秋広優人選手のポジションは、外野手なのか、それとも内野手なのか。巨人時代に背番号55を背負い、2023年に打率.273、10本塁打、41打点を記録した大型打者は、2025年5月のソフトバンク移籍を経て、2026年10月に来季の支配下契約を結ばない旨を通告されました。現在の登録上のポジションと実際の守備位置、そして移籍後の成績を整理すると、秋広選手が置かれている状況が見えてきます。
2026年10月26日、福岡ソフトバンクホークスは秋広優人選手に来季の支配下選手契約を締結しない旨を通達したと公式発表しました。報道では育成契約の打診も伝えられていますが、支配下契約を結ばないことと、プロ野球選手としてのキャリアが終わることは同じではありません。巨人時代の実績、守備位置の変遷、移籍後の一軍・ファーム成績から、2026年の現在地と今後の焦点を解説します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- ポジション:NPBの選手プロフィールでは内野手。巨人時代は左翼などの外野守備でも起用され、一塁も守ってきた。
- キャリアの転換点:2023年に巨人で121試合に出場し、10本塁打を記録。2025年5月にはリチャード選手との交換トレードでソフトバンクへ移籍した。
- 2026年の状況:一軍出場なし、ファーム・リーグでは97試合で打率.205、10本塁打。10月26日に来季の支配下契約を結ばない旨を通達され、育成契約の打診が報じられている。
【結論】秋広優人のポジションは内野手?外野手?

最初に答えると、秋広優人選手は登録上は内野手で、実際には外野手としても起用されてきた選手です。内野手か外野手かの二択では、登録区分と試合での守備位置を分けて考える必要があります。
日本野球機構(NPB)の個人年度別成績では、秋広選手のポジションは「内野手」と記載されています。ソフトバンクの2025年5月12日付のトレード発表でも、内野手として紹介されました。一方、巨人時代には左翼を中心とした外野守備を経験し、一塁手としても起用されています。
つまり、プロフィール上の登録だけを見て「外野手ではない」と判断するのも、巨人時代の印象だけで「外野手が本職」と断定するのも正確ではありません。秋広選手の場合は、内野と外野の両方を経験してきたという理解が適切です。
2026年10月27日時点で押さえておきたいのは、次の3点です。
- 登録ポジション:内野手。
- 主な守備経験:左翼などの外野、一塁。
- 来季の契約:2027年の支配下契約を結ばない旨を通達された段階。育成契約については打診の報道があり、今後の判断が焦点となる。
現在の所属球団についても、時点を区別する必要があります。2026年シーズンはソフトバンクの選手としてプレーしましたが、球団は2027年の支配下契約を結ばないと発表しています。育成選手として再契約するかどうかは、支配下契約の通達とは別の問題です。
【巨人時代】背番号55と2023年10本塁打が示した可能性
秋広選手は2002年9月17日生まれ、千葉県出身。二松学舎大学付属高校から2020年のドラフト5位で巨人に入団しました。身長201センチ、体重107キロという体格は、NPBの選手プロフィールにも記載されています。長身を生かした打撃への期待が集まり、巨人では松井秀喜氏が現役時代につけた背番号55を継承しました。
プロ入り後、秋広選手は一塁を含む内野守備に加え、外野守備にも取り組みました。2022年から外野への本格的な挑戦を進め、2023年には外野で87試合に先発出場したと日刊スポーツが報じています。内野手登録でありながら、外野手としての出場機会を広げていったことが、巨人時代の特徴です。
そして2023年、秋広選手は一軍121試合に出場。打率.273、10本塁打、41打点を記録しました。プロ初の2桁本塁打を達成し、長打力だけでなく打率も残したことから、将来の中軸候補として注目を集めました。
ただし、この実績を評価するうえでは、守備面も切り離せません。打撃で結果を出しても、外野で安定して守れるか、一塁を含めてどのポジションならチームに貢献できるかという課題は残ります。2023年12月には、秋広選手自身が外野守備の改善に取り組む姿勢を示したと日刊スポーツが報じています。
