な発売対象競走 |
|---|---|---|
| 11月3日(火・祝) | 金沢 | JBC3競走・JpnⅠ |
| 11月3日(火・祝) | 門別 | JBC2歳優駿・JpnⅢ |
| 11月10日(火) | 川崎 | 富士見オープンほか |
| 11月11日(水) | 川崎 | ロジータ記念ほか |
| 11月12日(木) | 川崎 | ローレル賞ほか |
| 11月17日(火) | 大井 | トパーズ賞ほか |
| 11月18日(水) | 大井 | ハイセイコー記念ほか |
| 11月25日(水) | 浦和 | 浦和記念・JpnⅡ |
| 11月26日(木) | 園田 | 兵庫ジュニアグランプリ・JpnⅡ |
※表は主な開催例です。各日のほかの競馬場や発売レースもあります。実際の発売対象はNARの月別カレンダーで確認してください。
2026年12月の注目レース
12月もダートグレード競走を含む複数の地方競馬が発売対象として掲載されています。
| 日付 | 競馬場 | 主な競走 |
|---|---|---|
| 12月9日(水) | 船橋 | 船橋記念 |
| 12月9日(水) | 園田 | 園田金盃 |
| 12月16日(水) | 川崎 | 全日本2歳優駿・JpnⅠ |
| 12月23日(水) | 名古屋 | 名古屋大賞典・JpnⅢ |
| 12月24日(木) | 園田 | 兵庫ゴールドトロフィー・JpnⅢ |
| 12月29日(火) | 大井 | 東京大賞典・GⅠ |
ダートグレード競走だけが発売対象ではない
JRAネット投票で地方競馬を購入する場合、ダートグレード競走が中心になるものの、対象は重賞競走だけではありません。
NARの公式Q&Aによると、発売カレンダーに掲載されたレースであれば、その他の競走も購入できます。
つまり、重賞だけを狙う必要はありません。
大井や船橋などの全レースが発売対象となる日もあれば、特定の競走や一部のレース番号だけが対象になる日もあります。
「競馬場が開催しているか」ではなく「購入したいレースが発売カレンダーに掲載されているか」を判断基準にしてください。
月曜日と金曜日は原則として発売なし
JRAネット投票では、通常、月曜日と金曜日に地方競馬の発売がありません。
これはJRA開催前後のシステムメンテナンスが関係しています。
ただし、祝休日などの特別な発売日は例外です。
例えば、2026年11月3日のJBCは火曜日の祝日開催であり、即PATだけでなくA-PATも利用できる特別な発売日です。
カレンダーには即PATとA-PATの両方が利用できる日と、即PAT会員のみ利用できる日が区別されています。会員区分の表示も確認しましょう。
【初心者向け】JRAネット投票で地方競馬の馬券を買う方法
地方競馬のネット投票は、スマートフォンでもパソコンでも利用できます。
基本的な購入の流れは、中央競馬のネット投票と大きく変わりません。
STEP1:発売カレンダーで対象レースを確認する
最初に、NARの「JRAネット投票×地方競馬」特設サイトで発売カレンダーを確認します。
確認する項目は次の4つです。
- 投票したい日付
- 競馬場
- 対象レース番号
- 即PAT・A-PATの利用区分
特にA-PAT会員は、発売日が対象でも購入できるレースや時間帯に制限がないか確認してください。
STEP2:地方競馬用の投票サイトにログインする
JRAネット投票の会員情報を使用して、地方競馬の投票サイトにログインします。
スマートフォン版とパソコン版の両方が用意されています。
ログインには、加入者番号や暗証番号などの登録情報が必要です。
なお、中央競馬の投票画面と地方競馬の投票画面は区別されているため、地方競馬の専用投票画面を利用します。
STEP3:競馬場とレースを選択する
ログイン後、発売対象となっている競馬場とレースを選択します。
例えば、大井競馬の第10レースを購入するなら、次のように進めます。
1. 大井競馬を選択する。
2. 第10レースを選択する。
3. 単勝・複勝・三連単などの馬券種別を選ぶ。
4. 購入する馬番や組み合わせを指定する。
5. 購入金額を入力する。
STEP4:金額と投票内容を確認して購入する
投票内容を確認したら、購入金額を入力して確定します。
地方競馬の馬券は100円単位です。
例えば、単勝を100円、複勝を300円、三連単を500円購入することもできます。
購入確定後は投票内容や購入履歴を確認し、選択した競走・馬番・金額に間違いがないかチェックしましょう。
即PATを新規登録する場合
JRAの即PAT公式案内では、登録に必要なものとして次の内容が示されています。
- スマートフォンまたはパソコン
- JRA指定の金融機関の口座、または本人確認済みのPayPayアカウント
- 金融機関ごとに指定された登録情報
登録はおおむね3段階です。
1. 利用する金融機関を選択する。
2. 即PATの申し込み画面で必要事項を入力する。
3. 発行された加入者番号などを控える。
指定金融機関での登録が完了すれば、当日から利用できます。
ただし、申し込み可能時間は即PATの発売時間帯に限られ、金融機関側のメンテナンスで登録できない場合もあります。
【購入前に必読】馬券の種類・100円単位・発売開始と締切時間
地方競馬をJRAネット投票で購入するときは、馬券の種類と発売時間にも注意が必要です。
単勝・複勝・三連単は購入できる?
