「地球上に男は何人いると思っているの? 35億。」――2017年、日本中でまねされ、年間を代表する流行語になったブルゾンちえみのキャリアウーマンネタ。印象的な決め台詞と、両脇に男性2人を従えたスタイルは、テレビやSNSを通じて幅広い世代に浸透しました。
2026年には、藤原しおりとして活動する本人が、古巣のワタナベエンターテインメントのお笑いライブにスペシャルゲストとして出演し、再び「35億」ネタを披露。かつてのブレイクを懐かしむ声とともに、現在の活動にも関心が集まっています。そもそも35億という数字はどこから生まれたのか。with Bの役割や歌手オースティン・マホーンとの関係、芸名変更の経緯、そして2026年の最新動向まで、これまでの報道と本人の発信をもとに整理します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 35億の意味:2016年ごろの世界人口約71億人を念頭に、男性の数をおよそ半分として表現した決め台詞。
- ネタ誕生の秘密:オースティン・マホーンの「Dirty Work」とミュージックビデオのオフィス風景が着想のきっかけになった。
- with Bの役割:ブリリアンのコージとダイキが、振り付けやポーズ、視覚的なインパクトでネタを支えた。
- 藤原しおりの現在:2020年に芸名を変更。独自のイベントや仕事に取り組み、2026年8月には旧芸名でお笑いライブにも出演した。
【35億の意味】キャリアウーマンネタの決め台詞は何を伝えたのか

「35億」は、ブルゾンちえみが演じる自信満々のキャリアウーマンが、恋愛に悩む女性に向かって放つ言葉です。代表的なネタでは、元恋人を忘れられない女性に対し、男性は世界に大勢いるのだから、一人の相手に執着する必要はないという考え方を、強気な口調とポーズで伝えます。
その象徴が「地球上に男は何人いると思っているの? 35億」という決め台詞です。数字だけを切り取れば、単なる人口の話。しかし、ネタの文脈では、失恋した女性を励ます言葉であり、恋愛の選択肢は一人の相手に限られないというメッセージになっています。
「35億」は日本語の数の単位で約35億人、つまり35億は3,500,000,000人を意味します。本人は2017年の取材で、この数字について「単なる数字」と説明し、当時の世界の男性の数を表したものだと語っています。
ただし、35億は現在の世界の男性人口を示す統計値ではありません。2016年ごろの世界人口を約71億人と捉え、その半分を計算した数字がネタに採用されたものです。実際の男女比は完全に半分ではなく、人口も年々変わるため、現在の人口統計と混同しないことが大切です。
なぜ「35億」が社会現象になったのか
人気を支えたのは、言葉の意味だけではありません。強気な女性像、独特のメイク、テンポのよい音楽、印象的なポーズが一体となり、短い時間で笑いを生み出す構成になっていました。
2017年上半期のティーン向けトレンド調査では、「35億」が流行語ランキングの1位に選ばれ、マイナビティーンズの公表値は73.2%でした。また、同年の「現代用語の基礎知識選 2017ユーキャン新語・流行語大賞」でもトップ10入りしています。年間大賞そのものではありませんが、社会に広く浸透した言葉として認知されたことが分かります。
当時の報道では、子どもにもまねしやすいことや、テレビで見たネタを家族や友人同士で再現できることが、支持の理由として挙げられていました。恋愛に悩む人への励ましという分かりやすい意味に加え、最後の数字を言うだけでもネタが成立する点が、口コミで広がりやすい条件を生み出したのです。
【誕生秘話】キャリアウーマンネタの元ネタは「Dirty Work」だった
ブルゾンちえみのキャリアウーマンネタは、特定の映画や実在の女性をそのまま再現したものとして知られているわけではありません。本人が明かした制作のきっかけは、米国の歌手オースティン・マホーンの楽曲「Dirty Work」と、そのミュージックビデオでした。
2017年12月の日刊スポーツのインタビューで、本人は、ネタを作る際には曲を聴くことから始めると説明しています。オーディション前日にYouTubeでミュージックビデオを見て、映像に登場するオフィスや曲の雰囲気から「オフィスのいい女」のイメージを思いついたと振り返りました。
「35億」は最初から決まっていたわけではない
2019年2月に放送されたTBS系のトーク番組「サワコの朝」でも、本人が決め台詞の誕生秘話を語っています。所属事務所でネタを見せる当日まで、使う曲は決まっていたものの、具体的な台詞は完成していなかったそうです。
当初考えていたのは、元恋人を忘れられない女性に「男はガムと一緒」という考え方を伝える内容でした。ガムの味がなくなったら新しいものを食べるように、恋愛でも一人の相手にこだわる必要はないという発想です。
そこから「世界にガムは何種類あるのか」という方向を考えたものの、調べてみると種類が思ったほど多くなかったため、男性の人数に発想を切り替えました。当時の世界人口が約71億人だったことから、その半分にあたる35億5,000万人を、覚えやすい「35億」と表現したのです。
この誕生秘話で興味深いのは、数字そのものよりも、既にあった恋愛観をどう見せるかという演出の工夫です。男性をガムにたとえる大胆な言葉、キャリアウーマンらしい断定的な話し方、最後の数字を強調する間の取り方が組み合わさり、短い台詞に強い印象を残しました。
ネタ動画をYouTubeで見るときのポイント
YouTubeでは「【35億】ブルゾンちえみ with B キャリアウーマンネタ」などのタイトルで、代表的なネタを収録した動画が紹介されています。動画によっては初期のパフォーマンスや、テレビ出演時の構成を確認できるものもあります。
見比べる際は、台詞だけでなく、音楽が始まるタイミング、ブルゾンちえみが振り返る動き、with Bの立ち位置、最後の決め台詞までの間に注目すると、ネタの組み立て方がよく分かります。動画の投稿元や公開状況はそれぞれ異なるため、公式配信かどうかも確認しておきたいところです。
【with Bの役割】ブリリアンとブルゾンちえみの関係は?
