2026年現在、お笑いコンビ・かまいたちの賞レース戦績を振り返るうえで、最大の節目となるのが2017年の「キングオブコント」優勝と、2019年の「M-1グランプリ」準優勝だ。コント日本一の称号を手にした一方、漫才でも全国の頂点まであと一歩に迫り、ジャンルを超えた実力を証明した。
山内健司と濱家隆一は、2007年のABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞を皮切りに、ABCお笑いグランプリ、NHK上方漫才コンテスト、歌ネタ王決定戦、上方漫才大賞など、異なる審査基準を持つ大会で実績を積み重ねてきた。吉本興業の公式プロフィールや各大会の記録をたどると、若手時代の受賞から全国区のタイトル獲得へと進んだ歩みが見えてくる。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2017年のキングオブコントで優勝し、コント日本一に輝いた。
- 要点2:M-1グランプリでは2017年4位、2018年5位、2019年準優勝と3年連続で決勝に進出した。
- 要点3:ABCお笑いグランプリ、NHK上方漫才コンテスト、歌ネタ王決定戦でも優勝。賞金は主要4大会の公表額だけで単純合算1,650万円に達する。
【結論】かまいたちの賞レース戦績は「コント優勝」と「漫才準優勝」が二大実績
かまいたちの賞レース実績を理解するなら、まず押さえたいのが2017年のキングオブコント優勝と、2019年のM-1グランプリ準優勝である。前者はコントで頂点に立った記録、後者は漫才でも全国規模の大会で最終決戦まで勝ち進んだ記録だ。
キングオブコント2017では、ファーストステージで464点を獲得し、2位でファイナルステージへ進出。2本目では478点を獲得し、合計942点で優勝した。当時の大会結果によると、ファーストステージ1位だったにゃんこスターは合計928点。かまいたちはファイナルステージで逆転し、第10回大会の王者となった。
一方、M-1グランプリ2019では、決勝のファーストラウンドで660点を獲得。681点のミルクボーイに続く2位となり、最終決戦へ進出した。3位のぺこぱは654点で、かまいたちは決勝の上位3組に入る実力を示した。
つまり、かまいたちの強みは、コントで一度優勝したことだけではない。漫才でも決勝常連となり、歌ネタや関西の若手向け大会でも結果を残してきた点にある。ひとつのネタ形式に特化したコンビではなく、異なる競技ルールに合わせて笑いを組み立てられることが、賞レース戦績の大きな特徴だ。
【決勝進出年表】2007年から2021年までの主な受賞歴を一覧で整理
吉本興業の公式プロフィール、ABCテレビの大会記録、キングオブコントの公式アーカイブ、上方漫才大賞の主催者側の受賞者一覧などを基に、かまいたちの主要な受賞歴と決勝での成績を整理した。新人賞から全国規模のタイトル、関西の伝統ある漫才賞へと、評価の舞台が広がっている。
| 年 | 大会・賞 | 結果・主な実績 |
|---|---|---|
| 2007年 | 第28回ABCお笑い新人グランプリ | 最優秀新人賞 |
| 2008年 | 第43回上方漫才大賞 | 新人賞 |
| 2012年 | 第33回ABCお笑いグランプリ | 優勝 |
| 2012年 | 第42回NHK上方漫才コンテスト | 優勝 |
| 2016年 | 歌ネタ王決定戦2016 | 優勝 |
| 2016年 | キングオブコント | 決勝3位 |
| 2017年 | キングオブコント | 優勝 |
| 2017年 | M-1グランプリ | 決勝4位 |
| 2018年 | M-1グランプリ | 決勝5位 |
| 2018年・2019年 | フジテレビ「外王」 | 優勝 |
| 2019年 | M-1グランプリ | 準優勝 |
| 2019年 | 第54回上方漫才大賞 | 奨励賞 |
| 2020年 | 第5回上方漫才協会大賞 | 特別賞 |
| 2021年 | 第56回上方漫才大賞 | 大賞 |
特に注目したいのは、2012年にABCお笑いグランプリとNHK上方漫才コンテストを制し、2016年には歌ネタ王決定戦、2017年にはキングオブコントで優勝した点だ。漫才、コント、歌を取り入れたネタと、異なる形式の大会で結果を出している。
なお、ABCお笑い新人グランプリとABCお笑いグランプリは別の大会名称・開催回として区別する必要がある。2007年の新人賞と2012年の優勝は、かまいたちのキャリアを追ううえで混同しやすい実績だ。
