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デーツは妊娠中に食べてもいい?1日の目安・糖質・陣痛効果の真相を2026年最新研究で徹底解説

橘 蒼 橘 蒼 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
目次

妊娠中のおやつや便秘対策として、デーツ(ナツメヤシの果実)を取り入れてもよいのか気になっている方も多いのと考えられます。デーツは食物繊維やカリウムを含む一方、乾燥によって糖質やエネルギーが凝縮されているため、食べる量には注意が必要です。

加えて、妊娠後期にデーツを食べると陣痛が始まりやすくなる、出産がスムーズになるといった情報もあります。医学文献に掲載された研究では一定の効果が報告されていますが、科学的な確実性には課題が残っています。2026年10月時点で確認できる公的な栄養情報と研究報告をもとに、妊婦が知っておきたい量の目安、栄養、便秘への期待、妊娠糖尿病との関係まで整理します。

【この記事の重要ポイントまとめ】
  • デーツは妊娠中に食べてもいい:一般に食品として楽しめますが、糖質が多いため適量を守ることが大切です。
  • 1日の個数:全国一律の公的な推奨個数はありません。まずは大粒1個、または小粒2〜3個程度を目安に、食事全体の糖質量に合わせて調整しましょう。
  • 便秘への期待:食物繊維を補う選択肢の一つですが、デーツだけで便秘が解消するとは限りません。
  • 陣痛への効果:妊娠末期の摂取による好ましい結果を示した研究はありますが、効果や安全性は十分に確立していません。
  • 妊娠糖尿病がある場合:糖質が集中しているため、自己判断で食べる量を増やさず、医師や管理栄養士に相談しましょう。

【まず結論】デーツは妊娠中に食べてもいい?安全性と基本の考え方

デーツ妊娠中

デーツは、妊娠中だからという理由だけで一律に避ける必要がある食品ではありません。通常の食品として、食事全体のバランスを考えながら適量を食べることが基本です。

ただし、妊娠中に食べられることと、たくさん食べるほど健康によいことは別です。デーツは水分を減らしたドライフルーツで、少量でも糖質とエネルギーを摂取できます。大粒の品種では1個でも相応の糖質量になるため、個数だけでなく大きさも確認しましょう。

デーツが妊娠中のおやつとして選ばれる理由

デーツはナツメヤシの果実を乾燥させた食品です。自然な甘みが強く、砂糖を加えなくても甘いものを食べたいときのおやつになります。

主な栄養上の特徴は、次の3点です。

  • 食物繊維:腸内環境を整え、排便を支える食事の一部として役立ちます。
  • カリウム:体内の水分や電解質のバランスを保つために必要なミネラルです。
  • マグネシウムなどのミネラル:身体のさまざまな機能を維持するために必要な栄養素を補えます。

一方、デーツだけで妊娠中に必要な栄養素を十分に補えるわけではありません。葉酸、鉄、カルシウム、たんぱく質などは、ほかの食品も組み合わせて摂取する必要があります。

妊娠初期・中期・後期で食べ方は変わる?

一般的な食品としてデーツを食べる場合、妊娠何週からでなければならないという一律の決まりはありません。妊娠初期でも中期でも後期でも、体調や食事制限に問題がなければ、適量をおやつとして取り入れられます。

ただし、妊娠後期に陣痛や分娩への効果を期待して食べる場合は話が別です。研究で用いられた摂取方法を、そのまま全ての妊婦に推奨できるだけの証拠はありません。切迫早産などで個別の指示を受けている場合や、妊娠糖尿病などの合併症がある場合は、自己判断で摂取量を増やさないでください。

【検証資料 1】当時のメディア報道・掲載写真(出典:family-dr.jp)

【栄養と糖質を数値で比較】デーツのカロリーは?プルーンとの違い

デーツを食べる量を考えるうえで、最初に押さえたいのが糖質とカロリーです。米国農務省(USDA)のFoodData Centralに掲載された栄養データでは、デーツは糖質が多く、食物繊維も含む食品として記録されています。

以下は、代表的なデーツの一種であるメジュール種と、便秘対策で知られるドライプルーンを、同じ可食部100g当たりで比較したものです。

栄養項目 デーツ(メジュール種) ドライプルーン
エネルギー 277kcal 240kcal
炭水化物 75.0g 63.9g
糖類 66.5g 38.1g
食物繊維 6.7g 7.1g
カリウム 696mg 約732mg

出典:USDA FoodData Centralの食品成分データ。数値は100g当たりの代表値で、品種や製品によって異なります。炭水化物は食物繊維を含む値です。

デーツの糖質・カロリーは1個でどれくらい?

