2026年の天覧相撲を語るうえで外せないのが、幕内後半戦で起きた前代未聞の展開です。
この日は、横綱の大の里と豊昇龍、大関の琴桜と新大関の安青錦がそろって敗れました。つまり、2横綱2大関の全員が黒星という結果です。
共同通信や日刊スポーツによると、1955年の戦後の国技館での天覧相撲開始以来、横綱・大関陣が全員敗れるのは初めての出来事でした。華やかな皇室行事と、勝負の厳しさが同時に際立った一日となりました。
天覧相撲で敗れた4人の対戦結果
特に注目されたのが、結びの一番です。横綱・大の里は伯乃富士に押し出され、2敗目を喫しました。伯乃富士はこれで4場所連続の金星獲得。昭和以降では3人目となる珍しい記録でした。
豊昇龍も大栄翔にはたき込みで敗れ、2敗目。新大関の安青錦は霧島との1敗対決に敗れ、琴桜も王鵬に押し出されました。
この結果、1敗を守った霧島と阿炎が優勝争いの先頭に立ち、2敗の力士は8人に増えました。上位陣の優勝争いという観点でも、初場所の流れを大きく変える中日となりました。
なぜこれほどの波乱が起きたのか
天覧相撲では、天皇陛下のご観戦を意識して力士たちが普段以上に気持ちを高めることも考えられます。しかし、勝敗はあくまで土俵上の攻防によって決まります。
2026年の場合、横綱・大関の対戦相手がいずれも実力を発揮したことが結果につながりました。特に大栄翔や伯乃富士のように上位陣から金星を獲得した力士にとっては、大きな実績となりました。
審判長を務めた粂川審判長(元小結・琴稲妻)も、予想外の結果に驚きを示したと報じられています。天覧相撲という特別な舞台でも、相撲の勝負そのものは誰にも予測できないことを印象づけました。
【皇室のご様子】愛子さまの振袖・雅子さまのお着物と力士との懇談

2026年の天覧相撲では、取組だけでなく、天皇ご一家の装いや観戦中のご様子にも大きな関心が集まりました。
天皇皇后両陛下と愛子さまの装い
2026年1月18日・両国国技館
当日の装いは、それぞれ次のように報じられました。
- 天皇陛下: スーツにネクタイ。
- 皇后雅子さま: 薄紫色を基調とした上品なお着物。
- 愛子さま: 華やかな桜色・ピンク系の振袖。
なかでも話題になったのが、愛子さまの振袖です。
報道によると、この振袖は2024年3月の学習院大学卒業式で袴と合わせて着用されたものと同じでした。卒業式では袴に隠れていた着物全体が、この日は振袖として披露され、帯や花柄の文様にも注目が集まりました。
一度着用した晴れ着を大切にし、別の格式ある場面でも活用されている点に、好意的な反応が寄せられました。
愛子さまは取組表で勝敗をチェック
観戦中の愛子さまについて、スポニチは八角理事長の説明をもとに、取組表に力士の勝ち負けを記入されていたと報じています。
その際、愛子さまは「西方ばかり勝っていますね」と話されたとのこと。単に観戦するだけでなく、対戦結果を確認しながら相撲を楽しまれていた様子が伝わります。
天皇陛下からは、土俵の四隅にあった四本柱がいつなくなったのか、徳俵にはどのような意味があるのかといった質問もあったそうです。
四本柱は1952年秋場所から撤廃されています。八角理事長は、陛下が相撲に詳しく、力士の名前もよくご存じだったと振り返りました。
天覧相撲史上初と報じられた力士との懇談
今回の大きな特徴は、取組終了後に横綱・大関陣と天皇ご一家との懇談が設けられたことです。
日刊スポーツの報道では、長い天覧相撲の歴史の中でも初めての試みとされています。横綱・大関陣は黒紋付きに着替え、両陛下と愛子さまとの懇談に臨みました。
この席では、天皇陛下が力士たちに相撲を始めた時期について質問されたほか、以前モンゴルを訪問された際に幼少期の豊昇龍と対面された話題も出たと共同通信が伝えています。
また、両陛下は右額にけがをしていた豊昇龍に気遣いの言葉をかけられ、大の里には能登半島地震で被災した人々からの言葉を届けられたと報じられました。
「陛下は非常に楽しかったと申されていた」
— 八角理事長の説明として報じられた言葉
上位力士が全員敗れるという波乱の結果になっても、ご一家は力士たちに笑顔で接し、健闘をたたえられました。勝敗だけでは伝わらない、相撲と皇室の交流を感じさせる場面でした。
【ネットの反応・炎上・噂の真相】2026年の天覧相撲で話題になったこと
2026年の天覧相撲では、テレビ中継やSNSを通じてさまざまな反応が広がりました。話題は大きく分けると、皇室の装い、警備体制、土俵上の波乱、観客のマナーの4つです。
1. 雅子さまと愛子さまのお着物への称賛
特に多く取り上げられたのが、雅子さまと愛子さまの着物姿です。
デイリースポーツが紹介したSNSの反応には、次のような内容がありました。
- 「雅子さまと愛子さまのお着物が素敵」
- 「本当にお綺麗」
- 「笑顔が素敵すぎる」
- 愛子さまの振袖が大学卒業式のときと同じで素敵という感想。
愛子さまの振袖については、卒業式で袴と合わせた姿を覚えていた人からも反応が寄せられました。以前の装いとの違いを楽しむ声があったことも、今回ならではの話題です。
2. 警備の厳重さに驚く声
もう一つ注目されたのが、貴賓席周辺の警備です。
NHK中継に警備関係者の姿が映ったことから、Xでは警護人数の多さに驚く投稿が紹介されました。また、国技館入口での手荷物検査や警察官の配置も話題になっています。
皇室の方々が大勢の観客が集まる会場を訪問される以上、安全確保のための警備体制が通常の本場所とは異なるのは自然なことです。警備の様子が目立ったからといって、何らかの事件や危険が発生したことを意味するわけではありません。
3. 指笛とスマートフォン撮影をめぐるマナー論争
今回、実際にSNS上でマナーをめぐる議論が報じられたのが、入場時の指笛と観客のスマートフォン撮影です。
日刊スポーツによると、ご一家の入場時に指笛が聞こえ、Xでは皇室を迎える場面での指笛は適切なのかと疑問を呈する投稿が相次ぎました。また、スマートフォンを構えて撮影する観客についても、マナーを問う意見が紹介されています。
一方、入場時や退場時には大きな拍手が起こり、観客の多くはご一家を温かく迎えていました。指笛など一部の行動をめぐる批判と、会場全体の歓迎ムードは分けて考える必要があります。
4. 「横綱・大関の全敗は失態」という噂は本当?