「ブルゾンちえみ with B」の「B」は、お笑いコンビのブリリアンを指します。メンバーはコージとダイキ。2人はブルゾンちえみの後ろに立ち、音楽に合わせた動きやポーズを見せることで、ネタ全体の視覚的な印象を強めていました。
この構成では、ブルゾンちえみが中心となって恋愛指南を展開し、両脇の男性2人が華やかな存在感を添えます。強気な女性キャラクターと、ほとんど言葉を発さずに演出を支える男性陣の対比が、ネタを一目で理解できるものにしていました。
with Bは単なるバックダンサーだったのか
ブリリアンはもともとお笑いコンビとして活動していましたが、ブルゾンちえみとのユニットによって広く知られるようになりました。2人の役割は、後ろに立っているだけではありません。ネタのリズムや見せ場に合わせて動き、画面全体のバランスを整え、最後の決め台詞を視覚的にも印象づける存在でした。
ブルゾンちえみが言葉とキャラクターで笑いを作り、ブリリアンが身体表現で支える。この役割分担があったからこそ、音声だけでなく映像でも楽しめるネタになったと考えられます。
ブリリアンは2020年に解散
2020年3月10日、ブリリアンはコンビの解散を発表しました。コージとダイキは、それぞれ個人で芸能活動を続ける方針を示しています。
当時のオリコンニュースやスポニチの報道によると、2人はブルゾンちえみと活動した経験への感謝を表明。ブルゾンちえみも、2人を大切な仲間として応援するメッセージを発信しました。
したがって、3人の関係はネタのためだけの形式的なものではなく、仕事を通じて築いた仲間としてのつながりもあったことがうかがえます。一方、ユニットとしての人気と、ブリリアン単独の活動は別のものです。解散後は、それぞれが異なる方向へ進むことになりました。
【オースティン・マホーンとの関係】恋愛ではなく楽曲が生んだ縁
ブルゾンちえみとオースティン・マホーンの関係を理解するうえで重要なのは、彼が「35億」ネタのBGMとなった「Dirty Work」を歌う米国の歌手だという点です。2人のつながりは、まず音楽とパフォーマンスを通じて生まれました。
「Dirty Work」は2015年にリリースされた楽曲で、ブルゾンちえみが2017年にブレイクしたことで、日本でも改めて注目を集めました。曲の軽快なリズムと、オフィスを舞台にしたミュージックビデオの雰囲気が、キャリアウーマンというキャラクターの着想につながっています。
2017年に本人同士の初対面が実現
2017年4月には、日本テレビ系「行列のできる法律相談所」の企画を通じて、ブルゾンちえみとオースティン・マホーンの初対面が実現したとスポニチが報じました。ネタで使用していた楽曲の歌手と、実際に対面する機会が設けられたのです。
この出会いは、楽曲を使う側と歌う側が、人気ネタをきっかけにつながった出来事として話題になりました。少なくとも、このエピソードから読み取れるのは音楽を介した仕事上の縁です。
ネット検索では2人の「関係」が気になる人もいますが、恋愛関係にあることを示す確かな情報は確認されていません。楽曲の提供や共演、番組企画での対面と、私生活上の交際は分けて考える必要があります。
【2017年から2026年】ブルゾンちえみから藤原しおりへの経歴年表
ブルゾンちえみのキャリアは、2017年の大ブレイクだけで完結していません。人気絶頂期の事務所退所、芸名変更、独自の仕事への挑戦を経て、2026年には再び「35億」ネタを披露する機会が訪れました。
| 時期 | 出来事 | ポイント |
|---|---|---|
| 2016年 | ブルゾンちえみ with Bとして活動 | ブリリアンのコージ、ダイキと組んだユニットが始動。 |
| 2017年1月 | 「ぐるナイ!おもしろ荘2017」でブレイク | キャリアウーマンネタと「35億」が広く知られる。 |
| 2017年4月 | オースティン・マホーンと初対面 | 「Dirty Work」を歌う本人との共演が実現。 |
| 2017年12月 | 「35億」が流行語大賞トップ10入り | 年間大賞ではなく、トップ10に選出。 |
| 2020年3月 | ワタナベエンターテインメントを退所、ブリリアンも解散 | 藤原しおり名義での新たな活動へ移行。 |
| 2024年3月 | 「登場コーディネーター」という仕事を紹介 | イベントやライブなどでの登場演出を手がける仕事を説明。 |
