「ゴイゴイスー!」と叫びながら、勢いよくポーズを決めるお笑いコンビ・ダイアンの津田篤宏。テレビのバラエティー番組でおなじみのこのギャグは、2026年春、フードデリバリーサービス「出前館」のテレビCMで「ゴイゴイヤスー」へと進化した。おなじみのフレーズに「安い」を掛け合わせたアレンジが、広告のメッセージと結び付いたのだ。
そもそもゴイゴイスーは何を意味するのか。元ネタはどの番組なのか。「スーを差し上げます」にはどんな意味があり、ポーズはどうやって再現するのか。2026年8月に報じられた津田本人の誕生秘話と、出前館の公式発表を手掛かりに、言葉の由来からギャグの段階、現在の使われ方まで整理する。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 意味:「ゴイゴイスー」は「すごい」という驚きや称賛を表す、津田篤宏の代表的なギャグ。
- 誕生秘話:サバンナが関わる番組の大喜利で生まれた。サバンナ・高橋茂雄の助言をきっかけに、定番ギャグへと発展した。
- 2026年の最新展開:出前館が4月4日から津田出演のCMを放映。「ゴイゴイスー」と「安い」を組み合わせた「ゴイゴイヤスー」が登場した。
【意味を解説】ゴイゴイスーは何を意味する?

ゴイゴイスーは、ひと言でいえば「すごい」という感動や驚きを、津田独特のリズムと動きで表現するギャグだ。何かに感心したとき、予想以上の出来事に遭遇したとき、相手の成果を大げさに称賛したいときなどに使われる。
吉本興業の公式プロフィールに掲載されている津田篤宏は、1976年5月27日生まれ、滋賀県出身のお笑い芸人。ユースケと2000年4月にお笑いコンビ・ダイアンを結成し、関西を拠点とする活動を経て、2018年からは東京を活動拠点としてきた。
このギャグの面白さは、言葉そのものの意味だけでは説明できない。「ゴイゴイスー」という耳に残る音の並び、声を張り上げる勢い、独特のポーズ、そして津田の表情が一体となって笑いを生み出す。
「ゴイスー」は「すごい」の音を入れ替えたような表現として知られ、そこにリズムを加えたものが「ゴイゴイスー」と理解されることも多い。ただし、津田本人が2026年に語った誕生秘話では、最初から言葉遊びの完成形を考えていたわけではない。大喜利の回答を面白く伝えようと試行錯誤した結果、生まれたフレーズだった。
つまり、ゴイゴイスーは単なる「すごい」の言い換えではなく、津田のリアクション芸と組み合わさった固有のギャグである。文字だけで読むより、声とポーズを含めて認識するほうが、その特徴をつかみやすい。
【元ネタと誕生秘話】サバンナ高橋の助言が転機に
ゴイゴイスーの誕生経緯を詳しく伝えたのが、2026年8月30日付のENCOUNTの記事だ。同記事によると、津田は北海道文化放送の番組『発見!タカトシランド』に出演した際、タカアンドトシのトシからギャグの起源を尋ねられ、20年以上前の出来事を振り返った。
きっかけは、サバンナが関わっていたサンテレビの番組で行われた大喜利だった。津田は「すごい早い」という趣旨の回答を出したものの、思うように笑いが起きなかったという。
そこでサバンナの高橋茂雄から、もっと面白く言うよう促された。津田は「すんごいはやーい」などと表現を変え、最終的に「ゴイゴイスー」と叫んだところ、笑いが生まれたと説明している。
さらに転機となったのが、収録後の帰りのバスでのやり取りだった。高橋から「これ、ギャグにしたらええんちゃうの?」と勧められたことを受け、津田はその言葉を定番化することを決めた。その後、毎週のように番組の出だしで披露するようになり、現在につながっていったという。
このエピソードから分かるのは、ギャグが生まれた瞬間と、芸人の持ちネタとして定着した瞬間は別だということだ。最初の一言が笑いを生み、先輩芸人の助言によって繰り返し使える形へと変わった。即興の面白さを、継続可能な芸に仕立てた過程にこそ誕生秘話の核心がある。
なお、2026年8月の本人説明を報じた記事では、発祥の場について「サバンナさんの番組」「サンテレビ」と説明されているものの、番組の正式名称までは挙げられていない。したがって、特定の番組名を断定するより、この本人説明に沿って理解するのが正確だ。
【ポーズのやり方】ゴイゴイスーを再現するコツ
ゴイゴイスーのポーズは、言葉だけをまねるよりも、体の動きと声の勢いを合わせるのがポイントだ。一般に知られている形は、体を少し反らし、右腕を前方へ突き出して人差し指を伸ばし、左手をお腹のあたりに添えながら「ゴイゴイスー!」と声を張るスタイルである。
再現するなら、次の3つを意識すると雰囲気が出しやすい。
- 体:少し腰を引き、胸を張るようにして動きを大きく見せる。
- 手:右手を前に突き出して人差し指を伸ばし、左手を体の前に添える。
- 声:言葉を平板に読み上げず、「ゴイゴイスー!」とリズムと勢いを付けて発声する。
ただし、ギャグの魅力は、決まった手の形を正確に再現することだけにあるわけではない。津田が大きな動作と表情を交えて披露することで、言葉の勢いが視覚的にも伝わる。動作を小さくまとめるより、声と体を連動させるほうが、それらしい印象になる。
日常会話で使うなら、友人の意外な才能に驚いたとき、難しい課題をやり遂げた人を称賛するときなどが分かりやすい。ただし、ビジネスメールや改まった会話では、相手との関係性や場面を考えたい。ゴイゴイスーは正式な敬語表現ではなく、芸人のキャラクターを含むくだけたギャグだからだ。
【ギャグの段階】「スーを差し上げます」は何が違う?