JRAネット投票×地方競馬では、一般的な馬券の種類に対応しています。
| 馬券の種類 | 購入 | 内容 |
|---|---|---|
| 単勝 | ○ | 1着になる馬を当てる |
| 複勝 | ○ | 3着以内など所定の着順に入る馬を当てる |
| 馬連 | ○ | 1・2着の馬の組み合わせを当てる |
| 馬単 | ○ | 1・2着の馬を着順どおりに当てる |
| ワイド | ○ | 3着以内に入る2頭の組み合わせを当てる |
| 三連複 | ○ | 1~3着の馬の組み合わせを当てる |
| 三連単 | ○ | 1~3着の馬を着順どおりに当てる |
| 枠連複 | ○ | 1・2着の枠番号の組み合わせを当てる |
| 枠単 | × | 発売対象外 |
| 重勝式 | × | 発売対象外 |
特に注意したいのは、三連単と三連複は購入できる一方、地方競馬の一部投票サイトで取り扱われている重勝式は、JRAネット投票では購入できないことです。
馬券は100円単位で購入可能
JRAネット投票で購入する地方競馬の馬券は、即PAT・A-PATともに100円単位です。
例えば、以下のような組み合わせで購入できます。
| 馬券 | 金額 |
|---|---|
| 単勝1点 | 100円 |
| 複勝1点 | 300円 |
| ワイド2点 | 400円 |
| 三連単3点 | 300円 |
| 合計 | 1,100円 |
このように少額から購入できます。
ただし、購入点数を増やせば合計金額も増えます。100円単位だからといって、購入金額の管理を軽視しないことが大切です。
地方競馬の発売開始時間は10時が基本
JRA公式の発売時間案内では、地方競馬の発売開始時間は原則10時です。
ただし、ナイター開催では12時から発売する場合があります。
具体的には、名古屋競馬と高知競馬を除くナイター開催が12時開始の対象として案内されています。
| 項目 | 発売時間 |
|---|---|
| 通常開催 | 10時00分 |
| 対象となるナイター開催 | 12時00分 |
| 発売締切 | 各レースの発走2分前 |
開催によって変更されることもあるため、当日のカレンダーやJRAのお知らせも確認してください。
投票締切は発走2分前!中央競馬との違いに注意
地方競馬で特に間違えやすいのが、投票締切時間です。
JRA主催の中央競馬では、インターネット投票の締切は原則として発走1分前です。
一方、地方競馬のネット投票では、発走予定時刻の2分前が締切となっています。
例えば、20時00分発走のレースなら、原則として19時58分が締切です。
発走直前まで予想を考えていると、購入できなくなる可能性があります。
また、各レースの2分前まで購入できることと、その日の地方競馬ネット投票が利用できる最終時刻は別のルールです。
NARのQ&Aでは、発売可能最終時刻が18時13分の場合、18時15分発走予定の競走まで購入可能という例が示されています。
つまり、後続レースの発走がさらに遅い場合でも、JRAネット投票側の発売終了時刻を超えると購入できません。
前日発売には対応していない
もう一つの注意点は、地方競馬の前日発売がないことです。
翌日の地方競馬を前日のうちに購入することはできません。
当日の発売開始時間を待ち、発売対象になったことを確認してから投票する必要があります。
【誤解を解消】JRA地方競馬投票で失敗しないための判断基準
JRAネット投票と地方競馬の組み合わせには、いくつかの誤解があります。
JRAダイレクトでは地方競馬を購入できない
JRAダイレクトは、クレジットカードを利用して中央競馬の馬券を購入するサービスです。
しかし、地方競馬のネット投票には対応していません。
同じJRAのサービスでも、即PAT・A-PATとは利用できる競走が異なります。
地方競馬の購入を目的としているなら、JRAダイレクトへの登録だけでは不十分です。
A-PATなら平日の地方競馬も買えるという誤解
A-PATはJRA開催日が基本です。
特定の祝休日やJBC開催日には例外的に利用できますが、通常の平日に開催される地方競馬は購入できません。
平日の地方競馬も楽しみたい場合は、即PATを利用する方法が適しています。
地方競馬の全レースを購入できるわけではない
即PATは地方競馬ネット投票の全発売日に対応しますが、全国の地方競馬場で行われる全レースが対象になるわけではありません。
発売対象レースはJRAとNARの公式カレンダーに掲載された競走に限られます。
この点は「全発売日」と「全レース」を混同しないためにも押さえておきたいところです。
どちらの会員が向いている?