| 2025年10月 | 岡山東警察署の一日警察署長に就任 | 地元・岡山で犯罪抑止などを呼びかけた。 |
| 2026年8月15日 | ワタナベエンターテインメントのお笑いライブに出演 | スペシャルゲストとして旧芸名のネタを披露。 |
| 2026年8月23日 | コージのYouTubeチャンネルに登場 | 食事をしながら談笑する姿が紹介された。 |
この年表から分かるのは、芸名を変えた後も、藤原しおりが表現活動そのものを完全にやめたわけではないということです。仕事の内容や露出の仕方は変わりましたが、イベント、メディア出演、かつての仲間との交流など、活動の形は複数あります。
【藤原しおりの現在】改名の経緯と2026年の最新活動
2020年3月、ブルゾンちえみは所属していたワタナベエンターテインメントを退所し、同年4月から「藤原しおり」名義で活動するようになりました。芸名を変えたことで、キャリアウーマンという強いキャラクターから距離を取り、自分の名前で活動する段階に移ったのです。
2024年7月に掲載されたミモレのインタビューでは、本人がブレイク当時の責任やプレッシャーについて振り返っています。人気を得たことには楽しい面もあった一方、短期間で多くの人に知られるようになった経験について、単純に成功か失敗かだけでは整理できない思いを語っています。
この経緯を踏まえると、芸名変更を単なる改名ニュースとして捉えるだけでは不十分です。「ブルゾンちえみ」という、誰もが分かるキャラクターを演じる仕事から、自分の名前で新しい仕事を模索する方向へ移ったことが大きな変化でした。特定のスキャンダルや誰かとの不仲が原因だったと断定できる情報はありません。
「登場コーディネーター」とはどんな仕事?
2024年3月、日本テレビ系「行列のできる相談所」に約3年ぶりに出演した際、藤原しおりは現在の仕事として「登場コーディネーター」を紹介しました。スポニチの報道によると、これは本人が考案した職業名です。
仕事内容は、イベントやライブ、スポーツなどで、人が登場する場面を魅力的に演出すること。登場の仕方や見せ方を考え、主役となる人物や場面が印象に残るようにコーディネートする仕事だと説明しています。
芸人時代のネタでも、登場の仕方、立ち位置、音楽、決め台詞のタイミングは重要でした。現在の仕事と直接同一視することはできませんが、人の見せ方や場の演出に関心を持ってきたことは、これまでの表現活動ともつながる部分です。
2026年8月、「35億」ネタが再びステージへ
2026年の大きなトピックは、8月15日に東京・丸ビルホールで開催されたワタナベエンターテインメントのお笑いライブ「WEL NEXT/WEL」への出演です。所属事務所の公式告知でも、ブルゾンちえみはスペシャルゲストとして紹介されました。
当日は、元ブリリアンのコージに加え、お笑いトリオ「ぱーてぃーちゃん」のすがちゃん最高No.1が参加し、久しぶりにキャリアウーマンネタを披露。オリジナルのwith Bメンバーだったダイキではなく、すがちゃんが加わった形でのパフォーマンスとなりました。
また、8月23日にはコージのYouTubeチャンネルに藤原しおりが登場し、食事をしながら談笑する動画が公開されたことも報じられています。こうした動きから、かつての仲間との交流や旧ネタの披露が再び話題になっていることが分かります。
ただし、今回の出演は事務所ライブへのスペシャルゲスト参加です。これだけで、レギュラーのお笑い活動に本格復帰したと判断することはできません。2026年現在の藤原しおりは、独自の活動を続けながら、機会に応じてブルゾンちえみ時代のキャラクターも披露している、と整理するのが実態に近いでしょう。
【メイク・衣装の再現方法】ブルゾンちえみ風に仕上げるコツ
キャリアウーマンネタは、台詞だけでなく見た目のインパクトも特徴です。イベントやハロウィーン、余興などで再現するなら、当時の代表的なスタイルを押さえると、ブルゾンちえみらしい雰囲気を作りやすくなります。
メイクは目元とリップを印象的に
特徴的なのは、目元をはっきり見せるアイメイクと、存在感のあるリップです。アイラインをやや強めに引き、まつ毛やアイシャドウで目元にメリハリをつけます。リップは赤系や深みのある色を選ぶと、キャラクターの自信に満ちた印象を再現しやすくなります。
