JRA騎手免許試験は、競馬学校の卒業生だけでなく、地方競馬の騎手や海外で実績を積んだ外国人騎手、さらには元JRA騎手の調教助手にも受験の道が開かれている。2026年10月現在、注目を集めているのは2027年度の新規騎手免許試験だ。JRAは10月8日に第一次試験の合格者が2人だったと発表し、その翌日にはオーストラリアのダミアン・レーン騎手が自身の合格を公表した。
もう1人の合格者をめぐっては、元川崎競馬騎手の滝川寿希也氏が発信した情報をきっかけに、元JRA騎手の三津谷隼人調教助手の名前が浮上している。また、外国人騎手が日本の通年免許を取得する場合、フランスの騎手免許を返上しなければならないのかという疑問も根強い。ミカエル・ミシェル騎手やクリストフ・ルメール騎手の経緯を踏まえ、受験資格、試験内容、難易度、2027年度の最新動向まで整理する。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 試験制度:受験時に16歳以上であることが基本条件。外国人騎手や元JRA騎手の調教助手にも新規免許試験の受験区分が設けられている。
- 2027年度の最新情報:2026年10月8日に第一次試験の合格者2人が発表され、ダミアン・レーン騎手が翌9日に合格を公表した。
- 注目の人物:三津谷隼人調教助手の名前は滝川寿希也氏の発信などから広まったもの。JRAが公表したのは合格者数であり、氏名ではない。
【2026年最新】JRA騎手免許試験の仕組みと通年免許制度を解説

JRA騎手免許試験を理解するうえで、最初に押さえたいのが「新規免許」「更新免許」「短期免許」の違いだ。
JRAの騎手として中央競馬のレースに騎乗するには、JRAが実施する騎手免許試験に合格し、免許を取得する必要がある。海外で騎手として活躍している場合も、外国の免許だけでJRAの通年騎手として活動できるわけではない。
JRA騎手免許には大きく3つの区分がある
新規免許試験は、受験者の経歴によって次のように区分される。
- 競馬学校騎手課程の生徒:卒業見込みの生徒を対象とする試験。
- 地方競馬の現役騎手:地方競馬全国協会(NAR)の騎手免許を持つ人を対象とする試験。
- 上記以外の受験者:外国の競馬統括機関の騎手免許を持つ外国人騎手や、一定の条件を満たす元JRA騎手の調教助手など。
この区分は2027年度のJRA公式試験要領にも明記されている。したがって、競馬学校を卒業していない人がJRA騎手になる道も制度上は存在する。
短期免許と通年免許は何が違う?
外国人騎手が日本で騎乗する方法として知られているのが短期免許制度だ。海外で実績を持つ騎手が、一定の期間だけJRAのレースに参加できる仕組みである。
一方、通年免許を取得すると、JRA所属騎手として年間を通じて中央競馬に騎乗できる。短期間の来日とは異なり、日本を主な活動拠点にして騎手生活を送ることになる。
外国人騎手に通年免許への道が開かれたことで、2015年にはミルコ・デムーロ騎手とクリストフ・ルメール騎手が外国人として初めてJRAの新規騎手免許試験に合格した。現在の外国人騎手の受験制度を理解するうえで、重要な転換点だ。
【受験資格】JRA騎手免許試験は何歳から?外国人や調教助手も受験できる?