翌2024年は一軍出場が26試合にとどまり、本塁打は0本。打率は.261だったものの、前年の121試合出場から大きく出場機会を減らしました。2025年の巨人での一軍出場も5試合にとどまり、秋広選手は環境を変えて再起を図ることになります。
【年度別成績】一軍成績と守備位置の変遷を一覧で比較
秋広優人選手のポジションを理解するには、年度別の打撃成績と起用の変化を並べて見るのが有効です。以下はNPBの個人年度別成績と、球団発表・報道に基づく主な経歴の整理です。
| 年度・時期 | 所属・主な起用 | 一軍打撃成績・出来事 |
|---|---|---|
| 2021年 | 巨人・内野手登録 | 一軍1試合、1打数0安打 |
| 2022年 | 巨人・内野と外野の経験を重ねる | 一軍出場なし。外野守備への挑戦を進める |
| 2023年 | 巨人・左翼などの外野、一塁 | 121試合、打率.273、10本塁打、41打点 |
| 2024年 | 巨人・外野と一塁 | 26試合、打率.261、0本塁打、1打点 |
| 2025年・巨人 | 巨人 | 5試合、打率.143、0本塁打 |
| 2025年・ソフトバンク | 内野手登録、左翼などで起用 | 22試合、打率.208、1本塁打、4打点 |
| 2026年 | ソフトバンク・一軍出場なし | ファーム・リーグ97試合、打率.205、10本塁打 |
出典:NPB「個人年度別成績」、福岡ソフトバンクホークスの発表、スポーツ報道。2025年は移籍前後を分けて記載。2026年のファーム成績は報道された数字です。
この表で目を引くのは、2023年の成績と、その後の出場機会の落差です。2023年は121試合に出場して10本塁打を放ちましたが、2024年は26試合、2025年は移籍前後を合わせても一軍27試合にとどまりました。2026年には一軍出場がなく、ファームでの打率も2割をわずかに上回る水準でした。
なお、2025年の一軍成績は巨人で5試合、ソフトバンクで22試合です。NPBの年度別成績では球団ごとに分けて掲載されるため、ソフトバンクでの22試合だけを見て2025年の全成績と誤認しないよう注意が必要です。
また、ファームで10本塁打を放ったことと、一軍で出場機会を得られることは別です。打率、長打力、選球、三振、守備の安定性など、複数の要素を総合して評価されるためです。
【ソフトバンク移籍】リチャードとのトレードで何が変わったのか
秋広選手のキャリアにおける大きな転換点は、2025年5月12日の交換トレードです。福岡ソフトバンクホークスの公式発表によると、ソフトバンクのリチャード選手が巨人へ移籍し、巨人からは秋広優人選手と大江竜聖投手がソフトバンクへ移りました。秋広選手にとっては、プロ入りから所属していた巨人を離れ、新しい環境で再出発する機会でした。
ソフトバンク加入後の一軍デビューは2025年5月15日の西武戦でした。秋広選手は「6番・左翼」で先発出場し、移籍後初安打を記録しています。内野手として登録されていても、外野で起用されるという従来の特徴は、移籍後も続いていました。
しかし、移籍初年度のソフトバンクでの成績は22試合、打率.208、1本塁打、4打点。新天地で一定の出場機会を得たものの、定位置を確保するまでには至りませんでした。翌2026年は春季オープン戦で3本塁打を記録したと報じられましたが、開幕一軍には入れず、ファームでの調整が続きました。
トレードの評価は、移籍先での起用法と結果を分けて考える必要があります。秋広選手には、巨人時代に一軍で10本塁打を放った実績があります。一方、ソフトバンクでは一軍で継続的に結果を残すところまで到達できず、2026年は一軍出場なしに終わりました。
これは、単にポジションを変更すれば解決する問題ではありません。打撃面で一軍投手に対応できるか、守備で複数ポジションを任せられるか、そして限られた打席で結果を示せるか。複数の条件を満たす必要がある点が、秋広選手の置かれた競争環境の厳しさを表しています。
