次の総理大臣有力候補は誰なのか。2026年10月26日に明らかになった毎日新聞の全国世論調査では、「次の首相にふさわしい人」として高市早苗首相が27%でトップとなり、小泉進次郎氏が12%、林芳正氏が10%で続きました。一方、最も多かった回答は「わからない」の38%です。現職の続投を望む人が一定数いる一方、次のリーダーを明確に選び切れていない有権者も少なくありません。
注目すべきなのは、世論調査の順位と、実際に首相になれる可能性は同じではないという点です。次期首相を決めるには、本人の政策や知名度だけでなく、自民党内の支持、連立政党との関係、国会での指名に必要な議席も関係します。2027年9月に予定される自民党総裁任期の節目も視野に入れながら、最新の調査結果、候補者の政策比較、首相交代の仕組みを整理します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 世論調査の首位:2026年10月の毎日新聞調査では、高市早苗氏27%、小泉進次郎氏12%、林芳正氏10%。
- 最大の注目点:「わからない」が38%。首位の高市氏にも、次期首相としての支持が広く固まったとまではいえない状況がある。
- 今後の焦点:2027年の自民党総裁選をめぐる党内情勢、内閣支持率、政策の実行力、国会での多数派形成が首相交代の可能性を左右する。
【結論】次の総理大臣有力候補は高市早苗氏、ただし「わからない」が最多
2026年10月時点で、次の総理大臣にふさわしい人物として最も多く名前が挙がったのは高市早苗首相です。ただし、今回の調査結果を「高市氏の次に首相になる人物のランキング」と解釈するのは正確ではありません。
毎日新聞が10月24、25日に実施した全国世論調査の質問は、「次の首相は誰がふさわしいか」という趣旨です。現職の高市氏も選択肢に含まれているため、回答には高市氏の続投を望む意向も反映されています。高市氏が27%で首位になったことは、同氏への支持が存在することを示しますが、必ずしも「次の交代時には高市氏以外を選びたいか」という問いへの答えではありません。
調査結果を詳しく見ると、首位と2位の差は15ポイントです。一方、特定の人物を挙げなかった「わからない」は38%に達し、高市氏の27%を11ポイント上回りました。小泉氏と林氏を合わせても22%で、現職の高市氏を下回っています。
この結果から読み取れるのは、現時点では高市氏が有力な選択肢である一方、次期首相をめぐる世論が一人の後継候補に集約されているわけではないということです。調査結果は毎日新聞の2026年10月26日付報道で伝えられています。
加えて、自民党支持層と無党派層では回答の傾向が異なります。自民党支持層では高市氏が55%、小泉氏が15%でした。一方、無党派層では「わからない」が53%を占め、高市氏は17%、小泉氏は10%、林氏は9%となっています。
つまり、高市氏は自民党支持層で強い支持を集めているものの、無党派層では次のリーダーを決めかねている人が多数派です。今後、政権の実績や経済状況、候補者の発信によって、この層の判断が変わる可能性があります。
【次期首相候補ランキング比較】世論調査と政策の違い
2026年10月の毎日新聞調査を基に、主な候補者と回答割合を比較します。ここで示す順位は、実際の総裁選の得票や国会での首相指名結果ではなく、あくまで「次の首相にふさわしい人」という質問に対する世論の回答です。
政策面では、首相官邸が公表する高市内閣の主要政策、各議員の公式政策資料、自民党総裁選で公表された政策などを参考に、候補者ごとの重点分野を整理しました。政策の公表時期や立場はそれぞれ異なるため、下表は同一条件で実施された政策評価ではなく、比較のための要約です。
| 人物・回答 | 支持割合 | 主な政策・政治的特徴 | 今後の注目点 |
|---|---|---|---|
| 高市早苗氏 | 27% | 強い経済、責任ある積極財政、経済安全保障、外交・防衛力の強化 | 内閣支持率の推移、経済政策の成果、党内支持の維持 |
