「茨城観光大使」と検索すると、茨城県が任命する大使だけでなく、水戸の梅大使、つくば観光大使、日立さくらメイツ、古河桃むすめなど、さまざまな名称が見つかります。これらは同じ制度なのでしょうか。それとも、県と市町村で別々に設けられた観光PR制度なのでしょうか。
2026年10月現在、茨城県内の観光PR役を理解するうえで重要なのは、県全体を対象とする「茨城国際観光大使」と、各市町村や観光協会が運営する地域密着型の大使制度を区別することです。茨城県が2017年に創設した制度や袁文英氏の位置づけ、歴代大使の調べ方、各地域の最新の任期、応募方法まで、公式発表と自治体・観光協会の公開情報をもとに整理します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「茨城観光大使」は県内の観光PR役を広く指す検索語であり、県と市町村では制度が異なる。
- 要点2:茨城国際観光大使の第1号は、2017年に委嘱された香港のEGLツアーズ社長・袁文英氏。
- 要点3:2026年は水戸の梅大使、つくば観光大使、古河桃むすめ、奥久慈大子大使など、それぞれの地域で活動や世代交代が進んでいる。
- 要点4:任期は一律ではなく、1年間の制度もあれば2年間の制度もある。応募資格や締切も運営団体ごとに異なる。
- 要点5:現役メンバーや歴代の一覧を調べる際は、茨城県の公式情報と各市町村・観光協会の公式発表を使い分けるのが確実。
【まず結論】茨城観光大使は県全体の大使?市町村のPR役も含む?
「茨城観光大使」という名称から、茨城県が県全体を代表する人物を一括して任命していると考える人もいる可能性があります。しかし、実際には県の制度と市町村単位の制度が並存しています。
県の制度として押さえておきたいのが、外国人観光客の誘致を目的とする「茨城国際観光大使」です。一方、水戸の梅大使やつくば観光大使などは、特定の市や地域の魅力を発信するために設けられた制度です。名称に「観光大使」が含まれない場合でも、同様のPR活動を担う役職があります。
例えば、日立市には「日立さくらメイツ」、大子町には「奥久慈大子大使」、古河市には「古河桃むすめ」があります。地域の花や祭り、歴史、食、観光スポットなどを前面に出し、それぞれの地域への来訪を促す仕組みです。
つまり、検索時には「茨城県の大使なのか」「市町村の大使なのか」「観光協会が運営する制度なのか」という3つの視点で整理すると、情報の混同を防げます。
特に注意したいのは、県内の観光大使をまとめた一覧が、そのまま県公式の任命名簿になるわけではないことです。複数の市町村や観光協会が独立して制度を運営しているため、最新の在任者や任期は個別に確認する必要があります。
【県公式制度を解説】茨城国際観光大使と袁文英氏の関係
茨城県が「茨城国際観光大使」を創設したのは、2017年11月です。茨城県が2017年11月9日に公表した委嘱資料によると、外国人観光客の誘致を促進し、海外での知名度向上につなげることが制度の目的でした。
第1号として委嘱されたのが、香港の訪日旅行会社EGLツアーズの社長、袁文英(えん・ぶんえい)氏です。県の発表では、香港からの旅行者の誘致に貢献してきた実績や、海外への情報発信力などが委嘱の背景として説明されています。
この制度の特徴は、一般的な観光PRイベントへの出演だけでなく、海外市場に向けた情報発信や訪日旅行の誘致に重点が置かれている点です。国内の観光地を紹介することに加え、旅行会社などを通じて、実際に茨城県を訪れる旅行者を増やすことが期待されています。
袁氏については、茨城県の観光誘客課の公開情報でも、EGLツアーズの社長として茨城国際観光大使の欄に掲載されています。ただし、公開情報からは委嘱期間の終期や現在の具体的な活動頻度までは読み取れません。現役の活動状況を詳しく知りたい場合は、県の最新の発表や担当部署の案内を確認する必要があります。
