2026年のポストシーズンを制したのは、ナショナルリーグ中地区のミルウォーキー・ブリュワーズだ。ワイルドカードから勝ち上がったチームではないが、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズを通じて安定した戦いを披露した。
MLB公式のポストシーズン記録によると、最終的なシリーズ結果は次のとおり。
- ワールドシリーズ:ブリュワーズがレイズに4勝1敗
- アメリカンリーグ優勝決定シリーズ:レイズがガーディアンズに4勝2敗
- ナショナルリーグ優勝決定シリーズ:ブリュワーズがドジャースに4勝0敗
- アメリカンリーグ地区シリーズ:レイズ、ガーディアンズが勝ち上がり
- ナショナルリーグ地区シリーズ:ブリュワーズ、ドジャースが勝ち上がり
特に注目されたのは、前年までワールドシリーズ連覇を達成していたドジャースの敗退だ。ブリュワーズはNLCSで一度も負けることなく4連勝。前年の悔しさを晴らすような勝ち上がりで、1982年以来となるワールドシリーズ進出を決めた。
一方、アメリカンリーグではレイズがガーディアンズとの6試合に及ぶ接戦を制し、ワールドシリーズへの切符を獲得した。
【ワイルドカード&地区シリーズ】全試合スコアと勝ち上がり

2026年のワイルドカードシリーズは9月29日に開幕。アメリカンリーグ、ナショナルリーグそれぞれで3試合制の勝負が繰り広げられた。
ワイルドカードシリーズ結果
アメリカンリーグではホワイトソックスとヤンキースが、それぞれ2連勝で次のラウンドに進出。ナショナルリーグではブレーブスとパドレスが勝ち上がった。
アメリカンリーグ
| 対戦カード | 第1戦 | 第2戦 | シリーズ結果 |
|---|---|---|---|
| ホワイトソックス対アストロズ | 6-3 | 7-3 | ホワイトソックス2勝0敗 |
| ヤンキース対レッドソックス | 9-0 | 9-2 | ヤンキース2勝0敗 |
ナショナルリーグ
| 対戦カード | 第1戦 | 第2戦 | 第3戦 | シリーズ結果 |
|---|---|---|---|---|
| ブレーブス対フィリーズ | 5-3 | 3-4 | 6-2 | ブレーブス2勝1敗 |
| パドレス対カブス | 8-0 | 4-1 | ― | パドレス2勝0敗 |
ブレーブス対フィリーズは第3戦までもつれ込んだ。フィリーズは第2戦を延長戦で制して勝負を最終戦に持ち込んだものの、ブレーブスが第3戦を6対2で制して突破した。
パドレスはカブスに2試合連続で勝利。打線と投手陣の両面で優位に立ち、地区シリーズに進んだ。
ディビジョンシリーズ結果
地区シリーズでは、レイズがヤンキースを3連勝で撃破。一方、ガーディアンズはホワイトソックスに2連敗した後、3連勝という劇的な逆転劇を演じた。
アメリカンリーグ地区シリーズ
| 対戦カード | 試合別スコア | 勝者 |
|---|---|---|
| レイズ対ヤンキース | 1-0、5-2、4-3 | レイズ3勝0敗 |
| ガーディアンズ対ホワイトソックス | 0-3、3-4、9-3、9-5、2-0 | ガーディアンズ3勝2敗 |
ガーディアンズは第1戦と第2戦を落とし、後がない状況から反撃を開始。第3戦で9対3、第4戦で9対5と連勝し、最終第5戦も2対0で完封勝利を収めた。
対照的にレイズは、ヤンキースを相手に3試合すべてを勝利。投手力を生かした安定感のあるシリーズとなった。
ナショナルリーグ地区シリーズ
| 対戦カード | 試合別スコア | 勝者 |
|---|---|---|
| ブリュワーズ対パドレス | 3-2、4-3、3-4、3-1 | ブリュワーズ3勝1敗 |
| ドジャース対ブレーブス | 5-3、2-3、3-1、4-1 | ドジャース3勝1敗 |
ブリュワーズはパドレスとの第3戦を落としたものの、第4戦を3対1で制して突破。ドジャースもブレーブスとの接戦を制し、NLCSで両チームが激突する構図が完成した。
【MLBポストシーズン組み合わせ・トーナメント表】勝ち上がりを一覧で確認
2026年のトーナメントは、アメリカンリーグとナショナルリーグからそれぞれ勝ち上がったチームが最後にワールドシリーズで対戦する形式だ。