ゴイゴイスーには、言葉を変化させながら盛り上げていく独特の段階がある。2026年8月のENCOUNTの記事で、津田はトシからの質問に答え、下位から順に「ゴイ」「ゴイゴゴイ」「ゴイゴイスー」「スーススー」「スー」、そして「スーを差し上げます。受け取ってください」と説明した。
この並びは、一般的な日本語の等級制度ではなく、津田のギャグの中で成立している遊びのルールだ。言葉の変化そのものが笑いの展開となり、相手や状況へのリアクションを段階的に大きくしていく。
| 段階 | フレーズ | 意味・使われ方 |
|---|---|---|
| 1 | ゴイ | ギャグの出発点となる短い表現。 |
| 2 | ゴイゴゴイ | 音の反復でリズムを強める段階。 |
| 3 | ゴイゴイスー | 広く知られる代表形。「すごい」という驚きや称賛を表す。 |
| 4 | スーススー | おなじみのフレーズからさらに展開する表現。 |
| 5 | スー | 短い言葉に変化させ、ギャグを盛り上げる。 |
| 6 | スーを差し上げます。受け取ってください | 「スー」を相手に贈るという形で称賛を表現する最上級。 |
「スーを差し上げます」の面白さは、感動や称賛を伝えるだけでなく、何かを相手に贈るような言い回しにある。実際に物を渡すわけではないのに、あたかも特別な価値を持つ「スー」を授与するかのように振る舞う。その大げさな演出が、ギャグとしての特徴を際立たせる。
なお、津田の表現には「カッカクーカッ」など、別の場面で使われる発展形もある。2026年の広告関連報道でも新たな言い回しが登場しているため、段階の数や最上級の表現が、あらゆる場面で固定されていると考える必要はない。
【2026年最新】出前館CMの「ゴイゴイヤスー」はなぜ生まれた?
2026年のゴイゴイスーを語るうえで外せないのが、出前館によるテレビCMだ。出前館は2026年4月2日付の公式発表で、津田篤宏が出演する新CMを4月4日から放映すると告知した。CMでは「ゴイゴイスー」をアレンジした「ゴイゴイヤスー」という新しいフレーズが披露された。
「ゴイゴイヤスー」は、「ゴイゴイスー」と、出前館が訴求する「安い」を組み合わせた言葉遊びだ。サービスの価格面でのメリットを、津田の持ちネタと結び付けて印象的に伝える狙いがある。
出前館の公式発表によると、CMは「価格」篇と「店舗」篇の2種類で、いずれも15秒。全国15,000店舗以上に拡大した「お店価格で出前館」の取り組みや、店頭と同じ商品価格で注文できる仕組みをテーマにしている。CMの放映開始日は4月4日で、発表時の放送エリアは関東エリアとされた。
広告展開はテレビCMにとどまらない。出前館はJR山手線の1編成を使った車内広告も計画し、2026年4月2日から16日までの掲出を予定していた。ポスターでは「無限ゴイゴイヤスー」と題した企画も展開され、QRコードから津田がポーズを繰り返す映像を見られる仕掛けが用意された。
加えて、広告業界メディアのAdverTimesは、4月27日からゴールデンウィーク向けキャンペーン「超ゴイゴイヤスー祭」のCM「ヤスーを差し上げます」篇も展開されたと報じている。従来の「スーを差し上げます」というギャグの型を、サービスの安さを伝える表現に応用した形だ。
ここで重要なのは、「ゴイゴイヤスー」が単に元のギャグを言い換えたものではない点だ。出前館が伝えたい価格訴求と、津田の芸の特徴が一つのフレーズにまとまっている。意味を詳しく説明しなくても、音の響きと津田の表情を通じて「安さへの驚き」を伝えられる。広告における言葉遊びの活用例としても分かりやすい。
ただし、2026年春にCMが放映されたことと、2026年10月現在も同じCMが放映中であることは別の話だ。確認できる公式発表が示しているのは、4月からの放映開始と当時の広告展開であり、現在の放映継続を意味するものではない。