100g当たりの数字だけでは、実際に食べる量をイメージしにくい可能性があります。メジュール種のデーツは、種を除いた1個を約24gとすると、およそ66kcal、炭水化物18g、糖類約16gです。

一方、小粒のデーツは1個が約7gのものもあり、約20kcal、炭水化物約5.3gが目安です。同じ「デーツ1個」でも、品種や大きさによって摂取量に大きな差があります。

なお、糖類は炭水化物の一部であり、別々に足し合わせる数字ではありません。栄養表示を見るときは、糖質・糖類・食物繊維の関係を理解しておくと、食べる量を調整しやすくなります。

デーツとプルーン、妊娠中はどちらがおすすめ?

デーツとプルーンの栄養比較では、デーツは糖類とカロリーが多めで、プルーンは食物繊維をやや多く含む傾向があります。ただし、いずれも乾燥果実であり、糖質が多いことには変わりありません。

便秘対策を主な目的にするなら、プルーンも選択肢になります。プルーンにはソルビトールという糖アルコールも含まれ、便通に影響することがありますが、食べ過ぎると腹部の張りや下痢につながる場合があります。

どちらか一方が妊婦にとって絶対に優れているわけではありません。味の好み、食べる量、血糖値の管理、ほかの食事との組み合わせを基準に選ぶのが現実的です。

【妊婦は1日何個?】デーツを食べる量の目安と始める時期

「妊婦はデーツを1日何個まで食べていいのか」という疑問に対して、日本の公的機関が全ての妊婦に共通する上限個数を定めているわけではありません。適切な量は、デーツの大きさ、食事内容、体重管理の方針、血糖値などによって変わります。

そこで、健康上の個別制限がない妊婦が、おやつとして取り入れる際の実用的な出発点としては、次の量が考えられます。

  • 大粒のメジュール種:まずは1日1個程度。
  • 小粒のデーツ:まずは1日2〜3個程度。
  • それ以上食べたい場合:ほかのおやつや食事の糖質量も含め、全体のバランスを確認する。

これは医学的に確立された妊婦専用の推奨量ではなく、糖質の集中を避けるための控えめな目安です。製品の栄養表示や実際の重量も参考にしてください。

毎日食べてもいい?一度にたくさん食べる必要はない

健康上の制限がなく、食事全体のバランスが取れていれば、少量を日々のおやつに取り入れる方法もあります。ただし、毎日食べなければならない食品ではありません。食べない日があっても、栄養面で問題が生じるわけではありません。

デーツを何個も食べるより、少量を食べて満足できるかを確認し、必要に応じて無糖ヨーグルトやナッツなどと組み合わせるのも一案です。ただし、組み合わせる食品にもカロリーや糖質があるため、追加すれば必ず健康的になるという意味ではありません。

デーツは妊娠何週から食べるべき?

栄養補給やおやつとして食べるのであれば、妊娠後期まで待つ必要はありません。一方、陣痛や分娩への影響を期待して摂取する研究では、出産予定日の数週間前から取り入れる方法が多く使われています。

ただし、研究で使われた量は日常のおやつの目安とは異なる場合があります。妊娠末期に特定の量を食べれば必ず陣痛が起こるという根拠はなく、予定日を迎えるための必須習慣でもありません。

【検証資料 2】活動歴および当時の関連ビジュアル記録(出典:lookaside.instagram.com)

【便秘対策になる?】妊娠中のデーツの栄養効果と限界

妊娠中は便秘になりやすくなります。こども家庭庁の妊娠・出産に関する情報でも、妊娠中はプロゲステロンの影響などで腸の動きが抑えられ、便秘が起こりやすいと説明されています。

そのため、食物繊維を含むデーツを食生活に取り入れることには一定の合理性があります。ただし、デーツを食べれば便秘が必ず改善するという、妊婦を対象とした十分な証拠があるわけではありません。

デーツの食物繊維は便秘にどう役立つ?

食物繊維は、便のかさや性状、腸内環境に関わる栄養成分です。メジュール種のデーツには100g当たり約6.7gの食物繊維が含まれていますが、実際に1個24gを食べた場合の摂取量は約1.6gです。

少量でも食物繊維を補えますが、1個食べるだけで1日に必要な量を満たせるわけではありません。野菜、豆類、きのこ、海藻、穀類など、さまざまな食品から摂取することが大切です。

便秘を改善したいときに意識したい3つの習慣

  • 水分を適切に摂る:水分不足は便が硬くなる一因です。医師から水分制限を指示されていなければ、こまめに水分を補給しましょう。
  • 食物繊維を複数の食品から摂る:デーツだけに頼らず、野菜や豆類、全粒穀物なども組み合わせます。
  • 体調に合わせて身体を動かす:妊娠経過に問題がなければ、医師の指示に沿った散歩なども選択肢になります。

食生活を見直しても便秘が続く、排便時の痛みが強い、血便があるなどの場合は、妊婦健診で相談してください。必要に応じて妊娠中に使用できる便秘薬が処方されることもあります。自己判断で薬を使うのは避けましょう。

【妊娠後期・陣痛効果の真相】デーツを食べると出産が早まる?