ここで混同しやすいのが、「茨城国際観光大使」と「茨城県内の観光大使全般」の違いです。前者は県の国際観光振興に関する固有の制度名であり、後者は市町村などの制度を含めて広く使われる呼び方です。袁氏を調べる場合も、水戸の梅大使などの歴代名簿とは別の情報源を参照することになります。
【2026年最新】茨城県内の主要な観光大使を一覧で比較
2026年10月時点の公開情報から、県内で代表的な観光PR制度を比較します。任期や現役メンバーの情報は制度によって更新時期が異なるため、次の一覧では、確認できる制度の特徴と公表されている期間を中心にまとめました。
| 制度・名称 | 対象地域 | 2026年時点の主な情報 |
|---|---|---|
| 茨城国際観光大使 | 茨城県全体 | 2017年11月創設。第1号は香港のEGLツアーズ社長・袁文英氏。県の公開情報に掲載。 |
| 水戸の梅大使 | 水戸市 | 2026年の大使は6名。2026年1月から1年間の活動が案内されている。2027年の大使5名も2026年9月27日に選出された。 |
| つくば観光大使 | つくば市 | 第18代は2025年9月1日から2027年8月31日までの2年間。つくば市の広報では3名の募集が案内された。 |
| 日立さくらメイツ | 日立市 | 地域メディアの2025年版紹介では、2025年4月から2年間、6名で活動する制度として掲載されている。 |
| 古河桃むすめ | 古河市 | 2026年6月6日に新たな3名が任命され、前年からの3名と合わせて6名で活動。任期は2028年の桃まつりまで。 |
| 奥久慈大子大使 | 大子町 | 第42代は2026年4月1日から2027年3月末日までの1年間。募集要項では2名とされている。 |
この比較からわかるのは、同じ観光PR役でも、県全体の海外誘客を担う制度と、地域の祭りや観光資源を中心に活動する制度とでは、役割も運営方法も違うということです。
また、2026年の大使を調べている場合は、年度や暦年の切り替わりにも注意が必要です。水戸の梅大使のように翌年のメンバーが前年中に選出される制度もあれば、古河桃むすめのように春の任命を経て新体制になる制度もあります。
最新の氏名や募集状況まで知りたい場合は、一覧を入口として使い、最終的には各自治体や観光協会が公表する最新の名簿・募集要項を確認するのが実用的です。
【歴代・市町村別一覧】水戸の梅大使、つくば観光大使などの活動内容
茨城県内には、地域の特色を名称に取り入れた観光PR制度が数多くあります。地域メディア「ARKU-ibaraki」が2026年2月に更新した県内観光大使の紹介記事でも、さまざまな市町村の制度が取り上げられています。
代表的な例を地域別に挙げると、次のとおりです。
- 水戸市:水戸の梅大使
- 日立市:日立さくらメイツ
- 常陸太田市:ひたちおおたスマイルメイツ
- 常陸大宮市:常陸大宮観光大使
- 大子町:奥久慈大子大使
- つくば市:つくば観光大使
- つくばみらい市:つくばみらい市観光大使
- 古河市:古河桃むすめ
- 小美玉市:茨城空港応援大使、おみたまコンシェルジュ
- 城里町:しろさとPR部長
- 龍ケ崎市:龍ケ崎観光アンバサダー
- 常総市:常総市観光大使 千姫さま
- 坂東市:姫役
- 結城市:ゆうき観光大使
- 筑西市:ちくせい観光大使
- 鉾田市:ほこたブランド大使
- 潮来市:水郷潮来あやめ娘
これは県内の制度を知るための代表例であり、すべての自治体の現役メンバーを網羅した公式名簿ではありません。役職名や募集の有無、任期は変わることがあるため、現時点の情報は各地域の公式発表で確認する必要があります。
水戸の梅大使は、歴史の長さでも知られています。水戸観光コンベンション協会の公式サイトによると、始まりは1963年に選ばれた「水戸の梅むすめ」10名です。当初は観梅客の出迎えや園内案内などを担う役割でした。2001年には男性も応募できるようになり、名称も現在の「水戸の梅大使」に変更されました。
2026年は第130回記念の水戸の梅まつりに向けた活動も行われ、2027年の水戸の梅大使5名は2026年9月27日の審査会で選出されています。現役の2026年メンバーと、次年度の2027年メンバーを取り違えないようにすることが、歴代情報を調べる際のポイントです。