JRAの2027年度騎手免許試験要領では、騎手免許試験について、受験日に16歳未満の者は受験できないと定めている。
また、競馬の公正性や安全性を確保する観点から、法律上の欠格事由なども設けられている。単に年齢や騎乗経験を満たしていれば受験できるというものではない。
受験資格の基本条件
主な確認事項は次のとおりだ。
- 受験日に16歳以上であること。
- JRAが定める受験区分に該当すること。
- 必要な申請書類や身体検査書などを提出すること。
- 競馬の公正な実施に支障を生じさせる欠格事由に該当しないこと。
- 試験区分に応じた学力・騎乗技術・身体面の基準を満たすこと。
2027年度の試験要領には16歳以上という下限がある一方、一般的な受験資格として一律の上限年齢は定められていない。現役騎手だけでなく、引退後に別の競馬関係職種へ転身した人にも再挑戦の可能性がある。
競馬学校を経由するルート
一般的な日本人の騎手志望者は、JRA競馬学校の騎手課程に入学する。
JRAの案内によると、騎手課程は約3年間。入学時には年齢、体重、視力などの応募条件が設けられており、入学後も騎手として必要な体力や技術を身につけるための訓練が続く。
重要なのは、競馬学校を卒業するだけで自動的に騎手になれるわけではないことだ。卒業に向けてJRAの騎手免許試験を受け、合格して初めて中央競馬の騎手としてデビューできる。
元JRA騎手の調教助手にも再受験の道がある
今回の三津谷隼人調教助手に関する話題で注目したいのが、この特別な受験区分だ。
2027年度の試験要領には、JRAの騎手免許を受けたことがあり、騎手から引き続きJRAの調教助手または厩務員に転業した人を対象とする特別な試験内容が記載されている。
つまり、元JRA騎手が調教助手になった後、再び騎手免許を目指すことは制度上想定されている。
一般の受験者と同じ内容をすべて受けるわけではなく、学力試験の範囲や一部の騎乗技術試験に特例が設けられている。ただし、身体検査や人物考査まで免除されるわけではない。
【試験内容】第一次試験から第二次試験、合格までの流れを整理
JRA騎手免許試験の内容は、受験者の経歴によって異なる。特に外国人騎手や元JRA騎手の調教助手が受験する場合、一般の競馬学校卒業予定者とは試験の構成が違う。
ここでは、2026年7月29日に公表された2027年度の公式試験要領を中心に整理する。
一般の新規受験者に対する第一次試験
競馬学校の騎手課程生徒や地方競馬の騎手免許を持つ人以外の受験者は、第一次試験が二段階選抜方式で行われる。
第一段階選抜は2026年9月15日に実施された。
主な試験内容は次のとおり。
- 競馬関係法規:競馬に関する法律や規則についての筆記試験。
- 馬学・衛生学:馬の身体や健康管理に関する知識。
- 基本馬術:馬術の基本的な知識。
- 競馬に関する知識・一般常識:中央競馬の騎手に必要な幅広い知識。
- 身体検査:騎手としての業務を行うための身体的条件の確認。
- 体力測定:騎手に必要な体力と運動能力の評価。
筆記試験は競馬関係法規が100点、馬学などの専門知識と一般常識が100点。英語による受験も認められている。
体力測定は200点満点で、概ね100点以上が通過基準となる。また、筆記試験は各項目で概ね60点以上が必要だ。
第一次試験の第二段階選抜は騎乗技術
第一段階を通過した受験者には、2026年9月30日に競馬学校で騎乗技術試験が実施された。
主な内容は次の2項目だ。
- 基本馬術の部班運動
- 基本馬術の角馬場障害飛越
それぞれ100点満点で、概ね60点以上が合格基準となる。ただし、元JRA騎手の調教助手や、委員会が実績を認めた外国人騎手などには一部試験の免除規定がある。
第二次試験は日本語の口頭試験と騎乗技術
第一次試験に合格した人は、2027年1月27日に予定されている第二次試験へ進む。
一般の受験者に課される主な内容は以下のとおり。
- 競馬関係法規に関する口頭試験
- 中央競馬の騎手として必要な専門知識
- 競走騎乗に関する専門知識
- 発走・走路騎乗などの騎乗技術試験
- 身体検査
- 人物考査
口頭試験は日本語で実施される。筆記試験で英語が認められていても、最終段階で日本語による知識の確認がある点は重要だ。
平地競走の受験者と障害競走の受験者では騎乗技術試験の内容が異なる。また、実績のある外国人騎手については、委員会の判断によって一部の技術試験が専門知識を問う口頭試験に置き換えられる場合もある。
2027年度の試験スケジュール
- 2026年9月15日:第一次試験・第一段階選抜
- 2026年9月18日:第二段階選抜の受験者への通知
- 2026年9月30日:第一次試験・第二段階選抜
- 2026年10月8日:第一次試験合格者の発表
- 2027年1月27日:第二次試験
- 2027年2月9日:新規騎手免許試験の合格発表予定日
2026年10月30日現在、第一次試験は終了しており、次の大きな関門は2027年1月27日の第二次試験となっている。最終的な免許取得は、第二次試験の結果を待つ必要がある。
【難易度・合格率】JRA騎手免許試験はどれほど難しい?
