2026年現在、絆会(きずなかい)と織田絆誠氏をめぐる動向で、大きな節目となったのが、六代目山口組との間で適用されていた「特定抗争指定」の解除です。2026年9月、関係する8府県の公安委員会は指定を延長しないことを決定し、同月21日に解除されました。一方、絆会そのものが解散したと発表されたわけではありません。
大阪府警の公表資料では、絆会は引き続き指定暴力団として掲載され、代表する者として金禎紀氏、構成員数は約50人とされています。では、かつて任侠山口組を率いた織田絆誠氏は現在どうしているのか。2025年末の勢力データ、旧・任侠山口組からの変遷、銃撃事件のその後、解散説の背景を、2026年10月時点で公表されている情報から整理します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 織田絆誠氏の現在:公的な暴力団情報では絆会の代表者として金禎紀氏が掲載されており、織田氏の現在の役職や活動の詳細は公表資料だけでは確定できません。
- 絆会の構成員数:2025年末時点で構成員約50人、準構成員等約70人。全国的な暴力団勢力の縮小傾向が続いています。
- 2026年の指定解除:六代目山口組と絆会の間の特定抗争指定は9月21日に解除。ただし、絆会そのものの指定解除や解散を意味するものではありません。
【2026年最新】織田絆誠は現在どうしている?公表資料から見える実情

織田絆誠氏は、2017年に神戸山口組から離脱したグループを率い、任侠団体山口組、のちの任侠山口組を立ち上げた人物です。組織は2020年に絆会へと名称を変更しました。織田氏は分裂騒動の主要人物として知られていますが、過去に代表を務めたことと、2026年現在も代表であることは分けて考える必要があります。
現在の組織上の立場を確認するうえで重要なのが、大阪府警の「指定暴力団一覧表」です。同資料では、絆会の代表する者として金禎紀氏が掲載されています。構成員数は約50人、勢力範囲は1道1府9県とされています。
つまり、少なくとも公的な組織情報では、織田氏が現代表として掲載されているわけではありません。ただし、この資料だけでは、織田氏がいつ、どのような経緯で代表職を離れたのか、現在どのような立場にあるのかまでは分かりません。
また、織田氏の現在の居住地、日常生活、健康状態、本人による最新の発言などについても、今回参照した公表資料から具体的な状況を確定することはできません。現在の動向を把握する際は、過去の代表者としての報道と、現在の組織情報を混同しないことが大切です。
【構成員数と組織図】絆会の現在の規模は?神戸山口組との比較
絆会の勢力を把握するには、警察当局が公表する「構成員」と「準構成員等」の区分を理解する必要があります。前者は暴力団の構成員、後者は組織に関係し、その維持・運営などに関与する人々を含む区分です。両者は同じ意味ではありません。
警察庁のデータを基にした2025年末の集計では、絆会の構成員は約50人、準構成員等は約70人です。前年と比べ、それぞれ約10人ずつ減少しています。構成員だけの人数を見るか、準構成員等を含めた勢力を見るかによって、規模の捉え方は変わります。
| 項目・時期 | 公表されている内容 | 読み取れること |
|---|---|---|
| 2025年末の構成員数 | 約50人 | 前年末から約10人減少 |
| 2025年末の準構成員等 | 約70人 | 前年末から約10人減少 |
| 現在の代表者の公表情報 | 金禎紀氏 | 大阪府警の指定暴力団一覧表による |
| 勢力範囲 | 1道1府9県 | 構成員数だけでは活動範囲を判断できない |
| 2026年9月21日 | 六代目山口組との特定抗争指定が解除 | 絆会自体の指定や存続とは別の問題 |
比較対象となる神戸山口組についても、2025年末の構成員は約110人、準構成員等は約170人とされています。絆会より大きい規模ですが、いずれも構成員数の減少が続いています。全国の暴力団構成員・準構成員等の総数も、2025年末には約1万7,600人となり、前年から約1,200人減少しました。
なお、公開されている一覧表は、代表者や構成員数などを示す資料であり、幹部全員の役職や指揮系統を網羅した組織図ではありません。ネット上で見かける詳細な組織図については、作成時期と根拠資料を確認する必要があります。
【歴代名称と結成経緯】任侠山口組から絆会へ変わった理由
絆会の成り立ちを理解するには、2015年の山口組分裂までさかのぼる必要があります。2015年8月、六代目山口組から一部勢力が離脱して神戸山口組を結成。その後、神戸山口組内部でも対立が生じ、2017年4月、織田絆誠氏を中心とするグループが離脱して任侠団体山口組を結成しました。
発足当初の名称は任侠団体山口組でしたが、同年8月には任侠山口組へと変更されました。さらに2020年1月、組織は「絆会」への名称変更を表明。同年2月17日、兵庫県公安委員会による名称変更の公示が行われました。
名称変更の背景には、山口組の再統合が困難になったとの判断や、六代目山口組・神戸山口組と同じ「山口組」の名称を掲げる状態から距離を置く狙いがあったと報じられています。ただし、改名は組織名の変更であり、それだけで組織の解散や抗争の終結が確定するものではありません。
この経緯を時系列で整理すると、次のようになります。
- 2015年8月:六代目山口組から離脱した勢力が神戸山口組を結成。
- 2017年4月:織田絆誠氏を中心とするグループが任侠団体山口組を結成。
- 2017年8月:任侠山口組へ名称変更。
- 2020年2月:絆会への名称変更が公示される。
- 2024年6月:六代目山口組との抗争を背景に、両組織への特定抗争指定が適用される。
- 2026年9月21日:六代目山口組と絆会の間の特定抗争指定が解除される。