全ラウンドの関係を整理すると、以下のようになる。
この表から分かるように、2026年のナショナルリーグはブリュワーズが圧倒的な勢いで勝ち上がった。対照的にアメリカンリーグでは、ガーディアンズの逆転劇やレイズの安定した戦いが目立った。
最終的に、NLCSを4連勝で突破したブリュワーズと、ALCSを4勝2敗で勝ち抜いたレイズがワールドシリーズで対戦。異なる勝ち上がり方をした両チームが、シーズン最後の舞台で激突した。
【ALCS・NLCS結果】レイズとブリュワーズがリーグ制覇
アメリカンリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)
レイズ対ガーディアンズのALCSは、2026年10月12日から19日にかけて開催された。
序盤はガーディアンズが先行したものの、レイズが持ち前の粘りを発揮。最終的に4勝2敗でシリーズを制した。
全6試合のスコア
| 試合 | スコア | 勝者 |
|---|---|---|
| 第1戦 | ガーディアンズ7-3レイズ | ガーディアンズ |
| 第2戦 | レイズ3-1ガーディアンズ | レイズ |
| 第3戦 | ガーディアンズ3-2レイズ | ガーディアンズ |
| 第4戦 | レイズ7-3ガーディアンズ | レイズ |
| 第5戦 | レイズ3-1ガーディアンズ | レイズ |
| 第6戦 | レイズ7-3ガーディアンズ | レイズ |
レイズは第2戦でシリーズを1勝1敗に戻すと、第4戦で再び勝ち越し。第5戦、第6戦も連勝し、ワールドシリーズ進出を決めた。
注目選手の一人はフレディ・ペラルタだ。MLB公式のシリーズ記録では、レイズをワールドシリーズに導いたALCSのMVPとして紹介されている。かつてブリュワーズに所属した投手が、古巣と世界一を争う展開も2026年の見どころとなった。
ナショナルリーグ優勝決定シリーズ(NLCS)
一方、ブリュワーズ対ドジャースのNLCSは、4試合で決着した。
ドジャースは2024年、2025年とワールドシリーズを連覇しており、2026年は3連覇を狙っていた。しかし、ブリュワーズがその挑戦を阻止した。
全4試合のスコア
| 試合 | スコア | 勝者 |
|---|---|---|
| 第1戦 | ブリュワーズ2-1ドジャース | ブリュワーズ |
| 第2戦 | ブリュワーズ7-4ドジャース | ブリュワーズ |
| 第3戦 | ブリュワーズ6-2ドジャース | ブリュワーズ |
| 第4戦 | ブリュワーズ6-4ドジャース | ブリュワーズ |
第1戦を2対1で制したブリュワーズは、第2戦も7対4で勝利。第3戦は6対2、第4戦は6対4と、攻守の両面でドジャースを上回った。
MLB公式の試合レポートによると、第4戦の最後のアウトをジャクソン・チョーリオが捕球した瞬間、ブリュワーズの選手たちはマウンド付近に集まり、優勝決定の喜びを爆発させた。
加えて、この勝利には歴史的な意味があった。前年のポストシーズンでドジャースにスイープ負けを喫していたブリュワーズが、翌年には同じ相手を4連勝で破ったのである。MLB公式は、前年にスイープされた相手を翌年のポストシーズンでスイープし返した初のチームとして紹介している。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督も、試合後に相手があらゆる面で上回っていたことを認めた。強力な選手層を持つドジャースを圧倒したブリュワーズの完成度が際立つシリーズだった。
【2026年ワールドシリーズ全試合結果】ブリュワーズがレイズを4勝1敗で撃破
2026年のワールドシリーズは、ミルウォーキー・ブリュワーズとタンパベイ・レイズの対戦となった。
10月23日に開幕し、最終第5戦は10月28日に開催。ブリュワーズが4勝1敗でレイズを下し、球団初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。
ワールドシリーズ全5試合のスコア
| 日付 | 試合 | スコア | シリーズ状況 |
|---|---|---|---|
| 10月23日 | 第1戦 | ブリュワーズ3-2レイズ | ブリュワーズ1勝0敗 |
| 10月24日 | 第2戦 | ブリュワーズ5-4レイズ | ブリュワーズ2勝0敗 |