JRA騎手免許試験は、競馬の専門知識だけでなく、騎乗技術、身体能力、日本語による受け答え、人物面まで審査される総合的な試験だ。
ただし、難易度を語る際に注意したいのが「合格率5~10%」という数字である。
5~10%は騎手免許試験ではなく競馬学校の入学試験
JRA公式の競馬学校Q&Aでは、騎手課程の入学試験について、第一次試験の合格率は概ね20%前後、最終的な合格率は5~10%程度と説明している。
これは競馬学校に入学するための試験の数字であり、JRA騎手免許試験そのものの合格率ではない。
両者を混同すると、実際の試験制度や難易度を誤解する原因になる。JRAは騎手免許試験全体について、毎年共通の公式合格率を公表しているわけではない。
2027年度は第一次試験の通過者が2人
2026年9月2日に報じられた2027年度の新規騎手免許試験の申請者数は12人。そのうち8人がJRA競馬学校の騎手課程生徒で、学校生以外は4人だった。
その後、10月8日にJRAが発表した第一次試験合格者は2人。今回の第一次試験の合格者は競馬学校の騎手課程生徒を含まない区分の受験者である。
申請者数と合格者数を単純に比較すると、学校生以外の4人中2人が第一次試験を通過した計算になる。ただし、これは2027年度の一度の試験における第一次試験の結果であり、最終的な免許取得率を意味するものではない。
外国人騎手でも日本の競馬制度を理解する必要がある
外国で数多くの勝利を挙げていても、日本の競馬に関する法規やルールを知らなければ通年免許の取得は難しい。
2015年にミルコ・デムーロ騎手とともに合格したクリストフ・ルメール騎手は、合格発表後のインタビューで、試験勉強について次のように話している。
「2時間くらいです。わたしとミルコは日本語の学習を含めた試験勉強を100%の力を注いで頑張ってきました」
ルメール騎手はフランスで家庭教師について日本語を学び、日本に来てからも競馬施行規程や日本のルールを勉強していたという。試験のために日本語学習と競馬知識の習得を並行していたことが分かる。
同じインタビューでは、日本での経験が13年間に及んでいたことも、通年免許を目指すうえで大きな実績だったと振り返っている。
つまり、海外での勝利数だけでは測れない、日本の競馬への適応力が問われる試験なのである。
【外国人騎手の疑問】母国の免許は返上必須?ルメールとミシェルの違い
外国人騎手がJRAの通年免許を取得する際に、特に疑問が多いのが母国の騎手免許の扱いだ。
「日本の免許を取ったらフランスの免許を返さなければならない」という説明が広まっているが、JRAの試験要領を読むと、騎手と調教師では扱いが異なる。
2027年度のJRA公式試験要領に書かれていること
2027年度のJRA公式試験要領では、外国の競馬統括機関の免許を持つ調教師については、JRA免許を取得する際に外国の免許を返上することが明記されている。
一方、外国の競馬統括機関の免許を持つ騎手については、JRA免許を受けた際に年間を通じて中央競馬で騎乗することが定められている。
この騎手に関する規定には、外国の騎手免許を一律に返上するという文言はない。
外国人騎手がJRA免許を取得した場合の母国免許の扱いは、JRA側の規定だけでなく、母国の競馬統括機関の制度や個別の免許条件も踏まえて理解する必要がある。
ルメール騎手は2015年にフランスの免許を返上する意向を説明
クリストフ・ルメール騎手は2015年2月、ミルコ・デムーロ騎手とともにJRAの通年免許を取得した。
当時のインタビューでは、フランスでの騎手免許について質問され、JRAの規則に従うこと、フランスの免許は自動更新であること、今回合格したため返上することになるとの見通しを説明している。
当時のインタビュー記事には、両方の免許を持つことはできないという編集部注も付けられていた。
この経緯が、外国人騎手は母国の免許を返上しなければならないという認識につながったと考えられる。
ただし、ルメール騎手の2015年当時の説明と、2027年度のJRA試験要領に書かれた規定は分けて考える必要がある。ルメール騎手の事例だけで、すべての国の騎手に同一の返上義務があるとは判断できない。
ミカエル・ミシェル騎手の2026年現在
ミカエル・ミシェル騎手は、フランス出身の女性騎手で、2014年にフランスの騎手免許を取得した。
JRAは2026年8月26日、ミシェル騎手に短期騎手免許を交付すると発表。免許期間は8月29日から10月12日までだった。
2026年5月には南アフリカのG1競走デイリーニュース2000を制覇。これが自身初のG1勝利となり、JRAの短期免許制度における成績要件を満たしたことも来日につながった。
一方、2026年度のJRA通年免許試験については受験を見送る方針が7月に報じられていた。2025年まで4年連続で試験に挑戦していたが、2026年は短期免許での騎乗に重点を置く選択をした。
10月12日に短期免許による騎乗を終了した際の成績は、63戦4勝。今後は拠点を置く南アフリカに戻る予定と報じられた。
ミシェル騎手はJRAの通年免許取得を目標に掲げており、10月のインタビューでも、今すぐ通年免許へ移ることが最善とは考えておらず、日本の競馬をさらに経験し、調教師や馬主との関係を築きたいという考えを示している。
2026年10月30日時点では、JRAの通年免許を取得したわけではなく、2027年度試験への新たな挑戦も公表されていない。
【噂の真相】三津谷調教助手の騎手免許試験と滝川寿希也の発言
2026年10月のJRA騎手免許試験をめぐって、競馬ファンの関心を集めているのが三津谷隼人調教助手の名前だ。
きっかけは、2027年度の第一次試験合格者が2人と発表されたことだった。ダミアン・レーン騎手が合格を公表した一方、もう1人の名前はJRAから公表されていない。
三津谷隼人はどのような経歴の人物?