| 小泉進次郎氏 | 12% | 物価高対策、賃金・処遇改善、農林水産業、食料安全保障、防衛力の強化 | 政策の実行力、幅広い有権者への支持拡大 |
| 林芳正氏 | 10% | 格差是正、地域活性化、少子化対策、国土強靱化、外交・防衛 | 閣僚経験をどう生かすか、党内での支持形成 |
| その他の人 | 7% | 特定の人物に集約されない回答 | 新たな候補者の浮上や情勢変化 |
| 茂木敏充氏 | 3% | 賃金・所得の引き上げ、成長投資、物価高対策、党改革 | 政策実行力と党内調整力の評価 |
| 小林鷹之氏 | 2% | 経済安全保障、科学技術、イノベーション、産業競争力の強化 | 政策の認知度、次世代のリーダーとしての支持拡大 |
| わからない | 38% | 特定の候補者を選んでいない回答 | 今後の政策実績や政局による意識の変化 |
ランキングの読み方で重要なのは、知名度、続投への支持、後継者としての期待を区別することです。今回の調査では現職の高市氏が含まれているため、順位だけで「ポスト高市」の有力順を決めることはできません。
また、候補者の支持率がそのまま自民党総裁選の得票率になるわけでもありません。党員票と国会議員票の配分、候補者間の連携、推薦人の確保、決選投票での支持移動などによって、実際の選挙結果は変わり得ます。
【高市内閣支持率の最新】世論調査の数字はなぜ異なるのか
次の総理大臣を考えるうえでは、候補者の人気だけでなく、現職の高市内閣がどの程度支持されているかも重要です。政権への評価が安定していれば続投を求める動きが強まりやすく、支持率の低下が続けば、党内で次のリーダーを探る議論が活発になる可能性があります。
毎日新聞の2026年10月の調査では、高市内閣の支持層は全体の45%、不支持層は41%と報じられました。同じ調査では、高市氏に「できるだけ長く続けてほしい」と答えた人が32%で最多となった一方、「早く辞めてほしい」は23%、「2027年9月の自民党総裁任期まで」は17%、「2030年2月の衆院議員任期まで」は7%でした。「わからない」も21%を占めています。
ただし、同じ2026年10月でも、報道機関によって内閣支持率には差があります。
- テレビ朝日「報道ステーション」:10月17、18日の調査で、支持47.1%、不支持33.3%、わからない・答えない19.7%。
- 読売新聞:10月16〜18日の調査で、支持57%、不支持30%。
- FNN:10月17、18日の調査で、支持62.6%、不支持32.3%、わからない・言えない5.1%。
これらの数値は調査日が近くても一致していません。調査方式、対象者の抽出方法、質問文、回答率などが異なるため、数字を単純に並べて「どれか一つが正しい」と判断するのは適切ではありません。
内閣支持率を比較する場合は、まず同じ報道機関の前回調査と比べ、上昇・低下の方向を確認することが基本です。そのうえで、複数社の調査に共通した傾向があるかを見ます。
高市内閣の支持率が高い状態を保てば、党内で早期交代を求める動きは起きにくくなる可能性があります。一方、支持率が下がったとしても、それだけで首相交代が決まるわけではありません。選挙結果、国会運営、政策上の問題、党内の判断が重なって初めて、交代が現実的な選択肢になります。
【候補者をどう見るか】小泉進次郎・林芳正・茂木敏充・小林鷹之の強みと課題
世論調査で2位以下となった人物については、単に順位を比べるのではなく、どの分野に強みがあり、首相候補として何が問われるのかを見ておく必要があります。
小泉進次郎氏:毎日新聞調査では12%で2位となりました。公表している政策では、物価高への対応、医療・介護・保育などの処遇改善、防衛力の強化、食料安全保障、農林水産業の振興などを掲げています。防衛相としての職務に加え、経済や社会保障を含む幅広い政策をどこまで具体的な成果につなげられるかが評価の焦点です。
林芳正氏:10%で3位となりました。林氏が公表した政策には、格差是正、生活環境の改善、地域活性化を通じた少子化対策、災害に強い国土づくり、外交・防衛力の強化などが含まれます。防衛相、農林水産相、外相などの閣僚経験もあり、政策分野の広さが特徴です。一方、世論調査での支持を党内での支持拡大につなげられるかが課題となります。