利用目的別に考えると、判断は比較的簡単です。
即PATが向いている人
- 平日にも地方競馬を購入したい人
- JRA開催日以外にもネット投票を利用したい人
- 新しくネット投票を始めたい人
- 登録当日からの利用を希望する人
A-PATが向いている人
- すでにA-PATを利用している人
- JRA開催日を中心に地方競馬も楽しみたい人
- 特定の祝休日やJBCの購入を希望する人
- 専用口座の管理方法を理解している人
特に、平日の地方競馬を継続的に楽しみたい人にとって、即PATの利便性は大きなポイントです。
なお、競馬は余裕資金の範囲で楽しむことが前提です。あらかじめ1日の購入上限を決め、的中しなかった際に購入額を増やして取り戻そうとしないことも大切です。
【JRA地方競馬投票】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:JRAのネット投票で地方競馬の馬券は買えますか?
A1:購入できます。即PAT会員とA-PAT会員が対象です。ただし、A-PATはJRA開催日、特定の祝休日、JBC開催日などに利用が限定されます。JRAダイレクトは利用できません。
Q2:即PATなら地方競馬を毎日購入できますか?
A2:毎日ではありません。地方競馬ネット投票の発売カレンダーに掲載された発売日に購入できます。通常、月曜日と金曜日はシステムメンテナンスのため発売がありません。
Q3:A-PATで地方競馬を平日に購入できますか?
A3:原則として購入できません。ただし、特定の祝休日やJBC開催日は例外的に購入できます。平日の地方競馬を購入したい場合は即PATへの新規登録が必要です。
Q4:地方競馬の馬券は100円から買えますか?
A4:はい。即PAT・A-PATともに100円単位で購入できます。
Q5:地方競馬の馬券は何分前まで購入できますか?
A5:原則として各レースの発走予定時刻の2分前までです。ただし、その日の発売可能最終時刻が先に到来する場合があります。
Q6:三連単や複勝はJRAネット投票で購入できますか?
A6:購入できます。単勝・複勝・馬連・馬単・ワイド・三連複・三連単などが対象です。ただし、枠単と重勝式は発売対象外です。
Q7:JRAダイレクトで地方競馬を購入できますか?
A7:購入できません。地方競馬のネット投票に対応しているのは即PATとA-PATです。
まとめ:2026年の地方競馬投票は即PATとA-PATの違いを理解することが重要
2026年のJRA地方競馬投票は、即PATとA-PATの利用条件を理解しておけば、中央競馬だけでなく地方競馬も楽しめる便利な仕組みです。
特に重要なのは、次の5点です。
1. 即PATは地方競馬ネット投票の全発売日に対応する。
2. A-PATはJRA開催日、特定の祝休日、JBC開催日などが対象。
3. 発売開始は原則10時、対象ナイターは12時。
4. 馬券は100円単位で購入でき、発走2分前に締め切られる。
5. JRAダイレクトやプッシュホン投票では地方競馬を購入できない。
2026年11月3日のJBCや12月29日の東京大賞典など、地方競馬には注目度の高い競走も予定されています。
ただし、発売日・対象レース・時間帯は変更される場合があります。
実際に馬券を購入する際は、JRA公式の地方競馬購入案内とNARの月別発売カレンダーを照合することが確実です。
平日の地方競馬まで幅広く楽しみたいなら即PAT、週末や指定された祝休日を中心に楽しむならA-PAT。 この違いを押さえることが、JRAネット投票を使いこなす第一歩です。
主な情報源:日本中央競馬会(JRA)公式サイト、地方競馬全国協会(NAR)「JRAネット投票×地方競馬」特設サイト、2026年発売カレンダーおよび公式Q&A。