つくば観光大使は、イベントやキャンペーン、SNSによる情報発信などを通して市の魅力を伝える制度です。つくば市の2025年7月の募集案内では、第18代の任期を2025年9月1日から2027年8月31日までとしています。2026年に公開された市の観光体験レポートでも、観光大使が市内の周遊コースや地域の魅力を紹介しています。
古河桃むすめは、桃の花が咲く古河の魅力を伝える観光PR役です。古河市観光協会の公式サイトによると、2026年は6月6日に新たな3名が任命され、前年から活動する3名と合わせた6名体制になりました。活動は桃まつりだけに限らず、花火大会、提灯竿もみまつり、観光キャンペーン、SNSでの情報発信などにも及びます。
奥久慈大子大使は、大子町の観光関連行事への参加や観光案内、テレビ・ラジオへの出演などを通じて町をPRする制度です。大子町観光協会が公表した第42代の募集要項では、2026年4月から2027年3月末までの1年間が任期とされています。
こうした制度を比較すると、観光大使の役割は単にイベントで写真撮影に応じたり、制服や着物姿で観光客を迎えたりすることだけではありません。地域の魅力をわかりやすく伝え、実際の来訪やイベント参加につなげることが、活動の中心にあります。
【任期・応募方法】観光大使になるには?募集条件と選考の仕組み
観光大使への応募を考えている人が最初に確認したいのは、任期、応募資格、活動頻度、選考方法の4点です。茨城県内で統一された応募制度があるわけではなく、募集は各市町村や観光協会などが個別に実施しています。
任期は1年または2年など、制度ごとに異なります。水戸の梅大使は2026年の活動について1年間と案内されている一方、つくば観光大使の第18代は2年間、古河桃むすめも2年間を基本とする募集条件が示されています。募集年度だけで判断せず、実際の開始日と終了日を確認することが大切です。
応募資格についても違いがあります。大子町観光協会の第42代募集では、満18歳以上で高校生を除くこと、観光PR活動にいつでも参加できることなどが条件とされました。古河桃むすめの2026年募集では、市内または近郊に住む18歳以上の人を対象とし、2年間にわたって観光行事に積極的に取り組めることなどが求められていました。
応募方法としては、応募用紙や履歴書の提出、写真の添付、書類審査、面接などが採用されることがあります。大子町の第42代募集では、履歴書と上半身・全身の写真各1枚を提出し、面談による審査を受ける方式でした。古河桃むすめの募集では、応募の受付期間や事前研修の日程なども案内されていました。
ただし、これらは過去または特定年度の募集要項に基づく例です。大子町の第42代募集の締切は2026年2月末、古河桃むすめの2026年募集の締切は同年5月15日でした。いずれも2026年10月時点では終了しているため、応募したい場合は次回募集の告知を待つ必要があります。
実際に応募を検討するなら、募集ページで次の点を確認してください。
- 応募資格:年齢、居住地、学生の応募可否、他の大使との兼任条件
- 活動内容:イベント出演、観光案内、SNS発信、テレビ・ラジオ出演など
- 任期と活動日数:平日や休日の活動、研修、年間のイベント予定
- 待遇:交通費、催事手当、制服、報奨金などの有無と支給条件
- 応募書類と選考:応募用紙、履歴書、写真、面接日程、締切
応募先の名前だけで判断せず、実際に運営を担う自治体や観光協会の募集要項を読むことが重要です。制度によっては、応募資格に居住地域の条件が設けられていたり、一定期間の活動参加が求められたりします。
【公式情報の調べ方】現役メンバーと歴代名簿を間違えないコツ
「茨城観光大使 現在」「茨城観光大使 歴代」「茨城県 観光大使 公式」といった検索語で調べる際には、情報の掲載元と更新時期をセットで確認すると効率的です。