また、2019年の上方漫才大賞では奨励賞、2021年には大賞を受賞した。若手時代の新人賞から、関西の漫才界を代表する賞の最高賞へと進んだことも、長期的な評価を示す記録となっている。
【M-1グランプリ成績】2017年4位、2018年5位、2019年準優勝の軌跡
かまいたちのM-1グランプリにおける最大の実績は、2019年の準優勝だ。ただし、そこに至るまでの成績を並べると、3年連続で決勝へ進出した安定感も見逃せない。
M-1グランプリ公式サイトの大会記録によると、2017年は640点で4位、2018年は636点で5位、2019年は660点で2位だった。2019年は大会へのエントリーが5,040組に上った年であり、その中から決勝の最終決戦へ進んだことは大きな実績だ。
2017年はキングオブコントで優勝した年でもある。コントの王者となった勢いを漫才にもつなげ、M-1でも決勝進出を果たした。翌2018年も決勝に残り、2019年には準優勝まで順位を上げた。
2019年の決勝では、ミルクボーイが681点で優勝し、かまいたちは660点で2位となった。差は21点。かまいたちは最終決戦に進んだものの、優勝には届かなかった。準優勝という結果は、優勝と同じではないが、漫才日本一を決める舞台で最後まで争った記録として評価できる。
また、2019年はかまいたちにとってM-1のラストイヤーとして臨んだ大会でもあった。M-1は大会規定に基づく出場資格があるため、長年の挑戦を続ければ必ず優勝できるというものではない。最後の挑戦で準優勝に到達したことが、かまいたちの賞レース史における大きな節目となった。
なお、M-1の順位とキングオブコントの順位をそのまま比較することはできない。M-1は漫才、キングオブコントはコントを競う大会で、ネタの構成や審査の前提が異なるからだ。かまいたちの実績を評価する際は、単純に順位を横並びにするより、各大会でどこまで勝ち進んだかを確認するのが適切だ。
【ABC・NHK・歌ネタ王】若手時代から続く受賞歴と山内・濱家の強み
全国区で注目される以前から、かまいたちは関西の主要な賞レースで結果を出していた。2007年のABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞は、若手時代の重要な実績だ。翌2008年には上方漫才大賞の新人賞も受賞している。
2012年には、第33回ABCお笑いグランプリで優勝。同年の第42回NHK上方漫才コンテストでも優勝し、2つの大会を制した。当時のNHK上方漫才コンテストは、決勝で審査員7人全員から票を獲得したことが報じられている。
ABCテレビの当時の大会記録によると、2012年のABCお笑いグランプリでは、山内健司の二重人格的なキャラクターが生きたコント「ホームルーム」を披露し、458点で優勝した。2007年の新人賞以来、賞レースで結果を残せず苦しんだ時期を経ての受賞だったことも、本人たちにとって大きな意味を持った。
2016年には、歌ネタ王決定戦で優勝。大会では、音楽と笑いを組み合わせたネタが評価された。歌ネタ王決定戦は通常の漫才やコントとは異なり、歌を取り入れたネタを競う大会である。かまいたちは歌ネタを単独のジャンルとして切り離すのではなく、もともと持っていたコントや漫才の発想を生かして勝利をつかんだ。
この戦績から見えてくるのは、山内と濱家の役割分担が、異なる大会でも機能してきたことだ。山内が生み出す独特な人物像や設定、濱家のツッコミによる展開の整理とテンポが組み合わさることで、コントでは状況の面白さを、漫才では会話の応酬を前面に出せる。
もちろん、これらは大会の結果から読み取れる特徴であり、どの大会でも同じ方法が通用するという意味ではない。歌ネタでは音楽的な要素が加わり、漫才では会話のリズムや言葉の精度が問われる。形式ごとにネタを調整できることが、複数の賞レースで結果を残した理由の一つと考えられる。
【賞金総額はいくら?】公表された優勝賞金から計算する
かまいたちの賞レース賞金を考える場合、各大会の優勝賞金と、コンビが受賞した賞そのものを分けて整理する必要がある。賞金が公表されている主要4大会を単純合算すると、1,650万円となる。
- キングオブコント2017:優勝賞金1,000万円。
- 第33回ABCお笑いグランプリ(2012年):優勝賞金300万円。
- 歌ネタ王決定戦2016:優勝賞金300万円。
- 第42回NHK上方漫才コンテスト(2012年):優勝賞金50万円。
計算式は、1,000万円+300万円+300万円+50万円=1,650万円だ。キングオブコント2017の賞金額は大会の参加規定アーカイブ、ABCお笑いグランプリの賞金額はABCテレビの大会記録、歌ネタ王決定戦の賞金額は当時の大会報道、NHK上方漫才コンテストの賞金額は当時の報道に基づく。