この流れから分かるのは、絆会の歴史が単なる改名の連続ではないという点です。山口組の分裂、神戸山口組内部の分裂、名称変更、抗争をめぐる規制という複数の段階を経て、現在の組織状況に至っています。
【銃撃事件と金澤成樹の逮捕】織田絆誠をめぐる事件のその後
織田氏をめぐる重大事件の一つが、2017年9月12日に神戸市長田区で発生した銃撃事件です。当時、織田氏が乗っていた車列が襲撃され、警護役だった楠本勇浩さん(当時44歳)が射殺されました。織田氏本人を狙った可能性も含め、山口組分裂に伴う対立との関連が捜査されてきました。
この事件では、長年指名手配されていた菱川龍己容疑者が2026年6月23日に逮捕されました。さらに同年9月には、逃亡生活を支援するよう依頼した疑いで再逮捕されたと報じられています。事件発生から約9年を経て、捜査に新たな動きがあったことになります。逮捕や起訴は、裁判で有罪が確定したことを意味するものではありません。
一方、絆会幹部の金澤成樹こと金成行被告をめぐっては、2023年4月に神戸市長田区のラーメン店で六代目山口組系組長の余嶋学さん(当時57歳)が射殺された事件が大きな問題となりました。兵庫県警は2024年6月、金被告らを組織的殺人の疑いで逮捕し、神戸地検は同月、金被告らを起訴しました。捜査当局は組織的な意思決定や各人の役割について調べていました。
これらの事件は、絆会をめぐる抗争や警察の取り締まりを理解するうえで重要です。ただし、個別の幹部が逮捕されたことから、組織全体の解散や織田氏の現在の立場までを直接導くことはできません。事件の刑事責任、組織の存続、代表者の交代は、それぞれ別の事実として判断する必要があります。
【特定抗争指定の解除と解散説】2026年9月に何が変わったのか
2026年9月3日、兵庫県など関係する8府県の公安委員会は、六代目山口組と絆会に適用されていた特定抗争指定について、9月20日の期限を延長しないことを決定しました。指定は9月21日に解除されています。報道によると、両組織の抗争とみられる事件が約3年5カ月間発生していなかったことや、幹部らへの聞き取り結果などを踏まえた判断でした。
特定抗争指定は、暴力団対策法に基づき、対立する組織間の抗争によって市民の生命や身体に重大な危害が及ぶおそれがある場合などに適用される制度です。指定されると、警戒区域内での事務所の使用や新設、おおむね5人以上での集まり、敵対組織への接近などが制限されます。
今回の解除によって、六代目山口組と絆会の間に適用されていた特定抗争指定による制限は終了しました。しかし、これは両組織の関係が完全に修復されたことや、暴力団としての活動がなくなったことを認定したものではありません。警察も、両組織の動向確認や取り締まりを継続する方針を示しています。
さらに重要なのは、六代目山口組と神戸山口組の間では、特定抗争指定が継続された点です。2026年10月には、両組織への指定が2027年1月6日まで延長されました。つまり、山口組分裂をめぐる抗争全体が一律に終結したわけではなく、相手組織ごとに異なる判断が下されています。
では、絆会の解散説はどう考えればよいのでしょうか。2026年10月時点で、大阪府警の指定暴力団一覧表には絆会が掲載され、代表者や構成員数も記載されています。今回確認できる公表情報には、特定抗争指定の解除をもって絆会が解散したとする発表はありません。したがって、指定解除と解散を同じ意味で扱うのは正確ではありません。
【プロの結論】今回の動向を読む際に注目すべきなのは、組織の存続、構成員数、抗争の状況、法的な指定がそれぞれ異なる指標だということです。特定抗争指定の解除は、特定の組織間で危険な抗争が沈静化したと判断されたことを示します。一方、指定暴力団としての位置づけや組織の実態については、別の公的資料を確認する必要があります。織田絆誠氏の現在についても、過去の報道だけで現在の役職や活動を断定しないことが、正確な理解につながります。
【絆会織田絆誠現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:織田絆誠は2026年現在、絆会の代表なのですか?
A1:大阪府警の指定暴力団一覧表では、絆会の代表する者として金禎紀氏が掲載されています。織田氏の現在の役職や組織内での立場、交代の経緯については、同資料だけでは確認できません。
Q2:絆会は2026年に解散したのですか?
A2:特定抗争指定の解除と解散は別の問題です。2026年9月21日に六代目山口組との間の特定抗争指定は解除されましたが、大阪府警の公表資料には引き続き指定暴力団として掲載されています。
Q3:絆会の構成員は現在何人ですか?
A3:2025年末の公表データでは、構成員約50人、準構成員等約70人です。これは年末時点の概数であり、2026年10月現在の実人数を示す数字ではありません。
まとめ:織田絆誠の現在と絆会の今後を見極めるポイント
2026年の絆会をめぐる最大の節目は、六代目山口組との間で適用されていた特定抗争指定が9月21日に解除されたことです。一方、絆会自体は公的資料に引き続き掲載されており、解散が確認されたわけではありません。
組織の規模については、2025年末の構成員約50人、準構成員等約70人というデータが公表されています。また、現在の代表者として大阪府警の一覧表に掲載されているのは金禎紀氏であり、織田絆誠氏の現在の役職や活動の詳細は公表資料だけでは明らかになっていません。
今後の動向を追う際は、警察・公安委員会の公表資料、刑事事件の捜査や裁判に関する報道、組織の代表者や構成員数の更新を分けて確認が必要です。指定解除をそのまま解散と捉えたり、過去の代表者を現在も代表だと決めつけたりせず、それぞれの情報が何を示しているのかを見極める必要があります。