上位陣が全員敗れたことで、一部の報道では「大失態」「前代未聞」といった強い表現も使われました。しかし、競技としての相撲では、横綱や大関であっても対戦相手に敗れることはあります。
天皇陛下のご観戦中だからといって、横綱や大関が必ず勝たなければならないという公式ルールはありません。実際、両陛下と愛子さまは敗れた力士だけでなく、勝利した力士にも笑顔で拍手を送られていました。
今回の結果は、相撲の実力勝負で生まれた歴史的な波乱です。力士の失礼な態度や皇室への配慮不足を示すものではありません。
5. 取組が事前に仕組まれていたという噂は?
天覧相撲のような特別な舞台では、取組の組み合わせや勝敗に関する憶測が生まれることがあります。
しかし、2026年1月18日の幕内取組は、前日の1月17日に日本相撲協会から発表されています。各力士の勝敗も通常の本場所の結果として報じられ、取組操作を裏付ける公的な発表や報道は確認されていません。
したがって、「天覧相撲だから横綱が負けるように仕組まれていた」といった見方を事実として扱う根拠はありません。今回のニュースで押さえるべきなのは、上位陣が敗れたこと自体よりも、対戦相手が実力で金星や白星をつかんだという点です。
【天覧相撲2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の天覧相撲はいつ開催されましたか?
A1:2026年1月18日(日)、大相撲初場所8日目に東京・両国国技館で開催されました。2020年1月25日の初場所14日目以来、6年ぶりの天覧相撲でした。
Q2:2026年の天覧相撲には誰が来館しましたか?
A2:天皇皇后両陛下と長女の愛子さまです。ご一家で幕内後半戦を観戦されました。
Q3:2026年の天覧相撲で横綱と大関は勝ちましたか?
A3:2横綱2大関が全員敗れました。豊昇龍は大栄翔に、大の里は伯乃富士に敗れ、安青錦は霧島に、琴桜は王鵬に敗れています。
Q4:愛子さまの振袖は新調されたものですか?
A4:報道では、2024年3月の学習院大学卒業式で袴に合わせて着用された桜色の振袖と同じものと紹介されています。
Q5:2026年の次回の天覧相撲はいつですか?
A5:次回の開催日程は、公式発表を確認する必要があります。天覧相撲は毎年必ず実施されるものではなく、観戦日程が決まった際には日本相撲協会や宮内庁の公表情報が判断材料になります。
まとめ:天覧相撲2026が残したものと今後の注目点
2026年1月18日の天覧相撲は、天皇皇后両陛下と愛子さまが6年ぶりに両国国技館を訪問された、相撲界にとって記念すべき一日となりました。
今回の出来事を振り返ると、要点は次の3つです。
- 皇室と相撲の伝統: 6年ぶりに天皇ご一家がそろって観戦され、長く続く天覧相撲の歴史に新たな一ページが加わった。
- 競技としての歴史的展開: 2横綱2大関が全敗する戦後初の波乱が起き、霧島と阿炎が1敗で優勝争いをリードした。
- 交流の新しい場面: 観戦後に横綱・大関陣との懇談が設けられ、競技を超えた皇室と力士の交流が注目された。
特に印象的なのは、横綱・大関陣が全員敗れるという予想外の展開にもかかわらず、天皇ご一家が最後まで相撲を楽しまれ、力士たちに温かい拍手を送られたことです。
天覧相撲の価値は、横綱が勝つかどうかだけでは決まりません。力士が真剣勝負を繰り広げ、観客がその一瞬一瞬を見守り、日本の伝統文化を共有することそのものに大きな意味があります。
今後の最新ニュースを追う際は、宮内庁の公式行幸啓記録、日本相撲協会の発表、信頼できるスポーツ報道を確認することが大切です。2026年の天覧相撲は、歴史・競技・皇室文化の3つが交差した、記憶に残る一日となりました。