RIZIN公式の試合結果によると、この試合は大会第7試合として実施された。ルールはRIZIN MMAルール、5分3ラウンド、71.0kg契約。朝倉未来がグラウンドパンチを連打し、レフェリーストップによるTKO勝ちを収めた。
| 試合項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 超RIZIN.5 浪速の超復活祭り |
| 開催日 | 2026年9月10日 |
| 会場 | 京セラドーム大阪 |
| 対戦カード | 朝倉未来 vs. 青木真也 |
| 契約体重 | 71.0kg |
| 試合形式 | RIZIN MMAルール・5分3R |
| 勝者 | 朝倉未来 |
| 敗者 | 青木真也 |
| 決着 | 1R 2分39秒 TKO |
| 決着方法 | レフェリーストップ・グラウンドパンチ |
日本MMA審判機構(JMOC)の大会結果資料にも同じ決着が記録されており、勝敗や決着時刻に相違はない。判定決着ではなく、朝倉が試合中にフィニッシュまで持ち込んだ勝利だ。
TKOとKOの違いにも注目
今回の結果を検索すると「朝倉未来KO勝ち」という表現も見られるが、公式記録上の決着はTKOである。
KOは相手が戦闘不能となって試合が終了するケースを指し、TKOはレフェリーが選手の安全を考慮して試合続行不可能と判断した場合などに成立する。
今回の青木戦では、朝倉のパウンド連打に対してレフェリーが試合を止めたため、正式な記録はTKOとなっている。
この違いを理解しておくと、試合結果を調べる際の混乱も避けられる。
【試合内容を時系列で解説】青木真也の寝技と朝倉未来の反撃
試合前から最大の注目要点は、青木が得意とするグラップリングに朝倉がどこまで対応できるかだった。
青木は相手を組み伏せ、バックポジションから絞め技や関節技につなげる技術を長年磨いてきた選手だ。一方の朝倉は打撃を軸に試合を組み立てるファイターであり、両者の得意分野は明確に異なっていた。
RIZIN公式の試合レポートをもとに、攻防を振り返る。
1R序盤:青木が組みつき、朝倉が上を取る
試合開始後、両者は握手を交わしてから構えた。
青木は朝倉の左ストレートをかわし、身体を密着させる。そこからテイクダウンを狙ったが、朝倉がうまく上のポジションを確保した。
青木は下から三角絞めを仕掛ける。
ここで注目したいのは、朝倉が無理に打撃を振り回すのではなく、青木の足の位置と身体の角度を意識して対応した点だ。
三角絞めは首と片腕を両脚で挟み、圧力をかける技術。相手の体勢が整う前に適切な距離を作れなければ、打撃型の選手でも一気に危険な状況に追い込まれる。
朝倉はこの最初の攻防をしのいだ。
中盤:青木がバックを奪い、4の字ロックへ
しかし、青木は簡単には引き下がらない。
朝倉の左フックを受けながらも再び組みつき、背後へ回ることに成功した。
さらに青木は、両脚を相手の胴体に絡める4の字ロックでバックポジションを固定。得意の絞め技や関節技につなげようとした。
この場面は青木の技術が最も発揮された局面だった。
バックを取られた選手は相手の攻撃を視認しにくく、身体の向きも制限される。さらに4の字ロックで固定されると、単純に身体を起こして逃げることも難しくなる。
朝倉は背後に倒れ込むなどして対応し、青木の腕を脇で挟んで攻撃の進行を防いだ。
終盤:腕十字を察知した朝倉がパウンドで逆転
青木は朝倉と向き合う展開に合わせて腕十字を狙った。
しかし、朝倉はその仕掛けを許さず、青木の腕をコントロールしながら反撃に転じる。
そこからパウンドを連打。一気に攻め切り、レフェリーが試合を止めた。
決着は1ラウンド2分39秒。
RIZIN公式レポートには、朝倉がパウンドを連打し、試合を決めた経緯が記録されている。
この攻防を振り返ると、朝倉が単純に青木の寝技を力で押し返したわけではないことが分かる。
相手が何を狙っているのかを把握し、危険な局面で攻撃を遮断。その後、自分が打撃を当てられるポジションに移行したことが勝利につながった。
【対戦経緯】なぜ朝倉未来と青木真也の対戦が実現したのか
この対戦が注目された理由は、単に知名度の高い選手同士が顔を合わせたからではない。
両者は異なる時代の日本MMAを代表する存在であり、戦闘スタイルも対照的だった。
RIZINが2026年7月20日に公開した公式対戦カードでは、第7試合として朝倉と青木の71kg契約マッチが発表されている。
大会の公式見どころ解説でも、典型的なストライカー対グラップラーの構図として紹介された。
朝倉未来は打撃だけでなくグラップリングの成長を目指していた
朝倉にとって、この試合は再起戦という意味合いも持っていた。