【2026年最新】支配下構想外と育成契約打診の経緯
2026年10月26日、ソフトバンクは秋広優人選手に対し、来季の支配下選手契約を締結しない旨を通達したと公式発表しました。これは球団が公表した事実です。一方、育成契約については打診が報じられており、支配下契約を結ばないという決定とは分けて受け止める必要があります。
2026年の秋広選手は、一軍で出場機会を得られませんでした。ファーム・リーグでは97試合に出場し、打率.205、10本塁打、50打点と報じられています。本塁打は記録したものの、打率は厳しい数字となり、一軍で起用するための総合的なアピールにはつながりませんでした。
秋広選手は10月26日の取材で、今季について「プロに入って一番打てなかったシーズン」と振り返ったと日刊スポーツが報じています。また、現役続行を希望し、今後については悔いのない選択をしたいという意向を示しました。本人の言葉からも、成績への悔しさと、キャリアを続ける可能性を検討している状況がうかがえます。
支配下構想外となった背景を考える際は、少なくとも次の3点を区別する必要があります。
- 一軍での結果:2026年は一軍出場なし。前年の移籍後も一軍22試合にとどまった。
- ファームでの打撃:2026年は97試合で10本塁打を記録した一方、打率は.205だった。
- チーム内の競争:同じ一塁や左翼を守る選手との競争があり、一軍で起用するための明確な強みを示す必要があった。
スポーツ報知などの報道では、一塁や左翼を守る正木智也選手が台頭したことも背景として伝えられています。ただし、球団が公表した契約に関する発表は、個々の選手の構想外となった理由を詳細に説明するものではありません。成績やチーム内競争は状況を理解する材料ですが、単一の理由だけで決定を説明することはできません。
では、育成契約の打診は何を意味するのでしょうか。一般に、育成選手は支配下登録選手とは契約区分が異なり、一軍での出場には支配下登録への移行など所定の手続きが必要です。仮に秋広選手が育成契約を受け入れれば、支配下枠から外れた状態で競争を続け、再び支配下登録を目指す道が考えられます。ただし、2026年10月27日時点で、育成再契約の成立まで確定したわけではありません。
【守備を比較】200cm超の大型打者は外野と内野のどちらに向く?
秋広選手の特徴を語るうえで、身長201センチという体格は欠かせません。長いリーチは打撃における魅力の一つですが、身長の高さだけで守備適性や打撃成績が決まるわけではありません。大柄な選手ほど守備位置が限られると決めつけるのも適切ではなく、実際の守備範囲や送球、打球判断を見て評価する必要があります。
秋広選手が経験してきた一塁と外野には、それぞれ異なる要求があります。
一塁守備の特徴
一塁では、内野ゴロの捕球、送球を受ける際の足の使い方、ベースカバー、併殺プレーへの対応などが大切です。長いリーチは送球を捕る際に利点となる可能性がありますが、捕球姿勢や素早い足運びも重要です。秋広選手は巨人時代から一塁の守備経験を積んでおり、ソフトバンクでも一塁を含む内野での起用が選択肢となってきました。
外野守備の特徴
外野では、打球の落下地点を素早く判断する力、左右や前後への動き、フェンス際の対応、中継プレーでの送球判断などが問われます。秋広選手は巨人時代に左翼を中心とした守備経験を重ねましたが、2023年末には外野守備の向上を課題に挙げていました。外野で出場できることと、守備力を評価されてレギュラーを確保することは別の段階です。
ポジションの選択を左右するのは、体格だけではありません。打撃力を生かせるか、守備で失点を防げるか、チームの選手構成に合っているかという3つの観点が重要です。秋広選手の場合、内野と外野の経験があることは起用の幅を広げる材料ですが、複数ポジションを守れること自体が一軍での出場を保証するわけではありません。
今後の再起を考えるなら、守備位置を一つに絞ることだけを目標にするよりも、打撃で安定した結果を出しながら、最も評価される守備位置を明確にすることが現実的な課題になります。