デーツと陣痛の関係は、妊娠中の食事に関する研究のなかでも、誤解が生じやすいテーマです。妊娠末期にデーツを食べた人で、子宮口の開きや分娩経過に好ましい変化がみられたとする研究は複数あります。

しかし、研究結果が報告されていることと、デーツに陣痛を確実に起こす作用があることは同じではありません。2026年時点で参照できる研究レビューを読むと、効果への期待と、証拠の限界を分けて考える必要があります。

医学研究ではどのような結果が報告されている?

2019年に医学誌『Complementary Therapies in Medicine』に掲載されたシステマティックレビューとメタ解析では、妊娠中のデーツ摂取に関する臨床研究をまとめ、妊娠期間、入院時の子宮口の開き、分娩第1期の所要時間などについて、好ましい結果を報告しました。

また、2020年にオンライン公開され、2021年に医学誌『Explore』に掲載されたメタ解析では、4件の研究を対象に、デーツを摂取した妊婦で入院時の子宮口の開きが平均1.1cm大きく、陣痛誘発や陣痛促進の必要性が低かったという結果が示されました。

一方、2020年に公表された別のシステマティックレビューとメタ解析では、活動期の分娩時間や子宮頸管の熟化を示す指標に好ましい変化が報告されたものの、分娩各期の所要時間や帝王切開率など、一部の項目では明確な効果が認められませんでした。

2024年に公表されたレビューが示した重要な注意点

2023年4月30日までの研究を調べたレビューが、2024年に医学文献として公表されています。このレビューでは、55報の論文を含む48件の研究を検討し、妊娠末期のデーツ摂取と妊娠期間、分娩時間、子宮口の開き、陣痛誘発の必要性などとの関連を分析しました。

複数の項目で好ましい結果が示された一方、研究全体の質は十分とはいえず、バイアスのリスクも高いと評価されています。胎児や新生児に関する結果を統合して評価するためのデータも不足し、安全性を記録した試験は4件に限られていました。

つまり、2026年に情報を確認する際も、「デーツが分娩を助ける可能性を示す研究はあるが、効果と安全性を確実に裏付ける証拠は不足している」という理解が妥当です。

妊娠後期は1日6〜7個食べるといい?

研究のなかには、出産予定日の約4週間前から1日6個のデーツを摂取したグループを比較したものや、妊娠末期に1日7個前後を用いた研究をまとめたレビューがあります。

ただし、研究に使われたデーツの品種、重量、摂取期間、対象者の妊娠経過は一様ではありません。大粒のメジュール種を6〜7個食べる場合と、小粒のデーツを同じ個数食べる場合では、摂取する糖質やカロリーも大きく異なります。

したがって、研究で用いられた個数を、そのまま一般の妊婦に推奨することはできません。陣痛を起こす目的で食べる量を増やしたり、医療機関で必要と判断された分娩誘発などの処置を避けたりする理由にはなりません。

【検証資料 3】公の場での発言・インタビュー報道記録(出典:omamesan.co.jp)

【食べ過ぎ・妊娠糖尿病に注意】妊婦がデーツを食べる際のリスク

デーツは自然な甘みが特徴ですが、自然由来の糖質であっても血糖値やエネルギー摂取量に影響します。妊娠中に食べる際は、砂糖が添加されているかどうかだけでなく、食品そのものに含まれる糖質量も確認しましょう。

食べ過ぎるとどうなる?

デーツを一度にたくさん食べると、糖質やカロリーを摂り過ぎる可能性があります。また、食物繊維を含む食品を急に大量に食べると、体質によっては腹部の張りや不快感が生じることもあります。

注意したいのは、「栄養があるから多く食べてもよい」という考え方です。デーツは栄養を補う食品の一つであり、主食、主菜、副菜、乳製品、ほかの果物などを置き換えるものではありません。

妊娠糖尿病でもデーツは食べてもいい?