三津谷隼人さんは1996年生まれの元JRA騎手。2015年にデビューし、栗東の川村禎彦厩舎に所属していた。
2021年5月12日、JRAは三津谷騎手が同月20日をもって引退し、引退後は川村厩舎で調教助手になる予定だと発表した。
最後の騎乗となった京都ハイジャンプでは、マーニとのコンビで勝利。騎手生活の最後に重賞制覇を達成したことでも知られている。
その後、騎手ではなく調教助手として競馬の現場に関わってきた人物だ。
滝川寿希也氏のYouTube発言が情報の出所
三津谷さんの名前が浮上した情報源として挙げられているのが、元川崎競馬騎手の滝川寿希也氏による発信だ。
Yahoo!知恵袋の「JRA騎手免許試験」に関するQ&Aでは、匿名回答者が、三津谷調教助手がもう1人の合格者だとする情報について、滝川氏がYouTubeで話していたと説明している。回答では、滝川氏がJRA関係者から聞いた情報だという趣旨も紹介されていた。
加えて、2026年10月8日付のウェブメディア「The Audience」の記事でも、滝川氏のXへの投稿や動画を情報の出所として、三津谷さんの名前が取り上げられている。
ただし、ここで押さえておくべきなのは、JRAが公式に発表したのは第一次試験合格者が2人という人数であり、2人の氏名ではないという点だ。
ダミアン・レーン騎手は自身のXで合格を公表しているが、もう1人については、滝川氏の発信やそれを紹介した報道を通じて広まった情報である。JRAの公式発表と同じ確度の情報として扱うことはできない。
三津谷調教助手が受験できる制度上の理由
ここで興味深いのが、JRAの2027年度騎手免許試験要領に記載された元騎手の調教助手に対する特例だ。
JRAの騎手免許を受けたことがあり、騎手から引き続き調教助手などへ転業した人には、一般の新規受験者とは異なる試験内容が設定されている。
三津谷さんはJRA騎手を引退した後、調教助手に転身した経歴を持つため、この区分との関係が注目される。
この区分では、第一次試験の筆記試験が競馬関係法規に絞られ、第一次試験の騎乗技術試験も免除対象となる。一方で、身体面の審査や第二次試験の騎乗技術試験などは残る。
したがって、仮に三津谷さんが今回の第一次試験合格者だったとしても、それだけで騎手復帰が決まったわけではない。
関係者・人物・制度の関係を一覧で比較
| 人物・制度 | JRA騎手免許との関係 | 確認できる事実・現在の状況 |
|---|---|---|
| JRA | 試験の実施主体 | 2026年10月8日に2027年度第一次試験の合格者2人を発表。氏名は公表していない。 |
| ダミアン・レーン | 外国人騎手として通年免許に挑戦 | 2026年10月9日に自身のXで第一次試験合格を公表。第二次試験は2027年1月27日予定。 |
| 滝川寿希也 | 元川崎競馬騎手 | XやYouTubeで第一次試験合格者に関する情報を発信した人物として報道されている。 |
| 三津谷隼人 | 元JRA騎手・調教助手 | 2021年5月に騎手を引退し、調教助手へ転身。2027年度試験のもう1人の合格者との情報があるが、JRAによる氏名公表はない。 |
| クリストフ・ルメール | 外国人初の通年免許取得者の一人 | 2015年にミルコ・デムーロ騎手とともにJRA新規騎手免許試験に合格。フランス免許の返上について本人が説明している。 |
| ミカエル・ミシェル | フランス免許を持つ外国人騎手 | 2026年8月29日から10月12日までJRA短期免許で騎乗。通年免許取得は引き続き目標としている。 |
この関係を整理すると、2027年度の試験では、海外で実績を積んだ騎手と、かつてJRAの騎手だった人物が同じ新規免許試験の合格者として注目されていることが分かる。
ただし、第一次試験の通過と最終合格は別の段階だ。三津谷さんの騎手復帰についても、2027年2月9日の合格発表が一つの大きな節目となる。
【よくある質問】JRA騎手免許試験に関する疑問(FAQ)
Q1:JRA騎手免許試験の合格率は何%ですか?
