2026年10月現在、劇場版『名探偵コナン』は、1997年の第1作『時計じかけの摩天楼』から、2026年4月10日公開の第29作『ハイウェイの堕天使』まで、全29作品に到達した。シリーズを代表する名作はどれなのか。興行収入が最も高い作品と、ファンから最高傑作として支持される作品は同じなのだろうか。
2026年最新の公開データを比較すると、興行収入1位は158億円の『100万ドルの五稜星』、Filmarksの平均評価1位は4.1点の『黒鉄の魚影』。一方、ファン投票では『純黒の悪夢』や『時計じかけの摩天楼』が首位を獲得する調査もある。数字の種類によって順位が変わる点こそ、コナン映画ランキングの興味深いところだ。初めて観る人には、シリーズ第1作『時計じかけの摩天楼』をおすすめしたい。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 総合ランキング1位:興行収入・Filmarks評価・レビュー数を組み合わせた集計では『黒鉄の魚影』がトップ。
- 興行収入1位:『100万ドルの五稜星』が158億円を記録。『隻眼の残像』も147.4億円で歴代2位。
- ファン人気の特徴:『純黒の悪夢』『ベイカー街の亡霊』『時計じかけの摩天楼』など、初期から中期の作品にも根強い支持がある。
- 2026年最新作:第29作『ハイウェイの堕天使』は8月末時点で興行収入137億円に到達。
- 初めて観るなら:物語の分かりやすさとシリーズの原点を味わえる『時計じかけの摩天楼』がおすすめ。
【2026年最新】名探偵コナン映画ランキングTOP10!総合評価で選ぶ歴代の名作

最初に、興行収入だけでなく、Filmarksの平均評価とレビュー数を組み合わせた総合ランキングを見てみよう。
2026年10月19日更新のSelectraの集計では、国内興行収入を40%、Filmarksの平均評価を30%、レビュー数を30%の比重で評価。各指標を順位換算した総合スコアによって、全29作品を比較している。
この方法で1位になったのは、2023年公開の『黒鉄の魚影』。興行収入では『100万ドルの五稜星』に及ばないものの、Filmarksの評価とレビュー数でシリーズ最高水準を記録している。
名探偵コナン映画の総合ランキングTOP10
- 1位:黒鉄の魚影(2023年) — 総合97.2点
- 2位:100万ドルの五稜星(2024年) — 総合92.5点
- 3位:隻眼の残像(2025年) — 総合86.8点
- 4位:ハロウィンの花嫁(2022年) — 総合84.7点
- 5位:ゼロの執行人(2018年) — 総合80.7点
- 6位:から紅の恋歌(2017年) — 総合76.8点
- 7位:純黒の悪夢(2016年) — 総合76.4点
- 8位:紺青の拳(2019年) — 総合72.5点
- 9位:ベイカー街の亡霊(2002年) — 総合71.4点
- 10位:緋色の弾丸(2021年) — 総合70.7点
このランキングで注目したいのは、上位10作品に近年の映画が多い一方、2002年の『ベイカー街の亡霊』が9位に入っていることだ。
公開から20年以上が経過しても、Filmarksで4.0点という高評価を維持している。公開時の興行規模だけでは測れない、脚本や世界観への評価が現在まで残っている証拠といえる。
なお、この総合スコアは特定の集計方法による比較であり、公式に認定された歴代最高傑作ランキングではない。1997~1999年の第1~3作は、当時の統計が配給収入を基準としているため、2000年以降の興行収入と同じ条件では比較できず、評価点とレビュー数を使った別計算になっている。
【徹底比較】興行収入・Filmarks評価・ファン投票でランキングが変わる理由
コナン映画の人気を判断する際には、少なくとも3つの視点が必要だ。
興行収入は劇場公開時の集客力、Filmarksは鑑賞者による評価とレビューの蓄積、ファン投票は個人の思い入れや作品への愛着を反映する。それぞれが測っているものは異なる。