茂木敏充氏:今回の調査では3%でした。2025年の自民党総裁選に向けて公表した政策では、3年以内に平均年収を50万円引き上げること、名目GDP700兆円を目指すこと、成長分野への投資、物価高対策、党改革などを打ち出しています。経済政策と党内調整を重視する立場が特徴ですが、今回の調査では支持割合が上位候補を大きく下回りました。
小林鷹之氏:2%でした。経済安全保障担当相や科学技術・宇宙政策担当相を経験し、現在は自民党政務調査会長を務めています。政策面では、経済安全保障、技術革新、産業競争力、エネルギーの安定供給などを重視しています。政策立案を担う党の要職にあることは強みですが、首相候補として世論の支持を広げられるかは別の問題です。
ここで押さえておきたいのは、今回の数字が低いからといって、将来の総裁選で勝つ可能性まで低いと断定できるわけではないことです。総裁選が近づけば、各候補の出馬判断や推薦人の確保、派閥に限らない議員間の連携、現職への評価などによって情勢が変化します。
反対に、世論調査で上位に入っていても、党内で十分な支持を得られなければ総裁選を勝ち抜くのは容易ではありません。首相候補ランキングは世論の一面を示す指標であり、党内選挙の結果を保証するものではないのです。
【首相交代の理由と経緯】2027年の自民党総裁選と国会指名は別の手続き
次の総理大臣が誰になるかを考えるうえで、最も大切なのが首相交代の仕組みです。日本の内閣総理大臣は、国民が直接投票して選ぶ制度ではありません。日本国憲法第67条に基づき、国会議員の中から国会の議決によって指名されます。衆議院と参議院で異なる人物が指名された場合、一定の条件の下で衆議院の議決が優先されます。
自民党政権下で首相が交代する場合には、自民党総裁選と国会での首相指名が大きな節目になります。ただし、党総裁選で新しい総裁が選ばれたことと、その人物が正式に首相に就任することは、法的には同じ手続きではありません。
首相交代には、主に次のような経緯があります。
- 首相が辞意を表明した場合:内閣総辞職を経て、国会で新しい首相が指名されます。
- 衆議院で内閣不信任決議が可決された場合:内閣は10日以内に衆議院を解散しない限り、総辞職しなければなりません。
- 衆議院議員総選挙の後:新しい国会が召集される際、内閣は総辞職し、首相指名選挙が行われます。現職が再び指名される場合もあります。
- 首相が欠けた場合:憲法第70条に基づき、内閣は総辞職します。
これらの手続きは、日本国憲法第69〜71条や首相官邸が説明する内閣制度の概要に定められています。
では、2027年の自民党総裁選はどうなるのでしょうか。今回の毎日新聞調査では、高市氏の総裁任期の節目として2027年9月が挙げられています。任期満了に向けて総裁選が政治日程上の焦点になる可能性はありますが、総裁選の日程や候補者、選挙結果がこの時点で確定しているという意味ではありません。
高市氏が続投を目指すのか、別の候補が出馬するのか、党内でどのような支持の組み合わせが生まれるのかによって、総裁選の構図は変わります。加えて、総裁選で誰が勝つかだけでなく、国会で首相指名に必要な支持を得られるかも重要です。
歴代総理大臣一覧を確認する際にも、党総裁の就任日と内閣総理大臣の就任日を区別する必要があります。党内のリーダー選びは政治的な前提となりますが、首相就任を正式に決めるのは国会の指名手続きだからです。
【プロの結論】次の首相を見極めるために確認したい3つの判断基準
次の総理大臣有力候補を評価する際、世論調査の順位だけを追うと、実際の政治情勢を見誤るおそれがあります。特に2026年10月の調査では「わからない」が38%を占めており、今後の情勢を左右する余地が大きく残っています。