| 10月26日 | 第3戦 | ブリュワーズ10-1レイズ | ブリュワーズ3勝0敗 |
| 10月27日 | 第4戦 | レイズ4-3ブリュワーズ | ブリュワーズ3勝1敗 |
| 10月28日 | 第5戦 | ブリュワーズ4-1レイズ | ブリュワーズ4勝1敗 |
第1戦、第2戦はいずれも1点差の接戦だった。ブリュワーズは序盤からリードを奪い、レイズの反撃をかわして連勝した。
第3戦は5回に8得点の猛攻
シリーズの流れを決定づけたのが、第3戦の10対1という大勝だった。
ブリュワーズは5回に打線が爆発。2アウトから一挙8得点を挙げ、レイズを突き放した。MLB公式の試合レポートによると、この回は先発全員が出塁し、9人中8人が打点を記録する猛攻となった。
先発ロバート・ガサーも6イニングを無失点、被安打1に抑える好投を披露。攻撃と守備がかみ合い、10対1という大差で勝利した。
第4戦はレイズが延長12回で意地を見せる
3連敗で後がなくなったレイズは、第4戦で反撃に転じた。
試合は延長12回までもつれ込み、レイズが4対3で勝利。シリーズを3勝1敗とし、優勝決定を第5戦に持ち越した。
ブリュワーズにとっては目前だった優勝を逃す悔しい展開だったが、翌日の第5戦で立て直した。
第5戦で決着!57年目の歴史的優勝
10月28日の第5戦、ブリュワーズは4対1でレイズを撃破した。
先発ジェイコブ・ミジオロウスキーは5回2/3を無失点に抑え、序盤からチームに勢いをもたらした。6回にはふくらはぎのけいれんで降板したものの、ブルペン陣が後を引き継いでリードを守った。
打線ではクーパー・プラットが活躍。5回に追加点につながる適時打を放ち、6回には犠牲フライで得点を挙げた。クリスチャン・イエリッチやウィリアム・コントレラスも得点に絡み、最終的に4対1で試合を締めくくった。
これによりブリュワーズは、1969年の球団創設から57年目で初めてワールドシリーズを制覇。ミルウォーキーにとっても、1957年のブレーブス以来となる野球の世界一となった。
【ブリュワーズ初優勝の理由と歴史的意味】MVPと投手陣が支えた快進撃
2026年のブリュワーズを単なる勢いだけの優勝チームと見るのは適切ではない。MLB公式の優勝特集では、継続的な選手補強、育成、分析と伝統的なスカウティングを組み合わせた球団運営、そしてチーム全体の結束が紹介されている。
ワールドシリーズMVPはウィリアム・コントレラス
2026年
- 打率:.381
- 安打:8本(21打数)
- 打点:4
- 捕手として盗塁阻止にも貢献
コントレラスは打撃だけでなく、捕手としての総合力でも優勝に貢献した。
MLB公式のMVP特集によると、ワールドシリーズでは8安打、4打点を記録。レイズの盗塁を9回の企図中4回阻止し、相手の機動力を抑え込んだ。
加えて、2026年からMLBで本格導入されたABSチャレンジシステムでも存在感を発揮。ポストシーズン全体で33回のチャレンジを行い、67%が判定変更となった。ワールドシリーズでは13回中10回が判定変更となり、77%という高い成功率を残した。
捕手として投手陣をリードしながら、打撃でも結果を出したことがMVP選出につながった。
NLCSのMVPはジェイク・バウアーズ
ナショナルリーグ優勝決定シリーズ
ドジャースとの4連勝を支えた選手の一人。攻撃だけでなく、一塁守備でも重要な場面で貢献した。
ブリュワーズの勝ち上がりでは、バウアーズの存在も見逃せない。MLB公式は彼をNLCSのMVPに選出。ドジャースとのシリーズで印象的なプレーを重ね、チームのリーグ制覇に貢献した。
2026年のブリュワーズを支えた3つの要素
今回の優勝を分析すると、特に次の3点が大きかった。
1.投手陣の安定感
NLDS、NLCS、ワールドシリーズを通じて、ブリュワーズの投手陣は大崩れしなかった。ワールドシリーズではチーム防御率1.91、被打率.182という数字を記録。レイズの打線を効果的に抑え込んだ。
2.守備と走塁への対応力
コントレラスを中心とした守備は、レイズの機動力を封じるうえで大きな役割を果たした。レイズはワールドシリーズ前のポストシーズンで盗塁企図11回すべてを成功させていたが、ブリュワーズとのシリーズでは思うように走れなかった。