県全体の制度について調べる場合は、茨城県の観光誘客課が公開する「茨城国際観光大使」の情報や、制度創設時の報道発表資料が手掛かりになります。袁文英氏の委嘱の経緯を調べるなら、2017年11月の県公式資料が基礎となります。
一方、市町村別の大使については、対象地域の公式サイトや観光協会の情報を優先してください。水戸の梅大使なら水戸観光コンベンション協会、つくば観光大使ならつくば市やつくば観光コンベンション協会、古河桃むすめなら古河市観光協会、大子町なら大子町観光協会が主な確認先です。
特に、歴代メンバーを調べるときは、次の3つを区別が必要です。
- 歴代名簿:過去に選出された人物を年度や代ごとに掲載した記録
- 現役メンバー:現在の任期中に活動している人物
- 次年度の選出者:選考は終了していても、活動開始前の人物
例えば、水戸の梅大使は、2026年の活動メンバーに加えて2027年の選出者もすでに発表されています。両方の情報が検索結果に表示されると、どちらが現役なのか判断しにくくなります。任命日や活動期間を見れば、この違いを整理できます。
また、県内の観光大使をまとめた地域メディアの記事は、知られていない制度を見つける入口として便利です。ただし、個別の任期やメンバーの更新には時間差が生じる可能性があります。全体像の把握にはまとめ記事、最終的な確認には公式発表という使い分けがおすすめです。
観光大使の情報を使って旅行計画を立てる場合も同じです。大使が出演するイベントや観光キャンペーンの開催日と、制度そのものの任期は別の情報です。イベントへの参加を予定しているなら、観光協会が発表する開催日時や参加条件も確認しておきましょう。
【茨城観光大使】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:茨城県全体の観光大使は誰ですか?
A1:県の制度としては「茨城国際観光大使」があります。第1号は2017年に委嘱された香港のEGLツアーズ社長・袁文英氏です。県の公開情報に掲載されている内容と、現在の具体的な活動状況は分けて確認してください。
Q2:茨城観光大使の歴代メンバーを一覧で見る方法はありますか?
A2:県内すべての制度をまとめて確認する入口として、地域メディアの市町村別紹介記事が役立ちます。ただし、制度ごとに運営主体が異なるため、歴代名簿や現役メンバーは各自治体・観光協会の公式サイトで確認するのが確実です。水戸の梅大使のように、過去の年度別名簿を掲載している制度もあります。
Q3:観光大使の任期は何年ですか?応募するにはどうすればよいですか?
A3:任期は制度によって異なり、1年間のものも2年間のものもあります。応募方法も一律ではありません。自治体や観光協会が公表する募集要項で、年齢・居住地などの応募資格、活動内容、必要書類、選考日、締切を確認してください。2026年度の募集が終了している場合は、次回の募集発表を待つ必要があります。
まとめ:茨城観光大使を調べるなら制度名・地域・任期の3点が鍵
「茨城観光大使」は、県全体を対象とする制度と、市町村ごとに設けられた観光PR制度を分けて理解すると、情報を整理しやすくなります。県の「茨城国際観光大使」は海外からの観光誘客を担う制度であり、袁文英氏が2017年の第1号として委嘱されました。
一方、水戸の梅大使、つくば観光大使、日立さくらメイツ、古河桃むすめ、奥久慈大子大使などは、それぞれの地域に根ざした活動を行っています。歴代メンバーの記録が充実している制度もあれば、最新情報が募集要項やイベントのお知らせに分散している制度もあります。
2026年の現役メンバーを知りたい人は、制度名と地域名を組み合わせて検索し、任期と更新日を確認するのが近道です。応募を考えている人は、年齢や居住地などの条件だけでなく、活動日数や研修、待遇、次回募集の時期まで確認しておくと、応募後のミスマッチを防げます。
観光大使の名称は地域ごとに異なりますが、共通しているのは、地域の魅力を人に伝え、訪れるきっかけをつくる役割です。県の公式制度と市町村の制度を区別し、各地域の最新発表をたどることが、茨城県内の観光大使を正しく理解するための最も確実な方法です。