第一の判断基準は、内閣支持率と候補者個人への支持を分けて見ることです。高市内閣の支持率が高くても、その理由が政策への期待なのか、他の選択肢への消極的評価なのかによって、次の総裁選に与える影響は異なります。内閣支持率と「次の首相にふさわしい人」の調査を組み合わせることで、現職への評価と後継候補への期待を整理できます。
第二の判断基準は、政策の具体性と実行可能性です。経済成長、賃金、物価高、社会保障、外交・安全保障といった分野で、各候補が何を優先し、どのような手段で実現しようとしているかを比較する必要があります。公約の目標値だけでなく、財源、実施時期、法改正の必要性、国会での協力を得られる見通しまで確認すると、政策の実現可能性を評価しやすくなります。
第三の判断基準は、党内基盤と国会での多数派形成です。世論の支持が高くても、自民党内で候補者を支える議員が集まらなければ総裁選は難しくなります。また、首相に就任した後も、予算や法案を成立させるためには国会での協力が必要です。候補者の知名度だけでなく、党内での調整力や連立政党との関係にも目を向けることが重要です。
この3点を踏まえると、2026年10月時点では高市氏が世論調査の首位に立つ一方、小泉氏や林氏などが次の選択肢として名前を挙げられている段階です。今後は、政策の成果、内閣支持率の推移、2027年の総裁選をめぐる動きが、候補者の評価を変える材料になります。
【次の総理大臣有力候補】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年10月時点で、次の総理大臣に最も有力なのは誰ですか?
A1:毎日新聞の2026年10月24、25日の全国世論調査では、高市早苗氏が27%で首位でした。ただし、「わからない」が38%と最も多く、調査結果だけで次の首相が決まるわけではありません。
Q2:高市早苗氏の次に首相になる可能性があるのは誰ですか?
A2:今回の調査では小泉進次郎氏が12%、林芳正氏が10%でした。茂木敏充氏や小林鷹之氏も候補として名前が挙がっています。ただし、この調査は現職を含めた「次の首相にふさわしい人」を尋ねたもので、後継者だけを対象にしたランキングではありません。
Q3:高市内閣の支持率が下がると、すぐに首相交代になりますか?
A3:支持率が低下しても、自動的に首相が交代する制度ではありません。首相本人の判断、国会での不信任決議、総選挙、与党内の総裁選などが関係します。支持率は政局を読む重要な指標ですが、それだけで交代が決まるわけではありません。
Q4:自民党総裁選と内閣総理大臣指名選挙は何が違いますか?
A4:自民党総裁選は、自民党のリーダーを決める党内の選挙です。一方、内閣総理大臣指名選挙は、国会が憲法第67条に基づいて首相を指名する手続きです。自民党総裁に選ばれた人物が首相になるには、国会での指名が必要です。
Q5:2027年に必ず新しい首相が誕生するのでしょうか?
A5:必ず交代するとは限りません。2027年9月は高市氏の自民党総裁任期の節目として意識されていますが、総裁選で高市氏が再選されれば、続投に向けた手続きが進む可能性があります。実際の政局は、党内情勢や国会での支持によって変わります。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
2026年10月の毎日新聞世論調査では、高市早苗氏が27%でトップ、小泉進次郎氏が12%、林芳正氏が10%と続きました。一方、「わからない」は38%で、次の首相をめぐる世論が一人の後継候補に集約されているわけではありません。
現時点での有力候補を考えるなら、高市氏の続投への支持、小泉氏や林氏らの政策と党内基盤、茂木氏や小林氏の動向をそれぞれ分けて確認することが大切です。あわせて、報道機関ごとの内閣支持率、政策の実行状況、国会での多数派形成にも目を向ける必要があります。
2027年の自民党総裁選は、今後の首相交代を考えるうえで重要な節目となる可能性があります。しかし、世論調査の順位がそのまま総裁選や首相指名の結果になるわけではありません。次の総理大臣を見極めるには、支持率の数字だけでなく、政策の実現力と政治的な支持基盤を継続して確認することが、最も確かな判断につながります。