興行収入ランキングTOP5
- 1位:100万ドルの五稜星 — 158億円
- 2位:隻眼の残像 — 147.4億円
- 3位:黒鉄の魚影 — 138.8億円
- 4位:ハイウェイの堕天使 — 137億円(8月末時点)
- 5位:ハロウィンの花嫁 — 97.8億円
興行収入の歴代1位は、2024年公開の『100万ドルの五稜星』だ。函館を舞台に、怪盗キッドと服部平次が日本刀に隠された謎を追うストーリーで、観客動員数は1,101万人に達した。
続く『隻眼の残像』は147.4億円。2025年の日本映画製作者連盟の公表資料でも、邦画の年間興行収入上位作品として記録されている。
そして『黒鉄の魚影』は138.8億円。シリーズで初めて興行収入100億円を突破した作品として、興行面でも大きな転換点になった。
2026年公開の『ハイウェイの堕天使』も8月末時点で137億円に到達している。ただし、これは集計時点の累計であり、最終興行収入とは区別する必要がある。
Filmarks評価ランキングで見る本当に評価の高い作品
Filmarksの評価は、実際に映画を観た人の満足度を考えるうえで参考になる。
- 1位:黒鉄の魚影 — 4.1点
- 2位:隻眼の残像 — 4.0点
- 2位:ベイカー街の亡霊 — 4.0点
2026年10月時点の集計では、『黒鉄の魚影』はレビュー数も約10.6万件でシリーズ最多。『ゼロの執行人』や『から紅の恋歌』も約9.7万件と、多くのレビューが蓄積されている。
ここで重要なのは、平均評価とレビュー数を混同しないことだ。
評価点は鑑賞者がどれほど満足したかを示す指標であり、レビュー数はどれだけ多くの人が作品を記録・評価しているかを示す。レビュー数が多いからといって、必ずしも作品の満足度が高いとは限らない。
ファン人気投票では意外な作品が1位になる
ファン投票を比較すると、ランキングはさらに変化する。
マイナビニュースが会員331人を対象に実施した調査では、『時計じかけの摩天楼』が14.1%で1位。2位は『ベイカー街の亡霊』の8.3%、3位は『100万ドルの五稜星』の7.3%だった。
一方、電撃オンラインが2026年3月14日から4月9日まで実施した歴代28作品の人気投票では、『黒鉄の魚影』が1位、『瞳の中の暗殺者』が2位、『ベイカー街の亡霊』が3位となった。
加えて、2026年4月30日から5月31日まで実施されたエモランドの全29作品を対象とする独自アンケートでは、『純黒の悪夢』が10票、得票率19%で1位。『ベイカー街の亡霊』と『黒鉄の魚影』が8票、15%で同率2位となった。
この調査の回答者は52人で、女性が47人、20~30代が中心という構成だった。大規模な世論調査と同じように扱うことはできないが、特定のファン層がどの作品を最高傑作と感じているかを知る手がかりになる。
3つの評価軸を一覧で比較
| 評価指標 | 1位の作品 | 具体的な数値 | 示している人気 |
|---|---|---|---|
| 興行収入 | 100万ドルの五稜星 | 158億円 | 劇場公開時の集客力 |
| Filmarks平均評価 | 黒鉄の魚影 | 4.1点/5点 | 鑑賞者の満足度 |
| Filmarksレビュー数 | 黒鉄の魚影 | 約10.6万件 | 評価・感想の蓄積規模 |
| マイナビニュース投票 | 時計じかけの摩天楼 | 14.1%/331人 | シリーズ原点への支持 |
| エモランド投票 | 純黒の悪夢 | 10票/52人 | ファンが選ぶ最高傑作 |
| 総合スコア集計 | 黒鉄の魚影 | 97.2点 | 3指標を組み合わせた評価 |
つまり、興行収入で選ぶなら『100万ドルの五稜星』、鑑賞後の評価を重視するなら『黒鉄の魚影』、ファンの思い入れを重視するなら『純黒の悪夢』や『時計じかけの摩天楼』も有力候補となる。