2025年12月31日のラジャブアリ・シェイドゥラエフ戦では1R TKO負けを喫している。一方、同年にはクレベル・コイケ、鈴木千裕との対戦で勝利を重ねていた。
打撃の強さだけでなく、強豪グラップラーへの対応力が次の課題として注目されていた。
その中で青木との対戦は、寝技への適応力を試す絶好の機会となった。
青木真也は日本MMAを代表するグラップラー
青木は柔道をバックボーンに持ち、柔術も修めてきた選手だ。
修斗、PRIDE、DREAM、ONE Championshipなど、国内外の主要舞台で実績を積み重ねている。
RIZIN公式プロフィールによると、MMAでの49勝のうち33勝が一本勝ち。修斗、DREAM、ONEの各ライト級・ウェルター級王座を獲得した実績もある。
今回の試合は、2015年のRIZIN旗揚げ大会以来、約11年ぶりのRIZIN参戦という意味でも注目を集めた。
両者の特徴と対戦関係を比較
| 比較項目 | 朝倉未来 | 青木真也 |
|---|---|---|
| ファイトスタイル | 打撃を軸としたMMA | 寝技・グラップリングを軸としたMMA |
| 主な武器 | パンチ、距離管理、カウンター | テイクダウン、絞め技、関節技 |
| キャリアの特徴 | RIZINを代表する人気ファイター | 修斗、DREAM、ONEなどで王座を獲得 |
| 寝技への対応 | グラップリングを重点的に強化 | 長年培った極めの技術 |
| 試合前の焦点 | 組まれずに打撃を生かせるか | 組みついて寝技に持ち込めるか |
| 今回の結果 | 1R2分39秒 TKO勝ち | 1R2分39秒 TKO負け |
この比較から見えてくるのは、両者の対戦が単なる世代間対決ではなく、異なる技術体系のぶつかり合いだったということだ。
試合前のRIZIN公式解説も、スタンドでは朝倉、寝技では青木が有利という構図を示していた。
その予想に対し、朝倉は寝技の局面で青木をしのぎ、最終的にグラウンドで打撃を当てて勝利した。
【勝敗を分けたポイント】朝倉未来の寝技対策は何が変わったのか
今回の試合で最も評価すべきなのは、朝倉が青木の寝技を完全に封じたということではない。
実際には、青木は三角絞めを狙い、バックを奪い、4の字ロックから関節技へ移行するなど、得意な展開を複数回作っている。
それでも朝倉が一本を取られず、逆にTKOまで持ち込めた点に大きな意味がある。
1. 青木の攻撃パターンを事前に理解していた
RIZIN公式の試合後インタビューで、朝倉は青木の動きについて次のように振り返っている。
「かなり恐ろしいほど冷静でしたね」
【検証資料 1】朝倉未来青木真也の当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)
朝倉によれば、青木が狙っている技を理解できていたという。
加えて、チームで事前に対策していた動きだったとも説明した。
これは技術的に要点だ。
寝技では、相手が何を狙っているのか分からないまま動くと、逃げようとした動作そのものが次の関節技や絞め技につながることがある。
朝倉は攻撃の連鎖を予測し、次の動作を選択できていたと考えられる。
2. 4の字バックからの脱出練習が生きた
朝倉は試合後、4の字バックから逃げる練習を継続していたと説明している。
特に、青木が腕十字を狙っていることに気づいた点が重要だ。
相手の腕の取り方から攻撃を察知し、体勢を変える準備をしていたという。
グラップリングでは、技が完成してから対処するのと、完成する前に危険を察知するのとでは難易度が大きく違う。
今回の朝倉は後者の対応を見せた。
3. 防御から攻撃への切り替えが速かった
寝技を防ぐことだけに意識が集中すると、相手の攻撃を止めても自分から攻める機会を失いやすい。
朝倉は腕十字を狙われた局面から反撃に転じ、パウンドを打ち込んだ。
つまり、守備を成功させた瞬間を攻撃の開始点にしたわけだ。
この切り替えの速さこそ、今回の試合における勝敗の決定的なポイントだった。
専門的に見ると、今回の勝利は寝技克服なのか
ここは慎重に評価したい。
朝倉が青木に勝ったことは、寝技への対応力が向上した証拠になる。しかし、これだけで世界トップクラスのグラップラー全員に対して寝技で優位に立てると判断することはできない。
青木との試合は1ラウンドで終了しており、5分3ラウンドを通じたスタミナや、異なるタイプのレスラーへの対応までは検証されていない。
評価すべきなのは、青木の得意技術を理解し、危険な場面を切り抜けてフィニッシュにつなげたことだ。
朝倉の今後の試合では、今回のような対応を異なるタイプのグラップラーにも再現できるかが注目点になる。
【試合後インタビュー】朝倉未来と青木真也は何を語った?