妊娠糖尿病と診断されている場合、デーツを食べられるかどうかは、血糖管理の目標や食事療法の内容によって異なります。デーツ自体が一律に禁止されると決まっているわけではありませんが、糖質が多いため、摂取量や食べるタイミングには慎重な判断が必要です。

厚生労働省のe-ヘルスネットでは、糖尿病のある人に対し、糖質の多いドライフルーツを少量にとどめるよう注意を促しています。妊娠糖尿病でも、主治医や管理栄養士の指示を優先してください。

食べることが認められている場合でも、1個の重量と栄養表示を確認し、食事や間食に含まれる炭水化物全体のなかで量を調整することが大切です。血糖測定を行っている人は、医療者から指示された方法で食後の血糖値を確認し、必要に応じて食事内容を相談しましょう。

妊婦がドライフルーツを選ぶときの注意点

  • 原材料を確認する:砂糖やシロップが添加されていないか、栄養成分表示と合わせて確認しましょう。
  • 保存状態を確認する:包装の破損や異常がないかを確認し、開封後は製品表示に従って保管します。
  • 品種と大きさを確認する:個数だけでなく重量も参考にし、摂取量を把握しましょう。
  • 食事全体で考える:デーツ以外にも果物、菓子、飲料などから糖質を摂っていることを意識しましょう。
  • 個別の食事制限を優先する:妊娠糖尿病などの合併症がある場合は、一般的な目安よりも医療者の指示を優先してください。

なお、厚生労働省のe-ヘルスネットでは、一般向けの健康づくりの情報として、果物を1日200g摂ることを勧めています。ただし、これは妊婦にデーツを200g食べるよう勧めるものではありません。ドライフルーツは水分が少ない分、糖質やエネルギーが凝縮されているため、生の果物と同じ重量で単純に置き換えないようにしましょう。

【デーツ妊娠中】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:妊娠初期からデーツを食べても大丈夫ですか?
A1:一般的には、妊娠初期でも食品として適量を食べることができます。妊娠初期だから一律に避ける必要がある食品ではありません。ただし、合併症や個別の食事制限がある場合は、主治医の指示に従ってください。

Q2:妊婦はデーツを1日何個まで食べていいですか?
A2:全ての妊婦に共通する公的な上限個数はありません。食事制限がない場合の実用的な出発点として、大粒なら1日1個、小粒なら2〜3個程度を目安にできます。品種や重量、ほかの食事の糖質量に合わせて調整しましょう。

Q3:デーツを食べると便秘が治りますか?
A3:デーツには食物繊維が含まれるため、便通を支える食事の一部として役立つ可能性があります。ただし、デーツだけで便秘が解消するとは限りません。水分補給やほかの食物繊維源も意識し、症状が続く場合は妊婦健診で相談してください。

Q4:妊娠後期にデーツを食べると陣痛が来やすくなりますか?
A4:妊娠末期のデーツ摂取について、子宮口の開きや分娩経過に好ましい変化を示した研究はあります。しかし、研究の質や安全性の評価には課題があり、陣痛を確実に起こす食品として確立されているわけではありません。

Q5:妊娠糖尿病でもデーツを食べられますか?
A5:一律に禁止とは限りませんが、デーツは糖質が多いため、血糖管理の方針によっては摂取量の調整が必要です。自己判断で食べる量を決めず、主治医や管理栄養士に相談してください。

Q6:デーツとプルーンは妊娠中の便秘対策にどちらが向いていますか?
A6:デーツは自然な甘みが強く、プルーンは食物繊維を含み、ソルビトールも摂取できる点が特徴です。どちらが適しているかは、便通の状態、食べる量、糖質管理などによって変わります。少量から試し、体調に合わせて選びましょう。

まとめ:デーツは適量を守り、研究の期待と事実を分けて取り入れよう

デーツは、妊娠中のおやつとして取り入れられる食品の一つです。食物繊維やカリウムなどを含む一方、糖質とカロリーが凝縮されているため、個数だけでなく品種や重量にも注意が必要です。

妊娠中の便秘対策では、デーツだけに頼らず、水分、さまざまな食品からの食物繊維、体調に応じた運動を組み合わせましょう。便秘が改善しない場合は、妊婦健診で相談することが大切です。

また、妊娠後期のデーツ摂取については、分娩経過に好ましい影響を示す研究があるものの、効果と安全性を確実に裏付ける証拠は十分ではありません。陣痛を起こす目的で大量に食べることは避け、妊娠糖尿病などの合併症がある場合は医療者の指示を優先してください。

【プロの結論】 デーツを取り入れる際の判断基準は、「妊娠中に食べられるか」だけではありません。自分の体調や血糖管理に合っているか、食事全体のバランスを崩さないか、そして研究で示された可能性を確実な効果と取り違えていないか。この3点を意識すれば、デーツを過度に恐れることも、必要以上に期待することもなく、日々の食生活に取り入れやすくなります。

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