どれか1作品だけを絶対的な1位と決めるより、何をもって人気とするかを考えたほうが、ランキングの実態に近づける。
【作品別に厳選】コナン映画おすすめ作品5選!人気の理由と見どころ
ここでは、興行収入、評価、ファン人気の各ランキングで存在感を示した5作品を取り上げる。初めて観る人にも、過去作を見直したい人にも参考になる選び方だ。
1位候補:黒鉄の魚影(2023年)
黒の組織と灰原哀を中心にした、シリーズ屈指の人気作。
舞台は八丈島近海に建設された海洋施設「パシフィック・ブイ」。世界各地の防犯カメラをつなぐシステムをめぐり、黒ずくめの組織が動き出す。
灰原哀の過去と現在、コナンとの関係、そして組織のメンバーたちの思惑が交錯する展開が大きな魅力だ。
特に、灰原を救うために行動するコナンの姿や、ベルモット、キールらの立ち位置が物語に緊張感を与えている。
- おすすめポイント:黒の組織、灰原哀、緊迫したアクション。
- 向いている人:原作の重要人物や組織の動きを追ってきたファン。
- 注意点:人物関係を知っているほど物語を深く楽しめるため、完全な初心者には事前知識があるとよい。
2位候補:100万ドルの五稜星(2024年)
怪盗キッドと服部平次の魅力を一度に楽しめる大ヒット作。
物語の舞台は北海道・函館。怪盗キッドが狙う日本刀をきっかけに、土方歳三や幕末の歴史にまつわる謎が動き始める。
服部平次と遠山和葉の関係性、キッドの正体に関わる重要な要素、函館の街並みを生かしたアクションが見どころだ。
興行収入158億円という歴代最高記録を打ち立てた背景には、幅広いファン層に人気のあるキャラクターを中心に据えた構成もある。
- おすすめポイント:怪盗キッド、服部平次、和葉、歴史ミステリー。
- 向いている人:キャラクター同士の掛け合いや恋愛要素も楽しみたい人。
- 注意点:キッドに関する背景を知っていると、終盤の展開をより楽しめる。
3位候補:隻眼の残像(2025年)
長野県警を中心とした重厚なミステリーが魅力。
長野県警の大和敢助が過去に負った負傷と、現在発生する事件が物語をつなぐ。上原由衣や諸伏高明ら、長野県警の人物たちが重要な役割を果たす。
雪山を舞台にした緊迫感や、過去の出来事が現在の事件に結びつく構成は、推理要素を重視するファンにも見応えがある。
興行収入147.4億円で歴代2位を記録し、Filmarksでも4.0点を獲得。興行面と作品評価の両方で上位に入った作品だ。
- おすすめポイント:長野県警、過去の事件、重厚な推理。
- 向いている人:警察関係者の人間関係や本格的な事件の謎が好きな人。
- 注意点:長野県警や関連人物の背景を知っていると、より理解が深まる。
4位候補:ベイカー街の亡霊(2002年)
シリーズ屈指の独創的な設定を持つ、長年愛される名作。
最新型の仮想体験ゲーム「コクーン」に参加したコナンたちが、19世紀末のロンドンを舞台に命がけのゲームへ挑む。
ゲームの世界には、実在の歴史やシャーロック・ホームズの世界観が巧みに組み込まれている。現実の事件と仮想世界の謎が重なる構成も秀逸だ。
単純なアクション映画ではなく、子どもたちの未来や社会のあり方を考えさせるテーマも含んでいる。
Filmarksでは4.0点を獲得し、マイナビニュースの331人調査でも2位。エモランドの2026年調査でも『黒鉄の魚影』と並ぶ2位となった。
- おすすめポイント:本格ミステリー、仮想現実、ホームズへのオマージュ。
- 向いている人:推理や物語の完成度を重視する人。
- 注意点:派手な現代的アクションより、謎解きやテーマ性を楽しむ作品。
5位候補:純黒の悪夢(2016年)
黒の組織、公安、FBIが交錯するスケールの大きな作品。
記憶を失った謎の女性キュラソーをめぐり、コナンや黒の組織、公安、FBIなど複数の勢力が動き出す。
シリーズの主要人物が多数登場するため、キャラクター同士の関係性を楽しめる。特に終盤の観覧車をめぐる展開は、ファンの印象に残る見せ場となっている。