試合後の両者の発言には、それぞれの立場や格闘技に対する考え方が表れていた。
RIZIN公式サイトは2026年9月14日、両選手の試合後インタビューを掲載している。
朝倉未来「想像以上に強かった」
朝倉は勝利後、試合前のプレッシャーが大きかったことを明かした。
青木についても、実際に戦ってみると想像以上に強かったと評価している。
特に印象的なのは、自身のグラップリングの成長を実感していたことだ。
朝倉は、30歳で格闘技を辞めるつもりだったと振り返りながら、現在も自分の成長を感じているため競技を続けていると説明した。
また、青木に対して練習をお願いしたいという趣旨の言葉を試合後に伝えたことも明かしている。
勝敗が決した後も、相手の技術を学ぼうとする姿勢が印象に残る。
青木真也「完敗」と率直に認める
青木は試合直後のインタビューで、勝敗について明確に語った。
「完敗!」
加えて、朝倉の方が強かったと認めている。
一方で、青木の発言で重要なのは、単純に敗北を認めただけではないことだ。
今回の試合を通じて、自分自身のコンディションや現在の状態を理解できたと説明している。
青木は、得意としてきたバックチョークや腕十字が以前のようには通用しなくなっている感覚についても言及した。
これは長年競技を続けてきたベテラン選手だからこそ語れる、率直な自己評価だろう。
試合後コメントから見える両者の関係
朝倉は青木を尊敬していると話し、青木から認められたことをうれしく感じていた。
一方の青木も、試合に向けて支えてくれた関係者やファンへの感謝を口にしている。
この試合は勝者と敗者が明確に分かれた一戦だったが、試合後の発言からは互いへの敬意も読み取れる。
朝倉が青木に練習をお願いしたという話は、両者の関係が単なる対戦相手で終わらない可能性を感じさせるエピソードだ。
【青木真也の引退・現在】朝倉戦で引退を決断したのか?
