絆会(絆會)の織田絆誠代表は現在どうしているのか。2026年は、織田絆誠氏が代表を務める絆会と六代目山口組をめぐり、長年続いてきた抗争への法的な対応に大きな変化がありました。加えて、2017年9月に発生した織田氏の車列襲撃事件では、約9年間にわたって逃走していた菱川龍己被告が2026年6月に逮捕され、事件は刑事裁判に向けた新たな段階に進んでいます。
2026年10月28日時点で押さえておきたいのは、絆会と六代目山口組の間で特定抗争指定が解除されたことと、絆会そのものが解散したことは別問題だという点です。警察庁の組織犯罪情勢、兵庫県などの公安委員会の判断、神戸新聞NEXTや共同通信などの報道をもとに、織田絆誠氏の現在の立場、組織の規模、過去の襲撃事件の進展、解散説の実態を整理します。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 織田絆誠氏の現在:公的資料や報道では、金禎紀の名で知られる絆会の代表者として確認できる一方、日常の活動や所在などの詳細は広く公表されていません。
- 特定抗争指定の解除:六代目山口組と絆会に対する指定は2026年9月21日に解除されました。ただし、絆会自体の指定暴力団としての位置付けがなくなったわけではありません。
- 2017年の襲撃事件:警護役だった楠本勇浩さんの射殺事件で、菱川龍己被告が2026年6月に逮捕、7月に起訴され、9月には逃走支援をめぐる容疑でも再逮捕されました。
- 絆会の組織規模:警察庁の2025年末の統計では、構成員約50人、準構成員等約70人とされています。
- 解散の噂:特定抗争指定の解除は組織の解散を意味しません。公表資料上、解散が確認されたわけではありません。
【2026年最新】織田絆誠は現在どうしているのか
織田絆誠氏の現在を理解するうえで、最初に確認したいのは、本人の立場と、絆会という組織の法的な位置付けを分けて考えることです。
織田氏は、絆会の前身である任侠山口組を2017年に立ち上げた人物です。警察関係の公表資料では、絆会の代表者として金禎紀の名が記載されており、報道では主に織田絆誠という通称が使われています。2025年末時点の暴力団情勢に関する公表情報でも、絆会は指定暴力団の一つとして掲載されています。
2026年に確認できる大きな動きは、織田氏個人の新たな会見や声明よりも、絆会を取り巻く法的環境の変化と、過去の襲撃事件に関する捜査・刑事手続きです。特に9月には、六代目山口組との間に適用されていた特定抗争指定が解除されました。
ただし、織田氏の現在の生活状況、日々の活動、組織内部での具体的な指示系統などを詳しく裏付ける公開情報は限られています。本人が表舞台に頻繁に登場していないことだけを根拠に、引退した、組織から離れた、あるいは活動を停止したと断定することはできません。
また、2026年の指定解除は、公安委員会が抗争の沈静化を判断したことによるものです。織田氏個人の引退や、六代目山口組との和解が公的に宣言されたことを意味するわけではありません。
【経歴と組織の変遷】任侠山口組から絆会へ改称した経緯
織田絆誠氏の経歴をたどると、山口組の分裂と、その後の再分裂が絆会の成立に直結していることが分かります。
2015年、六代目山口組から一部勢力が離脱し、神戸山口組が結成されました。織田氏は神戸山口組で若頭代行を務めた人物として知られています。その後、神戸山口組の運営方針などをめぐる対立を背景に、2017年4月、織田氏らが離脱して任侠団体山口組の結成を表明しました。
当初は「任侠団体山口組」と名乗っていましたが、同年8月には「任侠山口組」へ名称を変更。さらに2020年2月、兵庫県公安委員会による公示を経て、現在の「絆会」へ改称しました。名称から「山口組」を外したことは、山口組の再統合が難しいという判断や、既存の二つの組織と距離を置く動きと関連付けて報じられています。
神戸新聞NEXTの当時の報道によると、2020年の改称時には、代表者や組織の所在地などに変更はなく、名称変更によって別の団体が新設されたという扱いではありませんでした。
主な経緯を整理すると、次のようになります。
| 時期 | 出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 2015年8月 | 神戸山口組の結成 | 六代目山口組から一部勢力が離脱し、分裂が表面化。 |
| 2017年4月 | 任侠団体山口組の結成表明 | 神戸山口組から織田絆誠氏らが離脱。 |
| 2017年8月 | 任侠山口組へ改称 | 名称を変更し、組織としての活動を継続。 |
| 2017年9月12日 | 車列襲撃・楠本勇浩さん射殺事件 | 神戸市長田区で発生。織田氏の警護役だった楠本さんが死亡。 |
| 2020年2月 | 絆会へ改称 | 兵庫県公安委員会が名称変更を公示。 |
| 2024年6月 | 特定抗争指定の適用 | 六代目山口組と絆会に対する指定が始まる。 |