A1:JRA騎手免許試験全体の統一された公式合格率は公表されていない。JRA公式Q&Aにある5~10%という数字は競馬学校の騎手課程入学試験の最終合格率であり、騎手免許試験の合格率ではない。
Q2:外国人騎手は日本の通年免許を取得すると母国の免許を返上する必要がありますか?
A2:JRAの2027年度試験要領では、外国人騎手は通年で中央競馬に騎乗することが定められているが、外国免許の一律返上は騎手について明記されていない。ルメール騎手は2015年にフランス免許を返上する意向を説明しており、個々の国の制度や免許条件を区別する必要がある。
Q3:三津谷隼人調教助手はJRA騎手免許試験に合格したのですか?
A3:2026年10月8日にJRAが発表した第一次試験合格者は2人。ダミアン・レーン騎手は自身で合格を公表している。もう1人について三津谷さんの名前が報じられているが、JRAは氏名を公式発表していない。また、第一次試験合格だけでは騎手免許取得は確定しない。
まとめ:2026年最新のJRA騎手免許試験と今後の注目ポイント
2026年10月30日時点のJRA騎手免許試験を整理すると、2027年度の新規免許取得に向けた第一次試験が終了し、次の第二次試験を控えている段階だ。
受験資格は競馬学校の卒業生に限られず、地方競馬の騎手、外国人騎手、一定の条件を満たした元JRA騎手の調教助手にも道がある。試験内容も受験者の経歴によって異なり、学力、騎乗技術、身体検査、人物考査などが組み合わされている。
【プロの結論】注目すべきは合格者の名前より制度の違い
今回の話題から読み取れる要点は3つある。
第一に、JRA騎手免許試験は騎乗技術だけで決まらない。競馬関係法規、日本の競馬制度、口頭試験への対応など、JRAの騎手として活動するための総合的な能力が求められる。
第二に、外国人騎手の通年免許取得は母国でのキャリアにも影響する。ルメール騎手のように日本を主な活動拠点にする選択がある一方、ミシェル騎手のように海外を拠点にしながら日本で短期騎乗を続ける選択もある。通年免許は単なる試験合格ではなく、騎手としての活動拠点を決めるキャリア上の大きな選択でもある。
第三に、第一次試験の合格情報と最終的な免許取得を混同しないこと。三津谷隼人調教助手の名前が注目されているのは、滝川寿希也氏の発信などがきっかけだが、JRAの公式発表と個人発信による情報には違いがある。
今後の最大の注目日は2027年1月27日の第二次試験、そして2月9日の合格発表だ。ダミアン・レーン騎手の日本移籍が実現するのか、三津谷隼人さんが騎手として再出発するのか。外国人騎手の通年免許制度と合わせて、JRAの公式発表が待たれる。
騎手免許試験を正しく理解するには、競馬学校の入学試験、JRAの新規免許試験、外国人騎手の短期免許、通年免許をそれぞれ区別することが欠かせない。2027年度の試験結果は、日本競馬の騎手構成にも影響する可能性がある。
主な根拠資料: JRA「2027年度 調教師および騎手免許試験要領」、JRA競馬学校公式Q&A、JRAの2026年10月8日発表、スポニチ競馬Web、ラジオNIKKEI、netkeiba掲載インタビュー、The Audienceの2026年10月8日付記事。