今回の敗戦を受けて、検索されているのが青木真也の引退説だ。
43歳で迎えた朝倉戦。長年得意としてきた寝技で勝ち切れず、試合後には身体のコンディションについても語ったため、今後の競技生活に注目が集まっている。
しかし、2026年9月の試合後インタビューで、青木は引退を正式発表していない。
引退について青木が語ったこと
RIZIN公式インタビューで、今後について質問された青木は、すぐに答えを出すことではないという趣旨の発言をしている。
特に重要なのは、競技を続けるかどうかは本人だけで決められる問題ではないと話した点だ。
青木によれば、自分自身の考えに加え、プロモーター側の考えもあるため、きちんと話し合う必要があるという。
つまり、朝倉戦の敗北を受けて引退を決めたわけではない。
青木真也の現在の活動と今後
青木はMMAだけでなく、プロレスでも活動してきた選手だ。
2014年にプロレスデビューし、DDTにも参戦。2024年にはKO-D無差別級王座を獲得している。
試合後のインタビューでも、プロレスについては今後も続けていく意向を示していた。
また、2026年9月26日の集英社オンラインのインタビュー記事では、朝倉戦を終えた青木が引退と向き合う心境が取り上げられている。
格闘技人生の終わりを考える段階にあることと、正式に引退を発表したことは別の話だ。
現状は次のように整理できる。
- 朝倉戦ではTKO負けを喫した。
- 試合後、自身のコンディションについて語った。
- 引退については関係者との話し合いが必要としている。
- プロレス活動は継続する意向を示している。
- MMAからの正式な引退発表は確認できない。
青木にとって、この試合は単なる敗戦ではなく、長いキャリアの現在地を見つめ直す機会になった可能性がある。
【プロの結論】朝倉未来vs青木真也の評価と今後の注目点
今回の試合を評価するうえで、重要なのは勝敗だけではない。
朝倉は青木の得意な寝技に巻き込まれながらも、致命的な一本を許さなかった。そして防御から攻撃に転じ、短時間で試合を終わらせた。
一方の青木は、43歳という年齢で日本MMAを代表する人気選手と対戦し、バックポジションや関節技で自分の強みを見せた。
試合結果だけで青木のキャリア全体を評価するのは適切ではない。
今回の勝敗から読み取れる3つのポイント
第一に、朝倉未来のグラップリングは成長している。
青木の三角絞めや4の字バックをしのいだことは、事前の練習と試合中の判断が機能した証拠だ。
第二に、青木真也の寝技は依然として脅威だった。
実際にバックを奪い、関節技を狙う場面を作っている。敗れたからといって、青木の技術的な価値が失われたわけではない。
第三に、両者の今後は異なる方向に進む可能性がある。
朝倉はライト級・フェザー級での新たな対戦を視野に入れ、青木は自身のコンディションや今後の活動について考える段階にある。
今後の試合や発言を評価する際には、勝敗だけでなく、対戦相手のスタイル、試合条件、選手自身のコンディションを合わせて見ることが大切だ。
【朝倉未来と青木真也の対戦】よくある質問(FAQ)
Q1:朝倉未来と青木真也の試合結果は?
A1:2026年9月10日の超RIZIN.5で朝倉未来が勝利した。決着は1ラウンド2分39秒、グラウンドパンチによるTKOだった。
Q2:朝倉未来は青木真也の寝技をどう攻略した?
A2:三角絞めやバックポジションからの攻撃をしのぎ、腕十字への移行を察知して反撃した。朝倉本人は、グラップリングの練習とチームでの事前対策が生きたと説明している。
Q3:青木真也は朝倉未来戦で引退した?
A3:引退は正式発表されていない。試合後は自分のコンディションを振り返り、今後について関係者と話し合う必要があると説明している。プロレス活動については継続する意向を示した。
Q4:朝倉未来と青木真也の試合は何kg契約だった?
A4:71.0kg契約のMMA戦だった。ルールは5分3ラウンドのRIZIN MMAルールで実施された。
Q5:試合後、朝倉未来は青木真也について何と語った?
A5:青木は想像以上に強かったと評価し、自身のグラップリングの成長も実感したと語った。また、青木に練習をお願いしたいという趣旨の言葉を伝えたことも明かしている。
まとめ:朝倉未来のTKO勝利と青木真也の次なる決断
2026年9月10日の超RIZIN.5で実現した朝倉未来と青木真也の一戦は、朝倉の1R2分39秒TKO勝ちで幕を閉じた。
青木は序盤から寝技で勝負を仕掛け、三角絞め、バックポジション、4の字ロック、腕十字と得意の技術を繰り出した。しかし、朝倉は冷静に対応し、最後はパウンドで試合を決めた。
今回の勝利は、朝倉が打撃だけでなくグラップリングにも成長を遂げていることを示す重要な結果となった。
一方、青木にとっては長年のキャリアと自身のコンディションを見つめ直す試合でもあった。引退については正式な決定が出ておらず、プロレスを含めた今後の活動にも注目が集まる。
朝倉未来にとっては再起と成長を示した勝利、青木真也にとっては自身の現在地を確かめる一戦。
勝者と敗者という結果を超えて、日本MMAの異なる時代を象徴する2人がリングで交差した試合として、2026年の格闘技シーンに残る対戦となった。