2026年のエモランド調査では、52人中10人が本作を最高傑作に選び、19%で単独1位となった。
- おすすめポイント:黒の組織、赤井秀一、安室透、キュラソー。
- 向いている人:複数の人気キャラクターが集結する作品を観たい人。
- 注意点:登場人物が多いため、ある程度シリーズを知っているほうが楽しみやすい。
【全29作品一覧】名探偵コナン映画の公開順とおすすめの見る順番
劇場版『名探偵コナン』は、1997年から2026年までに全29作品が公開されている。基本的には1作品ごとに事件が完結する構成なので、必ずしも公開順に観る必要はない。
ただし、黒の組織や赤井秀一、安室透、灰原哀など、原作の重要人物が深く関わる映画では、過去のエピソードを知っていると物語の理解が深まる。
劇場版名探偵コナン全29作品の公開順
1990年代~2000年代前半:シリーズの原点と本格ミステリー
- 時計じかけの摩天楼(1997年)
- 14番目の標的(ターゲット)(1998年)
- 世紀末の魔術師(1999年)
- 瞳の中の暗殺者(2000年)
- 天国へのカウントダウン(2001年)
- ベイカー街(ストリート)の亡霊(2002年)
- 迷宮の十字路(クロスロード)(2003年)
- 銀翼の奇術師(マジシャン)(2004年)
- 水平線上の陰謀(ストラテジー)(2005年)
- 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年)
- 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)(2007年)
- 戦慄の楽譜(フルスコア)(2008年)
- 漆黒の追跡者(チェイサー)(2009年)
- 天空の難破船(ロスト・シップ)(2010年)
2010年代:キャラクター人気とアクションの進化
- 沈黙の15分(クォーター)(2011年)
- 11人目のストライカー(2012年)
- 絶海の探偵(プライベート・アイ)(2013年)
- 異次元の狙撃手(スナイパー)(2014年)
- 業火の向日葵(2015年)
- 純黒の悪夢(ナイトメア)(2016年)
- から紅の恋歌(ラブレター)(2017年)
- ゼロの執行人(2018年)
- 紺青の拳(フィスト)(2019年)
2020年代:興行収入100億円超えとシリーズの新時代
- 緋色の弾丸(2021年)
- ハロウィンの花嫁(2022年)
- 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年)
- 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年)
- 隻眼の残像(フラッシュバック)(2025年)
- ハイウェイの堕天使(2026年)
2020年は新作映画の公開がなく、『緋色の弾丸』が翌2021年に延期された。そのため、第23作と第24作の公開年には2年間の間隔がある。
コナン映画はどの順番で見るのがおすすめ?
初めて劇場版を観るなら、基本的には公開順がおすすめだ。作品が公開された時代ごとの演出の変化や、シリーズを通じたキャラクターの成長も楽しめる。
一方、好きなキャラクターが決まっているなら、テーマ別に作品を選ぶ方法もある。
- 黒の組織が好き:『天国へのカウントダウン』『純黒の悪夢』『黒鉄の魚影』
- 怪盗キッドが好き:『世紀末の魔術師』『天空の難破船』『業火の向日葵』『紺青の拳』『100万ドルの五稜星』
- 服部平次と和葉が好き:『迷宮の十字路』『から紅の恋歌』『100万ドルの五稜星』
- 安室透・警察学校組が好き:『ゼロの執行人』『ハロウィンの花嫁』
- 長野県警が好き:『隻眼の残像』
- 神奈川県警・萩原千速が気になる:『ハイウェイの堕天使』
- 本格ミステリーが好き:『時計じかけの摩天楼』『瞳の中の暗殺者』『ベイカー街の亡霊』