ただし、1,650万円は、あくまで公表額を確認できる4大会の優勝賞金を足した数字であり、かまいたちの全キャリアにおける賞金総額ではない。新人賞や上方漫才大賞、上方漫才協会大賞など、賞金額が同じ形で公表されていない賞は含めていない。また、実際の手取り額や副賞の金銭的価値を示す数字でもない。
M-1グランプリ2019では準優勝だったため、優勝賞金1,000万円を獲得した大会として数えることはできない。賞金総額を調べる際には、優勝賞金の額と、実際にそのコンビが獲得した賞金を混同しないことが重要だ。
【2026年最新】かまいたちの賞レース評判と、誤解しやすいポイント
2026年時点でかまいたちの賞レース戦績を振り返るなら、優勝回数だけでなく、複数の大会で残した結果をまとめて見る必要がある。キングオブコント優勝、M-1準優勝、ABCお笑いグランプリ優勝、NHK上方漫才コンテスト優勝、歌ネタ王決定戦優勝という記録は、異なるネタ形式で評価されてきたことを示している。
一方、2026年のM-1グランプリは、かまいたちの過去の戦績とは切り分けて考えたい。ABCテレビが2026年10月5日に発表した情報によると、同年大会のエントリー数は再エントリーを含めて12,663組で、決勝は12月に予定されている。10月下旬の時点では大会が進行中であり、2026年大会の優勝者はまだ決まっていない。
かまいたち自身の歴代受賞歴については、吉本興業の公式プロフィールに記載されたキングオブコント2017優勝、M-1グランプリ2019準優勝、上方漫才大賞2021年大賞などが、代表的な実績として挙げられる。2026年の大会結果と、過去に獲得したタイトルを混ぜて扱わないことが、最新情報を理解するうえでのポイントだ。
また、賞レースの評判を順位だけで判断するのも十分ではない。優勝は大会で最も高い評価を得た証拠だが、準優勝や決勝進出にも、強い出場者が集まる大会で勝ち抜いた実績がある。反対に、ひとつの大会で優勝したからといって、別の大会でも必ず同じ結果になるわけではない。
かまいたちの場合、2016年のキングオブコント決勝3位から2017年の優勝へ進み、M-1でも2017年から2019年にかけて4位、5位、2位と決勝で結果を残した。こうした複数年の記録を見ることで、一度の大会結果だけでは捉えきれない競争力がわかる。
【かまいたち賞レース】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:かまいたちはキングオブコントで何年に優勝した?
A1:2017年の第10回キングオブコントで優勝した。ファーストステージ464点、ファイナルステージ478点、合計942点を獲得し、10代目キングとなった。
Q2:かまいたちのM-1グランプリの最高成績は?
A2:2019年の準優勝だ。2017年は4位、2018年は5位、2019年は660点で2位となり、3年連続で決勝に進出した。
Q3:かまいたちの賞レース賞金総額はいくら?
A3:公表された優勝賞金を確認できる主要4大会を単純合算すると1,650万円となる。内訳はキングオブコント2017の1,000万円、ABCお笑いグランプリ2012の300万円、歌ネタ王決定戦2016の300万円、NHK上方漫才コンテスト2012の50万円。ただし、全受賞歴を網羅した総額ではない。
まとめ:かまいたちの賞レース戦績から見える実力と評価
かまいたちの賞レース史は、2007年のABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞から始まり、2012年のABCお笑いグランプリ・NHK上方漫才コンテスト優勝、2016年の歌ネタ王決定戦優勝、2017年のキングオブコント優勝へと続いてきた。さらに2019年にはM-1グランプリで準優勝し、漫才でも全国の頂点に迫った。
山内健司と濱家隆一の実績を評価するうえで大切なのは、優勝タイトルの数だけを数えることではない。コント、漫才、歌ネタという異なる形式の大会で結果を残し、関西の賞レースから全国規模の舞台へと活躍の幅を広げた歩みそのものに価値がある。
2026年以降にかまいたちの賞レース歴を調べる場合も、公式プロフィール、大会公式記録、主催者側の受賞者一覧を基準に、優勝・準優勝・決勝進出を区別して確認したい。2017年のキングオブコント優勝と2019年のM-1準優勝は、異なるジャンルで実力を証明した、かまいたちの代表的な二大実績である。