髪型は、前髪をそろえた黒髪のボブが定番です。地毛で整えるのが難しい場合は、ボブのウィッグを使うと形を作りやすくなります。顔立ちや髪質によって印象が変わるため、写真を参考に前髪の長さや毛先のシルエットを調整するのがポイントです。
衣装は白いブラウスと黒いタイトスカートが基本
衣装は、白い襟付きブラウスと黒いタイトスカートを中心に組み立てます。黒いベルトやパンプスなどを合わせると、オフィススタイルらしい統一感が生まれます。特定のブランドの衣装をそろえる必要はなく、シルエットと色の組み合わせを意識すれば十分です。
加えて、姿勢をまっすぐに保ち、相手を見据える視線や、少し大きめのジェスチャーを加えるとキャラクターの雰囲気が伝わりやすくなります。再現の完成度を上げたいなら、服やメイクだけでなく、音楽に合わせた動きと最後の「35億」までの間を練習が必要です。
再現で外せないのは「強気なキャラクター」とリズム
ブルゾンちえみのネタは、衣装を着て数字を言うだけでは完成しません。自信たっぷりの表情、恋愛相談に対する断定的な語り口、音楽のリズム、最後に言葉を強調する間が一体になって初めて、元のネタに近い印象が生まれます。
また、複数人で再現する場合は、後ろに立つメンバーの位置や動きも大切です。with Bのように、主役の言葉を邪魔せず、決め台詞のタイミングで視線を集める動きを入れると、ステージ全体のまとまりがよくなります。
【ブルゾンちえみ35億】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「35億」は何の数字ですか?
A1:2016年ごろの世界人口約71億人を念頭に、男性の数をおよそ半分として表現した数字です。恋愛に悩む女性に「一人の相手だけがすべてではない」と伝えるネタの決め台詞として使われました。現在の男性人口を示す最新の統計値ではありません。
Q2:ブルゾンちえみとオースティン・マホーンは交際していたのですか?
A2:広く知られている接点は、ネタのBGMに使用された「Dirty Work」と、2017年のテレビ番組での初対面です。2人が交際していたと裏付ける確かな情報はありません。楽曲を通じた仕事上の縁として捉えるのが適切です。
Q3:藤原しおりは2026年現在、芸人に復帰したのですか?
A3:2026年8月15日、ワタナベエンターテインメントのお笑いライブにスペシャルゲストとして出演し、「35億」ネタを披露しました。ただし、この出演をもって本格的な芸人復帰が発表されたわけではありません。藤原しおり名義での独自の活動を続けながら、旧芸名のキャラクターで舞台に立つ機会も生まれています。
【プロの結論】まとめ:「35億」が今も記憶に残る理由と今後の見方
ブルゾンちえみの「35億」は、人口をもとにした単純な数字を、恋愛に悩む女性への力強いメッセージに変えた決め台詞です。オースティン・マホーンの「Dirty Work」、キャリアウーマンというキャラクター、ブリリアンのwith Bとしての演出が重なり、2017年を代表する流行語へと成長しました。
その人気は、数字のインパクトだけでは説明できません。短い言葉で意味が伝わり、音楽や動きと組み合わせてまねしやすく、映像としても印象に残る。こうした要素がそろっていたことが、テレビからSNS、学校や職場でのものまねまで広がった理由です。
一方、藤原しおりは2020年の改名後、独自の仕事やイベントに取り組み、2026年には旧芸名で「35億」ネタを再び披露しました。芸名を変えたことは、過去のキャラクターを完全に否定することとは異なります。自分の名前で新たな活動を続けながら、かつての代表作を必要に応じて表現できることも、一つの選択肢です。
今後の動向を見る際は、SNSで話題になった近影や一度のステージ出演だけで、活動方針全体を判断しないことが大切です。公式サイトや本人の発信、主催者による出演告知を確認すれば、実際に発表された仕事と、ファンの期待やネット上の推測を区別できます。
「35億」が教えてくれるのは、数字の大きさだけではありません。伝えたいことを一つの言葉に絞り、音楽や見せ方で記憶に残る形に仕上げること。そして、人気を得た後も自分に合う働き方を模索すること。ブルゾンちえみから藤原しおりへと続く歩みは、芸人としての成功だけでなく、表現者がキャリアを選び直す過程にも目を向けるきっかけになっています。