なお、劇場版には原作やテレビアニメの設定とつながる作品もある。特に人物の過去や組織の関係性を扱う作品は、関連するテレビアニメのエピソードを予習すると、より多くの発見がある。
【人気の秘密を分析】なぜコナン映画は興行収入とファン評価が一致しないのか
コナン映画のランキングが複数に分かれる理由は、単純に作品の出来だけで人気が決まっているわけではないからだ。
シリーズの成長を振り返ると、作品の魅力が少しずつ変化してきたことが分かる。
1. キャラクターを中心とした作品づくりが興行を押し上げた
初期の劇場版は、コナンと蘭を中心とした事件解決や、閉鎖空間でのサスペンスが大きな魅力だった。
その後、怪盗キッド、服部平次、灰原哀、赤井秀一、安室透など、人気キャラクターの活躍を前面に出した作品が増えていく。
例えば『ゼロの執行人』は安室透、『純黒の悪夢』は黒の組織や赤井・安室、『黒鉄の魚影』は灰原哀を中心に物語を構成している。
それぞれの作品が特定のキャラクターを好きな観客にとって、劇場で観る価値の高いイベントになっていることが、興行の強さにつながっている。
2. 興行収入は作品の満足度だけでは決まらない
興行収入には、公開時の認知度、上映館数、宣伝規模、公開時期、リピーターの存在など、複数の要素が影響する。
特に近年の作品は、シリーズを長年追っているファンだけでなく、人気キャラクターをきっかけに映画から入る観客も取り込みやすくなっている。
2024年の『100万ドルの五稜星』が158億円を記録したことは、怪盗キッドや服部平次といった人気キャラクターを中心にした物語が、大きな観客層を獲得できることを示している。
ただし、興行収入の数字だけで、脚本の完成度やミステリーとしての評価まで決めることはできない。
3. 昔の名作が今もランキングに残る理由
『ベイカー街の亡霊』や『時計じかけの摩天楼』が現在もファン投票で上位に入る理由は、作品そのものに独立した魅力があるからだ。
『時計じかけの摩天楼』は、新一と蘭の関係性を中心にした緊迫感のある爆破事件が特徴。シリーズ第1作という記念碑的な位置づけも、長年のファンの思い入れにつながっている。
『ベイカー街の亡霊』は、仮想現実という設定と、シャーロック・ホームズを題材にしたミステリーの融合が特徴だ。時代を超えて楽しめる物語の構造が、現在の高評価を支えている。
つまり、近年の作品は劇場での集客力、初期の作品は物語の独自性や思い出といった異なる強みを持っている。
4. 2026年最新作『ハイウェイの堕天使』が示す次の展開
第29作『ハイウェイの堕天使』は、2026年4月10日に公開された作品だ。
舞台は横浜・みなとみらい。バイクをめぐる事件を中心に、神奈川県警交通機動隊の萩原千速らが活躍する。
公開初日から3日間の興行収入は約35億213万円、観客動員数は231万8,009人。アニメイトタイムズが報じた公開初期の数字では、シリーズ史上最高のスタートを記録した。
オリコンニュースも公開約2か月で興行収入130.3億円を突破したと報道している。その後、8月末時点では137億円まで伸びた。
Filmarksの評価は2026年10月時点で3.7点、レビュー数は約4.8万件。総合ランキングでは12位となっている。
ただし、2026年公開作品であるため、過去作と比べてレビュー数が蓄積される期間は短い。今後の評価の変化にも注目したい。
【プロの結論】名探偵コナン映画は何を基準に選ぶべき?初心者にもおすすめの一本
ランキングを横断して分かるのは、コナン映画には一つの正解となる人気順位が存在しないということだ。
興行収入を重視する人にとっては『100万ドルの五稜星』が魅力的な選択肢になる。一方、作品の満足度や物語の完成度を重視する人には『黒鉄の魚影』や『ベイカー街の亡霊』が有力だ。
ここでは、目的別におすすめの作品を整理する。
初めて観る人には『時計じかけの摩天楼』
初めてコナン映画を観るなら、シリーズ第1作『時計じかけの摩天楼』をおすすめしたい。