| 2025年7月 | 主たる事務所の変更公示 | 大阪市内の施設に代わり、寝屋川市の施設が主たる事務所として公示された。 |
| 2026年6~7月 | 2017年事件の被疑者逮捕・起訴 | 菱川龍己被告が逮捕され、殺人などの罪で起訴。 |
| 2026年9月21日 | 六代目山口組との特定抗争指定解除 | 指定期限を延長しない決定により、両組織間の指定が終了。 |
この年表から読み取れるのは、絆会の歴史が、単なる名称変更の連続ではないということです。山口組の分裂、神戸山口組からの離脱、組織名の変更、抗争事件、そして警察による活動制限が重なり、現在の組織の姿が形成されてきました。
【9年越しの進展】織田絆誠の車列襲撃事件と楠本勇浩さん射殺事件
2026年に絆会をめぐるニュースで大きく注目されたのが、2017年9月12日に神戸市長田区で発生した車列襲撃事件です。
事件当時、任侠山口組の織田代表らが乗った車列が襲撃され、警護役だった楠本勇浩さん(当時44歳)が拳銃で撃たれて死亡しました。兵庫県警は、対立組織のトップである織田氏を狙った可能性も視野に捜査を進め、実行犯とみられる人物を全国に指名手配していました。
事件発生から約9年後の2026年6月23日、兵庫県警と山口県警の合同捜査本部は、菱川龍己容疑者を殺人と銃刀法違反の疑いで逮捕しました。菱川容疑者は事件当時、神戸山口組系の組員だったと報じられています。
神戸新聞NEXTなどの報道によると、菱川容疑者は山口県下松市内の集合住宅に潜伏しており、逮捕時には事件から長期間が経過していました。兵庫県警は、潜伏先の契約や生活を支えた人物がいた可能性についても捜査を進めました。
続いて、神戸地検は7月13日、菱川被告を殺人と銃刀法違反の罪で起訴しました。起訴内容では、共謀した人物とともに楠本さんに拳銃を発射し、死亡させたなどとされています。起訴は検察が刑事責任を問う手続きに進んだことを意味しますが、有罪が確定したこととは異なります。
さらに9月9日には、兵庫県警と山口県警の合同捜査本部が、逃走中の菱川被告をかくまうよう依頼した疑いで、犯人隠避教唆容疑により再逮捕したと神戸新聞NEXTが報じました。10月16日には、神戸地検が菱川被告をかくまった疑いのある63歳の男を犯人蔵匿罪で起訴したと報じられています。
一連の動きは、2017年の襲撃事件が、単に実行犯とみられる人物の逮捕だけで終わらず、逃走生活を支えた人物や経緯の解明へ広がっていることを示しています。ただし、襲撃の全容や共謀関係については、捜査・公判で明らかになる事実と、捜査段階の見立てを区別して理解する必要があります。
また、この事件をめぐる報道から、織田氏が現在どのような生活を送っているかまで判断することはできません。2026年の重要な進展は、本人の近況が明らかになったことではなく、過去の襲撃事件について刑事手続きが大きく進んだことです。
【2026年9月の転換点】絆会と六代目山口組の特定抗争指定解除の理由
2026年9月、絆会と六代目山口組をめぐる状況に大きな変化がありました。兵庫、大阪、愛知など8府県の公安委員会は、両組織に適用していた特定抗争指定について、期限を延長しないことを決定しました。指定期限は9月20日までだったため、2026年9月21日から両組織間の特定抗争指定は解除されています。
神戸新聞NEXTや共同通信の報道によると、解除の判断には、両組織間で抗争とみられる事件が約3年5カ月間発生していなかったことや、幹部らへの聞き取り結果などが反映されました。公安委員会は、抗争の沈静化を踏まえて指定を延長しない判断をしたとされています。
ここで重要なのは、「特定抗争指定の解除」と「指定暴力団としての指定解除」がまったく異なることです。
特定抗争指定暴力団に指定されると、指定された対立関係に応じて定められた警戒区域内で、事務所の使用や新設、対立する組員への接近、おおむね5人以上の集結などが制限されます。今回の解除は、六代目山口組と絆会の間に適用されていた、この特別な活動制限が終了したことを意味します。
一方、絆会は引き続き指定暴力団としての位置付けにあります。暴力団対策法や暴力団排除条例に基づく規制が一律になくなったわけではありません。また、六代目山口組と神戸山口組の間では、別の特定抗争指定が継続されています。
したがって、今回の解除を「山口組をめぐるすべての抗争が終わった」「織田絆誠氏と六代目山口組が和解した」と解釈するのは正確ではありません。公安委員会による指定の判断は、特定の組織間の対立状況と法的な制限に関するものです。組織同士の関係が全面的に修復されたことや、将来にわたる抗争の再発防止まで保証するものではありません。
【絆會の組織実態】構成員数・六代目山口組との関係・解散説の真相
絆会の実態を把握するには、組織の規模、分裂後の関係、法的な位置付けを合わせて見る必要があります。特に、特定抗争指定が解除されたというニュースだけでは、組織がどの程度の規模で存続しているのかは分かりません。