【プロの結論】秋広優人が再び一軍で評価されるための条件
秋広選手のキャリアから読み取れるのは、過去の実績と現在の評価は別々に判断されるということです。2023年の10本塁打は、プロ野球の一軍で長打力を示した確かな実績です。しかし、その後の出場機会は減少し、ソフトバンク移籍後の2026年は一軍出場なしに終わりました。過去の実績が消えるわけではありませんが、次の契約や起用を決める場面では、直近の成績が重く見られます。
今後の焦点は、第一に打率や出塁などを含めた打撃の安定性、第二に一軍で起用する理由となる長打力、第三に守備位置を含むチームへの貢献です。ファームで10本塁打を放ったことは長打力を示す材料ですが、打率.205という数字も同時に受け止める必要があります。
また、育成契約を選択するか、他球団での機会を探すかによって、今後の道筋は変わります。育成契約が成立すれば、支配下復帰を目指して競争する選択肢が残ります。一方、別の球団でプレーする道を探す場合も、過去の実績だけでなく、現在の打撃状態や守備適性をどのように示せるかが判断材料となります。
秋広選手を評価する際は、「10本塁打を打った選手だから必ず復活する」と期待だけで判断するのも、「支配下構想外だからプロとして終わり」と結論づけるのも早計です。2023年の実績、2025年の移籍後成績、2026年のファーム成績、そして今後の契約状況を時系列で確認することが、現状を正しく理解するための基準になります。
【秋広優人ポジション】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:秋広優人の現在のポジションは外野手ですか、内野手ですか?
A1:NPBの個人年度別成績では内野手として登録されています。ただし、巨人時代は左翼などの外野でも起用され、一塁の守備経験もあります。登録上の区分と実際に守ったポジションは分けて考えるのが正確です。
Q2:秋広優人は巨人時代に何本のホームランを打ちましたか?
A2:2023年に一軍121試合に出場し、10本塁打、打率.273、41打点を記録しました。自身初の2桁本塁打を達成したシーズンで、巨人時代を代表する実績です。
Q3:秋広優人は2026年に戦力外となり、引退するのですか?
A3:2026年10月26日、ソフトバンクは来季の支配下契約を結ばない旨を通達しました。育成契約の打診も報じられており、本人は現役続行を希望しています。支配下契約を結ばないことが、そのまま引退を意味するわけではありません。
Q4:秋広優人はソフトバンク移籍後、一軍で活躍しましたか?
A4:2025年はソフトバンクで22試合に出場し、打率.208、1本塁打、4打点を記録しました。2026年は一軍出場がなく、ファーム・リーグでは97試合で打率.205、10本塁打という成績でした。
Q5:秋広優人とリチャードのトレードは、いつ行われましたか?
A5:2025年5月12日に交換トレードが発表されました。ソフトバンクのリチャード選手が巨人へ移籍し、巨人からは秋広優人選手と大江竜聖投手がソフトバンクへ移りました。
まとめ:秋広優人のポジションと今後の動向を見極める
秋広優人選手のポジションは、登録上は内野手ですが、巨人時代から外野と一塁の両方を経験してきました。2023年には121試合で打率.273、10本塁打、41打点を記録した一方、2025年のソフトバンク移籍後は一軍での出場機会を十分に確保できず、2026年は一軍出場なしに終わりました。
2026年10月26日の支配下契約に関する通達は、秋広選手にとって大きな転換点です。育成契約の打診が報じられているものの、再契約が成立するかどうかは別途確認する必要があります。今後は契約の正式発表に加え、ファームでの打撃成績、守備位置の選択、一軍復帰に向けた動きが注目されます。
秋広選手の評価を見誤らないための要点は、過去の10本塁打という実績だけでも、直近の支配下構想外というニュースだけでも判断しないことです。登録ポジション、実際の守備経験、年度別成績、そして契約状況を合わせて見ることで、身長201センチの大型打者が迎えている現在の局面を、より立体的に理解できます。