新一と蘭の関係性、コナンの推理、連続爆破事件の緊張感がバランスよくまとまっている。シリーズの複雑な人物関係を知らなくても楽しめるため、入門作として適している。
映画を観て気に入ったら、『瞳の中の暗殺者』『天国へのカウントダウン』『ベイカー街の亡霊』へ進むと、初期作品ならではの魅力を味わえる。
黒の組織の物語を楽しみたい人には『黒鉄の魚影』
原作の重要なストーリーに触れたいなら、『黒鉄の魚影』がおすすめだ。灰原哀と黒の組織の関係が深く描かれ、コナン映画の中でも特に緊迫感が強い。
『天国へのカウントダウン』や『純黒の悪夢』を先に観ておけば、黒の組織をめぐる物語の変化も楽しめる。
推理の完成度を求める人には『ベイカー街の亡霊』
派手なアクションよりも、事件の構成や謎解きを重視するなら『ベイカー街の亡霊』が候補になる。
ホームズの世界観を生かした設定と、現実の事件が重なるストーリーは、アニメ映画としての独自性が際立つ。
好きなキャラクターから選ぶのも正解
コナン映画には、作品ごとに異なる魅力がある。
- 怪盗キッドが好きなら『100万ドルの五稜星』
- 服部平次と和葉が好きなら『迷宮の十字路』や『から紅の恋歌』
- 安室透が好きなら『ゼロの執行人』
- 警察学校組が好きなら『ハロウィンの花嫁』
- 赤井秀一や黒の組織が好きなら『純黒の悪夢』
- 長野県警が好きなら『隻眼の残像』
- 萩原千速が気になるなら『ハイウェイの堕天使』
ランキング下位の作品にも、その作品でしか味わえない魅力がある。総合順位だけを見て視聴する作品を決めるより、好きな人物やストーリーの傾向から選ぶほうが満足度は高くなりやすい。
名探偵コナン映画ランキングに関するよくある質問(FAQ)
Q1:名探偵コナン映画で歴代1位の興行収入を記録した作品は?
A1:2026年10月時点で歴代1位は、2024年公開の『100万ドルの五稜星』。興行収入158億円を記録している。2位は『隻眼の残像』の147.4億円、3位は『黒鉄の魚影』の138.8億円。
Q2:Filmarksで最も評価が高いコナン映画は?
A2:2026年10月時点の集計では『黒鉄の魚影』が4.1点でシリーズ最高。レビュー数も約10.6万件で最多となっている。『ベイカー街の亡霊』と『隻眼の残像』も4.0点で高評価だ。
Q3:名探偵コナン映画を初めて観るならどれがおすすめ?
A3:初めてなら第1作『時計じかけの摩天楼』がおすすめ。シリーズの基本的な世界観や新一と蘭の関係性が分かりやすく、予備知識が少なくても楽しめる。黒の組織の物語に興味があるなら『黒鉄の魚影』も有力な選択肢だ。
まとめ:2026年のコナン映画ランキングは数字と作品の魅力を分けて考える
2026年10月現在、劇場版『名探偵コナン』は全29作品。興行収入では『100万ドルの五稜星』、Filmarksの平均評価では『黒鉄の魚影』、ファン投票では『純黒の悪夢』や『時計じかけの摩天楼』が存在感を示している。
また、『ベイカー街の亡霊』のように、公開から20年以上が経過しても高い評価を保つ作品があることも見逃せない。最新の『ハイウェイの堕天使』も興行収入137億円に到達し、シリーズの勢いを引き継いでいる。
ランキングの数字は作品選びの参考になるが、必ずしも自分にとっての最高傑作を決めるものではない。
初めて観るなら『時計じかけの摩天楼』、総合的な評価を重視するなら『黒鉄の魚影』、興行収入の歴史を知るなら『100万ドルの五稜星』、長年のファンに愛される名作を味わうなら『ベイカー街の亡霊』がおすすめだ。
全29作品それぞれに異なる魅力がある。自分の好きなキャラクターや物語のテーマを手がかりに、歴代作品を見比べてみると、コナン映画の奥深さをさらに楽しめるはずだ。
主なデータ参照:日本映画製作者連盟、オリコンニュース、マイナビニュース、電撃オンライン、Filmarks掲載情報を集計したSelectra、エモランド、トムス・エンタテインメント。