警察庁が公表した「令和7年における組織犯罪の情勢」に基づく2025年末の統計では、絆会の構成員は約50人、準構成員等は約70人とされています。準構成員等は、正式な構成員とは区別される、暴力団と関係を持ち、その維持や活動に協力・関与する者などを含む分類です。
参考までに、神戸新聞NEXTは2020年の改称に関する報道で、任侠山口組の構成員を2018年末時点で約400人と伝えていました。調査時点や分類の違いには注意が必要ですが、2025年末の統計からは、絆会がかつて報じられた規模より小さくなっていることがうかがえます。
ただし、構成員数だけで組織の影響力や活動実態のすべてを判断することはできません。暴力団の活動は、正式な構成員の人数だけでなく、周辺関係者、資金獲得活動、他団体との関係などにも左右されます。数字は組織の規模を考えるための重要な指標ですが、それだけで組織の全容が分かるわけではありません。
六代目山口組、神戸山口組、絆会の違いも整理しておきましょう。六代目山口組は2015年の分裂以前から続く組織であり、神戸山口組はそこから離脱した勢力が2015年に結成した組織です。絆会は、さらに神戸山口組から離脱した勢力が2017年に結成した任侠山口組を前身としています。したがって、絆会と神戸山口組は、同じ組織の別名ではなく、分裂によって分かれた別個の団体です。
また、絆会の解散説についても、特定抗争指定の解除と混同しないことが大切です。2026年9月の指定解除は、六代目山口組との間の特定抗争指定が終了したという意味であり、組織の解散を発表したものではありません。2025年末の警察資料に絆会が指定暴力団として掲載され、2026年にも組織に関する報道が続いていることから、指定解除だけを根拠に「絆会は解散した」と判断することはできません。
織田絆誠氏の評判についても、報道上の人物像と、社会全体の評価を分ける必要があります。織田氏は、山口組分裂の過程で既存の組織運営に異議を唱えて独立した人物として紹介される一方、絆会は指定暴力団として警察の規制・捜査の対象となってきました。特定の人物を「改革者」と評価する論評があったとしても、それを一般市民の総意とみなす根拠にはなりません。
2026年の動向を判断する際に見るべきなのは、ネット上の解散説や復帰説そのものではなく、公安委員会の指定状況、警察庁の統計、実際の事件に関する逮捕・起訴などの公表事実です。今回の解除は組織の法的環境に関する重要な変化ですが、織田氏個人の引退や組織の消滅を裏付けるものではありません。
【絆会織田絆誠現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:織田絆誠は2026年現在も絆会の代表なのですか?
A1:公表されている警察関係資料では、絆会の代表者として金禎紀の名が記載され、報道では織田絆誠の通称が使われています。2026年の主要報道では、本人の日常の活動や所在などの詳細は広く公表されていません。
Q2:絆会と六代目山口組の特定抗争指定が解除されたのはなぜですか?
A2:兵庫など8府県の公安委員会が、両組織間で抗争とみられる事件が約3年5カ月間発生していなかったことや、幹部らへの聞き取り結果などを踏まえて指定を延長しないと判断したためです。指定期限の終了に伴い、2026年9月21日に解除されました。ただし、指定暴力団としての規制や、別の組織間の特定抗争指定とは区別する必要があります。
Q3:織田絆誠の車列襲撃事件は解決したのですか?
A3:実行犯とみられて指名手配されていた菱川龍己被告は2026年6月に逮捕され、7月に殺人と銃刀法違反の罪で起訴されました。9月には逃走支援をめぐる容疑でも再逮捕されています。ただし、逮捕・起訴と有罪判決の確定は別であり、事件の全容については刑事手続きの進展を確認する必要があります。
まとめ:織田絆誠の現在と絆会の今後を判断するポイント
2026年10月28日時点で、織田絆誠氏をめぐる最も重要な動きは、絆会と六代目山口組の特定抗争指定が9月21日に解除されたこと、そして2017年の車列襲撃事件で菱川龍己被告が逮捕・起訴され、逃走支援をめぐる捜査も進んでいることです。
一方、特定抗争指定の解除は、絆会そのものの解散や織田氏の引退を意味しません。警察庁の2025年末の統計では、絆会の構成員は約50人、準構成員等は約70人とされており、組織の規模を把握するうえで重要な数字となっています。
今後の動向を追う際は、①公安委員会による指定状況の更新、②織田絆誠氏の代表者としての公的な位置付け、③菱川被告をめぐる公判や関連事件の進展、④警察庁が公表する組織犯罪統計の4点を確認するのが有効です。
抗争指定の解除という大きな節目を迎えた絆会ですが、それだけで組織の将来や織田氏個人の動向が確定したわけではありません。2026年の最新情報を正確に理解するには、法的な指定の変化、刑事事件の進展、組織の実態をそれぞれ区別して捉えることが重要です。