【現在の使われ方】ゴイゴイスーは一発ギャグから広告へ
津田のキャリアを振り返ると、ゴイゴイスーが定着した背景には、ダイアンの活動と、津田自身のキャラクターがある。吉本興業の公式プロフィールや出前館の発表によれば、ダイアンは2000年4月に結成。2007年と2008年にはM-1グランプリの決勝に進出し、2018年には上方漫才大賞の大賞を受賞している。
ゴイゴイスーは、そうした漫才やテレビ出演の中で繰り返し披露され、津田を象徴するギャグとして知られるようになった。2026年には出前館のCMだけでなく、花王の2026年の広報企画でも「ゴイゴイスー」や「スーを差し上げます」が取り上げられている。企業の広告・広報においても、津田の決めギャグが商品やサービスの特徴を印象付ける素材として使われている。
この現象を考えるうえで見逃せないのは、ギャグの意味が一目で伝わることと、別の言葉に変形しやすいことだ。「すごい」という感情を表す基本形があるからこそ、「安い」を組み合わせた「ゴイゴイヤスー」のような応用も成立する。音のリズムを保ちながら、伝えたい内容に合わせて一部を差し替えられる点は、広告表現との相性がよい。
一方で、ゴイゴイスーを使えば、どんな場面でも必ず笑いが生まれるわけではない。津田のギャグは、声の張り方、動きの大きさ、場の空気、周囲のリアクションがそろうことで魅力が増す。本人のキャラクターや文脈を離れて言葉だけを繰り返すと、元の面白さが伝わりにくい場合もある。
日常で使うなら、親しい友人との会話や、相手が冗談を受け入れやすい場面が向いている。相手の成果を本気で称賛したい場合は、普通に「すごいね」「よく頑張ったね」と伝えたほうが気持ちが届くこともある。ギャグとして使うのか、素直な褒め言葉として伝えるのかを使い分けることが大切だ。
【ゴイゴイスー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ゴイゴイスーの元ネタは何ですか?
A1:2026年8月のENCOUNTの記事で津田本人が語った説明によると、20年以上前、サバンナが関わるサンテレビの番組で行われた大喜利がきっかけです。「すごい早い」という回答を面白く言い換える中で生まれ、高橋茂雄の助言をきっかけに定番ギャグになりました。
Q2:「スーを差し上げます」はどういう意味ですか?
A2:相手のすごさや素晴らしさを、最上級の称賛として表現するギャグです。「スー」を相手に贈るように振る舞うのが特徴で、津田が説明したギャグの段階では「ゴイゴイスー」より上の表現に位置付けられています。
Q3:2026年の出前館CMで「ゴイゴイヤスー」が使われたのはなぜですか?
A3:出前館が2026年4月に開始したCMで、「ゴイゴイスー」と「安い」を組み合わせ、サービスの価格面の魅力を印象付けるためです。公式発表では、4月4日から「価格」篇と「店舗」篇の2種類が放映されました。
まとめ:ゴイゴイスーの由来と2026年の進化を押さえる
ゴイゴイスーは、ダイアン津田篤宏が大喜利の中で生み出した表現を、繰り返し披露することで定番化させたギャグだ。「すごい」という感情を、独特の語感、声、ポーズで強調するところに魅力がある。
2026年春には、出前館のCMで「ゴイゴイヤスー」へと発展した。「安い」というサービスの訴求点を、津田の持ちネタに重ねたアレンジであり、ギャグが広告のメッセージに応じて変化する好例となった。
意味を知りたい人は「すごい」という称賛表現、元ネタを知りたい人は大喜利での誕生経緯、ポーズをまねしたい人は声と動作の一体感を押さえると理解しやすい。「スーを差し上げます」や「ゴイゴイヤスー」まで知れば、津田のギャグが単なる決め台詞ではなく、言葉を変化させながら笑いを広げる芸であることも見えてくる。