3.選手層を維持する球団運営
MLB公式の優勝特集では、球団がジョシュ・ヘイダー、コービン・バーンズ、ウィリー・アダメス、フレディ・ペラルタら主力選手との別れを経験しながらも、補強と育成を継続してきた点が取り上げられている。
スター選手を集めるだけではなく、分析とスカウティングを組み合わせてチームを作り直す。その積み重ねが2026年の結果につながった。
1982年以来のワールドシリーズと57年目の初優勝
ブリュワーズの歴史を振り返るうえで、1982年は重要な年だ。
同球団は1982年にワールドシリーズへ進出したものの、セントルイス・カージナルスに敗れて優勝を逃していた。その後、2026年までワールドシリーズの舞台から遠ざかっていた。
ここで注意したいのは、57年という数字の意味だ。これは過去の優勝から57年間遠ざかっていたという意味ではない。1969年に球団の前身となるシアトル・パイロッツが創設されてから、2026年に初めてワールドシリーズを制したという歴史を示している。
つまり、2026年は球団史上初の優勝であると同時に、1982年以来44年ぶりのワールドシリーズ進出を果たした年でもある。
MLBの歴代優勝チームを振り返っても、連覇や複数回の優勝を経験した名門球団がある一方、ブリュワーズのように長い歴史を経て初めて頂点に立つチームもある。2026年の結果は、そうしたMLBの歴史に新たな名前を刻んだ。
【MLBポストシーズン結果2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のMLBワールドシリーズ優勝チームはどこ?
A1:ミルウォーキー・ブリュワーズです。タンパベイ・レイズを4勝1敗で破り、10月28日の第5戦で球団史上初のワールドシリーズ制覇を達成しました。
Q2:ブリュワーズとレイズのワールドシリーズ結果は?
A2:ブリュワーズが4勝1敗で勝利しました。第1戦から第3戦までブリュワーズが3連勝し、第4戦はレイズが延長12回の末に勝利。第5戦をブリュワーズが4対1で制しました。
Q3:ドジャースはなぜ敗退した?
A3:ナショナルリーグ優勝決定シリーズでブリュワーズに4連敗したためです。第1戦2対1、第2戦7対4、第3戦6対2、第4戦6対4と、すべての試合でブリュワーズが勝利しました。
Q4:2026年のワールドシリーズMVPは誰?
A4:ブリュワーズの捕手ウィリアム・コントレラスです。打率.381、4打点を記録し、捕手としても投手陣を支えました。
Q5:ブリュワーズの57年ぶりの優勝とはどういう意味?
A5:1969年の球団創設から57年目にして初めてワールドシリーズを制覇したという意味です。過去の優勝から57年が経過したという意味ではありません。
Q6:2026年のALCSとNLCSの優勝チームは?
A6:アメリカンリーグはレイズ、ナショナルリーグはブリュワーズです。レイズはガーディアンズを4勝2敗、ブリュワーズはドジャースを4勝0敗で下しました。
まとめ:2026年MLBポストシーズンはブリュワーズの歴史的初優勝で幕
2026年のMLBポストシーズンは、ミルウォーキー・ブリュワーズの球団史上初となるワールドシリーズ制覇という歴史的な結果で幕を閉じた。
今季の大きな要点は次のとおりだ。
- ワイルドカードではブレーブス、パドレス、ホワイトソックス、ヤンキースが勝ち上がった。
- ガーディアンズはホワイトソックスに0勝2敗から逆転した。
- レイズはALCSでガーディアンズを4勝2敗で撃破した。
- ブリュワーズはNLCSでドジャースを4連勝で破った。
- ワールドシリーズではブリュワーズがレイズを4勝1敗で下した。
- ウィリアム・コントレラスがワールドシリーズMVPを獲得した。
なかでも、前年までワールドシリーズを連覇していたドジャースをNLCSでスイープしたことは、今季の象徴的な出来事だった。
そして、57年目にして初めて世界一に到達したブリュワーズの優勝は、単なる一シーズンの結果にとどまらない。長年のチームづくりと選手たちの積み重ねが実を結んだ瞬間だった。
2026年のポストシーズンを振り返るなら、最終スコアだけでなく、ブリュワーズがドジャースを破り、レイズとの最終決戦を制するまでの過程こそ押さえておきたい。